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2023年2月22日 (水)

今週の産直野菜 (2月22日)

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心配していた三里塚からの産直野菜が、先ほど届きました。このところの三里塚は雨で、ホウレンソウ、ニンジンはドロドロです。『野菜だより』によれば、予定していた山東菜が執行された畑(天神峰の畑)にあったため、出荷できなくなったようです。小松菜、ヤーコン、ニンジン、ホウレンソウ、聖護院大根、ネギ 以上6品です。

 年末の異常な陽気で、葉物が育ちすぎ、ほとんど昨年末に出さざるをえなくなったため、年明けての葉物が不足すると言われていましたので、予想したことですが、この時期に顔なじみの小松菜などがありません。ホウレンソウが、前倒しで、何時もなら3月、遅ければ4月に入ってくるのが、早々と、しかもたくさん入っています。

 市東さんへの強制収用による影響を心配しましたが、山東菜が出せなかったことだけで収まったようですね。市東さんは、作業場の建設など、まだまだ大変でしょうが、本当に怒りをもって頑張っておられます。

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2023年2月15日 (水)

今週の産直野菜 (2月15日)

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先の記事に書いているように市東さんへの強制収用騒ぎで、現場にいる皆さんと電話で話したりして盛り上がっているところへ、三里塚から今週の野菜が届きました。

 小松菜、ホウレンソウ、ネギ、サトイモ、ヤーコン、ニンジン、大根 以上7品です。

 大好物のヤーコンが届いた。この程度の野菜でも、ちょっとだぶつき気味です。頑張って食べるしかないですね。

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市東さんの農地などへの強制収用の攻撃が今日!

成田空港会社NAAと国家権力は、親子3代、110年以上にわたって開墾し、営農が続けられてきた三里塚の農民、市東孝雄さんから強制収用の攻撃を今日、かけようとしている。
 今朝未明、萩原富夫さんからその旨がマスコミから伝わったとの電話でたたき起こされた。同趣旨の内容がヤフーニュースで流れたとのSMSが他の方から。すでに現地、市東さん宅の中庭には急を聞いて駆け付けた30人近い人たちが集まっているという。「来れないか」と言われたが、これから10時間近くかけて行っても、事態は終わっているだろう(以前、故萩原進さんに言われて駆け付けたらそうだった)。むしろ、発信してみなさんに伝えることが私の仕事と、今、原稿なしで打ち込んでいます。
 市東さんの中庭に連なった天神峰の畑(1枚目、2枚目の写真)、南台の畑(3枚目の写真)、2枚目の写真のハウスの左側に中庭がありますが、そこには、離れ、農機具置き場(4枚目写真)、作業場、トイレ(5枚目写真)、ヤグラ(6枚目写真)、看板(7枚目写真)、大看板(8枚目写真)などがあります。

 これらを強制収用しようとする理由は、空港の機能、運用に係わりがなく、まったくありません。ただただ、成田空港反対、空港廃港を三里塚反対同盟、農民が57年間も叫び続けていること憎しの「国家権力の威信」だけです。その人柱として空港用地内に住み、農業を営んでいる市東孝雄さんを襲おうということだけでしかありません。こんな国家権力による横暴が許されていいのでしょうか。この国家権力の意志が明らかにされた昨年11月24日以来、80日以上、座り込みを軸とした闘いが進められ、この攻撃を阻止してきました。

 三里塚の産直野菜をとっていただいている皆さんはすぐにお判りと思いますが、あのおいしい豊かな無農薬野菜を提供していただいているお一人が市東さんです。国が、空港の存在を理由に、110年余営まれ、拡大されてきた農民の営み、農業を破壊することなどどうして許されるでしょうか。戦後、この国は1961年の農業基本法によって農業の大型化を進める一方で、高度経済成長の名のもとに、日本の農業の基本、特徴でもある家族農業を破壊し続けてきました。それが食料自給率の減少(なんと37%にまで下がっている)、農地の減少を招いてきました。ある意味で、それに抗ってきたのが57年にわたる三里塚反対同盟農民の闘いなのです。

 かかる理不尽極まる市東さんへの農地強奪、生活破壊の攻撃を許してはなりません。みなさん。注目していただき、声を上げてください。

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2023年2月 8日 (水)

今週の産直野菜 (2月10日)

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三里塚から野菜が届きました。ジャガイモ、ニンジン、サトイモ、小松菜、聖護院大根、ゴボウ、ネギ 以上7品です。

 年末、異常な温かさから葉物野菜が前倒しのように育ち、収穫。そのため、年が変わってから葉物野菜が「端境期」のようになくなった。やっと小松菜が出てきました。
 昨日まで三里塚で市東さんへの強制収用の攻撃が強まり緊張した状況の中で市東さんと、この野菜の状況をお聞きした。もう20年以上取り組んできた私たちは、この変化にも動じませんが、最近消費者になられた方からはクレームが出るようです。スーパーや市場のように、いろいろな野菜が並ぶわけではありませんから。それにハウス栽培を三里塚、市東さん、萩原さんはされませんからなおさらです。三里塚の北総大地の細かい土で無農薬有機栽培で育てるのですから当然といえば当然ですが、それだけに天候に左右され、今のように突然の「端境期」。狼狽えますよね。

 昨日まで5回目(延べ20日)の市東さんのお宅の前での座り込みをして帰ってきたところです。空港会社NAAが、裁判の判決を根拠に市東さんの農地の7割や、自宅前にある中庭の作業場、機械置場、離れなどや、櫓、大看板などの強制収用を宣言してから、すでに70日を経過しました。若い学生さんたちを中心に、この寒空の中で24時間態勢の座り込み、監視行動が続けられています。そして、とりあえずその攻撃を阻み続けています。消費者のみなさん。野菜を味わいながら、こうした現場での、市東さんの営農の現実に注目してください。そして国策としての成田空港の建設、拡張の破綻した農民殺し、農業破壊の現実が、この国の豊かな野菜たちの背景にあることを知ってください。そして周りのみなさんに広げてください。

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2023年2月 1日 (水)

今週の産直野菜 (2月1日)

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 三里塚から今週の野菜が届きました。箱は大きいのですが、重さがそれほどでもない。
 箱を開けると、白菜が一回り小さくなり(これで普通の大きさ)、大根が巨大な三浦大根から聖護院大根に代わっています。ほっ。
 カブ、サツマイモ、ニンジン、ジャガイモ、ターサイ、聖護院大根、白菜、ネギ 以上8品です。

 昨年末11月24日から、空港会社NAA、国家権力は、すでに当ブログでも報じてきていますように、市東孝雄さんの畑の7割、市東さん宅前の中庭とそこにある離れや作業場などを強制収用しようと虎視眈々と狙っています。市東さん親子3代が、110年をかけて営んできて、今の産直運動に象徴されるように、私たち消費者とともに歩みを進め、淡々と農作業に勤しんできたものを破壊し、奪い去ろうというのです。それは、国家権力による1961年の農業基本法以来の、家族農業を破壊し、農業の規模拡大の名のもとに資本家たちの「経済発展」の野望を成し遂げようとするものでしかありません。
 そのことに大きく立ちはだかってきたのが、56年にわたる三里塚闘争、成田空港反対闘争であり、市東さん親子2代の闘いなのです。強制収用によって成田空港の運用に何一つ効果がないにもかかわらず、そしてなぜ今しなければならないのかと言わざるをえないこの市東さんへの襲撃的な攻撃をかけてくるのか。それは、三里塚闘争への憎悪であり、その闘いの破壊であり、市東さんの闘いへの襲撃、ただただそれを目的とした卑劣な、悪辣な国家権力の意志以外の何物でもありません。

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 2枚目の写真(1月29日撮影)が、県道から市東さんのお宅へ入る団結街道(かってそう呼ばれていた)の入り口で、座り込み、市東さんのお宅の筋向いにある機動隊官舎(3枚目写真)への車、機動隊の出入りを監視しています。ちょっと寒さの厳しい今は大変ですが、前日の午後11時から午前7時までは車の中から監視行動を行い、午前7時から日没まで1時間交代で座り込みと監視行動が続けられています。
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 写真の立ち木は、もっとうっそうとした林だったのですが、国家権力は、機動隊官舎から24時間、この座り込み、市東さん宅と中庭の人の出入りを監視するために伐採を強行しました。写真の機動隊官舎の屋上から、24時間、市東さん宅の出入りなどが監視されています。

 4日後の2月5日(日)には、午後1時から市東さんの中庭でこの事態への抗議集会を行い、成田空港までの抗議のデモを行います。一人でも多くのみなさんが、特に関東のみなさんが、駆け付けてくださることを訴えます。また、毎日行われている座り込み・監視行動に参加してくださることを訴えます。

 私も、5度目になりますが、この4日から現地に入り、座り込み行動に参加しながら、5日の集会、そしてそれ以降の座り込みを7日まで行う予定です。私の体力からは、3泊4日が限度のようですが。

 

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