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2022年12月28日 (水)

三里塚から今年最後の野菜が (12月28日)

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第45回三里塚団結野菜市の野菜が届きました。約100人が参加されたようです(金額的にも例年並み)。45年も続いて、変わらぬ規模でできているということは、その中心にいながら、驚異でさえありますね。まあ、三里塚闘争、三里塚反対同盟が健在ですから、当たり前か・・・。

 11月から年末、気温が高いので葉物が育ちすぎ、年末の葉物がなくなりそうだとは聞いていましたが、何もない・・・。鍋をするにも、カブの葉っぱと大根の葉っぱしかない。他方、白菜と大根の大きいこと。届いた荷物を持った時の重さがすごかった。ネギ、ごぼうも多いですね。愚痴っていても仕方がない。頑張って食べよう!

 届いたのは野菜だけでなく、年末恒例の落花生。落花生だけで送料がかかるのはもったいないと知人の分は一緒に取りましたので、落花生の山!221228_20221228122001

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2022年12月21日 (水)

三里塚から今年最後の産直野菜 (12月21日)

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三里塚から、今年最後の野菜(年末団結野菜市の野菜が、28日に届きます)が、届きました。

水菜、鷹の爪、ニンジン、ジャガイモ、サトイモ、白菜、ネギ、カブ、聖護院大根、春菊 以上10品です。

収穫時が雨か雪だったようで、よく濡れています(さらに北の方では大雪の被害が出ているようで、お見舞い申し上げます)。玄関に届いた箱の重さに驚いたのですが、白菜が先週にもましてデッカイ! それを見て思わず「食べきれない!」と。先週のも、毎日鍋をやり、漬物にも糠漬けで消化。それでも、半分は知人に引き取ってもらった。今週のもその運命か・・・。

多くのみなさんが2週間に一度の引き取りですが、最初にみなさんにお願いした立場から、毎週、野菜を引き取ってきました。
何とかこなしてきたものの、さすがに最盛期の今、大変です。それでも、毎日の鍋のおかげで、白菜は半分でしたが、カブが少し残っただけで、先週のものはクリアできました。強制収用が言われるこの状況の中で淡々と農業を営み、私たちのところに出荷しておられる市東孝雄さんに直接何日もお会いしているだけに、「必死でいただいています」。年内は無理のようですが、年が明ければまた座り込みにと念じておりますが、はて・・・。

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2022年12月18日 (日)

先週の産直野菜 (12月14日)

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先週、14日の三里塚からの産直野菜を、関実ブログにアップし忘れていました(Facebookにアップしたが)。

ー三里塚から野菜が届きました。小松菜、水菜、コスレタス、ジャガイモ、サトイモ、ニンジン、春菊、白菜、ネギ、カブ、大根 以上11品です。

昨日13日まで三里塚の市東さん宅の離れに、この4日間泊まっていました。帰途に就く前、市東さんのお宅の前、道路際で監視行動の座り込みをしていた時に南台の畑から収穫したばかりの巨大な白菜たちが軽トラックに載せられて入荷するのを見て、思わず市東さんに「明日の野菜に入るのですか」と聞くと「そうだ」と。内心、思わず「やったー!」と。これで明日(今日ですが)の夕食は鍋に決まり。

ー今日18日まで、連日、夕食は鍋です。

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2022年12月15日 (木)

市東さんの農地を守ろう! 現地決戦に参加して

 9月の新ヤグラ裁判での東京高裁による反動判決を受けて、空港会社NAAは、10月18日、争われた市東さんの天神峰にある離れ、作業場などの物件に対する強制撤去の申し立てを行った。この強制撤去には、すでに農地法裁判で結論が出ていた天神峰の農地や離れのある地所、さらには南台農地の一部の強制収用が含まれることになると思われる。11月24日、千葉地裁は、このNAAの申し立てを認める授権決定を強行し、空港会社が「今後、強制的手段を取らない」と謝罪とともにした「約束」など「どこ吹く風」の攻撃が始まった。

 三里塚反対同盟は、11月13日、緊急現地闘争を闘ってこの攻撃への態勢を整えた。11月24日の千葉地裁の授権決定を受けて、怒りとともに市東さん宅入り口(「団結街道」入り口)で24時間体制の座り込みを行い、この攻撃に反撃することを決定し、闘いを全国に訴えた。

 9月2日の東京高裁の闘い、10月9日の三里塚全国集会(成田市内)、11月13日の緊急現地闘争に三里塚関西実行委の仲間とともに行動した私は、反対同盟が反撃を開始する中から呼びかけた11月27日の緊急現地闘争、そして12月11日の「芋煮会」として開かれたデモと集会に参加し、いずれも4日間、現地の座り込み行動に参加した。わずか4か月の間に、延べ11日間、三里塚に赴いた。久しぶりのことだ。

 12月5日午前中には、機動隊官舎と市東さん宅の間にある立ち木などが伐採され、市東さん宅とその前にある天神峰の農地などが、機動隊官舎の屋上にある見張り台から丸見えの状態で、24時間監視される関係が始まった。

 私などは昼間だけの監視行動だが、若い学生のみなさんを中心に、寒風吹きすさぶ夜も、正に24時間体制の座り込み、監視行動が現地では取り組まれている(「からっ風」が激しい寒い夜には、車の中からもあるが)。

 反対同盟の萩原さん、市東さんは、現地の支援のみなさんとともに、畑の手入れ、毎週2度の産直野菜の出荷の準備、出荷作業を、これまでと変わりなく続けているので、この座り込みの現場に立つことはない。反対同盟の太郎良さんを先頭に、入れ代わり立ち代わりで、若い学生のみなさんをはじめ、駆け付けた人たちで、座り込み、監視行動が続けられている。関西からも来ている。

 機動隊官舎の出入りも今のところ変化はなく、NAA、機動隊は急ぐ様子を見せていない。そもそも成田空港の運用にとって、今回強制収用の対象とされる土地や物件は、何の支障もなく、取り上げたからと言って何の「空港運用の改善」があるわけでもない。ただただ、市東さんへの襲撃、三里塚反対同盟破壊がその目的であるにすぎない。断じて許されない!

 11日の芋煮会で、市東さんは、「気持ちの整理がついた」と厳しい現実の中での迎え撃つ決意を淡々と語られた。私たちは、この市東さんの想いと、三里塚反対同盟のみなさんの闘いへの決意を受け止めようではないか。市東さんはその11日の発言の中で「みなさんの周りで、できることをして、この闘いを広げ、ともに闘ってほしい」と呼びかけた。

 三里塚関西実行委に結集するみなさん、支援していただいているみなさん。この市東さんの呼びかけに応えようではないか。

                            2022.12.15  松原記

下の写真、1枚目は天神峰の畑、2枚目は南台の今回の対象となる畑、3枚目は耕作権裁判で対象となっている2枚目の畑の隣の南台の畑

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2022年12月 7日 (水)

今週の野菜 (12月7日)

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 先程、三里塚からの野菜が届きました。発送作業の時、あるいは収穫時に雨だったようで、特に芋類、ニンジンがどろどろです。
 ルッコラ、水菜、小松菜、ニンジン、サトイモ、ジャガイモ、コスレタス、キャベツ、レタス、ほうれん草、カブ、ネギ、聖護院大根 以上13品です。多い!
 関西関西実行委員会の年末野菜市の三里塚現地との打ち合わせの様子を聞いていると、暖かすぎることで、年末に予定されていたものが、早くもでき始めているとかで、先週から多いですね。(年末の葉物がないという「惨事」が起るかもしれないとか。)

 

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2022年12月 5日 (月)

11・28 耕作権裁判傍聴報告  証拠隠し許さず 審理を尽くせ

 強制執行攻防の只中で

 11月28日、耕作権裁判の開廷に先立って千葉葭川公園では集会が開かれ、今日にも権力の不当な強制執行(農機具小屋や看板、農地など)が強行されることを予想して現地座り込み闘争が続けられており、その皆さんと連帯して裁判闘争が闘われました。
 集会の挨拶に立った反対同盟の萩原さんは「私たちは、戸村委員長や北原さん、市東東市さん、萩原進さんたちの闘いを引き継いで農地を守り切る闘いを続けている。強制執行を許さない為にあらゆる工夫をやろう」と呼びかけました。
 関西実行委員会の安藤は「いま、公平と正義が踏みにじられようとしている。許せない動きだ。本日、緊急署名140筆を反対同盟に手渡した。皆の声と力で農地を守ろう。関西では年末団結野菜市を闘います」と連帯の挨拶を行いました。
 (写真は、開廷前の集会後のデモ)
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  NAA、苦しい弁明

 この日の裁判は10時32分に開廷され本田晃裁判長が相変わらずの小声で陳述書の確認を始めるや否や、傍聴席から「マイクを通せ、マイクを立てろ」との抗議の声が起こり、弁護団からも音量調整を要請したのに裁判長は無視、強硬姿勢むき出しの訴訟指揮の中で傍聴闘争が始まりました。
 最初に裁判長から、被告代理人より出されている立証プランでは、弁論が長期間(来年の11月?)に及びそうなので早めに詳細を出してほしい、との要請があり一瀬弁護士は3月17日の進行協議までに提出することを確約。さらに一瀬弁護士は被告の市東さんから藤﨑氏(旧地主)やNAAの職員の釈明を求めていることを強調。このやり取りを受けて、原告代理人の上野弁護士は「従来の説明は間違いだ」と苦しい答弁を繰り返し、反対同盟が確実にNAAを追い込んでいること確信しました。
 結局のところ3月17日の進行協議前までに、速やかに双方が書面を裁判所に提出すこととなり、この日の裁判は閉廷しました。

 市東さん「絶対に負けない」

 短めの裁判が終わり弁護士会館で報告会が行われました。最初に市東さんから「現地では厳しい座り込み闘争が続いている。この皆さんと共にNAAのウソを暴いてゆく。絶対に負けるわけにはいかない」と並々ならぬ決意表明がありました。
 これに応えて、弁護士全員から裁判の解説と感想がありました。その中で、今回の強制執行対象になっている南台農地の説明がホワイトボードわかりやすく解説されました。
 会場からの質疑応答で、現地での座り込みに決起するとの決意表明も続きました。関実の仲間もこの座り込み闘争に参加しています。
                          (安藤 眞一)

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2022年12月 3日 (土)

強制執行許すまじ  ー 11・27三里塚報告

11月22日、千葉地裁から「授権決定」(NAAが市東さんの農地やそこにある建造物を撤去収用できることを認めたもの)が出されるという緊迫した情勢の中、11月27日に現地集会がもたれた。急な招請にもかかわらず市東さんの畑に思いをはせた280名の人々が駆けつけました。Photo_20221203173602(写真は、対象になっている天神峰の畑)

[空港との共存はない]

 まず反対同盟から3名の発言が続きました。伊藤信晴さんは「農地は農民のもの」という故戸村一作委員長の言葉通り、市東農地を必ず守る決意を述べました。
 萩原富夫さんはかつての円卓会議で強制的手段は取らないと約束したにもかかわらず(黒野元社長も表明した)「授権決定」を下した千葉地裁とそれを要請したNAAに怒りをぶつけ「気候変動が叫ばれている今日、B滑走路延長や第三滑走路建設を強行し、どんどん飛行機を飛ばすことなどありえない」と訴え、「空港機能強化」の真の狙いが成田の一大軍事空港化にあることを弾劾しました。また成田市長選に立候補の雨宮某が「成田新時代」と称し、空港を核にした成田の「経済特区」化を主張していることにも強い怒りを表明しました。

 思い起こせば関空建設が決定した時、地元泉佐野市では「バラ色の未来」が語られ、高層ビルや大型施設の建設が予定されていましたが、94年に開港した後は市は単なる通過都市にすぎず、空港に依拠した行政はことごとく空振りに終わり、挙句は「泉佐野市倒産?」が話題になったほどでした。
 萩原さんの指摘通り「空港と地元との共存」などありえません。

[出来ることをしよう]

 最後に当該の市東孝雄さんは「(9・2新やぐら裁判控訴審)誰が聞いてもおかしい判決。23日から座り込み、泊まり込み体制に入ってます。強制執行攻撃が来ても各自出来ることをしてほしい」と厳しい状況の中でもいつものように落ち着いた口調ながら強い決意が感じられる発言でした。(写真は市東孝雄さん)Photo_20221203173601
 動労千葉からは「車の両輪として闘ってきた。これからも労農連帯で強制執行阻止を」と、また関西を代表して松原康彦さんは「NAAに何の正当性もない。12月3日まで泊まり込んで全力で闘う」と決意を語りました。

[改ざん、偽造は犯罪]

 弁護団からは「強制執行は国家的強盗行為、執行しても空港に何のメリットもない。裁判所はNAAと一体となって社会の一般常識からずれた判断をしている」と判決の不当性を何度も指摘しました。
 あの森友改ざん事件でも赤木雅子さんが改ざんを主導した佐川元理財局長を訴えた裁判の判決が大阪地裁でありましたが「公務員個人が職務上の行為で他人に損害を与えた場合、国が賠償責任を負い個人には責任なし」と訴えを棄却しましたが「公文書を改ざんせよ」と命令することが「職務」と言えるのか、りっぱな犯罪ではありませんか。犯罪者佐川に何故責任がないのか、全く理解不可能です。(写真は、280名が結集した集会の様子)Photo_20221203173701
 翻って耕作権裁判でも空港公団(現NAA)は故市東東市さんの署名を偽造したり、農業以外の使用目的で旧地主から農地を買い取ったり(農地法違反!しかも耕作者に無断で)と明らかな犯罪行為が存在するにもかかわらず、森友事件同様行政側から一人の逮捕者も出ていません。
 弁護団の発言の通り、まさに裁判所は世間の常識から大きく乖離し、政権に忖度しているとしか考えられません。
 その後、各支援団体、共闘団体からの発言が続きましたが、その中に「芝山の郷土の空を守る会」とか「東海第二原発反対住民」と私が初めて聞いた団体名があり、改めて三里塚のすそ野の広さを感じました。
 集会を終えて空港ターミナルビルまでデモ行進したのですが、これまで何十年も三里塚に来ているのですが、まともにこのビルを見るのは初めてで少し不思議な思いがしました。(写真は空港へのデモ)Photo_20221203173702

[世の中の仕組みを変えよう] 

 反対同盟と支援の仲間は連日の座り込み、泊まり込み体制で強制執行と立ち向かっています。私たちも遠く離れた関西の地ではありますが、この闘いと連帯し、ことあらばまた現地に駆けつけようではありませんか。
 安倍が銃殺され、まさにパンドラの箱が開いたかのように閣僚や自民党議員と統一教会のどす黒い関係が次々と明らかになっています。また岸田政権では新閣僚たちも(そして岸田自身も)不祥事が続発しています。こんな連中が政治を牛耳っているのです。こんな腐敗した世の中の仕組みを私たちの力で、三里塚の力で変えて行こうではありませんか。(下写真は、これも対象となっている南台の畑)

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                           (弥永 修)
     三里塚関西実行委員会『実行委ニュース』第183号より転載

 

 

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