市東孝雄さんの農地などの強制収用への動き
三里塚の市東孝雄さんと萩原富夫さん(三里塚反対同盟)に上の写真のような書類が、千葉地裁から10月26日に届いた。農地法裁判の判決と新ヤグラ裁判の仮執行宣言のついた判決を根拠に、市東さんの自宅の前にある天神峰の農地にある作業小屋(3枚目の写真、この9月4日の集会で市東さんが発言している)、離れ(写真はありません)、ヤグラ(4枚目)、大看板(5枚目)、看板(6枚目)を国家権力が破壊し、その土地と隣接する天神峰の農地を強制収用するというものです。断じて許されません。
7枚目の写真は、作業小屋で作業をされている市東孝雄さん(昨年9月撮影)です。
この27日の千葉日報は、「NAA、千葉地裁に申し立て 反対派の工作物撤去目指し」と題して以下のように報じました。
ーー成田国際空港会社(NAA)は26日、空港用地内の農地に反対派が建てたやぐらや看板などの工作物を撤去するため、強制執行の権限を執行官に授けるよう求める申し立てを千葉地裁に行ったと発表した。地裁の決定の後、工作物撤去の強制執行の手続きが可能になる。申し立ては18日付け。
NAAなどによると、昨年6月、同農地の明け渡し命令が確定していた市東孝雄氏(72)が強制執行を認めないよう求めた訴訟が最高裁で退けられた。今年9月には東京高裁が強制執行が可能となる仮執行宣言を出した。NAAはこれらの判決に基づき、今回の申し立てを行った。
反対派は三里塚芝山連合空港反対同盟北原派。関係者は「NAAによる土地取得に不正があるのに、裁判所はそれを不問にしている」と批判した。
NAAの田村明比古社長は20日の定例記者会見で「どこかの時点で執行する必要はある。円滑かつ確実に実施するため、関係各方面と検討している」などと話していた。農地明け渡しの強制執行に今回の申し立ては必要ないという。—
千葉地裁は、当事者の反論などをまって(審尋、24日から14日間)、結論を出して強制執行を行う予定だという。このような暴挙は断じて許されない。市東さんの生活と営農、農地を守るために直ちに抗議の闘いに起とう!
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