今週の産直野菜 (2月12日)
早々と三里塚から野菜が届いた。
ルッコラ、ニンジン、ホウレン草、大根、ゴボウ、サツマイモ 以上6品。
こんな時期にゴボウがきたことがあっただろうか?
耕作権裁判で、裁判所の文書開示命令に対して空港会社NAAが、またまた黒塗りの文書を提出してきた。そのことをめぐって裁判所、検察、弁護団の三者による進行協議が行き詰まり、2月3日に予定されていた口頭弁論が延期された。市東さんの南台の農地の一部が、市東さんの「不法耕作だから返せ」とNAAが主張し、市東さんの農地に係る最初の裁判がこの耕作権裁判ですでに13年が経過し、いまだに地裁段階での証人尋問も証拠調べにも入れていない。延々と時間がかかっている大きな原因が、NAA、その前身の空港公団による様々な農地法違反、証拠偽造などが露見し、このままいけばNAAに勝ち目がなく、市東さんの農地強奪に深刻な影響を及ぼしかねないからではないのかと私は考えている。だから、「早期結審」を「もっとう」とするはずの裁判所も審理を積極的に進めようとしないのだ。
他方、同じ南台の農地を含む市東さんの農地をめぐる農地法裁判の方は、最高裁の結論が出て東京高裁の判決が確定判決とされたが、現在、請求異議裁判が争われて東京高裁で審理され、この3月末にも結審しようとしている。またそこで争われている天神峰の農地、作業場(市東さんの自宅前)の強制収用に邪魔な2つのやぐらと2つの看板(いずれも三里塚反対同盟所有)を撤去しろとNAAが提訴した新ヤグラ裁判もまたこの3月末に結審を行おうと裁判所の強硬な姿勢が明らかになった。この2つの裁判で、南台の農地の一部と天神峰の農地、作業場が強制収用の対象とされる恐れが出てきた。
これらの裁判で市東さんの農地などが強制収用の対象とされ、裁判になっているのは、その農地などによって成田空港第二滑走路(暫定滑走路)の誘導路が「への字」に曲がって運行に支障があるからということだった。しかし、第二滑走路の運用開始からすでに18年経過する中で、NAAは当初、信号を取り付けたりたりしていたものの、現在では委細構わず運用を強行し、離着陸する航空機は、「への字」誘導路での運航を躊躇することなく行い、その農地などの存在は、まったく影響がなくなっている。ならば、裁判で強制収用する必然性などないのではないのかと私たちは考えるが・・・。
この3月末に結審が強行されようとする、請求異議裁判、新ヤグラ裁判、いずれもが市東さんの農地や作業場を強制収用するためのものだ。安倍政権にとって、拡大してアジアの「ハブ空港」にしようとする成田空港の拡張を前に、目障りな市東さんの農地に象徴される「三里塚闘争」をなかったものにしたい、これがその最大の動機ではないのか。辺野古の新基地建設、原発の再稼働に住民の反対を無視して強行しようとする安倍政権にとって、「桜を見る会」など一切を嘘とペテンで居直り政権運営を「独裁的」ともいえる手法で進める安倍政権にとって、三里塚闘争が50年を経過してなお続いているという悪夢のような事態を、抹殺したい。これが唯一の市東さんの農地に襲い掛かり強奪しようとする理由ではないのか。ならば、私たちは断じてそのようなことを許してはならない。
3月18日の新ヤグラ裁判の結審攻撃、3月25日、27日の請求異議裁判の結審攻撃、これらに全力で結集し、3月29日、成田市内赤坂公園で開かれる三里塚全国集会に結集しよう!
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