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2019年10月30日 (水)

耕作権裁判と新ヤグラ裁判を傍聴(10月28日)

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10月28日 耕作権裁判と新やぐら裁判で怒りが爆発 

 10月28日、千葉地裁民事第2部・内田博久裁判長により「耕作権裁判」と新ヤグラ裁判が開かれ、関西から2名で傍聴闘争に参加しました。
  裁判に先立って千葉中央公園では決起集会が行われ、安藤も挨拶。年末の団結野菜市を盛り上げ、年末年始の闘いに取り組むことを表明しました。決起集会には沖縄で市東さんの農地取り上げに反対する活動を続ける金治明さんがかけつけ、共に闘う決意を明らかにしました。
 集会のあと裁判所に向かってデモ行進を行い「墨塗りの文書で真実を隠すな。市東さんの農地を守ろう」とシュプレヒコールしながら裁判所に到着。

耕作権裁判で弁護団から「41-9」の明渡し請求をNAAが放棄した不法を糾弾

 耕作権裁判は、裁判官の交代にともなう更新意見が行われ、その後に提出書面を確認しました。特に更新意見で弁護団は、市東さんの畑の一部を「不法耕作」だとする空港会社の主張に対して、それが事実誤認(「南台41-9」問題)だったのに都合が悪くなって明渡請求を放棄し「空港会社の占有を回復したから」と言い逃れる原告NAAの言い逃れを追及。法律で禁止されている自力救済を強行する不法行為は許せない、と厳しく迫りました。傍聴席からも違法を許さないぞ、原告は過ちを認めろ、との抗議の声が上がりました。 
 弁護団は、今後当時の市東東市さんの気持ちを反映した「元永メモ」などで市東さんの耕作用地をはっきりさせて原告の不法行為を法廷で明らかにする方針が述べられました。このあと原告被告双方の書類提出などがあり、裁判長が次回期日を提案。2月3日(月)と5月18日(月)いずれも午前10時半開廷を決めて、閉廷しました。期日は決まりましたが「弁護団は文書提出命令をさらに2件申し立てており、地裁の決定如何でふたたび裁判が中断することもある。」との情勢も覚えて取り組みたいと思いました。

後半の新ヤグラ裁判で「進行協議」に逃げようとする裁判長を徹底糾弾

 開廷の冒頭に裁判長は10月30日に進行協議を予定し、証人調べを1月22日と1月30日、に入れていることを確認。これに対し弁護団より法廷での証人調べのうち原告関係の3人(黒野元NAA社長、当時用地買収の担当者法史課長代理の上役だった上西課長、市東さん宅に何度も訪問したあさこ直樹?氏)の証人尋問は適性であり不可欠であることを強調。
 ここで裁判長が「裁判は概ね詰まってきた」との認識を示し、早期結審の姿勢をにおわせ、本日の法廷を閉じてあとは進行協議にするとの拙速な動きに出ました。この動きに対し傍聴席から一斉に怒りの怒号が起き「密室の進行協議は許せない。堂々と法廷で争え」と正当な要求を裁判長にたたきつけました。
 これを受けて、弁護団は「進行協議で慎重にすすめると言うが、最高裁の確定判決を前提にする進行は間違いだ。ウソを前提にした原判決が問題なので、3人の適性証人の証言で間違いを正す。」と激しく詰め寄りました。さらに弁護団から再三再四裁判所に陳述書を出しているが、裁判長から原告に意見表明を求めていないのは原告の味方をしている姿勢だ。公正な裁判ではない。と原告の意見を求めたところ裁判長はしぶしぶ原告の弁護団に意見を求めました。NAAの代理人は小さい声で「従前の意見(適性証人は不要)です」と語り、この不誠実な言葉に傍聴席はさらに怒りが爆発。被告席にいた萩原さんが立ち上がって「裁判長、原告にまともな意見を述べさせよ」と詰め寄りましたが、裁判長はしばらく沈黙して「閉廷します」と一方的に宣言。傍聴席は総立ちとなって、法廷はまさに怒りのるつぼになりました。191028_20191030154201
 裁判が終わり、別会場での「報告会」が行われ、挨拶にたった市東孝雄さんから「台風被害へのお見舞いを感謝します。新ヤグラ裁判はNAAが原告ですが、彼らには「原告資格」がないことを今日確認できました。どちらの裁判も裁判所と一体となって早期結審の動きを感じます。許さず共に闘いましょう」との挨拶があり、弁護団各氏から「ヤグラ裁判の前提である使用賃借関係の解釈は間違っている。十分争いたい。10月30日の進行協議へに全力で取り組む。」などと決意が表明されました。最後に萩原さんから「11月9日の市東さんの会のシンポジウム」に皆さんの結集をお願いします」とのアピールがありました。関西実行委員会の仲間の皆さんも11月9日シンポに参加しましょう。           
                          報告 安藤眞一

 

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今週の産直野菜 (10月30日)

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三里塚から早々と野菜が届きました。
ルッコラ、じゃがいも、ニラ、小松菜、サトイモ、間引き大根菜、玉ねぎ、ピーマン、枝豆
以上、9品です。2度の台風、そして大雨。今も深刻な被害に苦しんでおられる被災地のみなさんには申し訳ないくらい、心配していたほどでなく、いろいろ来ています。
もともと関東ローム層の土壌。そして萩原さん、市東さんの畑があるのは、房総半島北部の利根川に向かう分水嶺に位置する高台ですから、非常に水はけがいいのは知っていましたが、その効果が絶大なのでしょうね。冠水した畑に、まだ踏み込めないと数日前に萩原さんが言っておられたのですから。特にルッコラの多いのにはびっくりです。

とりあえず、枝豆を湯がこう。

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2019年10月23日 (水)

今週の産直野菜 (10月23日)

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三里塚から野菜が届きました。少しずつ台風の影響から脱し始めていることが感じられます。
生落花生、サトイモ、玉ねぎ、レタス、小松菜、ピーマン、ししとう、大根間引き菜、じゃがいも
以上 9品です。

もう一つ、嬉しい知らせは、昨日、現地から「今年の年末野菜市の品物が届くのは、12月28日です」と連絡がありました。台風の影響で、年末野菜市がどうなるだろうと、先日の関実の事務局会議で話題になったばかりでしたが、大丈夫。よかった。

関実事務局会議で話題になったもう一つは、スケジュールの問題で、年明けの恒例の「団結旗開き」をどうするかでした。今年は、現地の集会や裁判にはそれぞれ参加してきましたが、旗開きのほかは、関西では、2月末に大口弁護士に来ていただいて、三里塚の裁判、特に請求異議裁判の千葉地裁の判決を受けての学習会を一回しただけでした。
来年もそれと大差ないだろうと思われます。それで、山本世話人も亡くなられたことだし、「旗開き」を中止し、それに代えて、3月1日(日)昼から、「三里塚討論集会(仮称)」をエルおおさかで開催することに決まりました。2月24日の狭山再審を求める大集会(エルおおさか エルシアター)の直後ですが、みなさん、用意をしておいてください。

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2019年10月17日 (木)

今週の産直野菜(10月16日)

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昨日の午前中に、三里塚から野菜が届いていました。ピーマン、ししとう、じゃがいも、玉ねぎ、サツマイモ、ニラ、間引き大根、生落花生、ラディッシュ 以上9品です。台風19号の影響を心配しましたが、萩原さんからまず「台風19号の被害は、ほとんどありません。一時的な停電はありましたが、家屋などの被害はありませんでした」と一報。その後「畑の方は?」という私の問いに「白菜、ブロッコリー、ネギなどがダメージを受けましたが、その他はさほどでもありません」との返事。今も続く各地の甚大な被害を見るにつけ、「とりあえず、よかった」と胸をなでおろしています。

191016_20191017213901 昨日は早朝から「40年越えデンジャラス原発に今こそNOを!名古屋訴訟に大きな傍聴支援を!」と呼びかけられたのに応えて「老朽原発うごかすな!」キャンペーンの一環として、皆さん17人でバスで名古屋に。帰り着いたのが9時頃でしたから、とりあえず生落花生をゆがいただけですが、整理。今朝も、関西生コン支部への大阪府警関係の第二次弾圧裁判があり、出かけて、広域協組の黒背広姿の連中が3倍以上いる中で、傍聴券をゲット。夕方まで頑張って傍聴。帰ってきてたまった仕事を片付けようとするが、なかなか。とりあえず、この報告をして、片づけて休みます。後は明日・・・。

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2019年10月 9日 (水)

今週の産直野菜 (10月9日)

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三里塚から野菜が届きました。ニラ、カボチャ、玉ねぎ、じゃがいも、ピーマン、ししとう、サツマイモ 以上7品です。

少ないのは、台風15号の影響ですね。直後の山東菜、先週のサニーレタス、ともに無事に残っていたものからの出荷です。当然、被害で少ないから続かないと市東さんが先日の裁判の時に言っておられました。我慢の時ですね。しかし、新たに台風19号が、15号と同じようなコースで進んでいるのが気になります。
先ほど、10月13日の全国集会が、台風直撃の恐れがあり、中止と決まったと連絡がありました。

昨日、高浜で各地から緊急でしたが70人が集まり、デモをして、関西電力高浜原発前での関西電力への抗議と申し入れ、高浜町役場で町長への抗議と申し入れを行いました。今朝の新聞各紙が、どす黒い原発マネーに八木関電会長が辞任の方向に、野瀬高浜町長が再稼働同意の見直しを表明という大きなトップ記事とともに、兵庫版に載るのは珍しいことですが、昨日の行動が大きく写真入りで報道されていました(朝日)。局面だからでしょうね。昨日は、新聞だけでなくテレビも私たちを取材に。福井では流れたと思います。

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2019年10月 2日 (水)

今週の産直野菜 (10月2日)

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三里塚から野菜が届きました。『野菜だより』に紹介されていますが、台風15号から2週間。その影響はどうだろうと思いながら、荷物を受け取りました。「目下の課題はハウスの再建」と書かれ、「夏野菜はほぼ壊滅、後片付けと葉物の種まき」と書かれていますが、その中で、「これだけ来れば」と胸をなでおろしています。

 ししとう、ジャガイモ、さつまいも、ピーマン、切りショウガ、玉ねぎ、サニーレタス、ミニ冬瓜、ミニカボチャ 以上10品です。レタスは来ないだろうと確信して、昨日、買ってきたばかりです。いやぁ、立派ですね。芋ほり大会の前にサツマイモが来たのも、スゴイ!(大丈夫かな?)

 9月24日の請求異議裁判控訴審第1回口頭弁論が、大方の予想を裏切り、ゆっくりしたテンポで始まりました。少なくとも半年以上、いや1年は余裕が生まれたと言えるでしょう。その時間を使い、市東さんの農地を裁判で取り上げることの不当を、大きな世論にしていきましょう。裁判所、司法が異常なほど劣化して、「三権分立」「司法の独立」が死語と化しているこの現実の中で、それ自体を相手として闘いを準備していきましょう。

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