若狭の原発を考える会・木原壮林さん挨拶(旗開き)
「若狭の原発を考える会」です。こんにちは。
三里塚決戦勝利関西実行委員会2019年団結旗開き、おめでとうございます。
50有余年の長きにわたって、農地を強奪する国策に抗して戦い続け、「闘魂益々盛んな」空港反対同盟の皆さんと関西実行委員会の皆さんに心よりの連帯の挨拶をさせていただきます。
安倍政権は、今、憲法に規定する戦争放棄、表現の自由、健康で文化的な生活を営む権利、勤労者の団結する権利を蹂躙する政策を次々に推し進め、憲法の実質的な改悪を進めています。
原発関係でも、安倍政権は横暴を極め、圧倒的な脱原発・反原発の民意を蹂躙して原発の再稼働を強行しています。彼らの利己的利益のために、人の命と尊厳をないがしろにするものです。また、脱原発に向かう、世界の潮流に逆らうものでもあります。しかも、原発稼働によって蓄積する使用済み核燃料は行き場もないのです。
一方、そのような状況の中でも、脱原発、反原発を求める運動は着々と成果を上げています。
今、圧倒的な脱原発、反原発の民意と、それに後押しされた大衆運動の展開のために、安全対策費がとくに膨大な老朽原発は廃炉に追いこまれ、福島原発事故当時、国内に54基あった原発は、今や、34基にまで減少しています。
脱原発、反原発の大衆運動は、国内だけでなく世界にも拡がり、世界的にも安全対策費を高騰させ、最近では、日立が、英国での原発建設計画を凍結しました。安倍政権は、海外での原発建設を「インフラ輸出の柱」として推進してきましたが、その全てが頓挫したことになります。
それでも、関電は、来年以降、40年越えの老朽原発高浜1,2号機と美浜3号機を再稼働させようとしています。
それは、安全対策の困難な老朽原発は切り捨て、残った原発全ての運転を60年まで延長して、原発電力を「巨大資本に奉仕する国造り、戦時下でもエネルギーを確保できる国づくり」のための基盤電源にしようとする、安倍政権の政策に迎合するためです。関電はその露払いをしようとしているのです。原発の運転延長は「例外中の例外」としていたはずですが、安倍政権はこの約束も平気で蹂躙しているのです。許してはなりません。
私たちは、反原発運動を通して、科学技術に過剰に依存する社会、経済的付加価値の追求に明け暮れ、金のために、人の命と尊厳を犠牲にする社会と決別し、人が人間らしく生きて行ける、新しい社会を展望しようと考えています。
そのために、作物、生き物の生育という、自然の営みを基調とし、大地と水と空気と光の恵みの上に、成り立つ農業は、欠かすことのできない、人々の多くが関わらなければならない、重要な産業です。農業は、人間本来の生き方を学び、人間らしい感性を身に着けるための、学校でもあります。その農業が、今、国策によって、破壊されています。
農地を守り、農業を復権させることは、人が人間らしく生きる知恵を、自然に求めることであります。また、人の命と尊厳を踏みにじる、原発と決別することは、経済的利益のみ追求する、資本主義からの人間性の解放であります。
市東(しとう)さんの農地を守り、第三滑走路計画を粉砕し、全ての原発の廃炉を闘いとり、反動安倍政権を震え上がらせ、安倍政権を打倒する、圧倒的な大衆運動の高揚を、共に闘いとりましょう。
最後に、私たちの結集する「原発うごかすな実行委員会@関西・福井」は、3月24日には原発現地の高浜町で、老朽原発全廃を目指す「現地全国集会」を、また、5月19日には「関電包囲全国集会」を大阪で開催します。皆様のご賛同、ご支援、ご参加をお願いします。有難うございました。
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