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2021年6月30日 (水)

今週の産直野菜 (6月30日)

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先ほど三里塚から野菜が届きました。モロッコインゲン、インゲン、ナス、ジャガイモ、ピーマン、玉葱、セロリ、キュウリ、ニンジン 以上9品です。『野菜だより』によると、三里塚はカラ梅雨で、水やりなど大変そうなのとカメムシの大量発生と厳しそうですね。それにいつもは6月初め(?)と、7月過ぎに2度来るはずのトウモロコシが、今年は来ていませんが、まえに富夫さんのFacebookに「順調」とあったので、7月に入ると来るのかな? 大好物なものですから。
 これも吞むときのアテにいい、シシトウが先週5本くらい入ったまま、今週はない・・・? 三里塚に行って、現場を見ると判りますが、いろいろな作物を小さく区分けして作りまわしています。年間60品目以上を、ハウスでなく地植えで作っています。だいぶ前に援農に行って、キュウリを立てないで横に這わしている(これが自然?)作業で、「だからキュウリが好きな方向に曲がる。まっすぐなキュウリなどここには余りない」と説明を受けたが、今日の『野菜だより』にも「雨が欲しい里芋と、雨はいらないトマト・・・」とありますが、梅雨時の作物としてトマトがあまり入ってこないのがそれでわかります。北海道で見たことがありますが、巨大なハウスの中で大量生産されているトマトとは違うのですね。しかし、三里塚の畑でもぎ取って食べさせてもらったトマトの美味しいこと・・・。野菜たちを見ながら、いろいろ想います。

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2021年6月24日 (木)

今週の産直野菜 (6月23日)

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昨日23日、三里塚から野菜が届きました。老朽原発美浜3号機の再稼働を許さない現地行動があり、帰ってきたら、玄関入り口の前に箱が置かれていました。インゲン、モロッコインゲン、ニンジン、ピーマン、シシトウ、ニンニク、ズッキーニ、ジャガイモ、ナス、セロリ、キュウリ、大根、玉葱 以上13品です。セロリだけ、裾を少し削って、水に入れて蘇生。後は、現地行動の疲れがひどいので、広げたままほったらかしです。これから整理です。しかし、大根が2度だけで最終ですか。がっかり。なにしろ糠漬けの主賓ですから・・・。

 昨日の美浜現地での原子力事業本部への抗議と申し入れとデモ、そこから30分以上バスで移動して、美浜3号機の前で集会とデモ。大型バス4台と乗用車10台以上の結集で、350人の闘いになりました。天気が良く、気持ちのいい闘いになりましたが、暑かった! しかし、関西電力は、これまでほとんどの再稼働を夕方以降にしながら、今回はセレモニーまでやって午前10時に再稼働のボタンを押した。そのことを聞いて怒りは倍加した。海には警備艇が大型、小型、あわせて3隻も。通常は1隻だけがいるのですから、ここにも関西電力の必死さが見える。

 私(松原)は大阪からの行きかえりのバスの責任者だったので、予定を越えた延べ35人の乗車という嬉しい悲鳴の中、ほとほと疲れました。1枚目の写真が原子力事業本部前、2枚目が背後に3号機を観ながらデモの出発、3枚目はその後。

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2021年6月16日 (水)

今週の産直野菜 (6月16日)

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先ほど三里塚から野菜が届きました。インゲン、モロッコインゲン、玉葱、じゃがいも、ニンニク、春菊、なす、きゅうり、ズッキーニ、ニンジン、大根 以上11品です。三里塚に雨が降っていないのでしょうね。着いている砂(泥?)もさらさらでわずか。先日電話で話した時、萩原さんが「水やりが大変です」と。スプリンクラーのある畑はいいのですが、畑があちこちにあるだけに、水を詰めたタンクを軽トラックに載せて水撒きをするのも大変のようです。真夏ならいざ知らず、梅雨の最中に、「大変だ」との悲鳴を聞くとは・・・。

 農地法裁判の異議審裁判の上告に対し、最高裁が門前払いの棄却決定したことに対する怒りが収まらない。第一次産業としての農業に対する国の有り様が反映した最高裁の決定としか思えません。市東孝雄さんはもちろんのこと、全国の農民とその農業、農地を守ることが今、問われているのではないでしょうか。

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2021年6月14日 (月)

反対同盟よりの最高裁の棄却決定に対する弾劾声明

 先日、市東孝雄さんの農地などに係る請求異議裁判の控訴審
に対し最高裁が門前払いの棄却決定を行ったことに対し、三里
塚芝山連合空港反対同盟が昨日、弾劾声明を出しましたので、
転載いたします。

         弾劾声明

反対同盟員・市東孝雄さんの農地取り上げ強制執行を阻む請求
異議裁判で、最高裁判所第三小法廷・長嶺安政裁判長は 6 月 8
日付で上告を棄却し、上告審として受理しないという決定を下し
た。この最高裁決定は、成田空港株式会社(NAA)の数々の違法
・脱法、憲法
違反にフタをし、国策に農民は黙って農地=命を差
し出せというものであり、市東さんへの「死刑判決」そのものだ。
満身の怒りをもって弾劾する。われわれはこの暴挙に対し、強制
収用実力阻止態勢を強化・拡大し、一丸となって決起することを
宣言する。昨年 12 月 17 日の東京高裁での控訴棄却から半年、
3 月 8 日の上告理由書、上告受理申立書の提出からわずか3カ
月のスピード決定は、追い詰められた国・NAA の焦りと危機の
表れに他ならない。
 昨年度の成田空港の利用者数は前年度比でわずか8%。航空
需要バブルは弾け飛び、成田は今や廃港寸前だ。これは一過性
のものでは断じてない。気候危機やコロナ・パンデミックは、
世界中の自然を破壊し、膨大な化石燃料を消費して大量の人と
物を高速で移動させる航空産業とその拠点である空港に根本的
否定を突き付けている。スウェーデンの環境活動家・グレタさ
んはじめ多くの若者が環境破壊をもたらす資本主義にNO の声
を上げ、「飛び恥」運動など様々な行動に立ち上がっている。
全世界で空港の整理縮小が始まる中、成田を軍事以外の目的で
拡張する理由など存在しない。
 農地取り上げ強制執行の緊急性、必要性、正義性は微塵もな
い。最高
裁が認めようとも、3代100年耕す肥沃な農地で完
全無農薬有機野菜を育て消費者に届ける市東さんの営農を破壊
することなど絶対に許さない。
 われわれは、さまざまな困難を打ち破り、55 年にわたって
「軍事空港絶対反対、農地死守・実力闘争」を掲げ、農地を守
り勝利してきた。今こそこの原則を貫き、全国・全世界の労働
者、農民、学生、市民と固く連帯して強制収用を実力で阻止し、
徹底的に闘い抜くことを宣言する。
                   2021年6月13日
                 三里塚芝山連合空港反対同

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2021年6月10日 (木)

最高裁判所による「門前払いの棄却決定」を弾劾する!

昨日、最高裁判所は、三里塚の農民、市東孝雄さんが耕作する南台の農地と農業にとって不可欠の作業場がある天神峰の農地にたいする強制収用の是非をめぐる市東さんから出されていた請求異議審の上告に対し、何一つ審理を行うことなく「門前払い」の棄却決定を行った。その不当性、国家による農地強奪の理不尽に対し怒りをこめ弾劾する。最高裁は、農地法裁判そのものについても「門前払い」の棄却決定を行っている。重ねて今回の決定である。この理不尽な「農地取り上げ」決定を、当事者である市東孝雄さんに何一つ説明をすることなく、しかも「お墨付き」を与える居丈高な在り方に対して、満腔の怒りを込め重ねて弾劾する。

 市東さんが、祖父の市太郎さんの代から、父の東市さん、孝雄さんと親子3代、100年以上にわたって耕してきた優良農地を、「成田空港の運用に支障がある」という理由で強制収用、強奪できる理由がどこにあるというのか。そもそも三里塚闘争が、55年を経過してなお闘い続けられている最大の根拠は、1966年、一方的に三里塚の地に成田空港の建設を「説明会」などの地元説得の方途を一切取ることなく、「国策」だからと一方的に押しつけ、住民排除、農地強奪を強行してきた国家権力の暴力的施策の誤りによる。それは「ボタンの掛け違い」などという一片の「謝罪」で済まされることではない。しかも、法的にも「土地収用法」が1989年に失効し、それからも30年以上も経過した今になって、本来、農民の耕作権と農地を守るために制定された農地法を曲解して使用し、「農地を強奪」することが何故許されるのか。

 この決定の根拠とされた最高裁決定に異議を申し立てた請求異議裁判の三者協議の中で、裁判所から「なぜ強制収用するのか」と問われた成田空港会社NAAの代理人は、言葉に詰まりながら「空港の完成」と言うのがやっとだったと弁護団から聞いた。成田空港には、東峰部落のいくつもの農地と家屋があり、それ以外にも木の根、横堀に住宅が、空港の中に厳然と存在する。土地収用法が失効した今や、「空港の完成」など不可能であることは、NAA自体が最もよく知っている。小泉よねさんへの1971年の強制執行による家屋、農地の強奪が不当不法であることが裁判で立証されそうになって、慌てて息子の小泉英政さんと2016年に和解し、東峰の「空港敷地」の中に農地を貸与したのはNAAではないか。なにが「空港の完成」か。

 農地法による農地強奪の提訴をNAAが行った2006年当時、南台の農地による誘導路が「への字」に曲がっていることによって「運航に支障がある」とNAAは主張した。当時、誘導路に2か所信号が取り付けられ、滑走路に離着陸の航空機がある場合、その「への字」誘導路を運行中の航空機は停止した。いかにも「運航に支障がある」ことを演出した。しかし、使用する航空機の便数が増えるにつれ、いつの間にかその信号は取っ払われ、滑走路に航空機が離着陸していようが委細構わず誘導路は運行され、何一つ「支障」がないことをNAA自体が明らかにした。実は国際法で、滑走路と誘導路の距離が一定離れていなければならないことが規定されているが、それを一切無視して第二滑走路とそのための誘導路を建設したのは、国家でありNAAではないか。

 さらに、誘導路が曲がっているのは、市東さんの畑による場所だけではない。東峰部落に行けば判るが、小泉さんなどの畑のところで、誘導路は曲がり、しかも何のためかその農地との間には5メートル以上のフェンスが造られている。市東さんの天神峰の畑では、誘導路を通る航空機の騒音と排気ガスによる甚大な被害が出ている。そのことを抗議して、東峰と同じように高いフェンスにしろという要求に一切応えようとせず、その抗議を無視し市東さんの生活を妨害し続けてきたのがNAAではないか。市東さんの農地をことさら「農地法」を用いて強奪しようとする「屁理屈」が破綻しているのは明らかだ。

 このような理不尽なことを市東さんに対して行うことが、請求異議裁判で問われたのだ。「国策」といえども、親子3代、100年以上耕されてきた優良農地を強奪することが許されるのかと問われ、審理されてきたのではないのか。それを一切の審理もなく、最高裁が「門前払い」の決定を行うなど、どうして許されようか。怒りを抑えることができない。

 道理は、市東孝雄さんの「1億8千万円の補償よりも、1本100円の大根を消費者に届けて喜んでもらいたい」「農地は私の命です」という農民としての切実な想いの方にあることは明らかではないか。

 市東さんの農地強奪に手を貸そうとする今回の最高裁による「上告棄却」を、怒りを込め弾劾する。

 市東孝雄さんとともに、そして三里塚反対同盟と共に、私たちは、とことん闘い抜くことを明らかにする。

                                                      三里塚関西実行委員会  松原康彦

 

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2021年6月 9日 (水)

最高裁が上告を棄却

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みなさんへ。先ほど三里塚現地にも連絡が入ったところのようですが、市東孝雄さんの農地を巡る農地法裁判による強制収用の決定に対する請求異議審裁判の最高裁への上告に対し、最高裁が審理をすることもなく、門前払いの棄却決定をしたと連絡が入りました。断じて許せません!

具体的には、反対同盟自体がこれから会議をして対応するという状況ですので、反対同盟による抗議声明などが出てから、あらためて案内させていただきます。

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今週の産直野菜 (6月9日)

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三里塚から野菜が届きました。「箱が小さい」「軽い」。嫌な、というか不吉な予感。「来週から葉物はなくなります」と現地からお知らせは届いていましたが、玉葱、ニンニク、ズッキーニ、ニンジン、春菊、きゅうり、カブ 以上7品。「(カブの)葉が虫に喰われてボロボロになったため、切り落としました」と添え書き。カブの葉っぱは、「糠漬けにすると美味しいのになぁ・・・」と思わずぼやき。春菊をのぞいて「蘇生」の必要がなく、整理もあっさりと終わりました。

 先ほど現地から「コロナのために21日の耕作権裁判が延期されました」と連絡。これで当面、裁判は7月28日の「新ヤグラ裁判」までありません。余裕ができたのと、ちょうどこの15日に関実の『実行委ニュース』を発行するので、最高裁への市東さんの農地裁判の署名を、あらためて取り組むことになりました。みなさん、よろしく。

 私自身は、7月11日に予定されている樫の木祭りに参加させていただく予定です。老朽原発美浜3号機の再稼働を6月23日に関西電力は強行する予定で、11日、18日と関西電力本店前での抗議行動、そして20日の若狭現地での行動、さらに23日、「再稼働止めろ!」「老朽原発うごかすな!」と、大阪、京都、滋賀から大型バス4台を出して美浜現地での行動が取り組まれます。以下の写真は、先日、6月6日、「老朽原発うごかすな!大集会 in おおさか」、日照りの強い中での1300人の行動です。

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2021年6月 2日 (水)

今週の産直野菜 (6月2日)

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三里塚から野菜が届きました。チンゲン菜、そら豆、玉レタス、キャベツ、ニンジン、立ちレタス、ルッコラ、きゅうり、ズッキーニ、玉葱 以上10品です。記念写真(1枚目)の後、葉物は洗い桶に入れて蘇生。入りきらず。(2枚目の写真)

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「凄い量やな」と驚いたそら豆も、剝いてやると(3枚目写真)、先週と同じくらいか・・・。さっそく湯がいてやるが、このブログに入力している間に出来た。忙しい・・・。

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 いよいよ6日の「老朽原発うごかすな!大集会 in おおさか」が迫ってきた。幸い天気もよさそう。そして11日、18日の関西電力本店前の抗議行動。23日の老朽原発美浜3号機の再稼働阻止・抗議行動とこの20日間、全力です。幸い、三里塚のスケジュール(すべて裁判)が、コロナ禍を理由に裁判所の都合で延期されているのでよかった(21日の耕作権裁判はほかの皆さんが行ってくれるので私はもともとパス)。

 三里塚の野菜をしっかり食べて、ガンバロウ! (なお、先週の野菜は、チンゲン菜、立ちレタス、玉レタスが少しずつ残りましたが、何とかできそう!)

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