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2021年10月22日 (金)

新ヤグラ裁判控訴審第1回口頭弁論が開かれる 敵性証人(NAA職員)を採用し、徹底審理を!

6月の請求異議裁判の上告棄却の判決後で、市東さんの農地をめぐる関連裁判では初めての裁判が開かれました、新ヤグラ裁判の控訴審です。

 市東さん宅前の天神峰の畑(農地法裁判・請求異議裁判の当該地)に建てられた反対同盟の看板・ヤグラの撤去を求めて、NAAが起こした裁判です。Photo_20211022120201 用地買収をめぐる重要証人・敵性証人(元NAA職員)の採用をあくまでも拒否したまま千葉地裁は、昨年12月に不当判決を下しました。

 東京高裁は、ほとんどの裁判で「一発結審」を強行する悪名高い裁判所です。反対同盟と弁護団、そして傍聴者・支援は丁寧で慎重な審理を求めて、裁判に臨みました。コロナ禍の中、傍聴席100席程度に一般傍聴者は36名という厳しい人数制限の中での裁判です。関西から参加した3名は運よく全員抽選にあたり傍聴できました。

 Photo_20211022120301 法廷では冒頭、反対同盟を代表して萩原富夫さんが意見陳述を行いました。萩原さんは論点を4つに整理し、➀反対同盟の立場として、空港建設の経緯と基本姿勢を明らかにした上で、②地球環境と農業を破壊する成田空港、③市東さんの土地取得は違法で、やぐら・看板撤去は不要、④やぐら・看板は市東さんの農地と一体、農業と生活を守ると、きっぱりと訴えました。

 続いて、弁護団全員が控訴趣旨・NAAへの批判を全部で数百頁をこえる陳述書を項目ごとに要約し、また新たな論点からのNAA批判(空港拡張批判)を陳述しました。NAAは相変わらず誠意のかけらもない紙切れ1枚の反論書(要旨)を提出しただけとのことです。

 2時間近くに及んだ弁護団各氏からの力を込めた陳述のあと、渡部裁判長は次回裁判期日を来年1月19日(水)午前10時半(午前・午後の全一日)と指定、審理内容については被告・原告と協議していくとしました。おそらく次回裁判で求釈明、証人・証言を終わらせ、そして最終弁論・結審へと進めようしているのでしょう。(写真は、裁判後の報告会です)Photo_20211022120302

 裁判期日は来年1月ですが、反対同盟側の証人全員の採用はもちろん、地主との用地買収に関わり、経緯を知る元NAA職員2人(敵性証人)の採用を、弁護団・反対同盟を先頭にかちとりましょう。

 この裁判は、法的には収用可能となっている市東さんの農地の上に建っている看板・やぐらの撤去をめぐる裁判です。建造物に手を付けずその農地・用地を収用することはできませんから、現在市東さんの農地の強制収用を阻む大きな支えとなっています。それゆえ絶対に負けられない裁判です。

 なお、裁判に先立って日比谷公園霞門前で打ち合わせ集会が開かれました。反対同盟萩原さんのあいさつ、続いて動労千葉、関実・松原さん、市東さんの会から連帯のあいさつがあり、その後東京高裁・霞が関デモが行われました。211020_20211022120301

 

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