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2018年2月 9日 (金)

関実旗開きでの「事務局からの訴え」

どうもご苦労様です。

 実は川口真由美さんと入れ違いで一昨日まで沖縄に行っていました。私は、三日間、朝8時から晩8時まで、間に4時間の休憩をはさんで「不正投票監視団」というのをずっと市役所の北側の期日前投票所でやっていました。1824雨が降って、海岸ですからものすごく風が強くて、実は冬のコートを着て、マフラーをして、手袋をして、それでも寒いので、仕方がないので、二日目からは下着を二枚にしてという、持って行ったものがそれだけしかなかったのですが、それでも震え上がっていたという闘いをやっていた。驚いたのは、期日前投票にきた車の列が、午後6時くらいから数珠つなぎになって終わる8時直前まで切れないんですよね。まさに異様ですよ。まあ、この選挙は、年末に菅(官房長官)が来たり、安倍政権が全力でやっています。先ほども現地からのFacebookを見ると、そういうことの結果として、昨日に終わった期日前投票が、21千票、これは全有権者の44%ですよ。神戸やったら市長選挙で20%台の投票率ですからね。すごい量です。前回の市長選挙が(期日前投票は)15千票ですから、それを6千票も上回る。明らかにそのほとんどが、自民党、公明党、そして始まった工事の関連業者。さすがに(批判されて)バスとかで来るのは無いんですけれども、車のピストン運転。これを見たときにほんとに肌寒いものを覚えました。

 安倍政権というのはこういうやり方を平気でやるんだ。

 私たちは、三里塚を考えるときにこういう彼らのやり方を徹底して頭において闘わなければならないということを申し上げておきたいと思います。

 すでにみなさんが言われましたように、あるいはこのプログラムの中にありますように、私自身、219日の耕作権裁判、34日の辺田部落、芝山町での現地集会、これはいまだに会場が決まらないという妨害を受けているわけですけれども、さらには38日の請求異議審の裁判、そして41日の全国集会に連続していきます。

41日の全国集会は、栗山公園という成田駅から歩いて10分くらいで行けるところですから、(関西から)朝から出ても間に合います。私も前日のホテルが取れなかったので、その日の朝から出て向かいます。現地に行きやすいですので、ぜひ関西からも全力で参加してほしい。

 その理由は、先ほどらいの発言の中にもありますけれども、この(私の)恰好をみて何が始まったんやと思われるかもしれませんが、要するに決戦なんです。先ほど(市東さんの会の)小川さんも言っていましたけれども、今まで毎回、毎回、「決戦」「決戦」と言ってきたんですけれども、今度は違う。

 今年に入って最初に驚いたのは、反対同盟の旗開きにマスコミが6人も来ているわけですよ。だいたい、毎年2人か1人です。それが6人も来ている。それは、警察、権力が指示しない限りはないです。あの天神峰(現地闘争本部)が破壊されたとき(201186日)、前日にマスコミが私たちにそろって「明日は何もないよ」って言っていた。それで僕らは安心して寝たんです。ところが夜中の3時に叩き起こされて、現地に駆け付けた4時ころには、もうマスコミが全部そろっているんですよ。マスコミってどういうものなの。警察から「反対派には言うな」と言われて教えてもらって来ている。このことからも、今年の旗開きにマスコミが6人も来ているというのは警察から指示・情報があるからだと思うんですよ。

 最近の裁判で2回ありましたけれども、裁判長が明らかに事実審理をやらなくて、例えば請求異議審の裁判では「市東さんと萩原さんを証人採用するからそれでいいだろう」というかたちで結審策動を始めたわけです。今年に入っても新やぐら裁判で明らかに日程を優先した、「早く終わりたい」という意思をむき出しにした。これに対し、弁護団と反対同盟、傍聴席の頑張りで突破していますけれども、とてもそれは安心できない。請求異議審は次回法廷を確保しましたけれども、裁判長がすでにそういう風に言っているわけですから、次は「市東さんと萩原さんの証言で終わる」という決定を出す可能性が十分にある。国はつねにこういう策動を裁判所を通して続けてきた。

 辺野古の裁判で悪辣な役割を果たした多見谷裁判長が、その前に千葉地裁で何をやったかということを私たちは忘れません。今、国がそうしたすべての手を使ってやろうとしていることを、辺野古で、沖縄で、名護でそうであるように、一人一人が、みなさんが、そのことについて警戒し、「俺が行く」「俺がやる」ということじゃなくって、みなさんの周りでこのことを伝え、話し合ってほしい。そのことが何よりも大事だと思います。

 1824_2その上で、冒頭、(若狭の原発を考える会の)木原さんから話がありましたけれども、我々都会にいるとなかなかわからないですけれども、今、減反政策の廃止、種子法、さらには欧州とのEPA、あるいは11TPP、アメリカがついに乗りそうな話にもなってきていますけれども、こういうもので、多くの農民のみなさんが営農の将来を、先行きを見通せなくなっている。失望し始めている。絶望し始めている。そういう状況をひっくり返していく闘いをやるのは三里塚しかないと私は思っています。

 農民の闘いとして反対同盟を先頭に、こういうアベ政治の流れを農業という観点から撃ち返していく。そのことをやるには、我々はどれだけ踏んばらなければならないか、そういうことを一人一人が考え、関西実行委員会とともに、なによりも三里塚反対同盟農民のみなさんとともに、この一年、踏ん張りぬいてはね返していく、沖縄の皆さんとともに闘う、そういうことをこの旗開きを通して決意していただきたい。このことを申し上げて、私からの訴えを終わっていきたいと思います。

 ありがとうございました。

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