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2023年2月15日 (水)

市東さんの農地などへの強制収用の攻撃が今日!

成田空港会社NAAと国家権力は、親子3代、110年以上にわたって開墾し、営農が続けられてきた三里塚の農民、市東孝雄さんから強制収用の攻撃を今日、かけようとしている。
 今朝未明、萩原富夫さんからその旨がマスコミから伝わったとの電話でたたき起こされた。同趣旨の内容がヤフーニュースで流れたとのSMSが他の方から。すでに現地、市東さん宅の中庭には急を聞いて駆け付けた30人近い人たちが集まっているという。「来れないか」と言われたが、これから10時間近くかけて行っても、事態は終わっているだろう(以前、故萩原進さんに言われて駆け付けたらそうだった)。むしろ、発信してみなさんに伝えることが私の仕事と、今、原稿なしで打ち込んでいます。
 市東さんの中庭に連なった天神峰の畑(1枚目、2枚目の写真)、南台の畑(3枚目の写真)、2枚目の写真のハウスの左側に中庭がありますが、そこには、離れ、農機具置き場(4枚目写真)、作業場、トイレ(5枚目写真)、ヤグラ(6枚目写真)、看板(7枚目写真)、大看板(8枚目写真)などがあります。

 これらを強制収用しようとする理由は、空港の機能、運用に係わりがなく、まったくありません。ただただ、成田空港反対、空港廃港を三里塚反対同盟、農民が57年間も叫び続けていること憎しの「国家権力の威信」だけです。その人柱として空港用地内に住み、農業を営んでいる市東孝雄さんを襲おうということだけでしかありません。こんな国家権力による横暴が許されていいのでしょうか。この国家権力の意志が明らかにされた昨年11月24日以来、80日以上、座り込みを軸とした闘いが進められ、この攻撃を阻止してきました。

 三里塚の産直野菜をとっていただいている皆さんはすぐにお判りと思いますが、あのおいしい豊かな無農薬野菜を提供していただいているお一人が市東さんです。国が、空港の存在を理由に、110年余営まれ、拡大されてきた農民の営み、農業を破壊することなどどうして許されるでしょうか。戦後、この国は1961年の農業基本法によって農業の大型化を進める一方で、高度経済成長の名のもとに、日本の農業の基本、特徴でもある家族農業を破壊し続けてきました。それが食料自給率の減少(なんと37%にまで下がっている)、農地の減少を招いてきました。ある意味で、それに抗ってきたのが57年にわたる三里塚反対同盟農民の闘いなのです。

 かかる理不尽極まる市東さんへの農地強奪、生活破壊の攻撃を許してはなりません。みなさん。注目していただき、声を上げてください。

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