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2020年1月29日 (水)

今週の産直野菜 (1月29日)

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 三里塚から野菜が届きました。冬の端境期にむかっていることを感じさせる顔ぶれです。
 サトイモ、ニンジン、白菜、大根、聖護院カブ、太ネギ 以上6品です。白菜もこれが最後かな? しかし、例年になく立派な白菜が長く続いたので、それほど寒くない冬ですが、鍋料理に連日舌鼓を。

 今日の野菜についてきたチラシに、野菜代金の値上げと、クロネコの宅急便の値上げの提案が生産者の側から記されています。実は、私の周りの消費者からも、ここ数年「なんで、こんなに安いの?」との質問が複数寄せられています。特にこの年末は、その声が大きくなっていました。前の値上げを亡くなられた萩原進さんが提案された時も、意見を求められていただけに、それが10年も放置(据え置き)されてきたことを気にしていました。私たち関西は、産直総会にでていませんので、歯がゆくも思っていました。そもそも10年前の値上げも、萩原進さんからは、「思うようには上げてもらえなかった」とお聞きしていただけに、なおさらでした。
 三里塚闘争が市東さんの農地問題、機能強化・第3滑走路問題と新たな厳しい局面を迎えていますが、その中で生産者が「贅沢」をするのでなく、普通に農業に専念できるには、値上げは必然ではないでしょうか。産直総会に参加できない関西から、この「値上げの提案」に大賛成だという意見を述べさせてもらいます。

 請求異議裁判控訴審、新ヤグラ裁判がいずれも「年度末」を理由に結審攻撃が始まっています。いずれの裁判官も自らの出世を念頭にでしょうか、あるいは最高裁事務局からの「いい加減にしろ」という攻撃的指示があるのでしょうか、いずれにしろ「裁判に勝って、判決で負ける」(故北原事務局長の口癖)のでしょうか。この「厳しい局面」の中で、追い打ちをかけるような裁判所の動きを断じて許せません。3月29日の全国集会直前ですが、請求異議審の3月25日、27日の口頭弁論、また、同じころと予想される新ヤグラ裁判の結審策動に全力で馳せ参じようではありませんか。

 値上げをしましょう。

 念のためお断りしておきますが、私は、一人住まいの、月13万円の年金で生活しております。
                         (松原 記)

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2020年1月28日 (火)

2月3日予定の耕作権裁判口頭弁論の法廷が中止になりました

三里塚反対同盟ブログより転載

2月3日(月)に予定されていた耕作権裁判は、期日取り消しにより、この日の弁論はなくなりました。
 耕作権裁判では、昨年も期日取り消しがありましたが、今回も文書提出命令をめぐるものです。昨年問題になった件とは別の文書提出命令の申し立てについて、内田博久裁判長がこれを却下したことから、弁護団は抗告手続きを行い、一件書類が高裁に送られたため裁判の手続きがストップすることになりました。
 2月3日のデモ行進と裁判はありませんので、予定されていた方はお間違いのないようにお願い致します。また、周りの方に伝えていただきますようお願いいたします。その後のスケジュールはあらためてお知らせ致します。

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2020年1月23日 (木)

今週の産直野菜 (1月22日)

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今週の三里塚からの野菜が、昨日、留守中に届いていました。今年初めての「産直野菜」です。

 ニンジン、サトイモ、サニーレタス、白菜、ネギ、大根、カブ 以上7品です。気温が高めで、若狭でも雪がいまだに降らない、変な気候の中ですが、それが野菜が育つ環境なのでしょうか、立派な野菜たちです。
 今回の年末団結野菜市で初めて参加してくれたTさんから、「美味しい! それに安い」とお褒めのことばが。神戸の無農薬栽培の生産者と提携しておられるだけに、詳しい方です。兵庫県の北部で無農薬野菜を生産しておられる方たちとも交流があるようで、「神戸より北部の野菜の方が美味しい、それよりも三里塚のはさらに美味しい」と。私の方から北総台地の土、関東ローム層といわれる土の大切さを説明しました。
 しばらく野菜論議をたのしんだ上で、やはり「地産地消」と言われるように、大量のガソリンを消費して運ぶより、近場で摂る方が筋ですね。と、残念ながら意見が一致しましたが。
 あらためて、三里塚闘争支援という柱が入った私たちの「三里塚との産直運動」の意義を確認した一時でもありました。

 今年も、年度末の請求異議裁判控訴審、新ヤグラ裁判をはじめ、裁判闘争と、3月29日の全国集会をはじめ、何よりも市東さんの農地を守り抜き、第3滑走路建設反対をはじめとした「機能強化攻撃」に反対して三里塚反対同盟とともに、今年も頑張りましょう。

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新ヤグラ裁判傍聴報告 (1月22日)

 

新ヤグラ裁判の傍聴を一日中。法廷では、萩原さん、市東さん、太郎良さん、そして1980年代から反対同盟の法対部の事務局だった元次さんの証人尋問が、目いっぱい午後5時まで行われた。それぞれが市東さんの農地問題に係る様々な問題を、自らの闘いの歴史を踏まえながら語られた。私も知らないことが多々あり、断片的な知識であったことが繋がり、それはそれで面白かった。

 そこからが大変だった。先に(Facebookで)報告した請求異議裁判の裁判長同様に、本件の石田裁判長は、年度内の決着を図ろうと必死の訴訟指揮を進めてきた。しかし、その判断基準は確定判決がすでに出ている農地裁判、千葉地裁のあの多見谷判決に枠組みとして根拠を置こうとする。耕作権裁判で明らかにされているように、それは空港会社による偽証や、農地法違反など、空港会社、国交省、国が成田空港建設を国策として推し進めてきたペテンが放置され、当然のように農民から農地を取り上げることへの基本的な事実確認が欠け、農林省(当時)の指摘をも無視した法の運用に間違いがあるなどの指摘に基づいた弁護団の必死の闘いが裁判長に対して繰り広げられた。空港会社(当時は空港公団)が小作をしていた市東さんに隠したまま(これ自体が農地法違反)農地の取得をしたとされる1988年当時の経緯を基礎的事実関係として明らかにしていくために、敵性証人として浅子元用地部長などを証人として採用するよう弁護団は強く主張した。石田裁判長は、言を左右させながら、年度内に結審したいということと、それを通して国の非が暴かれることを避けたいと、正に自らの裁判官としての個人的利害に固執して頑なに弁護団の要求をはねのけ、裁判の進行は裁判官の裁量だと、敵性証人の採用を拒否し、130日の口頭弁論での、こちらから用意していた内藤証人や石原証人などの証言を確認するにとどまった。この議論に一時間をついやし、石田裁判長は、年度内結審の方針を貫いた。

 

 そこには法の下での公正な論議が破壊され、裁判所の「あるべき姿」が放棄された、「これがこの国の裁判だ」と怒りが込み上げてきた。請求異議裁判控訴審の闘いとともに、注目しよう!

 

 (松原のFacebookに掲載された報告を若干修正して。なお、終わっての報告会に時間がなく参加することができなかったため、正確を欠く恐れはありますが、ご了解ください。)

 

 

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2020年1月18日 (土)

請求異議裁判控訴審第2回口頭弁論(1月16日)

1月16日、東京高裁で市東さんの農地をめぐる請求異議裁判控訴審第2回口頭弁論が開かれた。裁判としての結論から言うと、進行協議で菅野裁判長は、次回、3月25日の口頭弁論を開き最終弁論を行い結審させる意向を明らかにしていた。この日の弁論などを通し、控訴人側(反対同盟・市東さん側)の激しいやり取りと、傍聴席の必死の抗議、野次を通した闘いによって、25日に市東さん、平野さんの証人尋問、石原証人の陳述を行うことを認めたものの、その翌々日27日に法廷を開き、最終弁論を行うことを強制してきた。これは自らの任期の関係からどうしても年度内に結審し、自ら判決を行いたいという強い裁判長の意向に基づくものだ。この乱暴な訴訟指揮の意味するところは、市東さんの農地への強制収用を是とする千葉地裁判決(昨年12月)を善しとして控訴を棄却しようとしていることは明らか。それによって、自らの裁判長としての「得点」を稼ごうという卑しい目論見であることはあきらかであろう。正に「体制の走狗」でなくて何であろうか。残された2か月余りの進行協議などの弁護団の頑張りと、25日、27日の傍聴闘争の踏ん張りでこの菅野裁判長の攻撃をはね返そう!

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 この日法廷では、被控訴人・空港会社NAAから出されていた求釈明に対する回答に対する弁護団からの2時間にわたる激しい批判とNAAに対する糾弾、そして傍聴席からの激しい野次と批判、弾劾の声で、裁判長の声などが聞こえないほどの激しいやり取りの法廷となった。いろいろ弁護団からの指摘はあったが、特にNAAが、1990年のシンポ・円卓会議で「今後このような過酷収用は行わない。話し合いでことを進める」との約束をしたことについて、NAAは「農地所有者(地主)についての約束であって、借地については関係ない」として市東さんへの農地の強制収用を「約束違反」ではないと強弁していることについてだ。法廷の中でも前回の法廷で平野さんが、そして地裁段階で小泉さんが、この問題について証言している。1971年、小泉よねさんの家屋、農地の強制収用に対し、NAAは2006年に全面的に小泉さんに謝罪し和解金を支払うとともに小泉よねさんが借地していた畑に相当する畑を空港敷地内、東峰部落の中に小泉さんに貸与しているのだ。「これはNAAがシンポ・円卓会議での約束を借地についても含めて考えていたからではないのか」と弁護団が追求し、法廷の場で釈明するようNAAに求めるとともに、裁判長にNAAに回答するよう指示すべきだと訴訟指揮を促した。しかし、この明白な事実についても裁判長は言を左右し、NAAの強弁をも「一つの論」として認めたのだ。ここにも裁判長の判決に向けた卑しい意図が見えるとしか言いようがない

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 29日の成田市内での全国集会の直前という厳しい日程になるが、多くの皆さんが、「市東さんの農地を守る」ことの重要性に鑑み、全力の対応をされるよう訴える。写真は、裁判後の報告会での市東孝雄さんと、裁判に先立つ集会での萩原富夫さん。

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2020年1月13日 (月)

三里塚反対同盟旗開き(1月12日)

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 昨日、成田市内で三里塚芝山連合空港反対同盟の「2020年 団結旗開き」が開かれた。反対同盟は、この日午前中に東峰部落で、新年恒例のデモや東峰神社でのしめ縄張りなどを行った上で、「旗開き」に臨んだ。

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 旗開きは前半、木内さん、後半、宮本さんの司会で進められた。まず、最初に萩原富夫さんが一言決意を述べた上で「闘争宣言」を読み上げた。続いて市東孝雄さんが、裁判闘争を軸に決意を語られた上で、乾杯の音頭を。

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 ひと時の歓談と交流の時を置いて、来られたみなさんからの新年の挨拶が始まった。まず、動労千葉から新任の委員長、関道利さんが三里塚闘争にかける「労農同盟」の想いとJRとの闘いを語られた。 20112_2020011309580220112_20200113095901

 続いて関西生コン支部の西山直洋さんが獄中闘争などの経験を踏まえた弾圧に屈せず闘い抜く決意を語られた。今度は関西実行委員会を代表して安藤眞一さんが、3月1日の市東さん、大口弁護士を招いての「三里塚のいまを語る」集いをはじめとした今年の闘う決意を明らかにした。

 市東さんの農地取り上げに反対する会などをはじめ、支援党派など次々と挨拶と決意が明らかにされます。20112_20200113095902

 最後に反対同盟の伊藤信晴さんの音頭で、「団結ガンバロウ」をして、旗開きの宴を閉じました。(録音が周辺の音をひらい、ほとんど発言が聞き取れず、簡単な報告に終わりますことご了解ください。)

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