三里塚反対同盟の2022団結旗開き (1月9日)
3日前に降った雪の跡が残る三里塚で、2022年の団結旗開きが開かれました。
バスの都合で朝早く現地に入った私は、萩原宅に、新年のご挨拶。萩原富夫さんと1時間近く、私と同じ世代の静江さん(進さんの連れ合い)とほんとに久しぶりに1時間余り想いで話を中心に話し合えました。
例年より遅く、11時に始まる東峰神社に集合。新しいしめ縄の飾りつけを行い、記念写真。それから車で移動して、市東孝雄さんの南台の畑に。決戦本部の太郎良さんの簡単な挨拶の後、市東さんの自宅の近くの開拓道路までのデモに出発。100人を超える皆さんが集まられ、新年の闘いに向けた意気軒高としたデモでした。
旗開きの会場となる市東さん宅の中庭には、ここに直接集まれた関西生コンの西山直洋さんはじめ多くの皆さんが。予定通りの午後1時に、反対同盟の宮本麻子さんの司会で集会が始まりました。伊藤信晴さんからの主催者の挨拶に続いて、萩原富夫さんから「われわれは気候変動阻止を三里塚闘争の正面課題に据えて闘うことを決意する(【注】参照)」と、闘争宣言2022が読み上げられました。 動労千葉の関道利委員長、関西実行委の私、そして関西生コンの西山さんからの連帯挨拶が。その後、市東孝雄さんが起ち、「今年は還暦です」(実際は72歳)とのジョークを交えながらの「裁判は負けるのが当たり前」と昨年の最高裁決定を意に介しない決意あふれる挨拶をされました。引き続いて市東さんの農地取り上げに反対する会の小川さんなどの挨拶が。
ここで豚汁がふるまわれた。参加した全員に大きなどんぶりバチに2杯ずつ配っても余るほどの具だくさんの豚汁。ほんとに美味しかった(豚汁は、たくさん作れば作るほど美味しくなるそうです)。その中で、支援諸組織、現地支援連などの発言が続き、太郎良さんから、この日出された「決戦本部ニュース」の朗読と団結ガンバロウをやって3時頃に予定通り集会を終え、皆さんはそれぞれの車に分乗して帰途につかれた。
「旗開きなのに、酒がない」ことに気付いた私が萩原さんに聞くと、「今からでます」と。車で来ていない10人足らずがテーブルを囲んで、乾杯。少し歓談して、それぞれの送りの車に分乗して帰途につきました。コロナの影響かとは思いますが、内心「何か変!」とつぶやきながらの帰途でした。
【注】今、EUなどヨーロッパでは、「陸続きのここで航空機を利用した移動をやめて自動車で移動しよう」という若い人たちによる「気候変動阻止」の取り組みが非常に盛り上がっているそうです。日本で政府が成田空港の第3滑走路、あるいは中部空港や福岡空港の滑走路増設による拡張などを主張しているのは、コロナで必要性すら危ぶまれる成田空港をはじめ、航空機の増加によるこうした政策は、正にこの「気候変動阻止」の流れに逆行するものであり、成田空港の縮小、廃止の本来あるべき流れに反するというのが、今回の反対同盟から出された「正面課題に据える」ことで、若い人たちの中にある「気候変動阻止」の流れと手をつないでいこうと、出されたこの日の提起の大筋です。詳しくは、これから出される署名活動などの趣旨として提起されると思います。
(松原記)
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