2021年6月14日 (月)

反対同盟よりの最高裁の棄却決定に対する弾劾声明

 先日、市東孝雄さんの農地などに係る請求異議裁判の控訴審
に対し最高裁が門前払いの棄却決定を行ったことに対し、三里
塚芝山連合空港反対同盟が昨日、弾劾声明を出しましたので、
転載いたします。

         弾劾声明

反対同盟員・市東孝雄さんの農地取り上げ強制執行を阻む請求
異議裁判で、最高裁判所第三小法廷・長嶺安政裁判長は 6 月 8
日付で上告を棄却し、上告審として受理しないという決定を下し
た。この最高裁決定は、成田空港株式会社(NAA)の数々の違法
・脱法、憲法
違反にフタをし、国策に農民は黙って農地=命を差
し出せというものであり、市東さんへの「死刑判決」そのものだ。
満身の怒りをもって弾劾する。われわれはこの暴挙に対し、強制
収用実力阻止態勢を強化・拡大し、一丸となって決起することを
宣言する。昨年 12 月 17 日の東京高裁での控訴棄却から半年、
3 月 8 日の上告理由書、上告受理申立書の提出からわずか3カ
月のスピード決定は、追い詰められた国・NAA の焦りと危機の
表れに他ならない。
 昨年度の成田空港の利用者数は前年度比でわずか8%。航空
需要バブルは弾け飛び、成田は今や廃港寸前だ。これは一過性
のものでは断じてない。気候危機やコロナ・パンデミックは、
世界中の自然を破壊し、膨大な化石燃料を消費して大量の人と
物を高速で移動させる航空産業とその拠点である空港に根本的
否定を突き付けている。スウェーデンの環境活動家・グレタさ
んはじめ多くの若者が環境破壊をもたらす資本主義にNO の声
を上げ、「飛び恥」運動など様々な行動に立ち上がっている。
全世界で空港の整理縮小が始まる中、成田を軍事以外の目的で
拡張する理由など存在しない。
 農地取り上げ強制執行の緊急性、必要性、正義性は微塵もな
い。最高
裁が認めようとも、3代100年耕す肥沃な農地で完
全無農薬有機野菜を育て消費者に届ける市東さんの営農を破壊
することなど絶対に許さない。
 われわれは、さまざまな困難を打ち破り、55 年にわたって
「軍事空港絶対反対、農地死守・実力闘争」を掲げ、農地を守
り勝利してきた。今こそこの原則を貫き、全国・全世界の労働
者、農民、学生、市民と固く連帯して強制収用を実力で阻止し、
徹底的に闘い抜くことを宣言する。
                   2021年6月13日
                 三里塚芝山連合空港反対同

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2021年6月10日 (木)

最高裁判所による「門前払いの棄却決定」を弾劾する!

昨日、最高裁判所は、三里塚の農民、市東孝雄さんが耕作する南台の農地と農業にとって不可欠の作業場がある天神峰の農地にたいする強制収用の是非をめぐる市東さんから出されていた請求異議審の上告に対し、何一つ審理を行うことなく「門前払い」の棄却決定を行った。その不当性、国家による農地強奪の理不尽に対し怒りをこめ弾劾する。最高裁は、農地法裁判そのものについても「門前払い」の棄却決定を行っている。重ねて今回の決定である。この理不尽な「農地取り上げ」決定を、当事者である市東孝雄さんに何一つ説明をすることなく、しかも「お墨付き」を与える居丈高な在り方に対して、満腔の怒りを込め重ねて弾劾する。

 市東さんが、祖父の市太郎さんの代から、父の東市さん、孝雄さんと親子3代、100年以上にわたって耕してきた優良農地を、「成田空港の運用に支障がある」という理由で強制収用、強奪できる理由がどこにあるというのか。そもそも三里塚闘争が、55年を経過してなお闘い続けられている最大の根拠は、1966年、一方的に三里塚の地に成田空港の建設を「説明会」などの地元説得の方途を一切取ることなく、「国策」だからと一方的に押しつけ、住民排除、農地強奪を強行してきた国家権力の暴力的施策の誤りによる。それは「ボタンの掛け違い」などという一片の「謝罪」で済まされることではない。しかも、法的にも「土地収用法」が1989年に失効し、それからも30年以上も経過した今になって、本来、農民の耕作権と農地を守るために制定された農地法を曲解して使用し、「農地を強奪」することが何故許されるのか。

 この決定の根拠とされた最高裁決定に異議を申し立てた請求異議裁判の三者協議の中で、裁判所から「なぜ強制収用するのか」と問われた成田空港会社NAAの代理人は、言葉に詰まりながら「空港の完成」と言うのがやっとだったと弁護団から聞いた。成田空港には、東峰部落のいくつもの農地と家屋があり、それ以外にも木の根、横堀に住宅が、空港の中に厳然と存在する。土地収用法が失効した今や、「空港の完成」など不可能であることは、NAA自体が最もよく知っている。小泉よねさんへの1971年の強制執行による家屋、農地の強奪が不当不法であることが裁判で立証されそうになって、慌てて息子の小泉英政さんと2016年に和解し、東峰の「空港敷地」の中に農地を貸与したのはNAAではないか。なにが「空港の完成」か。

 農地法による農地強奪の提訴をNAAが行った2006年当時、南台の農地による誘導路が「への字」に曲がっていることによって「運航に支障がある」とNAAは主張した。当時、誘導路に2か所信号が取り付けられ、滑走路に離着陸の航空機がある場合、その「への字」誘導路を運行中の航空機は停止した。いかにも「運航に支障がある」ことを演出した。しかし、使用する航空機の便数が増えるにつれ、いつの間にかその信号は取っ払われ、滑走路に航空機が離着陸していようが委細構わず誘導路は運行され、何一つ「支障」がないことをNAA自体が明らかにした。実は国際法で、滑走路と誘導路の距離が一定離れていなければならないことが規定されているが、それを一切無視して第二滑走路とそのための誘導路を建設したのは、国家でありNAAではないか。

 さらに、誘導路が曲がっているのは、市東さんの畑による場所だけではない。東峰部落に行けば判るが、小泉さんなどの畑のところで、誘導路は曲がり、しかも何のためかその農地との間には5メートル以上のフェンスが造られている。市東さんの天神峰の畑では、誘導路を通る航空機の騒音と排気ガスによる甚大な被害が出ている。そのことを抗議して、東峰と同じように高いフェンスにしろという要求に一切応えようとせず、その抗議を無視し市東さんの生活を妨害し続けてきたのがNAAではないか。市東さんの農地をことさら「農地法」を用いて強奪しようとする「屁理屈」が破綻しているのは明らかだ。

 このような理不尽なことを市東さんに対して行うことが、請求異議裁判で問われたのだ。「国策」といえども、親子3代、100年以上耕されてきた優良農地を強奪することが許されるのかと問われ、審理されてきたのではないのか。それを一切の審理もなく、最高裁が「門前払い」の決定を行うなど、どうして許されようか。怒りを抑えることができない。

 道理は、市東孝雄さんの「1億8千万円の補償よりも、1本100円の大根を消費者に届けて喜んでもらいたい」「農地は私の命です」という農民としての切実な想いの方にあることは明らかではないか。

 市東さんの農地強奪に手を貸そうとする今回の最高裁による「上告棄却」を、怒りを込め弾劾する。

 市東孝雄さんとともに、そして三里塚反対同盟と共に、私たちは、とことん闘い抜くことを明らかにする。

                                                      三里塚関西実行委員会  松原康彦

 

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2020年8月26日 (水)

今週の産直野菜(8月26日)

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早々と三里塚から野菜が届きました。今週も品だくさんです。モロヘイヤ、ピーマン、じゃがいも、ナス、万願寺唐辛子、オクラ、シシトウ、空心菜、うり、ゴーヤ、トマト、玉葱 以上12品です(『野菜だより』から見ると、唐辛子が欠品)。ここ2週間ほど「糠漬け」に懲りだし、野菜の消化がすごいため、買い足している状態。

 

 先日24日、千葉地裁で「新ヤグラ裁判」の判決が、野次と抗議の怒号の中、強行された。裁判官たちは、主文を読むと(まったく聞こえなかった)、そそくさと身をひるがえして法廷から逃げ出した。
 後の報告会(兼、記者会見)で弁護士からの判決文を読んだ上での報告が行われた。
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それによると、内田裁判官は、結審からわずか一ヶ月で400ページを超える弁護団の最終準備書面を読めるはずもなく、ただただ農地法裁判の多見谷判決(2013年7月、千葉地裁)をなぞって要約しただけのようだ。従って、すでに始まっていたヤグラ裁判での争点として法廷で新たに争われた論点などには一切触れられていないというお粗末なものだ。農地法裁判の高裁判決、決定も、この多見谷判決を追認したものに過ぎず、これが裁判所の「基本理解」に押し出されてはいる。しかし、公団の買収が違法なものであったとか、市東東市さん(とういち、孝雄さんのお父さん)の「確認書」などの署名が偽造ではないのかなど、新たな争点がいくつも出始めた局面で、当時の多見谷裁判長は、一切を無視して「農地強奪」の舵をきるために判決を強行した。従って、その判決には「事実や歴史的経緯」を無視した論理が展開されたものに過ぎない。そのことは、同じ農地を「分割(空港会社が勝手に分割した)」した耕作権裁判では、そうした論点が争われたために、証拠調べや証人尋問にもいまだに入れず、弁護団から提出を要請され、裁判所もそれを認めた文書がほとんど黒塗りで、そのことを巡っていまだにもめ続けている。一連の裁判の最初(2007年2月)に開始され、13年を経過した今も、どうなるか見えないという状況なのだ。
 今回の新ヤグラ裁判の内田判決が、多見谷判決をなぞっているということは、自らの法廷で、あるいは耕作権裁判で明らかにされたことを一切、ほうかむりしたものにすぎない。
 そして、内田裁判長への裁判官忌避を巡る経緯や、内田裁判長が東京高裁に異動しながら千葉地裁に出張ってきた経緯など、弁護団の東京高裁、最高裁への働きかけへの対応によって、この内田裁判長の判決が、高裁、最高裁、裁判所総体ぐるみの中で書かれているということが明らかになってきている。
 だから、内田裁判長は、自らの裁判官としての所見や判断を一切書くことなく、多見谷判決に依拠するという暴挙を恥じともせず強行したのだ。こんな裁判の状況が、日本の司法の現実なのだとあきれるほかはない。
 ただ、そうした自らの犯していることへの自白として、空港会社が要求していた市東さんの農地を強奪するための「強制収用の仮執行宣言」については「相当ではない」と却下して、つけることができなかったのだ。ここに裁判所の躊躇を見ることができる。
 そのため、争われている請求異議裁判控訴審、そして耕作権裁判と事態が錯綜し、私たちにとって闘いの時間と空間が新たに生まれていると見ることもできる。それは一に、反対同盟農民を先頭とする、私たちの側の闘う姿勢とその内容の問題だろうと思う。

 9月2日、コロナ禍の最中の東京高裁に(午前10時半開廷、傍聴券のために10時までに)、そして9月27日、成田市赤坂公園芝生広場での「三里塚全国総決起集会」に結集しよう!

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2020年1月28日 (火)

2月3日予定の耕作権裁判口頭弁論の法廷が中止になりました

三里塚反対同盟ブログより転載

2月3日(月)に予定されていた耕作権裁判は、期日取り消しにより、この日の弁論はなくなりました。
 耕作権裁判では、昨年も期日取り消しがありましたが、今回も文書提出命令をめぐるものです。昨年問題になった件とは別の文書提出命令の申し立てについて、内田博久裁判長がこれを却下したことから、弁護団は抗告手続きを行い、一件書類が高裁に送られたため裁判の手続きがストップすることになりました。
 2月3日のデモ行進と裁判はありませんので、予定されていた方はお間違いのないようにお願い致します。また、周りの方に伝えていただきますようお願いいたします。その後のスケジュールはあらためてお知らせ致します。

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2019年9月 6日 (金)

10・13三里塚全国集会への招請状

 三里塚反対同盟から、10・13全国集会への招請状が以下のように出されました。

         招請状

              三里塚芝山連合空港反対同盟 

 全国の闘う仲間の皆さん。私たちは来る10月13日(日)、「市東さんの農地を守ろう! 空港機能強化粉砕! 改憲阻止・安倍政権打倒!」を掲げて全国総決起集会を開催します。
 この集会は、何よりも9月24日から控訴審に入る請求異議裁判の勝利をめざし、市東さん農地取り上げを何が何でも阻止する総決起集会です。
 成田空港会社(NAA)が、市東さんの耕す権利、生きる権利を奪うなど絶対に認めることはできません。裁判所が農地法や憲法の精神をひっくり返し、NAAと一体で農地を奪うことなど許すわけにはいきません。市東さんの農地は私たちの命であり、守り続けてきた闘いの結晶です。東京高裁に攻め上り、第4民事部・菅野雅之裁判長に「強制執行を許さない」怒りと決意を突きつけましょう。要望書・400万円カンパの取り組みをあらためてお願いいたします。
 成田空港会社は、A滑走路の運用時間延長を10月末から強行しようとしています。1時間延長して深夜0時まで飛ばし、午後10時台の便数制限も撤廃して発着回数を現在の3倍にする暴挙です。羽田空港でも、来年3月29日からの増便で都心上空を飛行する新たなルートの運用がもくろまれ、5本目の滑走路建設も取り沙汰されています。私たちは、新たな住民組織をつくって立ち上がる成田騒音下住民と連帯し、羽田新ルート直下の住民の怒りとひとつになって闘います。住民との約束を反故にし、騒音被害や事故・落下物の危険を何ら顧みない首都圏空港機能強化・滑走路建設は、軍事空港化に行き着くものです。反戦・反基地の闘いと一体で空港機能強化策を阻止しましょう。
 安倍政権は、参議院選挙で改憲への理解が得られたと強弁し、秋の臨時国会での改憲発議・来春国民投票を策動しています。徴用工問題を開き直り、韓国への排外主義キャンペーンを強めながら軍備増強を進めています。他方、全日建運輸連帯労組関西生コン支部への大弾圧は、全民衆に対する治安維持法型弾圧の先がけです。絶対に打ち破らなければなりません。まさに改憲・戦争阻止の正念場です。
 韓国や香港など世界中で労働者民衆が決起を開始しています。消費税大増税、貧困、格差の拡大、労組破壊、住民無視、農業切り捨てなど日本でも社会の隅々で政治への怒りが充満しています。国策・国益に対して「絶対反対」「実力闘争」をもって労働者民衆の大義を貫いてきた三里塚から、安倍政権打倒の陣形を広げましょう。
 私たちは、動労千葉・関西生コンをはじめとした闘う労働組合、「帰還」強制攻撃と闘う福島、辺野古新基地建設と闘う沖縄と連帯して闘います。すべての住民・市民運動、学生運動をたたかう皆さんの参加を心から呼びかけます。
 10・13三里塚全国総決起集会に、ぜひお集まり下さい。2019年9月3日

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市東さんの農地を守ろう! 空港機能強化粉砕! 改憲阻止・安倍政権打倒!
10・13全国総決起集会
 【日時】10月13日(日)正午
 【会場】成田市東峰・萩原富夫さん宅畑(市東孝雄さん宅南側80㍍)
 【主催】三里塚芝山連合空港反対同盟
 (連絡先)成田市天神峰63 市東孝雄方 ℡0476(35)0087

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2017年12月24日 (日)

北原鉱治事務局長を偲ぶ会 (12月10日)

 北原さんの遺志を受け継ぐ

 去る1210日、成田市内のホテルで行われた「故北原鉱治事務局長を偲ぶ会」に列席してまいりました。80名の皆さんが集まり皆さんの思い出話に耳を傾け、北原さんの懐かしいビデオ音声を聴きながら生前の北原さんとの50年間の交わりを思い起こしました。私自身は三里塚現地での闘いを共に担い、特に彼の市会議員選挙では欠かさず淡路島から応援にかけつけたり、関西実行委員会結成の準備で北原さんが苦労を共にして結成を助けて下さったことが私の宝物です。

 171210偲ぶ会で挨拶に立った私はまず永井代表世話人と山本世話人のメッセージを紹介し『私は高校生の時に戸村委員長が、真理はあなた方を自由にする、との聖句をタスキにして三里塚闘争をけん引された姿に感動して淡路空港反対の闘いに立ち上がった。その後は、三里塚・淡路一体となって命と人権と平和を守る闘いを続けて来た。週間金曜日(20171013日号)で座談会の記事があり「三里塚は躓きの石」との発言をみて、聖書にある躓きの石は救い主を現す言葉であることを思い、三里塚の闘いが全国の様々なたたかいの「救い主」になることを確信している』と発言いたしました。(右上写真は、挨拶する北原健さん)

 171210_2市東孝雄さんがお葬式で読まれた弔辞で「81年暮れの石橋副委員長らの話し合いや83年の3・8分裂攻撃など、くり返しおそいかかる同盟破壊攻撃をはねかえし、北原さんが矢面(やおもて)にたって、絶対反対の基本路線を守り抜いてくれました。ここでふんばりぬいたからこそ、反対同盟の今があると思います。」との言葉の重みを感じています。

 いま憲法改悪状況と同時に市東さんの農地を強奪する国家権力の動きに対し、戸村さんや北原さんが闘いぬいた決意を遺志として私も受けついで、憲法を守り、市東さんの農地を守り抜く闘いを続けます。

             関実事務局 安藤眞一

 

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2016年12月 3日 (土)

「強制執行は絶対に認められない」

 行政・農地法裁判が最高裁で上告棄却され判決が確定したことに対して、市東孝雄さんと弁護団は、11月30日、千葉地裁に「請求異議の訴え」と「強制執行停止申立」を行いました。

 詳しくは、三里塚反対同盟ブログ http://www.sanrizuka-doumei.jp/home02/2016/12/post-161202.html を参照してください。

 私たちは、市東さんのこの新たな提起と訴えを全面的に支持し、ともに闘います。

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2016年12月 1日 (木)

第三滑走路計画を許すな!

 成田空港の第三滑走路計画は
  農業破壊と騒音地獄を作りだす

 いま、成田空港の深夜早朝便の飛行枠拡大と第三滑走路新設問題について空港周辺9市町での住民説明会が続けられ、会場から「農業破壊、生活破壊、深夜飛行反対、滑走路作るな」の声が上がっています。三里塚芝山連合空港反対同盟の10月16日付「反対同盟ニュース」によりますと、成田市、山部市、横芝光町、多古町、芝山町での住民説明会の模様が伝えられ、住民の不安、不信の声が成田国際空港会社(NAA)や国に突きつけられても誠実に応えないNAAと国の姿勢が暴露されています。反対同盟はこの一方的な動きに対し「結論ありき、問答無用、50年前と同じ暴挙だ」と抗議しています。 

 関西で共に闘っている私たちも、住民の声を無視し農業破壊と騒音地獄をつくりだす成田空港の第三滑走路計画に反対しましょう。

 誰のための第三滑走路か

 国とNAAは、2016年9月27日、千葉県、空港周辺 9市町と 4者協議会を開き、空港の機能強化の一環として、第3滑走路3500メートルの整備、及び、既存の暫定滑走路 2500メートルを3500メートルへと、1000メートル延伸する方針を伝えるとともに、騒音対策で設けられている成田空港の深夜 ・ 早朝の飛行制限時間について、現在の午後11時~午前6時から、午前1~5時に、3時間短縮する案を提示、騒音の影響範囲も示し、「承認」されました。この承認手続き後に「住民説明会」がアリバイ的に行われ、住民の為の計画でないことを示しています。

1611283 2015年11月27日NAAは「成田空港の更なる機能強化に関する問題等の整理について」と題する調査結果の報告を関係自治体に行いました。その資料によると第三滑走路の必要性は「アジア主要空港との競争、首都圏需要の増大」とのことで、かつて関空や神戸空港建設に悪用した「幻の需要予測」を前提にしており、説得力に欠けるものです。

 さらに「1000ヘクタール拡張、200戸移転、2000戸が騒音地獄」の第三滑走路計画は、巨額な建設費用となり、ゼネコン、銀行、政治家が群がり利権にまみれたものとなり、私たちの血税が悪用されるのは納得できません。

 反対の声 相つぐ

 この間行われた住民説明会の記録から、NAAや国の不誠実で無責任な姿を見ることが出来ます。成田空港の騒音地域に入る空港南東方向の「千葉県横芝光町」では、10月6日から16日まで5回の住民説明会が行われました。合計512名の住民が参加され、大半の方から「騒音不安、生活不安」から反対の意向が述べられています。ある方は「我々はこれ以上、空港が発展しなくて結構だと思っている。需要増大より自分の生存権の方が大切だ」との意見表明に対しNAAは「成田空港の20年~30年後を見据えてご理解いただきたい」と実に不誠実な回答をしています。成田・三里塚の過去50年の問題をNAAは何ら反省していない姿をさらけ出しています。

 また、同じ町で農業を営む方が東京新聞の取材に応えて「静かな夜をつぶさないで」との声を述べています。『空港が地元農産物の輸出拠点となり、生活が豊かになると期待したこともあった。だが周辺の農家は減り続けた。町の人口は一日現在で約2万4500人だが、町によると空港内で働く町民は375人(昨年)だけ。秋鹿さんは「町に空港の恩恵はほとんどない。騒音で迷惑なだけだ」と語った』

 このような地元住民の声を無視し一方的にすすめる国やNAA,そのお先棒をかつぐ自治体首長に対し、白紙撤回を求める運動が続けられること期待しましょう。

 私たちも反対の声を

 反対同盟は、空港周辺の皆さんと共に、国やNAAの暴挙に怒りを込めた弾劾の活動を続けています。空港の深夜早朝便枠を3時間も拡大するやり方は住民に死ねという殺人的な姿です。絶対に阻止しなければなりません。内陸空港でこのような深夜・早朝を利用させてはなりません。

 成田空港周辺のみなさんとともに、私たちも反対の声をあげていきましょう。

               (関実事務局 安藤眞一)
           関実「実行委ニュース」より転載

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2016年11月30日 (水)

最高裁の棄却決定弾劾!

最高裁の棄却決定弾劾!
裁判による農地取り上げを許せるか!
市東さんの農地を守ろう

              (関実『実行委ニュース』巻頭を転載)

 最高裁判所第3小法廷は、10月25日、市東孝雄さんの農地に係る農地裁判(行政・農地法併合裁判)での市東さんの上告を棄却しました。怒りをこめてこの不当決定に抗議します。同時に、私たちは反対同盟が直ちに出した弾劾声明(別掲)を全面的に支持します。
 特に南台の農地については、一部が、空港会社によって「不法耕作」だと断じられ(06年2月)、「耕作権裁判」として千葉地裁で今も争われています。この裁判で農地裁判とともに、空港会社が唯一ともいえる「証拠」として出していた市東さんのお父さん(東市さん)と地主が空港会社と交わしたとされる「境界確認書」などが空港会社によって偽造されたものであることが明らかとされています。また、1988年の空港会社(当時、空港公団)が、市東さんの農地を取得したという「事実」が農地法、そして憲法に違反する脱法行為であったことも明らかとなって、耕作権裁判で争われています。こうした裁判を維持することさえできないような様々な事実が明らかとなってきた時点で突然、農地裁判を打ち切り、不当な判決を行ったのが多見谷寿郎千葉地裁裁判長でした(14年8月)。多見谷は、ご存知のようにこの9月16日沖縄の辺野古の「翁長知事による認可取り消し」を、事実審理を行うことなく国の起訴状になぞり、そこに書いていないことまで作文して「違法」とした「ヒラメ」と言われる男です。
 こんなデタラメな地裁決定を東京高裁が追認し(15年6月)、そして最高裁が今回追認したのです。裁判そのものの大前提である取り上げようとしている農地の位置が正しく特定できていない、間違っているのですから、少なくとも最高裁は、現在係争中の耕作権裁判の推移を見守ることが最低限その任務だったはずです。それを無視し、「空港拡張が国策だから」と裁判所の力で農地の強制収用を行おうとすることなど到底許されることではありません。

  農地はいのち
 農地は農民のいのちです。しかも親子3代、100年近くも耕されてきた豊かな一級農地を、空港の拡張=国策を理由に奪おうなどという暴挙が許されていいはずはありません。それも国が取り上げるために犯罪と違法を犯して。
 国是とも言うべき「三権分立」が形骸化したと言われて久しいですが、しかし、それでもこんな暴挙がゆるせるはずはありません。人がどうなろうが、国はやりたいことをやるという今のアベ政治を、裁判所が、最高裁が追認する、こんな政治を許してはなりません。

  沖縄と福島とともに
 「国策」を理由に、沖縄の辺野古で、高江で、沖縄の民意を無視した米軍基地建設の暴挙が、警察・機動隊の暴力支配を背景に、将来の自衛隊使用をも射程に入れて進められています。琉球処分以来の沖縄への差別支配を、私たちはこのまま許すのか。島ぐるみのたたかいを実現し、不当逮捕・長期勾留の脅しをはね返し、毎日実力で高江に座り込んでいる人びとに私たちはどう応えるのか。
 また、福島では、放射能の汚染が5年経ってなお深刻な状態にあります。一般の居住環境の放射線量は、年間1ミリシーベルトなのに、福島だけが20ミリシーベルトを、なぜ、強制され、帰還が求められるのか。そして、そんな段階であるにも関わらず、仮設住宅や県外避難者への支援が打ち切られようとしています。こんな理不尽な仕打ちが、どうして国や自治体によって住民に強制されるのか。これも東京オリンピックを背景とした「放射能はコントロールされている」なる虚構=国策を強制するためです。
 私たちは、こうしたデタラメを、国策の為には人々のくらしや権利が踏みにじられても構わないと押し通そうとする、そうした最たるものとして、今回の最高裁決定があることをだんじてゆるせません。
 市東さんの農地の強制収用は断じて許しません。
 私たちは、全力で三里塚反対同盟のみなさんとともにたたかいます。
 そして沖縄の辺野古、高江のたたかいをともにたたかいます。福島のみなさんのくらしを守るために、ともにたたかいます。  
                    (関実事務局・松原康彦)

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2016年11月 9日 (水)

12・4緊急現地闘争

 昨夜、三里塚現地から、最高裁による上告棄却、市東さんの農地の強制収用への動きに対して、以下のように緊急の訴えが発せられましたので、転載します。できる態勢をとろう!

強制収用許すな! 12・4緊急現地闘争へ!

 闘う仲間の皆さん! ブログをご覧の皆さん! 
 反対同盟はきたる12月4日、上告棄却という最高裁不当決定に対する反撃として、緊急現地闘争を行うことを決定しました。
 最高裁決定は、「強制収用宣言であり、断じて許されない暴挙」(反対同盟弾劾声明)です。市東さんは「これで終わりじゃない。これからが勝負」と決意を明らかにしています。最高裁を徹底的に弾劾し、地域・街頭で宣伝してください。強制収用を許さない怒りの声をお寄せください。市東さんへの激励メッセージも大歓迎です。
 そして12月4日、農地取り上げとからだを張って闘う総決起の闘争に、結集をお願いします。詳細が確定したら追って連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。

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