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2018年3月31日 (土)

今週の産直野菜 (3月31日)

 今週の産直野菜が三里塚から届きました。

 小松菜、からし菜漬け、サトイモ、ホウレン草、間引き大根、ネギ 以上6品です。まだまだなんでしょうが、「端境期」を抜け出そうとする野菜たちの力を感じさせます。

 18331きれいなホウレン草と小松菜に、そしてホウレン草の中に落ちたのか桜の花びらが。

 いよいよ明日は、三里塚の全国集会。この一か月、成田空港の機能強化、第三滑走路建設に「四者協議」(千葉県、成田市、周辺9市町、NAA)が動き出したことを、久しぶりに千葉の新聞、マスコミが連日報じ、書きたてている中での成田市中心部の栗山公園での集会です。
 とりわけ空港使用の規制が緩和され、飛行禁止時間が夜中の4時間半になるという攻撃に象徴されるように、住民が基本的人権としての眠る権利を奪われます。それは、あの大阪空港周辺(川西久代地区や豊中服部地区)での、受験生やお年寄りが押し入れの中で暮らさざるを得なかった1960年代、70年代の「騒音被害」が再来することは確実です。そしてもともとの成田空港のエリアの完全な外側への第3滑走路の建設や、B滑走路の北側への1000メートル延伸は、新たな空港建設という事態であり、多くの住民、農民の追いだし、農地の強奪を新たに前提としている。「耕作放棄地が増え、後継ぎがいない中で高齢化した農民が農地を売ることに同意している」ということがキャンペーンされているが、その道にしか見通しを見いだせないひどい農業・農民へのこの国の切捨て政策がその背後にはある。「国策」としての空港を押し付け、住民、農民の生活を破壊していく、成田空港建設への1966年以来のこの国の姿勢は何も変わっていないという憤りをあらためて感じる。

 沖縄も、福島も、原発所在地も、そして三里塚も、「国策」押しつけによる住民の生活の破壊と自然、農地の強奪というこの政治を許してはならない!明日4・1三里塚(成田市栗山公園)に行こう!

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2018年3月17日 (土)

今週の産直野菜 (3月17日)

 18317先ほど三里塚から野菜が届きました。

 小松菜、サトイモ、ホウレン草、白菜の菜の花、間引き大根 

 以上、5品です。

 『野菜だより』によると「今年は、巻かなかった白菜がたくさんあります。中心に蕾ができました。順次摘み取って出荷する予定」だそうです。

 同じ『野菜だより』には、産直総会(東京、千葉で開かれた)での『種が危ない!――農業の現場と食卓に迫るこれだけの危機』と題した天笠啓祐さんの講演が連載されるようで、その「第1回」が。これだけ読んでも面白そう。聞きたかったなぁ。

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2018年3月15日 (木)

四者協議の暴挙を許すな!

 若狭の大飯原発再稼働阻止のたたかいに二日出かけ、昨日午後5時の段階で「再稼働」が強行されたのを聞き、怒りのシュプレヒコールを原発ゲート前で上げてきて帰ってきた。たどり着いた我が家でこの日の朝日新聞の報道を見て、驚いた。「成田3本目滑走路 決定」「地元合意 運用時間も拡大」の見出しが躍る記事が。実は、一昨(13日)夜、テレビで「四者協議会(国交省、NAA、千葉県、9市町協議会)が合意」というテロップが流れたのは見ていたが、交流会の最中でもあり、詳しくはわからないながら「地元の9市町協議会が同意できないのに強行するのか」と思っていた。

 ところが同新聞を読むと、9市町の中で横芝光町の佐藤町長が判断を保留し、5日に予定されていた「四者協議」が流会したことまでは知っていたが、わずか一週間後の12日に横芝光町の佐藤町長が翻意し同意し、急きょ翌日13日にひらかれた四者協議で決まったというのだ。

 新聞(「18.3.14朝日新聞.pdf」をダウンロード)の図面でもわかるとおり、3本目の滑走路というのは、1966年に閣議決定された成田空港の範囲を完全に逸脱している。18314「新しい空港」ともいうべきものなのだ。その決定を、閣議も開かず、国会での審議もしないまま、国交省が加わっているとはいうものの単なる民間の協議機関でしかないはずの「四者協議」ですべてが進められ、決定されていることに非常な違和感を覚える。慌てて関連する新聞資料を送ってもらいざっと見てみたが、5日の「四者協議」の破綻の後、地元の商工団体青年部などが暗躍し、膨大な金と佐藤町長を取り囲んだ威圧、恫喝が繰り広げられたのだろうことが容易に想像される。それがわずか7日の間の激変ということであったのだろう。

 先にも触れたが、「新しい空港」を作るには膨大な地域の農地や住宅が、単なる民間団体の決定で立ち退かなければならない。こんなことがなぜ許されるのか。確かに、当該地域の農家が高齢化し、後継者がなく高い補償金で出ていく意向だと言われる。しかし、これ自体が長い時間をかけた日本の農業破壊の農政のなせる業ではなかったのか。一部大資本が儲けのために住民の暮らしや人権を顧みないことによって生み出されたのではないのか。だからといって、その上、このような理不尽なことが許されるのだろうか。しかも、完全な内陸空港でありながら、夜間制限は、このことと併せてわずか4時間半に縮小されるという。ここには、住民が眠れなくなり健康を害され出ていくことによって空港使用の24時間化が目論まれていると考えざるをえない。こんなひどいことが社会問題にされ、論議されることなくごく一部の行政を巻き込み、国やNAA(空港会社)によって目論まれていることに激しい怒りを覚える。

 ちょうどこのとき、千葉地裁で三里塚の市東孝雄さんの農地強奪を違法な裁判手続きで奪うことに手を貸した(現在、最高裁決定に対して請求異議裁判が闘われているが)多見谷裁判長が栄転した沖縄の裁判所で、一昨日、沖縄県による辺野古埋立差し止めの仮処分が棄却され、昨日には山城さんなどが執行猶予がついているとはいえ、実刑判決が下されるという極めて反動的な、政府(行政)に癒着し忖度するひどい裁判所の姿が明らかになった。

 そして、もんじゅでナトリウムの処理の方法が全くないまま毎日膨大な税金が投入されて放置されているとか、使用済み燃料や放射性廃棄物の処理が、満杯のため行き詰り始めている中で、再稼働を強行するというとんでもない「国策」に自らの企業の延命をはかる関西電力という企業。

 森友問題でぐらぐらになっている安倍政権が、なおも生き残ろうと蠢くわずか2日の間に、こうしたことを次々と突きつけられる中で、私は涙を流しながら怒りのシュプレヒコールを大飯原発ゲート前であげていた。どうしてやろうというものは、残念ながら見えてはいない。

 しかし、「あきらめずにやろう!」という想いはかってなく激しく燃えた。

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2018年3月10日 (土)

今週の産直野菜 (3月10日)

 18310先ほど三里塚から野菜が届きました。なんと、切り干し大根、サトイモ、ホウレン草、小松菜の4品。「野菜だより」にも「端境期真っ最中です」とありますが、これほどは初めて? しかも昨日のFacebookで萩原さんからの便りで、雨で畑が冠水状態。まあ、水はけがいい畑ですから、雨はすぐ止んだようなのでそれほど被害はないだろうとは思うのですが。「こんな年もあるさ・・・」ですか。1841自然相手ですから、農というのは大変だとあらためて思います。

 並行して「4・1三里塚全国集会」の案内チラシが届きました。裏面の文章も最新情報です。ぜひ、目を通してください(PDF「18.4.1PDFチラシ.pdf」をダウンロード

 

 来週、14日にも大飯原発3号機の再稼働が目論まれています。「大飯原発うごかすな!実行委員会」では、13日、14日(再稼働が15日にずれこめば15日も)、大飯原発ゲート前での連続闘争を呼び掛けています。三里塚とともに、でたらめきわまる「国策」との闘いです。今からでも遅くはありません。行きませんか。

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2018年3月 9日 (金)

「請求異議」裁判を傍聴して (3月8日)

 38日、千葉地裁(高瀬裁判長)で、市東さんの農地をめぐる最高裁決定に対する「強制収用をするな」という「請求異議」裁判(第5回)が行われました。
 1838_2裁判に先立って、千葉市中央公園で降りしきる雨の中、裁判前の簡単な集会とデモが行われました。

 三里塚反対同盟を代表して、萩原富夫さんから、今日の裁判で打ち切ろうとした高瀬裁判長に対して「市東、萩原はもちろん、小泉、加瀬、そして石原、鎌倉、内藤の専門家による証言をかちとるために傍聴席も一体となって闘おう」と呼びかけられた。そしてつい先日4100名を超えて勝ち取られた芝山町現地闘争が報告され、横芝光町の佐藤町長が「成田機能強化案」への可否判断を持ち越したことによって、5日に予定されていた1838_3
「四者協議会」(国交省、空港会社、千葉県、成田市)が延期せざるをえなくなり、年度内といわれていた「機能強化案」の決定ができなくなっていることが報告され、地域の住民とともに、日本の農業のために、「機能強化」による生活と農業の破壊を許さない闘いをしていこうと呼び掛けた。

 1838_4動労千葉、三里塚関西実行委員会、市東さんの会から挨拶と決意が語られ、シュプレヒコールを全体でやって、裁判所に向けてデモに出発した。

 デモ終了後、裁判所に対し市東さんの農地に対する強制収用を行わないよう求める署名2944筆(全体で13643筆)が提出された。

 裁判傍聴には100名近い人たちが駆けつけ、1838_5久しぶりに傍聴券の抽選が行われた。金属探知機による検問、手荷物の検査が今日も強行され、抗議して拒否したひとは法廷まで追いかけてきて検問を強行するという暴挙まで行われ法廷の外が騒然とした。

 法廷では、前回に引き続き、金属探知機による検問に何の反省もなく開き直る高瀬裁判長に対する抗議が弁護団から行われた。その上で、葉山、大口、長谷川、西村、遠藤、一瀬の各弁護士より、あまりにも無内容な空港会社側の弁護団が出した書面を批判しながら、1838_6諄々と弁論が行われた。運用実績が低迷する中での成田空港の機能強化、拡大の「国策」への批判。市東さんの無農薬有機農業の大切さと代替え不能性。そもそも強制収用という「権利の乱用」への批判。そして加瀬、小泉の現地農民の証人はもちろん、すでに意見書が出されているというものの鎌倉、石原、内藤の証言を裁判長が直接聞くことの重要性などが静かに語られた。

 傍聴席も激しいヤジは影をひそめ、裁判長に諭すようなヤジが繰り返し行われた。正直、「荒れる法廷」を予想していた私にも、驚きがあるほどでした。

 1838_7この雰囲気に押されたのか、高瀬裁判長は、当初表明していたものから後退し、524日(木)に小泉、加瀬の証言、628日(木)に萩原、市東の証言、7月に最終弁論と日程を出してきた。弁護団からさらに学者の専門家としての証言の重要性と、弁論準備の日数が少なすぎると要求が出され、次回以降に検討がされるというところまで押し返した。

 しかし、法廷後の報告会で確認されたように、高瀬裁判長が、今回の法廷で萩原、市東の証言で終わらせようとした前回の法廷での意図そのものまでを後退させたわけではない。次回524日、次々回628日、いずれも法廷を包囲する動員と、弁護団とともに傍聴団も頑張ることが必要だ。4・1全国集会を熱気あるものにし、56月を闘いぬき、市東さんの農地を守ろう!

 なお、法廷はいずれも午後2時からです。前段の集会、デモが午後12時過ぎになると思われます。

 みなさん。かけつけよう。

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2018年3月 5日 (月)

芝山町現地闘争 (3月4日)

 Img_3858昨日4日、成田空港の「機能強化」「第三滑走路建設」に反対するデモが芝山町現地で行われた。

 芝山町長相川が「空港機能強化案に反対する団体には(会場を)貸せない」と反動的に敵対する中で、Img_3863岩山の野戦病院に集まり、芝山町役場までの5.4キロのデモをシュプレヒコールを絶やさず、たたかいぬかれた。

 Img_386570年代、関西空港反対を始める最中で、大阪空港騒音訴訟の裁判の傍聴や、川西久代地区、豊中服部地区などで、騒音で眠れない、受験生やお年寄りが押し入れの中で暮らしているとか、ノイローゼからの自死など様々な被害を直接お聞きしていただけに、その闘いの中から勝ち取られた内陸空港での使用の規制(夜間使用の禁止)を、安倍政権が成田空港の「拡張」「機能強化」と称して、今回、夜間に7時間から4時間半に短縮した飛行禁止の規制を緩和するという住民の暮らしを破壊する暴挙に出ていることに対し抗議するとともに、この日、芝山町の住民のみなさんへの呼びかけが行われた。

 前日の朝日新聞千葉版(「18.3.3朝日新聞千葉版.pdf」をダウンロード)には横芝光町の町長が「判断を持ち越す」と報じられている。28日行われた横芝光町での説明会でも抗議の声が叩きつけられた。

 快晴の好天に恵まれ、気持ちよく、しかし安倍政権のあまりの住民無視に怒りを込めたデモが行われ、8日に行われる市東孝雄さんの農地をめぐる請求異議裁判への闘いへの決意も固められた。

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