2017年4月25日 (火)

耕作権裁判口頭弁論 (4月24日)

 昨日、24日、耕作権裁判の口頭弁論が開かれた。
 17424法廷に先立って、裁判所近くの葭川公園で簡単な集会をやって、裁判所までデモ。集会には、韓国の民主労総から連帯の挨拶があった後、萩原富夫さんから提起が。17424_2動労千葉、関西実行委、市東さんの会から挨拶をしてデモに。

 裁判は、左陪席の裁判官が代わったことから、これまでの経緯を弁護団が更新手続きとして弁論を展開した。その後、若干のやりとりが。次回、次々回の日程が、6月26日(月)、9月25日(月)、それぞれ午前10時半開廷を確認した。17424_3その上で、裁判長が、5月22日(月)新ヤグラ裁判の後にこの耕作権裁判の進行協議の日程を入れる事を固執。この時点で進行協議をなぜ行うのか、弁護団は渋った。しかし、裁判長の権限で日程がはいった。ここに、原告の空港会社による証拠偽造や、17424_43回にわたる文書開示の裁判所の命令にまったく応じないなど、原告の対応を原因として裁判が遅々として進まないことに対する裁判所、国のいら立ちが原因ではないだろうか。

 法廷後開かれた報告会で、市東孝雄さんが、「裁判勝利をめざして闘おう」とこれまでにない言葉で挨拶を締めくくったのが印象的だった。

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2017年3月27日 (月)

3・26三里塚全国総決起集会

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 昨日、成田市のニュータウンにある赤坂公園で、「市東さんの農地を守ろう!17326_2 第3滑走路粉砕! 安倍政権打倒! 3・26三里塚全国総決起集会」が、時折氷雨が降る寒い中、700余名の結集で開かれました。

 集会の基調報告を萩原富夫さんが、(1)市東さんの農地を守ろう!、(2)空港機能強化案を粉砕しよう!、(3)戦争体制づくりを許さず安倍打倒へ!、17326_4と3点にわたって提起した。
 市東孝雄さんが所用で遅れて参加され挨拶と決意を語られた。
 17326_5関西実行委員会を代表して、久しぶりに参加された永井満代表世話人が挨拶。

 集会の最後に「決戦本部アピール」を、本部長の太郎良陽一さんが読み上げ、成田駅近くまでの2.3キロのデモが出発した。

 この日、新たに強制執行請求の不許可を求める「三里塚・請求異議裁判署名」が提起された。呼びかけ「17.3.26強制執行をとめるための署名のお願い・改.pdf」をダウンロード、署名用紙「17.3.26市東さん署名.pdf」をダウンロードをそれぞれプリントアウトして、直ちに周辺での署名活動に入ろう!ひとまず、5月25日の請求異議裁判第2回口頭弁論に向け、5月10日を第1次締切として、関西実行委員会事務局まで送ってください。17326_6





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2017年3月17日 (金)

市東さんの農地を守るために、3・26全国集会に集まろう

 三里塚反対同盟は、3月26日(日)、成田市内赤坂公園での全国集会を呼びかけています。昨年末の最高裁決定を受けた市東孝雄さんへの農地強奪の攻撃が一気に強まっています。この時、50年を超える三里塚闘争に想いを寄せ、関西実行委員会40年の歩みをかけて、全力で、馳せ参じようではありませんか。
 すでに30年近くも前に土地収用法が失効し、それでも成田空港拡張の国策のために裁判所を使い、本来農民と農地を守るために制定されている農地法によって市東さんの農地を強奪しようとする安倍政権の不当、不法を絶対に私たちは許すことはできません。
 それは沖縄・辺野古、高江における米軍基地建設のためにヤマトの機動隊を導入して強行する安倍政権の姿勢と一つのものです。また、避難者、被害者を切り捨てて福島への帰還を強制し、他方で原発の再稼働を強行しようとするその姿勢ともつながっています。
 この市東さんへの農地強奪の攻撃は、TPPに執着し、農業切り捨てを平然と進めようとすることにその本質があります。「自分の国の人々を食べさせられないことを進める国策などありえない」と多くの人々が指摘しています。まさに、市東さんにかけられた攻撃は、日本の、いやアジアの農民への攻撃、収奪を意味しており、この攻撃を許すか否かは、非常に重大な分かれ目となっています。私たちは、今、三里塚、市東さんの農地を守るたたかい、最高裁決定による農地強奪を許さない広範な、新たな闘いを早急に作って113いくことが求められています。
 一年前の3月27日の成田市で開かれた全国集会で、三里塚反対同盟を代表して萩原富夫さんが「垣根を越えて、たたかいを拡大させよう」と呼びかけました。その呼びかけのもつ重大性は、昨年末の最高裁決定によっていよいよ大きくなっています。まだまだその提起にこたえる取り組みは緒についたに過ぎません。
 関西では先日2月12日、大野和興さん、米澤鐡志さん、山元一英さんなどが呼びかけ、270を越える個人、労働組合など団体の賛同のもとに「国策とたたかう農民・農地を守ろう!アベ政治を許さない! -三里塚闘争50年にさいして-」集会が、250人の熱気の中で開催されました。
 集会の詳細は、主催した実行委員会の報告にゆだねますが、メインの講演、山形県置賜(おきたま)地区の自給圏構想を呼びかけている農民・菅野芳秀さんの講演、大野和興さんの提起などは参加した一人一人の共感を感動的に呼び起こしていました。終わった直後のみなさんが帰途につかれながら、「今日の集会はよかった」と口々に声をかけていただきました。三里塚の市東さん、萩原さん、沖縄の安次富浩さん、そして福島の松本操さん、それぞれの現場からの報告が、私たちが直面しているものがなになのかを明確に示し、参加者に訴えました。
 この日の集会の中味と、250人の人々のほんとに多様な、若い人をも含む集まりの実態と様子が、昨年3月27日の萩原富夫さんの呼びかけの具体的な可能性を力強く示し、新しい地平を切り開いたと思います。もちろん第一歩を踏み出したに過ぎませんが。
 この第一歩を土台に進めていく上で、大きな基礎となるのが3月26日に呼びかけられている成田市内での三里塚全国集会を成功させることです。全力で、取り組みましょう。
                      事務局 松原康彦

      (関実『実行委員会ニュース』第159号より転載)

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2017年3月10日 (金)

実行委ニュース 159号 発行

17310159 昨日、関西実行委員会の『実行委員会ニュース』第159号を発行し、発送作業も行いました。会員などのみなさんのところには、遅くとも明日には着くと思います。

巻頭は「市東さんと農地を守るために、3・26全国集会に集まろう」(事務局・松原)
「請求異議裁判・第1回口頭弁論を傍聴して いのちの農地をとるな!」(事務局・安藤)
「異議裁判報告会に参加して」(事務局・松原)
「耕作権裁判の現状と争点」(関実ブログ)
「2・12『三里塚闘争50年にさいして』集会に参加して」(①尼崎・岩﨑晶子)(②ケミカルシューズミシン工・山田昌子)
「関実・団結旗開きが開かれる」(関実ブログ)
「第40回団結野菜市が成功」(関実ブログ)
「三里塚の主な裁判」(日程)
「緊急アピール 強制執行を停止させる保証金カンパのお願い」(三里塚反対同盟)

非常に盛り沢山な内容になりました。乞うご期待。

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成田市内で三里塚全国集会 3月26日

 三里塚芝山連合空港反対同盟は、17326_23月26日(日)に成田市ニュータウンの赤坂公園(昨年と同じ)で、全国総決起集会を呼びかけています。集まろう。(右図地図、JR成田駅西口より約2キロ)

反対同盟から招請状が出ましたので、添付します。

     招請状 

全国の闘う仲間のみなさん! 三里塚芝山連合空港反対同盟は来る3月26日、全国総決起集会を、昨年に続いて成田市内・ニュータウンの赤坂公園で開催します。皆さんの結集を熱烈に訴えます。
 まず何よりも、昨年10月25日の最高裁決定に基づく千葉地裁の強制執行攻撃を、体を張った実力闘争でうち破り、市東孝雄同盟員の農地を守りぬかなければなりません。市東さんは最高裁の反動決定に対して、昨年11月30日、「請求異議の訴え」とその仮処分申請にあたる「強制執行停止申立」を千葉地方裁判所に行い、受理させました。2月14日の執行停止申立の審尋では、「執行停止の決定」をかちとりました。最高裁の反動決定の不正義と対比をなす市東さんの正義の主張が千葉地裁を圧倒し、「判決は確定したがその判決を執行できない」という、いまだかつてない勝利に向け第1歩を踏み出したのです。
 3月2日に予定されている「請求異議の訴え」の第1回弁論を勝利的に闘い、「強制執行を最終的に粉砕する闘い」にむけ陣形を圧倒的に拡大し、闘いましょう。1月9日以来、一日の休みもなく闘い抜いている「強制執行阻止決戦本部」の現地実力阻止の闘いとともに、何が何でも市東さんの農地を守ります。
 一方、第3滑走路建設などの騒音地獄拡大攻撃に、騒音下住民の積もり積もった怒りが爆発しました。昨年10月から始まった説明会のすべての会場で激しい反発が起こりました。2月上旬には、横芝光町の中台区で「夜間飛行時間延長、断固反対」の看板が区内5カ所に立てられるとともに、各地域で決起の胎動が始まっています。ついに大地が動くような情勢が到来したのです。
17326_3 安倍政権による第3滑走路建設の目的は、朝鮮半島有事の情勢に対応した軍事転用です。この戦争攻撃の真実を暴き、決起を開始した住民とともに闘いましょう。
 世界恐慌による危機はついにトランプ政権のような戦争放火者を生み出し、ヨーロッパでの右翼政党の台頭へと飛び火し、中東、ウクライナ、アジア、朝鮮半島での戦争勃発情勢となっています。安倍政権は、トランプとの蜜月を演出する一方で、戦争政治をエスカレートさせ、総翼賛化を画策しています。韓国、アメリカ、世界の各地で民衆の決起が始まっています。私たちはまぎれもなく歴史の分岐点に立っています。闘いの当初から「戦争絶対反対」を貫いてきた三里塚は、その真価をかけ、安倍政権と真っ向から対決して闘います。
 他方、規制緩和・民営化と非正規職化攻撃の極限化で労働者は生きることもままならない貧困を強制され、農民もTPPーFTAと新農政により家族農業壊滅の危機にさらされています。「国策」に50年立ちはだかってきた三里塚闘争のさらなる前進、そして社会の主人公である労農学人民の怒りで、「いのちより金」の新自由主義の社会ひっくり返そうではありませんか。
 動労千葉や関西生コンをはじめとする全国の闘う労働者と連帯を強め、安倍政治と対決する沖縄・福島との絆を打ち固め、すべての住民・市民運動、学生運動とともに闘います。3・26三里塚全国総決起集会に、ぜひお集まり下さい。    
                      2017年2月20日  

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2017年3月 5日 (日)

請求異議裁判の報告会に出て(3月2日)

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 すでに当ブログに3月2日、千葉地裁で行われた市東さんの農地に係る「請求異議裁判」の報告が安藤さんから行われていますが、安藤さんは所用があり報告会にはのこれませんでした。そこで、この日の争点と、裁判の現状の意義が明らかにされました。非常に重要ですので、私の方からメモ的に報告します。

 昨年末の最高裁による市東孝雄さんの上告棄却決定によって、直ちに農地強奪の強制執行が行われるのではないかという危機感が私たちにはあった。214日の審尋によって、「請求異議裁判」が開かれることが確認されるとともに、その裁判の終結まで強制執行は行えないことが確定した。
 
報告会で明らかにされたが、そもそも「異議審」は「例外中の例外」で非常に狭き門だそうだ。「判決後の事情」が根拠とされなければならない。いわば、狭山事件に見られるように、国家意志を問うことにもなり、冤罪事件の再審の門がなかなか開けられないことに匹敵する。
 
しかし、裁判所がとりあえず法廷を開いたことで自らの正当性を主張し、1回の審理で終えようとするのではないかという杞憂が弁護団を含めてあったのは事実だ。だが、安藤さんの報告にもあるように、裁判長の方から、3点にわたる求釈明が原告(市東さん)、被告(空港会社)双方に出され、弁論の機会が保障された。
 
これは、これまで反対同盟、弁護団が長年、多くの裁判闘争の中で、一歩も引くことなく「裁判には勝っていても、判決で負ける」と北原鉱治事務局長がことあるごとに触れていた現実をはね返し、とりわけ農地法裁判、耕作権裁判、あるいはヤグラ裁判などで闘いぬいてきていることによって勝ち取られたことだと言えるのではないだろうか。
 こ
の日、弁護団は次の三点を軸に訴状として裁判所に提出し、この日の弁論を行った。
 第一点は、空港会社、国が平行滑走路の建設に対してあらゆる意味で強制手続きはとらないと約束していた「公的約束」を反故にすることは許されないということである。
 
第二点は、東京高裁の小林裁判長による判決は、当事者である市東さんの意見陳述を許さなかったばかりか、「裁判官忌避」を最高裁で争っている最中に、それを無視して出されたという点で「公正を妨げる」ものであり許されない。
 
第三点は、最高裁判決後、空港会社は「離作補償」を弁済、供託のいずれにしろ取り組もうとせず、「(強制)収用後でもいいのだ」と開き直っているが、これは市東さんが「補償を受ける意志があるか否か」に関わらず、財産権の保障を定めた憲法に違反する。裁判長による求釈明はこの問題を軸に出されている。

 もちろん予断は許されず、楽観的な事態がほとんど見込めないのが現状であることには変わりがない。それが国策とたたかう三里塚闘争の現実であろう。しかし、あの成田治安法という悪法によって天神峰現闘本部撤去の攻撃に対する「異議裁判」の申し立てが門前払いにされた経験をもつ三里塚闘争にとって、たたかいによってこじあけられた地点としてこの日の法廷を見ることができるのではないだろうか。報告会で、弁護団からの意見にもあったように、私たちはどんな小さなことでもこじ開けていく、それがもっとも大切な確認点ではないだろうか。

 2・12「国策とたたかう農民・農地を守ろう!アベ政治を許さない!」集会で確認されたように、このような在り方が、三里塚はもとより、沖縄、福島のたたかいを「安倍打倒」に向けて進めていく上で求められているだろう。そして獲得された時間の中で、三里塚を、市東さんの農地問題をあらためて広く訴え、多くの人々の耳目を集めるたたかいとしようではないか。

 まずは、3・26成田市での全国集会に集まろう! 
                  関実事務局 松原康彦

 

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2017年3月 3日 (金)

「命の農地をとるな」(異議裁判第1回口頭弁論)

 

32日、千葉地裁民事第五部・高瀬順久(よしひさ)裁判長により「請求異議裁判」の第一回口頭弁論が開かれました。反対同盟はすでに214日の「審尋」によって不当な最高裁判決による強制執行を停止させる決定をかちとりましたが、この「請求異議裁判」に勝利することで市東さんの農地取り上げを中止させることが出来ます。私たち関西実行委員会は、212日の「三里塚闘争50年関西集会」の成功を裁判勝利の力にしてゆきたいと存じます。326日三里塚全国闘争に結集し、525日第二回目裁判に結集しましょう。

NAAはウソつきだ」と怒りの弁論

1732_4この日、関西実行委員会から三名の仲間が裁判闘争に決起し、全国の仲間と共に午前9時から千葉中央公園で開かれた決起集会に参加、裁判所までデモ行進を行いました。

1030分に裁判が開廷されて裁判長が訴訟順序の確認を行ったあと、反対同盟原告代理人の大口弁護士が「最初に、被告NAAはウソつきだ、と言いたい。かつて話し合いでの解決を約束し、黒野総裁も農家に謝罪までした。この約束を守りなさい。強制執行はやめなさい」と法廷の隅々に届く大きな声で弁論を開始しました。続いて弁論に立った遠藤弁護士は「前の訴訟で裁判長の忌避申し立てをして、その結論が出ていないのに、小林裁判長は不当な判決を強行した。法律に従えば判決を延期すべきだった。民事訴訟法に違反する行為なので、判決は無効だ」と裁判所の不正義を弾劾しました。また小作権者市東さんの権利を侵害したNAAの主張を認めた判決は無効であることも強調しました。

傍聴席からは「異議なし」「無効を認めろ」の声と拍手が続き、裁判長とNAAに対して抗議の声がたたきつけられました。

原告本人市東孝雄さんの意見陳述

1732_5続いて原告本人の意見陳述にたった市東孝雄さんは丁寧な口調で裁判長に直訴しました「親子三代100年間小作してきた大切な農地です。私は一町七反の農地を耕していますが、強制収用によって約半分の農地が奪われようとしています。NAAが違法な契約で私の農地を取り上げることは無効です。私は農地を大切な命と思い耕作しています。南台の農地は命を作り出しています。次々と作付けする作物を大切に育て、完全無農薬、安全な食べ物を消費者に届けています。この農地を取り上げることは安全な食べ物を求めている消費者の権利を奪うことになります。この南台を取り上げても誘導路はまっすぐ出来ないはずです。1732_3
この南台の農地を耕す為に、天神峰の倉庫や、育苗ハウスなどがあります。裁判長は強制執行を許可しないでほしい」との意見陳述を行い、大切な命の源である畑と作付けしている貴重な写真をひとつひとつ説明して、被告NAAを圧倒しました。

裁判長は次回弁論へ異例?な指示を行い「小作権に関する権利内容、離作補償の問題、弁済の交渉があったか」などの論点が示され、次回期日を52510時半開廷を決めて終わりました。

                   事務局  安藤眞一

【メモ】左写真は、この日の法廷前の集会で関西を代表して挨拶する安藤さん。

 

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2017年2月26日 (日)

2・12集会  主催者挨拶 山元一英さん

主催者挨拶 全港湾関西地方大阪支部顧問 山元一英さん

 みなさん。こんにちは。連休でせっかくお休みのところ、このようにたくさんのみなさんの結集をいただきまして、ほんとにありがとうございます。ただいま紹介をうけました、私、いま全港湾の大阪支部で一応「顧問」という肩書をいただいて地域で活動しております山元です。本日よろしくお願いしたいと思います。
 
本日の集会はですね、「国策とたたかう農民・農地を守ろう」という、農業問題を中心に本集会をしようという話しになりました。それにも、あの農民の土地を強奪をして、強制的に多くの人々を犯罪者に仕立てあげて、そして成田空港の建設がされた。60年代の後半の日本の中で最大の全国的な大きなたたかいであっただろうと思います。
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また、5年前に、福島第1原発の大きな事故がありました。この原発についても、日本の中でエネルギー政策を原発に頼る段階から、原発の危険性を多くの人たちから訴えています。そしてあの大きな事故につながって、いまだに10万人近くの人たちが福島に帰れないという状況があって、にもかかわらず政府は原発の再稼働をすすめている。
 
そして、今、現在的には、沖縄で、地方自治体を含めて県民のほとんどの人たちが、もう軍事空港はいらないんだと、新しい基地はいらないんだと、この声をかけて県民ぐるみでのたたかいが行われているにもかかわらず、政府は機動隊を導入しながら、辺野古、高江の米軍基地の建設を強行している。
 
こういったいわゆる「住民の自治」を無視する、あるいは市民、住民の安全、平和に暮らしていきたいという切実な願いを国の権力によって強権的に潰していこうとする、こういった状況があるだろうと思います。
 
今日は、このそれぞれの、三里塚の現状、沖縄の基地の現状、そして福島の現状、この三つを結んで、「国策とたたかう農民・農地を守ろう」と「アベ政治」「安倍政権」に拒否を突き付け、今年には安倍政権を倒そうじゃないか、そういう一つの契機となる集まりになればというふうに思っている所であります。
 
私は大阪で、昨年TPPの加盟問題が浮上して、「STOP!TPP緊急行動」を立ち上げて、いろんな人たちと、農業問題、あるいは日本の食糧問題、あるいは医療、さまざまな分野で、TPPに加盟をすると日本の社会はどうなるのか、日本の農業はどうなるのか、いうようなことに危惧をして運動をしています。そういった中で、とりわけ農業の問題につきましては、この39%しかない日本の自給率の中で、こういうTPPにもし加盟をすれば、日本の自給率が13%に落ちてしまう。とにかく日本の食糧、あるいは農業が壊滅をさせられて、日本の食糧が外国からの輸入にほとんど頼る、こういう状況がつくられるということを学びました。
 
どこの国が、自分の国の国民を喰わせるのに、自分の国の農業を破壊して、自分の国の国民の食糧を食べさせないような産業構造をつくって、そういう状況を外国に支配をされて、外国の、とりわけアメリカの言いなりになるような日本の社会を、引き続き我々が求めるのかと、望んでいるのかということが一つ問われているのではないかというふうに感じたところであります。
 
幸いにもアメリカのトランプが登場して、彼の政治が私はいいとは思いませんけれども、とりあえずTPPについては「NO」ということで、今のところ停まったのはいいことじゃないかというふうに思っています。
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このトランプの政治と、昨日、一昨日の日米の会談を観ていますと、安部さんというのはほんとに主体性のない、トランプの腰巾着で、機嫌取りをして、ヨーロッパの国の人々はトランプのこの政治の危うさ、危険性を警鐘を鳴らしているにもかかわらず、安部さんは一生懸命トランプを持ち上げて、日米同盟を高らかに宣言をしているわけでありますけれども、外国の軍隊によって日本を守ってもらうだとか、「核の傘」という幻想の中で日本をますます憲法をないがしろにして、憲法の上に日米安保を置いて、専制、独占産業への道である大企業の利益になるような経済構造を作ろうとしている、そういった、昔で言えば『売国奴』、我々が日本の国をどうするかといえば一番真剣に考えている人たちではないかと思いますから、安部こそは、そういう意味で彼らが日本の「国益」というならば、彼らこそはこの「国益」を売りとばしていく売国奴ではないかと、非常に感じている所であります。
 
いずれにしましても、私たちは、今、政府が行っている改憲の策動、そしてアメリカの最新の基地を海を埋め立てて、そして漁民の漁業権を潰して、そして住民の安心してくらせる土地を強奪して、そこに新しい基地を作ろうとするこの策動を絶対許すことはできない。また、三里塚の中でいまだに農地を守って頑張って生きておられる農民の人たちとも連帯をしながら頑張っていきたいなと思います。
 
最後に、今日、置賜の自給圏の菅野さんがお見えになっています。実は私、3年前にソウルで14ヵ国が集まって、新自由主義のグローバリゼーションに反対する各国のNPOだとか、あるいは自治体の運動だとか、あるいは労働組合の運動だとか、こういう人たちが集まって、国際会議があったんです。そして、今度は去年の9月に、カナダのモントリオールで、実は前は14ヵ国しか集まっていなかったのに、この一年前のモントリオールでは62ヵ国、330の団体の代表の人たちが集まって、新自由主義のグローバル化に反対して資本主義という枠内だけでも地域の人たちが手をつないで、新しい声を生みだす、あるいはそこで作りだされた品物を勉強しながら、要するに「自給圏」、自治圏を作っていこうではないかという、こういう流れが世界中で生まれています。
 
そういう意味でいうならば、新自由主義の経済路線がもう最後のアップアップした中にあって、世界の資本主義は次の状況にあって、彼らは闇雲に住民を、市民を、あるいは労働者を弾圧して彼らの経済体制を作ろうとしていますけれども、彼ら自身が危機の中にあって、世界中がそれに「NO」という流れを作ろうとしているということを感じてきました。
 
日本の中でも作れるんじゃないか。われわれは、われわれの住民の勉強をしながら、新しい経済圏を、自治的な経済圏を作れるんじゃないかということを感じています。
 
生コンの仲間では協同組合が作られて、中小企業と労働組合が手を組んで、生産したもの、得たものを平等に振り分けて行こうと、競争を排して、効率だけを求める経済ではなくて、共労して、強力をして勉強する経済を造ろうという動きがあります。そういった動きの一環として、今後の展望も築いていければなと思います。
 
今日の集会を契機に、より一層の皆さんが、様々な産業のみなさんが勉強をしながら、今の安倍の政治、あるいは独占の政治に鉄槌をくだしていく、そういう一つの契機に今日の集会をしていただくことをお願いして主催者を代表しての挨拶としたいと思います。ともに頑張りましょう。

(文責は、録音を起こした当ブログ管理人にあることをお断りいたします)

 

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2017年2月15日 (水)

「三里塚50年にさいして」関西集会が大成功

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 2月12日、大阪の港区民センターで「国策とたたかう農民・農地を守ろう! アベ政治を許さない! 17212_2-三里塚闘争50年にさいして-」が、17212_3会場を一杯にする250人の熱気の中で開かれました。

 司会は、全国金属機械労働組合港合同の樋口曜さん。主催者あいさつは、全日本港湾労働組合関西地方大阪支部顧問の山元一英さん。山元さんは、「アベこそは売国奴。安倍政権を年内に打倒しよう」「自給圏、自治を守る世界の流れが始まっている」と訴えた。17212_4労働組合として全日本建設運輸連帯労働組合近畿地方本部書記長の西山直洋さんが挨拶。「相手がピンチだからこうなっている。私たちにチャンスがある」「土を耕す長い農民のたたかいとともに」と、動労千葉のジェット闘争を引き合いに出しながら、「今こそ労働組合の戦線を拡げよう」と提起した。

 17212ここで、集会準備の過程から先頭に立って関わってこられた大野和興さん(農業ジャーナリスト)が今日の集会についての基調の提起を行った。民衆の反グローバリゼーションの営みに対する現下の排外主義、ナショナリズムの動きがトランプ、アベに象徴されると指摘。しかし、ネイティブアメリカンが自らが闘っている中から沖縄にメッセ―ジが贈ったことを例にあげ、17212_3「世界はつながっている」と。そして第一に、世界で、森の民、山の民、海の民、土の民がそういう目にあいながら闘っている、それが「三里塚50年」だ。第二に、「自分のくらしを創造していく」「宇宙とは人そのものであり、その人が世界であり、その世界が無限に広がっていく。それを奪われてはならない」「民衆のグローバりゼーションを」。そこに三里塚50年の意味があり、沖縄があり、福島があると提起された。

17212_6 さあ、メインの遠く山形から来てくれた置賜(おきたま)自給圏推進機構常務理事・菅野芳秀さんの「農民の自律と地域の自立 -置賜自給圏づくりに至る一百姓の思いと行動-」と題した講演。自らの三里塚、沖縄との係わりから始まる農民としての在り方の経緯と想いを、短い40分という時間で話された。パワーポイントを用いて生ごみの循環、生産者と消費者の共生という課題「長井市レインボープラン」を話された。
20年をかけたその取り組みの中から生まれた3市5町の「置賜自給圏構想」を、17212_24グローバリズムに対する家族農業(世界の8割なのだ)、なにより「土への謝罪と感謝」を繰り返し訴えられた。そして、新たな闘いへの檄をとばされた。聞いていて感動的だった。

 17212_23休憩をはさみ、沖縄の辺野古・高江の闘いの「歌姫」、川口真由美さんの歌で集会の後半がはじまりました。三里塚の現地から市東孝雄さん、萩原富夫さん、そして市東さんの農地取り上げに反対する会の山口千春さんが登壇した。17212_10市東さんは自らの農地を巡る裁判の状況を説明したうえで、「闘わなければ向こうの意のままになる。沖縄、福島、三里塚が一つになってたたかおう」「農地と土が私のいのちそのもの」と訴えた。萩原さんは、「市東さんの闘いは、17212_22農民にとって普遍的なものだ」「三里塚とはなにだ」「やめていった人も含め、関わった人すべてが三里塚であり、これからどうしていくのかと考えながら50年目を迎えた」と。市東さんの会の山口さんは、「世代を超えて新しい段階に入っている」として、三里塚をともに闘うことを訴え、市東さんの会への結集を呼びかけた。
 17212_21市東さんの農地を守る沖縄の会の安次富浩さんと、辺野古の海に基地をつくらせない神戸行動、辺野古に基地を絶対作らせない大阪行動の平石澄子さんが登壇し、沖縄の現在を訴えた。17212_19ユーモアを交えながら、安次富さんは、海と陸で「決してあきらめない」「くじけない」「しなやかに闘っていく」沖縄の闘いの様子を伝え、三里塚に触れながら一緒に闘い抜く大切さを、地域の地下をパイプラインが通ることに反対するネイティブアメリカンが、沖縄の闘いにつながっているとのメッセージにことよせて触れた。最後に山城博治さんが元気に闘っていることも。平石さんはご自分の体験に踏まえながら、「多少の違いはいい」「多くの人は変われる」「そこに居るだけの人をふやし、多くの人と、ゆるやかにつながっていこう」と呼びかけた。
 17212_16福島からコメ農家で葛尾村議の松本操さんが登壇し、「土を耕すことが農家の希望であり楽しみだ」と話し始められ、三里塚でのじゃが芋掘りに参加した「土のすばらしさ」などの感想を述べたうえで、5~10センチの表土を剥いでしまった。それを畑に戻すには、10年、100年の時間がいると訴えた。フレコンバックが田んぼや畑を奪い、300町歩が6町歩しかない現実と、若い人が戻ってこない状況を訴えた。そして「日本は原発を作ってはいけない」「原子力には絶対反対を貫きたい」と声を大きくしてまとめた。

17212_18 閉会の挨拶を原子爆弾被爆証言者の米澤鐡志さんが。米澤さんは「58年間、被爆体験を語ってきた」とされた上で、「小さな違いをのけて、いっしょになって闘っていくことが今日の集会にあらわされたことだ。83歳になりましたが、みなさんと一緒に闘っていきます」とまとめた。

 3時間を超える集会でしたが、途中の休憩で、そして終わってから多くのみなさんに「今日の話しはよかった」「よかった」のお言葉を驚くほどたくさんいただきました。

 集会賛同は個人、団体あわせて272件、賛同金は56万円を超え、少し黒字の残を残して終えることができました。ご協力いただいたみなさん、そして参加いただいたみなさん。ありがとうございました。

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2017年2月14日 (火)

農地への強制執行停止が決まる!

 今、三里塚現地から今日、行われた最高裁決定に対する異議申し立てに対し、千葉地裁の審尋で、農地への強制執行停止が決まりました。詳しくは、市東さんの農地取り上げに反対する会のブログに速報が掲載されましたので、以下に転載します。

市東さんの農地取り上げに反対する会ブログ

速報!  審尋報告

 今日(2月14日)の審尋で以下を条件に強制執行の停止が正式に決まりました。
 
  ①明日から7日以内に、200万円の保証金を積むこと
  ②停止期間は請求異議裁判の第一審終局まで
 歯止めをかけたという点でひとまずの勝利です。

※※※にわかに裁判長が交代!※※※

 請求異議裁判(地民5部)の裁判長が、鹿子木康裁判官から髙瀬順久裁判官に交代しました。
 この2月に! 多見谷に次ぐ、最高裁の露骨な国策人事です。今日の審尋で初めて姿を現した高瀬裁判官は、とにかく早期結審に向かう態度ぷんぷん。
 鹿子木裁判官は執行停止で審尋を入れ、別件の一坪裁判では証人を採用しており、当然の裁判手順を踏む裁判官でしたが、危ないと見て突然の辞令となったこと間違いなし。(ちなみに明後日は一坪裁判判決期日)

 審尋は11時50分から約30分間。市東孝雄さんと、参考人として萩原富夫さん(産直運動の共同生産者)が陳述しました。

 弁護団は、執行を止めたとしてもNAAに損害は生じないから保証金は不要と主張。損害が生じるなら具体的に挙げよ、と空港会社代理を追及しました。NAA代理人が答えられないと見るや、高瀬裁判長が「裁判所は理解する」と助け舟。また、空港会社代理人は「部分執行も考えている」と口走ったそうです。
 いずれにしても、請求異議裁判は激しい法廷闘争が避けられません。これまでを倍する傍聴参加を訴えます。

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