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2019年8月28日 (水)

今週の産直野菜 (8月28日)

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三里塚から早々と野菜が届きました。大阪の配送センターに送れた到着だったようなので、ほっ。
玉ネギ、青唐辛子、なす、ピーマン、じゃがいも、キュウリ、ニガウリ、オクラ、シシトウ、モロヘイヤ、空芯菜、葉ショウガ、赤ネギ 以上13品です。2週連続して13品。この時期にしては多いのかな?

 先日、関西の湾岸住民団体研修会に萩原富夫さんをお招きしたが、その時に、ジャガイモの収穫が盆明けまでずれ込んでいると。普通は、7月には終わっています。6月からの長雨、それも大量。その後の猛暑。農作業の段取りがおかしくなって、通常、盆前に草取りは終わって、盆明けは秋に向けた植え付けをゆったりとやるのですが、草取りに手を付けられない・・と、ぼやかれることしきり。ずっと以前に「猛暑の盆明けの草取りを手伝おう」と勇み立って数人で現地の「援農」に入った私たちは、亡くなられた萩原進さんから「盆明けに草取りなどない!かえってじゃまだ」と冷たく言われたことがある。「稲刈りもできない」と段取りが完全におかしくなっている。千葉・関東のみなさん。こういう時は頑張って援農に行ってください。

 さあ、9月24日、東京高裁で請求異議裁判の控訴審、10月13日の全国集会が迫っています。みなさんの周りでも訴えを広げ、準備しましょう!

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2019年8月21日 (水)

今週の産直野菜 (8月21日)

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 三里塚から野菜が届きました。盆休みが一週あり、冷蔵庫の中の野菜が空っぽでしたから「待ちに待った」野菜たちです。トマト、オクラ、ピーマン、玉ねぎ、ジャガイモ、青唐辛子、シシトウ、空芯菜、ナス、モロヘイヤ、キュウリ、赤ねぎ、枝豆、以上13品です。多い!

 この日曜日に、私たちの「湾岸住民団体研修会」に三里塚現地から来られた萩原富夫さんが、終わっての交流の中でぼやきまくっていた。ずっと以前、盆明けに「援農」に入った私たちに、「盆前に草取りは終わらせた。しばらく仕事はない」と亡くなられた萩原進さんに冷たく言われたことを思いだしながら、「盆明けの草取りはないんでしょう」と聞くと、「とんでもない。草取りをする暇がない。まだじゃがいもの収穫が終わっていない」と。「えっ、ジャガイモの収穫なんて、7月には終わっていたのでは」と聞くと、「長雨とその後の猛暑で、収穫が遅れていて、ものすごく忙しいけれど、草取りの暇がない」と。
 黒々と日焼けした萩原さんを見ながら、その忙しい中を、私たちの「研修会」にお招きしたことが、申し訳なくて・・・。

 みなさん。反対同盟農民、市東さん、萩原さんたちのこの猛暑の中での苦闘を思いながら、9月24日の「請求異議裁判控訴審第1回口頭弁論」、そして10月13日の「三里塚現全国集会」に集まって、農地を守り、農業を守るための道筋をつけていきましょう。

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2019年8月 7日 (水)

今週の産直野菜 (8月7日)

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 三里塚から先ほど野菜が届きました。盆前最後の野菜です(来週はお休み)。
 ピーマン、キュウリ、玉ねぎ、ジャガイモ、ナス、モロヘイヤ、空芯菜、ししとう、オクラ、赤ねぎ
 以上10品です。実は一ヶ月余り、この猛暑の中でまともに荷物を受け取れず、扉の前に置いて帰ってもらったり、クール便を使ってみたり、いろいろやりましたが、やはり空芯菜やニラなど葉物は、ぐったり・・・。傷むのも早い。流石に今日は旅をしたのが昨夜だけですから、みなさん、いい顔をしています。特に1年ぶりの虫食いもないきれいなモロヘイヤには感激。ずっと昔、盆明けの「援農」(実際にはお邪魔しただけ)で、朝一番に、爽やかな風の中で、それも立ったままの姿勢で摘み取れるので、大好きになったのです。それが終わると、後は、猛暑の中で、収穫にしても草取りにしても、腰をかがめます。腰を痛めている私などは、這いずり回ることに。それも夕方遅くまで、時間が長い。反対同盟はもちろんですが、現地の支援のみなさんのご苦労を一番思います。

 この秋の三里塚は、請求異議裁判の控訴審が9月24日に始まります。耕作権裁判や新ヤグラ裁判が揉めていますが、司法の反動化が酷く進んでいる現状の中で、傍聴闘争がほんとに大事になっています(9月30日に予定されていた新ヤグラ裁判がまたまた延期されたとか)。10月13日の、現地での全国集会を軸にこの秋、頑張りましょう!

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2019年8月 1日 (木)

今週の産直野菜 (7月29日)

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 昨夜、若狭から帰ってくると三里塚から野菜が届いていました。ジャガイモ、ナス、空芯菜、オクラ、ししとう、ピーマン、玉ねぎ、キュウリ、ニラ、ニンジン 以上10品です。午前中に届いて、半日扉の前に放置されていましたので、「どうかな」と心配しましたが、案の定、空芯菜とニラは傷み始めていました。なにしろ35度の猛暑でしたから。

 若狭には、一昨日、高浜でのアメーバデモ(ビラ配り)。昨日は、福井県知事にあてた「公開質問状」に福井県が回答するということで、泊まっていた鯖街道の熊川から車で2時間半かかって福井県庁へ。当日駆けつけた人も含めて若狭の原発を考える会は8人、福井県のみなさんも中嶌さんや宮下さんなど9人が駆けつけられ、狭い部屋に押し込められての話し合いでした。ここにも住民無視の福井県の姿勢がありあり・・・。
 終わってから昼食をとりながらの交流、そしてこの秋の「老朽原発うごかすな!」の運動の取り組みについての簡単な話し合いを終えました。終わってから高浜に戻って再度アメーバデモ(ビラ配り)の予定でしたが、遅くなり、ビラ配りは中止。帰途につきました。

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 ということで、野菜たちには過酷な処遇になりました。

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久しぶりの耕作権裁判「準備的口頭弁論」と新ヤグラ裁判で裁判長を追及(7月29日)

 7月29日、千葉地裁民事第2部・内田博久裁判長により「耕作権裁判」と新ヤグラ裁判が開かれ、関西から2名で傍聴闘争に参加しました。19729_20190801100202   
 裁判に先立って千葉中央公園では決起集会が行われ、安藤も挨拶。「市東さんの命の農地を守ろう、我々の正義の闘いが裁判所とNAAを追い詰めている。関西で三塚の闘いを広め、強制収用させない要望書活動をさらに取り組む」などを訴え、関実世話人だった故森田恒一氏の遺志を受け継ぐことを表明しました。集会のあと裁判所に向かってデモ行進を行い「墨塗りの文書で真実を隠すな。市東さんの農地を守ろう」とシュプレヒコールしながら裁判所に到着。

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 この日の裁判は、耕作権も新ヤグラも反対同盟は被告席で、裁判長はどちらも同じ内田裁判長。耕作権裁判は通常の弁論でなく「準備的口頭弁論」と今まで聞いたことのない裁判となり、文書提出命令の東京高裁判断が出ていない中、裁判長が「裁判を早め早期判決」に導く悪だくみではないのか、と疑心暗鬼で傍聴しました。案の定、弁護団から「準備的口頭弁論」の必要性を疑うとか、進行協議でも良いのではないか、とか疑念を持つ発言が相次ぎ、裁判長は「裁判を進めても不利にはならない」とか、「東京高裁で審議が続いている文書提出命令については判断できない」などの言い訳ばかり。何のために開いた裁判かはっきりしないまま、次回期日を10月28日(月)、次々回を2月3日(月)、いずれも10時半と決めて、耕作権裁判の「準備的口頭弁論」は閉廷。

*注 「準備的口頭弁論」は、弁護団諸氏によれば、訴訟法にはあるが、誰もこれまで経験したことがないとのこと。刑事事件における「公判前整理手続き」のようなもの?とのことです。

 続いて、新やぐら裁判が開廷され、裁判官が交替したので、更新手続きの弁論が行われました。弁護団各氏より「NAAは市東さんの農地を取得していない。農地法に違反して農業委員会と結託し、違法に農地を取りあげた。市東さんの小作権は今も有効だ」「小作人市東さんに内緒で前地主と契約すること自体、農地法と憲法に違反している」「市東さんはやぐらを活用して、空港反対、農地をとるな、と表現の自由を行使している」などの主張を繰り広げ、傍聴席からも大きな拍手と歓声まきおこり裁判所とNAAを圧倒。口頭弁論をさらに継続し、反対同盟と市東さんの訴えの正当性を立証していくことを明らかにしました。そして次回裁判では引き続き口頭弁論を行うことが確認されました。

 しかしその後は、証人尋問から結審への強権的な訴訟指揮の可能性も出てきています。また弁護団は証人尋問で反対同盟・市東さんの正しさを立証する予定ですが、裁判所とNAAが証人をどこまで認めるかどうかも焦点になります。8月9日に行われる「進行協議」と、次回期日の9月30日(月)が、新やぐら裁判の今後を占うことになります。

 裁判が終わり、別会場での「報告会」で、新ヤグラ裁判は証人調べを急ぎ、年内結審、そして判決へ一気にすすめる裁判所の狙いが読み取れることが報告され、闘いへの結集が呼びかけられました。

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 それにしても、NAAの墨塗文書の開示拒否は許せません。違法行為をしていることがバレるから彼らは真実の文書を提出しないのです。市東孝雄さんは「命の農地を守り、農業を続けて、皆さんに作物を届けることこそ公共性がある」と証言し、闘い抜く決意を固めています。市東さんと共に、耕作権裁判に勝利し、新やぐら裁判に勝利しましょう。

                    関実事務局 安藤眞一

 

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