「正月野菜セット」が届きました (12月28日)
三里塚から、「正月野菜セット」が届きました。白菜、落花生(別注品)、ニンジン、里芋、サツマイモ、小松菜、ほうれん草、ネギ、ゴボウ、大根 以上10品です。まだ、先週届いた野菜が残っており、冷蔵庫に入りきれません。頑張って食べるしかありませんが・・・。
1977年、「岩山大鉄塔(写真・福島菊次郎さんの写真集『戦場からの報告』より転載)」を守ろうと三里塚関西実行委員会が結成(2月)されましたが、権力による謀略的な岩山大鉄塔破壊(5月)が強行され、「暫定開港」にむけた政府による必死の策動が強まる中で、その年の年末、私たち関実主力の住民団体が三里塚農民との絆、団結を深めたいと始められたのが「三里塚団結野菜市」でした。今年で44回目を迎えます。
当初は、私たちの注文したものをまとめてトラックに満載して、現地から支援の人たちの運転で、年末に明石教会の庭に運び込み集まった20人近い人たちの手で仕分けされ、各団体がその仕分けされたものを持って帰りました。関東、中部地域の大雪で高速道路をはじめ道路が身動きならない渋滞に襲われ、三里塚を出発したトラックが1日以上かけて20時間近く遅れて到着したこともありました。私たちは、休めるものは仕事を休み、明石教会のストーブで暖をとりながらじっと待っていました。
私たち新空港反対東灘区住民の会は、各家庭ごとに明石教会のその場で箱詰めし、レンタカーで小型トラックを借りて、私が運転して明石から西宮の十数か所のお宅にその日のうちに配りました。昼前に配り始めて、終わるころには暗くなるという大変な作業でした。40年近くやる中で、私たちが高齢化するだけでなく、遠路運ぶ現地支援も。これは事故が起こってもおかしくなく、非常に危険だということになって、現在の宅急便(クロネコ)を使って、各注文先ごとに直送するという形態に変わりました。
先日、請求異議裁判控訴審(東京高裁)で、市東孝雄さんの南台と天神峰の農地、作業場を強制収用する判決が強行されました。市東さんとって「わたしの命です」という農地です。断じて許されません。弁護団の闘いで、とりあえず千葉地裁によって来年3月31日という期限をつけたものの「執行停止」の決定は出されています。
一級農地を空港のために強奪するというこの政策は、「家族農業などなくなればいい、集約農業だ」とする自民党農政による農業破壊を根拠としています。食料自給率が38%でしかない現実を、むしろ悪化させても「安い食料を輸入すればいい」「もうかる産業を」と酷い政策に走る自民党農政をこれ以上許してはなりません。全国の苦闘する農民の皆さんと共に、三里塚、市東さんの闘いを守り、この国の「食」を守りましょう。コロナ禍の中で、そのことの重要性がますます明らかになっています。
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