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2018年9月29日 (土)

今週の産直野菜 (9月29日)

 18929先ほど三里塚から野菜が届きました。

 ジャガイモ、なす、サツマイモ、ゴーヤ、カボチャ、ピーマン、青唐辛子、ミニ冬瓜、オクラ、ネギ 以上10品です。

 非常に大きな台風、24号が近づいていて、今晩あたりから暴風圏に入るようです。前回の直撃に続いてで大きな被害が出た、しかも大阪地震の影響も片付いていない、大阪北部のみなさんのことが心配です。

 今晩からフェリーででかけてという明日の伊方原発再稼働反対の現地闘争に行けなくなりました。四国のみなさんは、それでもまだ中止を言っておられず、暴風雨が直撃する頃の佐田岬半島の峠道の国道での集会ですから心配です。

私は、昼から辺野古の海に基地をつくらせない神戸行動(雨の中の行動になりそうです)にでかけますので、早々とベランダの植木などを室内に片付けて、台風対策を終わりました。
 
台風は日本列島を縦断していくようですので、三里塚の野菜たちも心配です。みなさん、お気を付け下さい

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2018年9月28日 (金)

請求異議審・最終弁論が行われた

18927 昨日、千葉地裁で、市東さんの農地をめぐる請求異議裁判の最終弁論が行われた。事実をねじ曲げ、嘘で固めた多見谷判決を踏襲しただけの東京高裁決定、そして最高裁決定が許せるわけがない。

 その最高裁決定に「異議あり」と、請求異議裁判が2年あまりにわたって闘いぬかれてきた。原告・市東さん側の弁護団による弁論、そして証人4人による証言、そして石原健二、内藤光博両補佐人による農業、憲法それぞれの専門家として意見など、すごいとしか言いようのない毎回の法廷だった。被告・空港会社は、何一つ反論らしいものもすることができず、ただただ裁判所にすがるという姿勢を取り続けた。

 18927_2この日の法廷は、市東孝雄さんの最終意見陳述(後掲)にはじまり、石原、内藤両補佐人の意見、そして12ポイント程度の通常の裁判所への書類には見られない小さな字がびっしりの230頁に及ぶ最終弁論の要約が弁護団から3時間近く述べられた。それは50年に及ぶ三里塚の闘いを語り、現在の国による拡張・第3滑走路計画をも批判するすごい内容だった。

 亡くなられた北原鉱治事務局長が、「三里塚はいつも、裁判には勝つが、判決で撒ける」とよく言われていたのを思い出す。さて、今度は?

 18927_3しかし、報告会で最初に挨拶に立った市東さんが、「どんな結果になろうが、私は闘う、頑張りましょう」と檄をとばされた。頑張ろう!

 判決の法廷は、12月20日(木)午後2時、千葉地裁601号法廷です。この日も正午に近くの公園に集まって集会とデモ、そして傍聴券の確保のために並ぶことになると思います。お集まりください!

 

請求異議審 最終弁論 市東孝雄さんの最終意見陳述 

 この裁判の最後に、私の今の気持ちと、天神峰であくまでも農業を続ける決意を述べたいと思います。

1)農地は私の命です

  18927_4私はこれまで自分の仕事に誇りを持って生きてきました。今も、試行錯誤しながら有機野菜のための土壌を作っています。私の農業は農薬や化学肥料を一切使わず、露地栽培ですから、気象の変動と毎日の天気を見ながら、雑草と格闘して野菜を作っています。野菜づくりの方法に完成はなく、日々の工夫と努力の積み重ねによるしかありません。
 
天神峰と南台の農地は、そうしてできた私にとって命です。
 そこで育つ野菜を、本物だと認めてやってくる消費者家族がいます。私たちと消費者が、生産と食を相互に保障し合う、提携関係が結ばれています。これは信頼できる有機の土壌があってこそ、できる関係です。この消費者との〝顔の見える〟関係も、かんたんにできることではありません。

  空港会社は、私の農地を只の土地だと思っています。農業なんてどこでもやれると見下しています。農業よりも空港の方が社会に役立つと決め込んで、空港のために農地を差し出せ、カネを積むから出て行けという態度です。
 
だが、それは全くの間違いです。
 
農地は只の土地ではありません。農地は生きています。人が試行錯誤を重ねて、その人の農業のための土壌として、作り上げるものなのです。私の畑は、私の有機農業を実現するために、長い年月をかけて作った農地です。他にはない、かけがえのない農地なのです。
 
また、言うまでもなく、安全な食料を十分に満たすための農業は、社会にとって絶対に欠くことができません。農業はまさに、命をつなぐ〝生命産業〟です。これ以上の公共性があるでしょうか。しかも誘導路は国が安全性を認めて認可し、なんの支障もなく使われており、空港会社が畑をつぶす理由はないのです。
 私の野菜作りは、大正時代から百年間耕し、有機の土壌として作り上げた、天神峰と南台の、あの畑でしかできません。それが人々の健康と命をつないでいます。あの畑は私の人生であり、私の生き甲斐です。

  空港会社は、私が農業をやめると決め込んで、離作補償を示し、同じような農家収入の百五十年分の補償だから、百姓をやめて出て行けという態度です。そして裁判では、まともに反論せず、「強制手段の放棄」の事実をねじ曲げて空港会社を勝たせた多見谷判決と同様に、裁判所に任せておけば大丈夫だという態度を続けてきました。
 これは私の精一杯の訴えと法廷そのものを侮辱するものです。私は憤りを抑えることができません。

2)よねさんへの代執行とどこが違うのか!

  空港会社が取り上げようとしているのは、不利益を受けて解放されなかった小作地です。しかし、この畑もまた農地法で守られていました。うちは地代を欠かさず支払ってきたし、地主も信義を守ってきたと思います。
 
これを変えたのは空港公団です。父東市に秘密で売買し、地代を騙し取ってきました。あげくに空港会社が地主だと名乗り出て、私を「不法耕作」呼ばわりして、出て行けという。出て行かないなら機動隊の暴力で、取り上げるというのです。
 
私の農地の七割以上が、畑で育つ野菜と一緒につぶされます。祖父の代からの汗と涙、これまでの私の努力が重機の下に押しつぶされ、二度と野菜はできません。思っただけで、悔しくて涙がでます。
 
私に対するこの強制執行と、よねさんに対する代執行との、どこが違うというのでしょうか。
 
私は今、高瀬裁判長が下す判決いかんで、四十七年前の小泉よねさんと同じ地点に立たされようとしています。
 「もう二度と繰り返さない」「用地問題は話し合いで解決する」「強制手段は放棄する」と言って謝罪し、世間に公約した以上、私に対する強制執行は絶対に許されません。

3)〝権利濫用〟を訴えた証言と補佐人陳述

  小泉英政。加瀬勉、萩原富夫さんの証言は、大きな力になりました。
 
農地法を無視して秘密裏に買収して明け渡せというのは、まさに証言のとおり、「よねさんから強奪した手法を踏襲」するものです。
 
反対同盟が東峰に作ったよねさんの家は「借り物だった」という証言がありました。「苦労して、汗を流して頑張って、蓄積してこそ誇りと自信が生まれるし、人間は絶望しないで生きられる」という証言は、私の今の気持ちそのものです。
 私に対する強制執行は、「産直の会」を存続できなくさせ、共同生産者と約四百軒の消費者家族の暮らしを台無しにします。

  食糧自給の考えを失った農政によって、全国の農家が廃業に追い込まれています。石原健二補佐人は、「小規模農家の複合経営こそ日本の農業の基本」だと話し、私たちの農業を「いま時代が求める最先端の営農形態であって、つぶしてはならない」と訴えました。
 
そして内藤光博補佐人は、「人間の生活基盤と生きる意欲を奪い取る強制執行は、その人の人生の否定であり、尊厳を侵すから認められない」と話しました。そして、私に対する強制執行が権利濫用の特徴にすべて当てはまることを、一つひとつ確認しました。空港会社は何も答えられずにいます。
 私は自分の農業は間違ていなかったし、私がこの裁判で闘ってきたことは、私だけでなく、東峰地区や近隣住民、そして農業つぶしの農政の中で頑張る農家のためにもなることだと強く感じています。

4)「強制執行は認めない」との判決を求めます

 「私に対する強制執行は、営農の基盤を取り上げ、生きる希望をつぶしてしまう過酷執行である」
「強制執行放棄の公約を破るものであり、空港会社による権利濫用である」
「社会の正義に反するから、強制執行は許されない」
――二年間に及ぶ弁論と法廷証言、補佐人陳述は、これらのことを明らかにしたと、私は信じています。

 私はあくまで天神峰と南台で私の畑を耕し、絶対に動かない。

 農地を取り上げる強制執行は、私にとって死刑と同じです。この裁判は、私にとって命がけの闘いです。高瀬裁判長が、会社を勝たせるために事実をねじまげた多見谷判決と同様の、不正義に走ることは絶対に許されません。

 「農地取り上げの強制執行は認めない」との判決を強く求めます。

 

  

 

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2018年9月22日 (土)

今週の産直野菜 (9月22日)

 

先ほど三里塚から野菜が届いた。

 

18922ピーマン、ジャガイモ、サツマイモ、オクラ、青唐辛子、ミニ冬瓜、カボチ    ャ、ナス、ネギ 以上9品。

 

来週、9月27日(木)、市東孝雄さんの農地をめぐる請求異議裁判の最終弁論と市東さん本人の陳述が行われる。この裁判は、最高裁の決定が出ているものの、同じ南台の農地をめぐって並行して始まった耕作権裁判が、11年もかかって未だに求釈明の段階で、証人尋問、証拠調べさえできないでいることが示すように、千葉地裁での多見谷裁判長による判決の強行と、東京高裁、最高裁によるその追認が、でたらめ極まりないものであったことを示している。

 

そこには空港建設という「国策」を掲げて、親子3代、100年にわたって耕されてきた優良農地を取り上げるという、絶対に許すことができない日本の自民党農政の姿がある。とりわけ3選をもって改憲への道を走ろうとする安倍政権による第一次産業としての農業切り捨て、農民切捨ての現実がある。戦後の農業基本法(自民党農政)による農業切り捨て、家族農業破壊の流れは、安倍政権になって、農地法の改悪、種子法の廃止などによって極まっている。そして同じ第一次産業である小規模漁業の破壊へも進んでいる。

 

こうした第一次産業を破壊し、大資本、多国籍企業の利益にのみ依拠しようとするアベ政治は、労働者をはじめとした貧困、格差の社会を強制している。

 

 市東さんの農地をめぐるこの農地法のたたかい、請求異議裁判のたたかいは、こうした日本のアベ政治の核心を突き、展望を失い農地から離れ始めている農民への励ましの闘いとなっている。

 

 9月27日、千葉地裁に結集し、裁判所を埋め尽くして闘おう。裁判は午後2時から601号法廷で開かれますが、正午、千葉市中央公園で簡単な集会をして、裁判所へのデモがあります。また裁判だけの場合は、傍聴券の配布がありますので、開廷30分前までにお集まりください。

 

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2018年9月16日 (日)

今週の産直野菜 (9月16日)

 18916今週の三里塚の産直野菜が、昨日、所用で留守をしたため先ほど届きました。

 ナス、青唐辛子、オクラ、玉ねぎ、ジャガイモ、ゴーヤ、なす、葉しょうが 以上 8品です。2日間、この暑さで旅をさせてと思いましたが、葉物がなく、これならみなさん、大丈夫。

 昨日は、この5月に84歳で亡くなられた知人の「偲ぶ会」で横浜の寿町に。寿町は、故人が71歳で社会福祉士の資格を取り、晩年、活動をしたところ。40人ちかくの様々な故人との関わりのある人々が集まり、全員が故人との関わりと想いを語った。爽やかな「偲ぶ会」だった。

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2018年9月 8日 (土)

今週の産直野菜 (9月8日)

 1898今週の三里塚の野菜が、届きました。かぼちゃ、玉ねぎ、ジャガイモ、なす、ゴーヤ、モロヘイヤ、赤ねぎ、葉しょうが 以上9品です。暑さの酷い夏でしたが、何とか乗り切れたかなという感じですね。この台風や大雨騒ぎの世の中で、三里塚はほとんど雨がないまま9月を迎え、「夏野菜の収穫が減少」とか。
 昨日は、冷蔵庫の中の最後の野菜、ネギとピーマンを料理していたら、切り捨てた中に住んでいたのか、3センチくらいの細い毛虫のようなものが蠢いていた。

 18927今日の荷物の中に市東さんの農地をめぐる「請求異議裁判」の9月27日の裁判(最終弁論)の告知のチラシが入っていました。「弁護団の最終弁論と石原健二・内藤光博両補佐人と市東孝雄さんの本人陳述」と告知しています。午後2時からの法廷ですが、傍聴券の配布がありますので、30分前には裁判所一回ロビーに。それに先立つ集会が正午から中央公園で、その後、裁判所に向かってデモがあります。参加しましょう! 

 1898_2また、「市東さんの農地取り上げに反対する会」の共同代表であり、秋田の八郎潟の米百姓である坂本進一郎さん著作の『大地に生きる百姓』が出版されました。定価1800円です。農業のことを日頃考えたことのないみなさん。市東さんの農地問題をはじめ、日本の農業の歴史など参考になります。関西実行委員会でも扱っておりますのでご注文ください。

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2018年9月 6日 (木)

「機能強化拡大工事着工に反対する声明」

三里塚反対同盟(熱田派)の加瀬勉さんから以下の声明が出されましたので、紹介します。

成田空港機能強化拡大工事着工に反対する声明
                                 2018年9月1日

 成田国際空港会社は二五〇〇m滑走路を北側に一〇〇〇m延長するための地盤調査のボーリング工事を開始した。また、夜間空港飛行制限を六時から深夜一二時まで延長、深夜の飛行便数制限の撤回のため新たなる防音工事の受付を一〇月一日より開始することを明らかにした。空港機能拡大の工事着工を直ちに中止せよ!

 空港機能拡大計画説明会を住民との協議合意の場と利用し、一方的に計画を住民に強制し、四者協の合意を住民との合意と曲解し、今度の着工となった。説明会は説明会であり住民との合意ではない。四者協の合意は住民の合意ではない。
住民無視、農地強奪、自然破壊、騒音地獄の発生と住民無視の生存権を脅かす空港機能拡大、工事着工計画を直ちに中止せよ。
 
 われわれはあらゆる手段をもって抗議行動を展開する。沖縄の辺野古の基地拡張計画、福島の原発汚染水を海に放流するための説明会、三里塚の空港機能拡大のための強行着工。政府と資本の強権政治に対し自らの生活を守るために連帯し
て闘うことを表明するものである。
 

なお、この文章はFacebookの「三里塚で闘い続けるひとびとと共に!交流・討論の部屋」で流れました。
千葉日報(19.8.31)は以下のように報じています。18831

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2018年9月 5日 (水)

関西空港が沈んだ?

 

 台風21号の襲撃で、各地に甚大な被害が出ていることをお見舞いもうしあげます。

 

 1895その上で、今朝の朝日新聞トップの記事が「台風 関空冠水」の大見出しの下に書かれています。台風が吸い上げる巨大な力で海面の水位が上がる現象があり、神戸市でもポートアイランドのコンテナが高潮で海に流れ出していることが報じられています。昨日の台風で大阪では過去最高潮位を329センチ超えたというのです。

 

 実は関西空港はその埋め立て土砂の重量で、地層の沖積層はもとより氷河期に形成されたとするその下の洪積層が沈み続けています。今も毎年、7センチ余りの沈下があります。関西空港会社のホームページに掲載されていますので、誰でも見ることができます。

 

 関西空港の建設過程で、国は8メートルくらいの沈下で止まると豪語していましたが、今回の件で報じられているように開港して24年、建設をはじめて30年ほどで、すでに平均14メートルも沈み、専門家によればこの沈下は50年以上は続くだろうがいつまで続くかわからないと言われています。この朝日新聞の写真によれば(最高潮位の時ではないと思いますが)空港の冠水した水面と、その周りとの海水面の高さが変わらないように見えますし、Facebookでの現場からの声でもそのことが言われていました。つまり、空港の滑走路面はすでに周りの海水面より低くなり始めているのです。14メートルも沈めばそうでしょうね。空港会社は、仕方なく空港敷地周辺に高さ3メートルの護岸を作り、さらに継ぎ足していたのですが、それが今回は役に立たなかったのです。

 

 私は開港前に、50年もしたら空港は海の藻屑と沈んでしまうだろうが、それまでは生きていないなと残念に思っていました。しかし、開港してわずか24年で、私の目の前で起こったのです。たとえ台風が原因だとしても。

 

 毎年7センチも沈み続ければ、あと20年後にはさらに1.4メートル沈みます。護岸をさらに高くするのでしょうか。

 

 人間の儲け主義にかられた技術とはこの程度です。辺野古の新基地建設、あるいは原子力発電所のことを想わざるをえません。

 

 それに関西空港会社は鳴り物入りで民営化され、一般企業関西エアポートが買い取りました。しかし、それは運営権だけです。この事故で空港が運営できなければ、関西エアポートは、埋め立て島と滑走路を維持管理する関空会社かその背後にいる国に対してその巨額の損害を請求してくることは理の当然でしょう。それには、多分私たちの税金が使われることになります。

 

 みなさん。どう考えられますか。

 

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2018年9月 4日 (火)

耕作権裁判を傍聴して (9月3日)

裁判長が双方に「争点の土地図面」の作成を提案

 

視覚障がい者から探知機撤去の要求

 93日、千葉地裁民事第2部・内田博久裁判長により「耕作権裁判」の第38回目の口頭弁論が開かれました。この日は午前9時から葭川(よしかわ)公園で決起集会が開かれ、1893関実を代表して安藤も挨拶。特に山本善偉世話人が逝去されたことを報告。「三里塚に思いを馳せ何度もかけつけて下さった山本先生の遺志を受け継ぐ」との追悼の言葉(抵抗の旗)を引用して、今日の耕作権裁判、927日の請求異議裁判に勝利することを訴えました。

反対同盟の萩原富夫さんは第三滑走路を阻止し、夜間飛行拡大を許さないために空港周辺の皆さんに絶対反対を呼びかけている報告をして、927請求異議裁判と1014全国闘争への結集を訴えられました。

集会のあと裁判所までデモ行進が行われ、物々しい入口検問に抗議の声をあげて通過。この時、障がい者グループが金属探知機検査のアーチが点字ブロックをふさいで設置されていることに抗議。法廷の開廷前に裁判長に対して人権侵害の暴挙を許さないぞ、と傍聴席一体となって抗議の声をあげました。これを受けて弁護団の大口弁護士が急遽内田裁判長に裁判所としての改善を早急にしなさい、と要求。裁判長は「施設長に伝えます」と渋々?回答しました。結集した皆さんは、この怒りをバネに不当な反動判決を許さない傍聴を続けました

 

文書提出命令を拒否するNAA

今回久しぶりに傍聴して「文書開示があるか」との期待を持ちましたが、NAAは裁判所の命令に従わず「文書はない」と逃げの一手です。各弁護士は「真実がバレるから出さないのだろう」「30年前の文書なのに提出を拒否する理由はないはずだ」と厳しく追及。傍聴席も「なぜ出さない」との大怒号。NAA代理人は、ひたすら下を向いて押し黙ったままでした。

この日の弁論では、最初に「そもそも市東孝雄さんの農地を農地法で取り上げようとすること自体違法だ」との主張が行われ「憲法29条(財産権の保障)に違反し、農地法5条(農地転用)にも違反し、NAAの土地収用内規38条にも違反している、だから土地の所有権移転は法的に違法であり市東孝雄さんの耕作権を取り上げることは出来ない」と法的な問題点を明らかにしました。

市東さんの農地取り上げの不正義は、土地の位置が確定できていない、立ち合いも行われていない、市東東市さんの書類を偽造している(署名も印鑑も)と重大な問題があり、加えて法律的にも違法な手続きが行われていることが暴露されました。

最期に大口弁護士から先日行われた請求異議裁判で小泉英征さんや加瀬勉さんが証言にたち、特に小泉さんから暴力的な強制執行でよねさんを追い出した非人道的な国の姿勢に言及。「あの公開シンポジウム後は強制収用の暴挙を詫びて、話し合いで解決することを国や空港公団は約束したはずだ。にもかかわらず、農地法を悪用して、話し合いを反故にして市東さんの農地を取り上げることは許せない」と声を大にして裁判長に訴えました。この火を吐くような弁論に傍聴席から盛大な拍手が鳴り響き、裁判官、NAAを圧倒しました。

今後の訴訟プランのン中で裁判長は「争点の土地確定のために共通の図面を作成したい」との提案があり、図面とトレース用紙が原告、被告双方に配られました。この図面が今後どのように影響してゆくのか、NAAの隠ぺい策動を粉砕することにつながれば、と期待しました。閉廷の時、時計を見ましたらなんと1220分、長時間でしたが集中力が途切れることなく、反対同盟、弁護団、傍聴席一体となって裁判所とNAAを押しまくった裁判だったと思います。次回は1119日、次々回は218日との期日を決めて閉廷。この後に弁護士会館で報告会が行われました(所要のため安藤は欠席)。

                       事務局  安藤眞

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2018年9月 1日 (土)

今週の産直野菜 (9月1日)

 先ほど三里塚から野菜が届きました。

 1891玉ねぎ、じゃがいも、オクラ、ゴーヤ、ピーマン、なす、モロヘイヤ、カボチャ、赤ねぎ 以上9品です。

 山本善偉関実世話人(東灘区住民の会代表)の追悼特集号・住民の会の「おしらせ」109号と、1891_2
先生を偲ぶ会の案内の発送準備がぎりぎりに終わり、宅急便屋さんに、もってかえってもらいました。多くのみなさんには、明日に着くだろうと思います。

 昨日は、わずか4日前の夕方に情報が入った「高浜原発4号機再々稼働」に対する、高浜原発前での阻止・抗議闘争が緊急で現地であるにもかかわらず、18831
40名のみなさんが、関西・地元福井から集まり、雨と雷をものともせず、4時間半にわたる闘いをやりぬきました。さすがに疲れました。しかし、その中から仲間は、今日の水戸での「東海原発2号機再稼働反対」の闘いに直ちに出かけています。

 9月27日の請求異議裁判最終弁論闘争、そして10月14日、三里塚現地での全国集会に駆け付けよう!

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