三里塚で「樫の木まつり」 (7月11日)
雨を予想した三里塚でしたが、薄日が差す、蒸し暑い中で、南台の市東さんの農地で、簡単な集会と、そこから市東さんの自宅がある近くの開拓道路までのデモが、参加した150人によって闘い抜かれた。
そして、市東さん宅の前にある作業場で、「樫の木祭り」が始められた。
主催者挨拶に立った萩原富夫さんは、この6月8日の請求異議裁判の最高裁判決に対して淡々と想いを語られた。「第3滑走路の用地交渉をしている最中で、市東さんの農地を獲るなどという乱暴なことは考えにくい」としながら、「市東さんには母屋があり、所有する畑もある。市東さんはそこでやり抜くと言われている」「私たちが、市東さんの暮らしをともにどうやって守り抜き、闘い抜いていくかだろう」。「その上で実際に何かあれば、私がその先頭に飛び込んでいるだろう」とも。「ともかく、耕し、暮らしをここで続けていくことです」と。
しかし、その後の集会は、やはり「6・8最高裁判決」への怒りと糾弾の声が最後まで続いた。
動労千葉、そして私が関西実行委員会を代表してそれぞれ闘いへの想いを語った。その後、関西生コン、沖縄、若狭の原発を考える会、あるいは地元の住民からのメッセージが紹介された。
そして関東の仲間の歌が先導して、京都からこの日に駆け付けた川口真由美さんが登場。まず冒頭、萩原富夫さんとのデュエットに全体が驚いた。後で、私のFacebookに「音、はずしてました」とご本人からコメントがありましたが、どうしてどうして、大したもの。
その上で川口真由美さんの熱唱がつづきました。常に辺野古や沖縄の離島、そして韓国などの闘いの現場に立っておられる川口さんの想いのこもった歌に、全体が浸りこんでいた。
そこへスイカが配られ、みなさん、大いにその甘い味わいにゆったりと。正に「まつり」を実感。
しかし、それで終わらないのが三里塚(?)。市民団体の連帯の挨拶と、現地支援4党派の決意表明が、1時間余り続いた。「これ、なんとかならない?」というボヤキの声も。
それから「お待ちかね」の抽選。市東さん、萩原さんが作った産直野菜、玉葱、ジャガイモ、ニンジンの袋が、次々とみなさんに配られる。私も当たるが、毎週の産直野菜で過剰気味のものなので川口さんに譲った。
市東孝雄さんから、最高裁判決に触れながら「裁判がすべてではない。私たちにはこの現地の闘いがある」と闘いつづける想いが明らかにされた。最後に決戦本部の太郎良さんから「三里塚に来てください」と語り掛けられたうえで「闘うぞ!」の三唱が行われた。その頃から、待ちかねたように強い雨が降り出した。(この強い雨が一晩続き、翌朝、畑を見るとトウモロコシがなぎ倒される被害がでていたと現地から報告があった。)
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