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2022年1月26日 (水)

今週の産直野菜 (1月26日)

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三里塚から今週の野菜が届きました。ターサイ、里芋、白菜、ニンジン、聖護院大根、ネギの6品です。

 野菜と一緒に届く『野菜だより』によると、寒波が強く、地面からでている部分が傷んで、三浦大根は先週だけで終了(残念です!)。聖護院大根も上部が予想以上に霜でやられて、「切り大根」。この時期なら例年、小松菜かほうれん草が入ってくるのですが、ターサイだけ。生産者としても、育ててきたものが収穫できず、切ないでしょうね。

 遠いため、私たちは参加できませんが、産直総会が近づいています。今年の産直総会では10年あまりぶりの野菜の値上げが議題に上がっています。(世の中のインフレとは別だといっても、ちょっと・・・)10年あまり前の値上げも、「労働者の賃金が低く厳しい」ことが理由になって「値上げは不十分に」(亡くなられた萩原進さんの弁)。今回も、生産者の想いの半額に値切られています。当然、このインフレの世情の中で、生産者の生活も厳しくなっています。特に萩原さんの所では、子どもさんたちが大きくなり教育費の上昇も大変です。それは近くに交わらさせていただいている私には痛切に感じます。なぜ、最低限の生産者の希望の半額に値上げ幅が抑えられるのか私にはわかりません。産直総会で、最低、生産者の希望の値上げが反映されることを遠くから願っています。

 下の写真は、1月9日、反対同盟の旗開きに参加した日の朝の萩原さんの畑の様子です。3日前の6日に降った雪が、低い気温のため溶けることなく凍っていました。旗開きの日が気持ちよい天気だったのですが、それ以降も気温はあまり上がっていないようです。年末団結野菜市が断念され、生産者としても厳しい想いの中にあることを、消費者も受け止めましょう。271697210_2132909486866733_8861565339748

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2022年1月20日 (木)

今週の産直野菜 (1月19日)

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昨夜、新ヤグラ裁判から帰ってきたら(午後9時ころ)、扉の前に大きな箱がデンと置かれていた。三里塚からの今年最初の野菜です。千葉に一泊しての東京での丸一日の裁判。さすがに疲れていましたから、記念写真と蘇生のためにタライの中に白菜やターサイ、ネギなどをいれてやって水を張るのがやっと。新ヤグラ裁判のブログへの報告を書き終えて、ほっとしたら、「そうや、野菜や」と思い出した。

ターサイ、白菜、大根、里芋、ニンジン、ネギ 以上6品です。葉物が白菜とターサイだけですから、なんとなく物足りないですね。しかし、このデッカイ白菜を食べるのはっ大変。ようやく、年末に届いていたのが今日で食べ終わった始末ですから。大根も大きいですね。まずは漬物にと、上3分の1ほどを切り取って、今、ベランダで干しています。今日は、一日家にいるので、昼食、夕食と鍋をするか?

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新ヤグラ裁判の傍聴 (1月19日、東京高裁)

1月19日、東京高裁で新ヤグラ裁判控訴審を傍聴してきました。この日は、市東孝雄さんをはじめ4人の証人尋問で、午前10時半に始まり、終わったのは午後4時過ぎでした。

 市東孝雄さんはやぐら・看板が設置された経緯を述べた上で、「私の有機無農薬の農業と、やぐら・看板は一体のものだ。これらの撤去は農地をとられることと同じ」と証言しました。

 憲法学者の内藤光博さんは、「生存権的財産権」「営農権」が市東さんにはあると述べた上で、抵抗権の行使として「農地を守ることと、やぐら・看板による意思表示は一体だ」と論じました。

 遠く北海道から馳せ参じてくれた民法学者の吉田邦彦さんは「居住福祉法学」という考えを示し、「人格的所有権論」「住まいは単なる商品ではない」「金銭や金目だけで解決が図れるとする日本の在り方は諸外国から立ち遅れている」「強制立ち退きは深刻なテーマだ」と明らかにしました。

 最後に、87歳というご高齢にもかかわらず、明確な主張を経済学者の鎌倉孝夫さんは述べられました。コロナ禍によって航空需要が激減し、破綻が明白となっている成田空港の経営実態や将来の見通しについて経済学的に分析されました。

 (なお、私自身の耳が遠くなっているため、断片的にしか理解できず、三里塚反対同盟のブログの報告を引用させていただきました。)

 裁判長は、次回期日を3月14日(月)午後2時に指定し、その前の進行協議で詳細を決めるとして、法廷を閉じた。この日程は、違法な空港会社NAAの用地買収の経緯などを明らかにするための核心的証人である当時の浅子用地部長や法理課長補佐の証人採用を求めていた三里塚反対同盟からの証人尋問要請を切り捨て、3月14日に最終弁論を開こうとする自らの意志を示したもので、断じて許されない。怒りをもって、次回口頭弁論、3月14日に東京高裁に駆け付けよう。
                                                                        (松原)

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写真は閉廷後の弁護士会館ロビーで行われた報告会。写真中央でこちらを向いて挨拶をしておられるのが、内藤邦彦さん。271871338_2140750056082676_4867868933258

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2022年1月16日 (日)

三里塚反対同盟の2022団結旗開き (1月9日)

3日前に降った雪の跡が残る三里塚で、2022年の団結旗開きが開かれました。

 バスの都合で朝早く現地に入った私は、萩原宅に、新年のご挨拶。萩原富夫さんと1時間近く、私と同じ世代の静江さん(進さんの連れ合い)とほんとに久しぶりに1時間余り想いで話を中心に話し合えました。

 2219 例年より遅く、11時に始まる東峰神社に集合。新しいしめ縄の飾りつけを行い、記念写真。それから車で移動して、市東孝雄さんの南台の畑に。決戦本部の太郎良さんの簡単な挨拶の後、市東さんの自宅の近くの開拓道路までのデモに出発。100人を超える皆さんが集まられ、新年の闘いに向けた意気軒高としたデモでした。2219_20220116115701

 旗開きの会場となる市東さん宅の中庭には、ここに直接集まれた関西生コンの西山直洋さんはじめ多くの皆さんが。予定通りの午後1時に、反対同盟の宮本麻子さんの司会で集会が始まりました。伊藤信晴さんからの主催者の挨拶に続いて、萩原富夫さんから「われわれは気候変動阻止を三里塚闘争の正面課題に据えて闘うことを決意する(【注】参照)」と、闘争宣言2022が読み上げられました。2219_20220116115702 動労千葉の関道利委員長、関西実行委の私、そして関西生コンの西山さんからの連帯挨拶が。その後、市東孝雄さんが起ち、「今年は還暦です」(実際は72歳)とのジョークを交えながらの「裁判は負けるのが当たり前」と昨年の最高裁決定を意に介しない決意あふれる挨拶をされました。引き続いて市東さんの農地取り上げに反対する会の小川さんなどの挨拶が。2219_20220116115703

 ここで豚汁がふるまわれた。参加した全員に大きなどんぶりバチに2杯ずつ配っても余るほどの具だくさんの豚汁。ほんとに美味しかった(豚汁は、たくさん作れば作るほど美味しくなるそうです)。その中で、支援諸組織、現地支援連などの発言が続き、太郎良さんから、この日出された「決戦本部ニュース」の朗読と団結ガンバロウをやって3時頃に予定通り集会を終え、皆さんはそれぞれの車に分乗して帰途につかれた。2219_20220116115801

 「旗開きなのに、酒がない」ことに気付いた私が萩原さんに聞くと、「今からでます」と。車で来ていない10人足らずがテーブルを囲んで、乾杯。少し歓談して、それぞれの送りの車に分乗して帰途につきました。コロナの影響かとは思いますが、内心「何か変!」とつぶやきながらの帰途でした。

 【注】今、EUなどヨーロッパでは、「陸続きのここで航空機を利用した移動をやめて自動車で移動しよう」という若い人たちによる「気候変動阻止」の取り組みが非常に盛り上がっているそうです。日本で政府が成田空港の第3滑走路、あるいは中部空港や福岡空港の滑走路増設による拡張などを主張しているのは、コロナで必要性すら危ぶまれる成田空港をはじめ、航空機の増加によるこうした政策は、正にこの「気候変動阻止」の流れに逆行するものであり、成田空港の縮小、廃止の本来あるべき流れに反するというのが、今回の反対同盟から出された「正面課題に据える」ことで、若い人たちの中にある「気候変動阻止」の流れと手をつないでいこうと、出されたこの日の提起の大筋です。詳しくは、これから出される署名活動などの趣旨として提起されると思います。
                                                                 (松原記)

                                         

 

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