市東さんの所での座り込みに参加して
市東孝雄さんの天神峰と南台の農地、そして天神峰に隣接する「中庭」などにある離れや作業場、機械置場、やぐら、大看板などを、空港会社NAAは、裁判所の判決を根拠に強奪、破壊しようとしています。それらは成田空港の運用に何の影響もなく、判決の根拠とされた理由は最早ありません。このNAAによる暴挙は、現在の三里塚闘争の柱ともいうべき市東孝雄さんの存在を抹殺しようとする、ただそのことを目的とした許し難いものです。
私は、この攻撃が開始された昨年の11月24日以来、昨年すでに2度にわたって4日ずつ市東さんの離れ に泊まり込み、現地での座り込み行動に参加し、今年に入ってこの1月16日から19日、3度目の座り込みに参加しました。現場では、全学連の若い学生さんたちを中心に、現地支援連党派が24時間態勢の座り込みで、NAAのこの悪辣な企みを阻止し続けています。
現場の正面、数百メートルの所に建つ機動隊官舎の屋上からは、24時間態勢でこの行動への監視が行われ、機動隊による突入のすきを虎視眈々と狙っています。見えやすくするために昨年末には、その間にあった林を伐採、撤去し、今また、機動隊官舎の反対側で連日の工事が行われているのも、突入のために空港の中から機動隊を導入するためのものと思われます。事態は非常に緊迫しています。
この市東さんへの攻撃は、岸田政権による沖縄南西諸島のミサイル基地化を軸とした戦争準備に対応したものです。成田空港の軍事使用のために、「軍事空港粉砕」を掲げた三里塚闘争の解体を直接的に目指したものです。56年間にわたって、日本の軍事大国化を基本のところで阻止し続けてきた三里塚闘争が、彼らにとって目障りであり、許せないものとなっているからです。
言葉を換えれば、この国の戦争への道を阻止し、反動化を極める岸田政権打倒への道筋を、三里塚闘争の勝利こそが指し示しているのです。現場は、天神峰の畑が県道に面し、非常に守りにくい構造になっています。現状の10人ていどの座り込み、監視の行動では不十分なことは明らかです。戦争への道を阻止する基軸的な「市東さんの農地を守る」この闘いのために、多くの皆さんが、長期にわたって現地に結集され、市東さんの農地などを守る闘いへの結集を訴えます。
私自身、1月25日から4度目になりますが、現地に入ります。皆さん。市東さんのところに行こう!
(松原康彦 記)
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