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2019年12月11日 (水)

今週の産直野菜 (12月11日)

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三里塚から先ほど野菜が届きました。小松菜、ニンジン、じゃがいも、白菜、カブ、ネギ、サツマイモ、大根 以上8品です。この冬、初見えの白菜が、いきなりでっかい! いよいよ鍋のシーズンですね。

 国交省が、先月11月5日、「53年ぶりの計画改定」と鳴り物入りで、成田空港の滑走路の延伸(2500メートル⇒3500メートル)と新しいC滑走路(3500メートル)の建設を正式決定と報道された。1200ヘクタールの空港が2300ヘクタール、ほぼ2倍になるというとんでもないものだ。内陸空港だけにその周辺住民への影響は甚大なものがある。 
 基本的には、これまで言われてきたことであり、そのためにすでに空港会社NAAは、増える1100ヘクタールのうちの民有地730ヘクタールのうち、すでに95%と交渉に入っていると豪語している。しかし、それは95%の地権者が「話は聞いてもいいよ」と言っているにすぎないという。そして住民向け公聴会を、この12月24日に開くという。
 成田空港のこの50年余の歴史は、様々なペテンを弄しながら、政府、国交省、空港会社とその利権にくらいつこうとする自治体による強権的な歴史でしかない。1990年以来、空港会社と国は「強制的手段をとりません」としおらしく言いながら、空港の機能にとって何の影響もない市東孝雄さんの農地と作業場などを「裁判」の力で強奪しようとしている。裁判に頼らなければならないのは、強制収用するにも収用法の期限がすでに20年以上前に失効しているからだ。「国策」だから裁判で獲れるということ自体が許せない強制的手段ではないか。

 農民から農地を奪う、この国のやり方を私たちは反対する。特に今回問題となっている730ヘクタールの北総の大地は、三里塚以上と言ってもいいくらい豊かな日本でも有数の農地がほとんどだ。国の農民、農業切り捨ての農政によって地権者や住民の多くの農民は、展望を失い、子どもたちにその農地を、農業を伝えることを諦め始めていると言われているが、本当にそうだろうか。第一次産業である農業を切り捨てる農政があるからそうなのではないのか。この点を私たちは見誤ってはならない。今回の日米交渉にあるように、安倍政権による農政、農民、農業切り捨ての農政を許していること自体が問題ではないのか。三里塚のたたかいをあらためてそういう視点から見つめなおすことが必要ではないだろうか。

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