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2019年12月28日 (土)

年末野菜市の野菜が届きました

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第43回三里塚団結野菜市の野菜が三里塚から届きました。ズシリと重いし、箱が大きい(下の写真)。
さといも、サツマイモ、ニンジン、小松菜、千葉半立ちの落花生、白菜、ホウレンソウ、ネギ、大根、ごぼう 以上11品です。写真を見ると白菜が実はでっかいので、ほかのものが小さく見える。大根もでっかい!この秋の2度にわたる台風と大雨の影響を感じさせない、立派な「三里塚の野菜」たちです。191228_20191228100301

 昨年末、農地裁判の最高裁決定を受けた請求異議裁判の千葉地裁判決を受けた控訴審の闘いで今年は始まった。それは、この1月16日に2回目の口頭弁論が開かれることになり、「棄却攻撃」をはね返しています。
 また、この秋11月、国(国交省)は、これまで進めようとしてきた暫定滑走路の延伸、第3滑走路の新設と機能強化の攻撃を正式決定してきた。95%の地権者が交渉に応じてきているとキャンペーンが張られているが、「話を聞いてもいいよ」という程度に過ぎないことが明らかになっている。

 安倍政権によるアメリカとの貿易交渉(FTA)に見られるように、今、私たちの国は、戦後一貫してきた自民党農政の最悪の形としての「食料は安いものを輸入すればいい」と資本主義の本質でもある「儲かるものをやればいい」とばかりに農業解体、農民切り捨ての政策を、種子法の廃止の具体化に象徴されるように強引に推し進めてきている。第3滑走路建設と暫定滑走路の延伸によって新たに収奪されようとしている農地などは1100ヘクタールに及び、現在の成田空港と同規模というでたらめなものだ。安倍政権の政策に展望を失った農民、住民を金の力で叩き出そうとするこのような政治をどうして許せるか!

 私たちは、あきらめることなく立ち上がろうとしている北総のみなさん、そして三里塚反対同盟のみなさんとともに、そして沖縄のみなさんや反原発・原発廃炉をもとめる多くのみなさんとともに、「国策」を掲げる安倍政権のやり口を許さず、ぐらつき始めた安倍政権打倒に、新しい年を進もう!

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2019年12月18日 (水)

今週の産直野菜 (12月18日)

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 三里塚から野菜が届きました。箱が大きくて、ずしりと重さがある。「???」。開けてびっくり、先週に続いてでっかい白菜が。まだ先週のが食べきれない・・・。ぼやいても仕方がないか。 
 ジャガイモ、サツマイモ、ニンジン、ラディッシュ、小松菜、白菜、大根、ネギ、カブ 以上9品。完全に台風、大雨の被害から大地が立ち直っていますね。よかった。

 一昨日、久しぶりに三里塚の裁判の傍聴に。三里塚だけでなく、原発などいくつもの裁判に関わっていて最近、あきらめに似た気分が裁判ということで抜けない。「国の機関だから仕方がない」とあっさり片付けることはできないのだが、「三権分立」「司法の独立」がまったくの空文句となっている現実はどうしようもなくある。私たちの力不足であるにしろ、安倍政権の下で世の中が明らかに腐敗し堕落してきている。国家権力と言われるものが、ほとんど戦前の治安維持法下での権力構造を何一つ手が入ることなく引き継がれてきてしまったことが、ここにきてその腐敗と堕落の中でボディブローのように効いてきているように思えてならない。先日、大飯原発再稼働差し止めの素晴らしい判決を裁判官として書いた樋口弁護士の話の中にも、それを示唆する指摘があった。最高裁事務局の圧力の前に、一人一人の裁判官がただの人、自らの出世と延命にその判断基準をおきはじめているというのだ。

 「国策」を真っ向から糺す裁判をするしかない三里塚の裁判で、そのことは顕著になる。亡くなられた北原事務局長が、口癖のように「三里塚は裁判に勝って、いつも判決で負ける」と言われていたが、その傾向が著しくなっているように思える。「国策」と真っ向から闘っている沖縄でもそうだが。

 しかし、諦めるわけにはいかない。「裁判に勝つ」ことをとことん追求して、闘いの中で切り開いていくしかないのだろう。関西生コン支部への弾圧に抗して、関生のみなさんとともに闘いつづけるとき、あらためてそのことを強く思う。

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2019年12月17日 (火)

新やぐら裁判(12月16日)を傍聴して

 昨日16日、千葉地裁で新やぐら裁判の証人調べが始まるということで、傍聴にかけつけた。

 191217 この日は、加瀬勉さん、平野靖識さん、伊藤信晴さんの3人が証人台に立った。午前10時半から午後4時半まで、昼休みと一度の休憩をはさんで、びっしりと証言が行われた。

 国が農地裁判で市東孝雄さんの農地の強奪を強行しようとしている市東さんの自宅前の天神峰の作業場、農地にある二つの大看板、やぐら(櫓)が反対同盟の所有になることから強制収用の邪魔になるというので、空港会社がその撤去を反対同盟に求めた裁判が、新やぐら裁判だ。 191217_20191217135302

 1991 加瀬勉さんは、北総の大地の素晴らしい農地で、農民が小作人として戦前、厳しい収奪と一家離散もふくめた貧しい生活と戦争に徴兵されたことによる非人間的なくらしを強制されたことを糾弾した上で、戦後、不十分とはいえ農地解放によって耕作する者としての権利が保障された中ではぐくまれた農民の矜恃を烈々と語った。その上での成田空港の一方的な押し付けの不当性、不正義性、そして今日の第3滑走路をもその流れの中で弾劾した。85歳とは思えない激しい語り口に、私などは自らの生き方さえも問われているような厳粛な気持ちにさせられた。また小泉よねさんへの1971年9月20日の機動隊による強制収用、よねさんへの暴力的襲撃と、家屋、田畑の強奪の様子を、よねさんをかばいながら自らも闘われたその激しい様子を語られた。(大木よねさんに襲い掛かる機動隊の写真は、三留理夫さんの写真集『三里塚 成田闘争の記録』より転載)

 平野靖識さんは、ベトナム反戦を闘う中で第一次代執行の折に米軍の出撃拠点とされることに反対し、191217_20191217135301 三里塚に入り、地下壕を掘ることから始まった自らを語った。取香で小泉よねさんのところで闘い、市東東市さん(孝雄さんのお父さん)に親しくしていただいたことなどを語った上で、1990年の成田空港をめぐる円卓会議、成田空港問題シンポジウムとそれ以降の経緯を詳しく語り、「2度と強制的手段をとらない」とする政府、空港会社と交わされた約束に対して、 その後の多見谷判決をはじめ191216_20191217152601裁判所が「話し合いがとん挫した場合」として強制収用を認めていった判決などの欺瞞性を弾劾した(右写真)。

 伊藤信晴さんは、三里塚反対同盟事務局員として立ち会った、大看板ややぐらが建設された2002年からの経緯と闘いの現実の中でのその根拠を語り、この裁判の空港会社の姿勢を厳しく弾劾するとともに、裁判所が当時の用地部長や、強制的手段の放棄を社会的に公約した黒野元公団総裁などの証人調べを行うよう強く求めた。

 191216 この12月19日、裁判所と空港会社、弁護団による進行協議が行われ、来春、1月22日の証人尋問に当時の用地部長や黒野元公団総裁を敵性証人として尋問するかどうかが話し合われる。(上写真は、法廷後の報告会)

内田裁判長は、この裁判を自らの任期中(来年3月)までに終えたい(反動判決を意図している)と願望し、この敵性証人の採用を頑として拒否している。断じて許されない。

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2019年12月11日 (水)

今週の産直野菜 (12月11日)

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三里塚から先ほど野菜が届きました。小松菜、ニンジン、じゃがいも、白菜、カブ、ネギ、サツマイモ、大根 以上8品です。この冬、初見えの白菜が、いきなりでっかい! いよいよ鍋のシーズンですね。

 国交省が、先月11月5日、「53年ぶりの計画改定」と鳴り物入りで、成田空港の滑走路の延伸(2500メートル⇒3500メートル)と新しいC滑走路(3500メートル)の建設を正式決定と報道された。1200ヘクタールの空港が2300ヘクタール、ほぼ2倍になるというとんでもないものだ。内陸空港だけにその周辺住民への影響は甚大なものがある。 
 基本的には、これまで言われてきたことであり、そのためにすでに空港会社NAAは、増える1100ヘクタールのうちの民有地730ヘクタールのうち、すでに95%と交渉に入っていると豪語している。しかし、それは95%の地権者が「話は聞いてもいいよ」と言っているにすぎないという。そして住民向け公聴会を、この12月24日に開くという。
 成田空港のこの50年余の歴史は、様々なペテンを弄しながら、政府、国交省、空港会社とその利権にくらいつこうとする自治体による強権的な歴史でしかない。1990年以来、空港会社と国は「強制的手段をとりません」としおらしく言いながら、空港の機能にとって何の影響もない市東孝雄さんの農地と作業場などを「裁判」の力で強奪しようとしている。裁判に頼らなければならないのは、強制収用するにも収用法の期限がすでに20年以上前に失効しているからだ。「国策」だから裁判で獲れるということ自体が許せない強制的手段ではないか。

 農民から農地を奪う、この国のやり方を私たちは反対する。特に今回問題となっている730ヘクタールの北総の大地は、三里塚以上と言ってもいいくらい豊かな日本でも有数の農地がほとんどだ。国の農民、農業切り捨ての農政によって地権者や住民の多くの農民は、展望を失い、子どもたちにその農地を、農業を伝えることを諦め始めていると言われているが、本当にそうだろうか。第一次産業である農業を切り捨てる農政があるからそうなのではないのか。この点を私たちは見誤ってはならない。今回の日米交渉にあるように、安倍政権による農政、農民、農業切り捨ての農政を許していること自体が問題ではないのか。三里塚のたたかいをあらためてそういう視点から見つめなおすことが必要ではないだろうか。

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2019年12月 4日 (水)

今週の産直野菜(12月4日)

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 今週の野菜が、三里塚から届いていました。じゃがいも、ラディッシュ、ニンジン、サトイモ、ホウレン草、小松菜、大根、ネギ、カブ 以上9品です。少し減ると聞いていたのですが、立派。このところ「老朽原発うごかすな」のリレーデモで明け暮れていたので、先週は休ませていただき、2週間ぶりの野菜。まだリレーデモが続いている(~8日)ので、さて、食べこなせるかな? 頑張ります。

 リレーデモのようやくの休養日でしたが、朝から関西実行委の「実行委ニュース170号」の印刷作業、発送作業はほかの人にお願いし、私は東灘区住民の会の事務局会議。それらを済ませて帰ってきたら届いていました。これからまだリレーデモのニュース11号の編集があり、大変です。明日は、京都の山崎を午前10時に出発して茨木市役所までのデモがあります。何はともあれ、夕食に食べよう!(下の写真は、実行委ニュース170号)

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