« 2018年1月 | トップページ | 2018年3月 »

2018年2月24日 (土)

今週の産直野菜 (2月24日)

 

三里塚から野菜が届きました。

 

18224チンゲン菜、ヤーコン、ニンジン、ホウレン草、葉玉ねぎ

 

以上、5品です。さすがに寂しいですね。秋からの寒気と雪、この気候の中からですから仕方がないですが、それでも無農薬有機栽培の美味しさがたっぷりと味わえます。

 

私は、明日、明後日と若狭での「拡大アメーバデモ」。10数台の車と、100人を超える規模の舞鶴から高浜に至る若狭嶺南地区(原子力発電所の集中地域です)へのビラ配り。313日にも再稼働と言われている「大飯原発うごかすな!」の大行動です。幸い雪の影響もあまりないようでほっとしていますが、これだけは地域によって、日によって変わりますから、さてどうでしょか。

 

三里塚では34日には、芝山町現地闘争(5.4キロのデモ)、38日には重大な局面を迎えている請求異議裁判、そして41日には、成田市栗山公園での全国総決起集会。

 

その他方で、313日の大飯原発再稼働の動きに対するさらなるアメーバデモ、そして13日当日の阻止闘争が入ってきます。

 

18224_2そのような状況を迎えて24日に三里塚関西実行委員会の「2018年団結旗開き」が開かれ、その様子とこの過程に向けた訴えを『実行委ニュース』第163号として昨日発行しました。皆さんのところには明日くらいに届くのではないでしょうか。全力で闘い抜きましょう!

 

|

2018年2月20日 (火)

耕作権裁判を傍聴して (2月19日)

 昨日19日、千葉で市東さんの農地が不法耕作だとする「耕作権裁判」の口頭弁論が開かれた。

 18219裁判に先立って、千葉中央公園で簡単な集会が開かれ、裁判所までのデモをしながら、千葉市民に市東さんの問題を訴えた。

 裁判所に行って驚いたのは、金属探知機を用意してガチガチに裁判所が構えていることだった。その異様さに彼ら裁判所自体が馴染まないのか、傍聴の前と、後に二度も検査を行い、しかも荷物を開けさせるという令状なしの人権侵害を行った。あちこちで抗議と罵声が飛び交った。(左下写真の背中が集会での市東さん)

 18219_2裁判が始まって、弁護団がこの異様な事態を、40分以上にわたって内田裁判長に抗議した。「管理の問題で関知しない」という裁判長のふざけた態度に傍聴席もヤジと怒号。追い詰められた裁判長は、「合議します」と退廷し、その結果、「管理の方に、みなさんの意見を伝えます」と事態を収拾せざるを得なかった。

 後で、この事態があの「サリン事件」(1995年)以来東京地裁で続けられ、最近の仙台裁判所で起こった事件をきっかけに、仙台はもとより、横浜、大阪などでも荷物の検査も含めて広がり、千葉でもこの2月から始まったというのを知った。三権分立の「建前」をかなぐり捨て、今や裁判所が「治安の尖兵」となった象徴的事態だと怒りを持って思った。

 ようやく始まった耕作権裁判の口頭弁論で、弁護団から要求されていた市東さんの農地をめぐる「買収交渉経緯の記録」をNAA(成田空港会社)が持っていないという、どこにもないという答弁を繰り返す。国会での森友事件を連想するような「ありえない」弁論に、傍聴席の怒りは高まる。「それなら提訴を取り下げろ!」と。

 18219_3法廷後、弁護団と市東さんは、先日の請求異議裁判で結審をにおわせた高瀬裁判長に対し、証人尋問などの実質審理を強く申し入れ、萩原さん、市東さんのほかに小泉英政さん、加瀬勉さん、憲法学者の内藤光博さんなどの証人採用を求めた。高瀬裁判長は、小泉さんの採用を匂わせながら、その上で、証人尋問の審理は、5月21日か24日の午後から半日だけにするという意図を明らかにした。具体的には、次回の3月8日の弁論の上で裁判長の訴訟指揮として決めると。(左下写真は、報告会で挨拶する市東さん)

 18219_4特に小泉さんは一昨年までの裁判で中で、空港会社NAAに、大木よねばあさんに対する強制執行(1971年)は間違いだったと謝罪をさせ、和解した。この同じ時期に、強制収用を意図した市東さんへの農地裁判の攻撃、最高裁決定があり、このダブルスタンダードを許さないという上で、非常に重要なのだ。

 3月8日、請求異議裁判での高瀬裁判長の恣意的な判断を許さない、法廷のみならず、裁判所を包囲するような迫力ある闘いが必要となっている。3月8日、千葉地裁に集まろう! 9時に中央公園へ!

 なおこの日、芝山で9市町による「成田空港圏自治体連絡協議会」が開かれ、成田空港の「機能強化」と「第3滑走路建設」に向けた話し合いが行われた。反対同盟と支援連のみなさんは、裁判報告会後、千葉駅頭での市東さんの署名活動と、芝山町での「協議会」への抗議活動に二手に分かれて行動した。

 地元住民の声を無視し、「機能強化」「第3滑走路建設」にむけ押し渡ろうとするこの蠢きに対し、3月4日、5.4キロの芝山町現地での抗議デモが重要になっています。関西からも、3・4、3・8の連続闘争を闘いぬき、4月1日、成田市栗山公園での全国総決起集会に集まろう!

 なお、耕作権裁判の次回口頭弁論は、5月14日、次々回は9月3日、それぞれ午前10時半から601号法廷で。

|

2018年2月17日 (土)

今週の産直野菜 (2月17日)

18217 先ほど、三里塚から野菜が届きました。

小松菜、ヤーコン、ニンジン、ホウレン草、白菜、大根
以上6品です。久しぶりのホウレン草とヤーコンです。白菜は可愛く、これが最後とか、残念。

 来週月曜日、19日は、耕作権裁判(開廷10時半、601号法廷)。請求異議裁判、新ヤグラ裁判などで、いずれも裁判長の動きは、明らかに審理を尽くさず終わろう(結審)と蠢いてきた。アベ政権の意志が司法を動かしていることは明らかです。いずれの裁判も、弁護団、傍聴席の必死の闘いではね返しましたが、油断ができません。全体として、裁判所の動きがあるように思われます。一つ一つの法廷に全力で結集しようではありませんか。

 19日は、9時から中央公園(千葉市)で簡単な集会をやって、裁判所にデモを行います。すでに支援連は38日の請求異議裁判の「弁論打ち切り策動弾劾!」のビラ配り、街宣活動を先日行っています。反対同盟、支援連の闘いに呼応し、裁判傍聴に駆け付けよう!

 そして集会破壊を狙う芝山町長相川と空港会社に対し、機能強化を許さない、第3滑走路反対の3・4芝山現地集会、3・8請求異議裁判、そして4・1成田市栗山公園での全国総決起集会に決起しよう!

 まずは、219日、耕作権裁判へ!

|

2018年2月10日 (土)

今週の産直野菜 (2月10日)

 18210三里塚から野菜が届きました。

 落花生、ゴボウ、ニンジン、サトイモ、白菜、小松菜、大根、ネギ 以上8品です。今晩の夕食は、鍋(湯豆腐気味)に決まり! 年末の落花生は近くの専門店からの購入分でしたが、今回のは生産者(市東、萩原)のもので、無農薬・有機栽培されたものです。

 三里塚は最低気温は氷点下のようですが、雪はさほどでもなく、日常生活に支障はないようです(『野菜だより』より)。

 東京・千葉の産直総会(225日)が、天笠啓祐さんの講演「種が危ない! -農業の現場と食卓に迫るこれだけの危機」があるようです。種子法などの問題があり、聞きたいなぁ。しかし、この日は「拡大アメーバデモ(若狭湾岸一斉チラシ配り)」の初日、「行けるわけない!」か。来週も、若狭の原発を考える会で15日、16日と高島(滋賀県)などでアメーバデモ。疲れが残ったまま沖縄の名護市長選挙、そして関実の旗開き。体力不足は否めません。おまけに19日は、耕作権裁判に。関東のみなさん。集まってくださいね。

 来週初めに、東灘区住民の会のニュース『おしらせ 第107号』発行。再来週終わりには、関実ニュース『実行委員会ニュース 第108号』発行予定。ごじゃごじゃ言っている暇はないか・・・。

|

2018年2月 9日 (金)

関実旗開きでの「事務局からの訴え」

どうもご苦労様です。

 実は川口真由美さんと入れ違いで一昨日まで沖縄に行っていました。私は、三日間、朝8時から晩8時まで、間に4時間の休憩をはさんで「不正投票監視団」というのをずっと市役所の北側の期日前投票所でやっていました。1824雨が降って、海岸ですからものすごく風が強くて、実は冬のコートを着て、マフラーをして、手袋をして、それでも寒いので、仕方がないので、二日目からは下着を二枚にしてという、持って行ったものがそれだけしかなかったのですが、それでも震え上がっていたという闘いをやっていた。驚いたのは、期日前投票にきた車の列が、午後6時くらいから数珠つなぎになって終わる8時直前まで切れないんですよね。まさに異様ですよ。まあ、この選挙は、年末に菅(官房長官)が来たり、安倍政権が全力でやっています。先ほども現地からのFacebookを見ると、そういうことの結果として、昨日に終わった期日前投票が、21千票、これは全有権者の44%ですよ。神戸やったら市長選挙で20%台の投票率ですからね。すごい量です。前回の市長選挙が(期日前投票は)15千票ですから、それを6千票も上回る。明らかにそのほとんどが、自民党、公明党、そして始まった工事の関連業者。さすがに(批判されて)バスとかで来るのは無いんですけれども、車のピストン運転。これを見たときにほんとに肌寒いものを覚えました。

 安倍政権というのはこういうやり方を平気でやるんだ。

 私たちは、三里塚を考えるときにこういう彼らのやり方を徹底して頭において闘わなければならないということを申し上げておきたいと思います。

 すでにみなさんが言われましたように、あるいはこのプログラムの中にありますように、私自身、219日の耕作権裁判、34日の辺田部落、芝山町での現地集会、これはいまだに会場が決まらないという妨害を受けているわけですけれども、さらには38日の請求異議審の裁判、そして41日の全国集会に連続していきます。

41日の全国集会は、栗山公園という成田駅から歩いて10分くらいで行けるところですから、(関西から)朝から出ても間に合います。私も前日のホテルが取れなかったので、その日の朝から出て向かいます。現地に行きやすいですので、ぜひ関西からも全力で参加してほしい。

 その理由は、先ほどらいの発言の中にもありますけれども、この(私の)恰好をみて何が始まったんやと思われるかもしれませんが、要するに決戦なんです。先ほど(市東さんの会の)小川さんも言っていましたけれども、今まで毎回、毎回、「決戦」「決戦」と言ってきたんですけれども、今度は違う。

 今年に入って最初に驚いたのは、反対同盟の旗開きにマスコミが6人も来ているわけですよ。だいたい、毎年2人か1人です。それが6人も来ている。それは、警察、権力が指示しない限りはないです。あの天神峰(現地闘争本部)が破壊されたとき(201186日)、前日にマスコミが私たちにそろって「明日は何もないよ」って言っていた。それで僕らは安心して寝たんです。ところが夜中の3時に叩き起こされて、現地に駆け付けた4時ころには、もうマスコミが全部そろっているんですよ。マスコミってどういうものなの。警察から「反対派には言うな」と言われて教えてもらって来ている。このことからも、今年の旗開きにマスコミが6人も来ているというのは警察から指示・情報があるからだと思うんですよ。

 最近の裁判で2回ありましたけれども、裁判長が明らかに事実審理をやらなくて、例えば請求異議審の裁判では「市東さんと萩原さんを証人採用するからそれでいいだろう」というかたちで結審策動を始めたわけです。今年に入っても新やぐら裁判で明らかに日程を優先した、「早く終わりたい」という意思をむき出しにした。これに対し、弁護団と反対同盟、傍聴席の頑張りで突破していますけれども、とてもそれは安心できない。請求異議審は次回法廷を確保しましたけれども、裁判長がすでにそういう風に言っているわけですから、次は「市東さんと萩原さんの証言で終わる」という決定を出す可能性が十分にある。国はつねにこういう策動を裁判所を通して続けてきた。

 辺野古の裁判で悪辣な役割を果たした多見谷裁判長が、その前に千葉地裁で何をやったかということを私たちは忘れません。今、国がそうしたすべての手を使ってやろうとしていることを、辺野古で、沖縄で、名護でそうであるように、一人一人が、みなさんが、そのことについて警戒し、「俺が行く」「俺がやる」ということじゃなくって、みなさんの周りでこのことを伝え、話し合ってほしい。そのことが何よりも大事だと思います。

 1824_2その上で、冒頭、(若狭の原発を考える会の)木原さんから話がありましたけれども、我々都会にいるとなかなかわからないですけれども、今、減反政策の廃止、種子法、さらには欧州とのEPA、あるいは11TPP、アメリカがついに乗りそうな話にもなってきていますけれども、こういうもので、多くの農民のみなさんが営農の将来を、先行きを見通せなくなっている。失望し始めている。絶望し始めている。そういう状況をひっくり返していく闘いをやるのは三里塚しかないと私は思っています。

 農民の闘いとして反対同盟を先頭に、こういうアベ政治の流れを農業という観点から撃ち返していく。そのことをやるには、我々はどれだけ踏んばらなければならないか、そういうことを一人一人が考え、関西実行委員会とともに、なによりも三里塚反対同盟農民のみなさんとともに、この一年、踏ん張りぬいてはね返していく、沖縄の皆さんとともに闘う、そういうことをこの旗開きを通して決意していただきたい。このことを申し上げて、私からの訴えを終わっていきたいと思います。

 ありがとうございました。

|

2018年2月 8日 (木)

関実旗開きでの若狭の原発を考える会からの挨拶

若狭の原発を考える会の木原です。こんにちは。

三里塚決戦勝利関西実行委員会2018年団結旗開き、おめでとうございます。

182450有余年の長きにわたって、農地を強奪する国策に抗して戦い続け、「闘魂益々盛んな」三里塚芝山・連合空港反対同盟の皆さんと関西実行委員会の皆さんに心よりの連帯の挨拶をさせていただきます。

 

原発は、事故の多さ、事故被害の深刻さ、使用済み燃料の処理や保管の困難さなど、あらゆる視点から、人類の手に負える装置ではありません。

福島原発事故から 7年近くになりますが、現在でも事故炉内部の様子はほとんど分からず、汚染水は垂れ流され続けています。

この事故で避難された10 数万の多くは今でも故郷を奪われたままです。長期の避難生活が健康をむしばみ、家族の絆を奪い、大きな精神的負担となっています。多くの方々が、避難生活の苦痛で病死され、自ら命を絶たれました。癌の苦しみ、発癌の不安にさいなまれています。そのような中でも、政府は、避難された人々に、除染が進んだとするには程遠く、高放射線でインフラも整備されていない故郷への帰還を強要しています。

一方、福島事故以降の経験によって、原発は無くても何の支障もないことが実証されました。したがって、原発を運転する必要性は全く見出だせません。不要な原発を稼働させて、事故のリスクに怯える必要は全くないのです。

そのため、最近のほとんどの世論調査でも、原発反対は賛成の2倍以上となっています。脱原発、反原発が多数の願いであり、民意であることを示しています。

それでも、電力会社や政府は、原子力規制委員長までもが「安全を保証するものではない」と言う新規制基準に適合したことを拠り所にし、また、原発に「絶対的安全性を求めるべきではない」と主張して、原発の再稼働をたくらんでいます。

若狭の原発について、関電は、昨年、高浜原発34号機を再稼働させ、来る3月、5月の大飯原発34号機の再稼働を企てるのみならず、40年超え老朽原発・高浜12号機、美浜3号機の再稼動をも画策し、「原発銀座・若狭」の復活を狙っています。

 

1824_2一方、安倍政権は、2030年までに、いわゆるベースロード電源として、原発電力を2022%にまで、増加させようとしています。

それは、使用済み核燃料や事故による損失を度外視すれば、安上がりな原発電力によって、電力会社や大企業を儲けさせるためであり、②原発輸出によって、原発産業に暴利を与えるためであり、③戦争になり、石油や天然ガスの輸入が途絶えたときの、基盤電源を原発で確保するためであり、また、④核兵器の原料プルトニウムを生産するためです。すなわち、原発の再稼働は「巨大資本に奉仕する国造り、戦争出来る国造り」の一環として行われているのです。許してはなりません。

しかも、原発の再稼動を進める電力会社は、傲慢で、事故だらけで、たるみ切り、トラブル続きの企業です。また、再稼働にお墨付きを与える・原子力規制員会は、例えば、専門家の指摘を無視して、地震動の過小評価を行うなど無責任極まりない審査を行っています。昨近話題のデータねつ造にも通じるものです。再稼働が進めば、重大事故を起こす可能性は大です。

ところで、大企業や大組織のトラブルの急増は、電力会社に限ったものではありません。最近では、東芝の放漫経営、神戸製鋼や三菱マテリアルズのデータ改ざん、日産やスバルの不正検査、在日米軍機や自衛隊機の相次ぐ墜落・部品落下、JR新幹線台車の亀裂など、枚挙のいとまがありません。

金儲けにのみに突っ走る、日本資本主義の倫理や技術は崩壊し、地に落ちていることを物語っています。自民党政権が、半世紀以上にわたって続けた人間性無視の政策、すなわち、極端な合理化、派遣労働、非正規雇用の助長、過剰な科学技術依存、後先考えぬ教育破壊、労働組合破壊、農業破壊、社会構造破壊の付けが回ってきたのです。

 

こんな社会は、一日も早く変革しなければなりません。

私たち若狭の原発を考える会は、変革への突破口を原発全廃運動に見出そうと考えています。

原発重大事故は、職場を奪い、農地を奪い、漁場を奪い、生活の基盤を奪い去ります。したがって、原発全廃の運動は、市民運動の枠を超えて、労働者、農民、漁民、学生など、多くの階層の連帯した運動として闘われなければならないし、そのような闘いに発展する可能性を包含(ほうがん)していると考えるからです。

私たちは、反原発運動を通して、科学技術に過剰に依存する社会、経済的付加価値の追求に明け暮れ、金のために、人の命と尊厳を犠牲にする社会と決別し、人が人間らしく生きて行ける、新しい社会を展望しようと考えています。

そのために、作物、生き物の生育という、自然の営みを基調とし、大地と水と空気と光の恵みの上に、成り立つ農業は、欠かすことのできない、人々の多くが関わらなければならない、重要な産業です。農業は、人間本来の生き方を学び、人間らしい感性を身に着けるための、学校でもあります。その農業が、今、国策によって、破壊されています。

一方、国策で推進された原発が、重大事故を起こせば、大地、水、空気を汚染し、極めて広範な地域の、農業を根底から破壊することは、福島事故が大きな犠牲の上に教えています。私は、昨年、2回三里塚を訪れさせていただきました。その時、あのフカフカした畑、豊かな農地を見ながら、この大地を放射性物質で汚染させてはならないという決意をますます強くしました。

 2252603_2農地を守り、農業を復権させることは、人が人間らしく生きる知恵を、自然に求めることであります。また、人の命と尊厳を踏みにじる、原発と決別することは、経済的利益のみを追求する、資本主義からの人間性の解放であります。 

市東(しとう)さんの農地を守り、第三滑走路計画を粉砕し、全ての原発の廃炉を闘いとり、反動安倍政権を震え上がらせ、安倍政権を打倒する、圧倒的な大衆運動の高揚を、共に闘いとりましょう。

 

最後に、私たちの属する「大飯原発うごかすな!実行委員会」は、今月25日、26日に20数グループに分かれて、若狭湾沿岸地域の隅から隅まで「大飯原発再稼動阻止」を訴えながら歩き、チラシを各戸配布する通称拡大アメーバデモを企画しています。全国からの総結集をお願いします。

 有難うございました。

|

2018年2月 7日 (水)

2018年関西実行委員会 旗開きが行われる

 1824_2 会場の都合で、今年の三里塚関西実行委員会の「2018年団結旗開き」が、例年になく遅く24日、恒例の阪急六甲の神戸学生青年センターホールで、60人の結集で開かれ、関西実行委員会事務局の安藤眞一が司会、進行をしました。

 マスコミの動きや、1824_4裁判の状況、そして第3滑走路をめぐる動きなどから、三里塚現地が重大な「決戦」ともいえる局面に入っていることが感じられ、第一部として、そうした情勢を様々な人々の挨拶を通して確認をし、第二部「旗開き」をしようということになりました。

 

 主催者を代表しての開会の挨拶は、教会の用事で永井代表が遅れるため、昨年の旗開きに続いて山本善偉世話人がされました。春に引越しされ、夏明けに体調を崩され、しかもつい先日、もっとも親しかった80年以上の友人である義弟の稲浦さんを亡くされた直後だけに周りは心配しました。しかし、7日前に『獄友』集会に参加され、石川一雄さんにお会いされて元気そのもの。1824_5簡潔でしたが「みなさんがんばりましょう」と呼びかけられました。途中で退座されることも検討させていただいていたのですが、なんと、最後までどころか、終わっての交流会にも参加され、お元気さを示されました。その先生の三里塚と闘いへの想いが、全体にも伝わり、緊張感のある第一部が最後まで行われました。

1824_6 三里塚反対同盟を代表して、萩原富夫さんが参加いただき、反対同盟の『闘争宣言』(18日、反対同盟旗開きで発表)を読まれながら、市東さんの農地を守る闘いと、空港拡張・第3滑走路問題と騒音などの規制緩和の理不尽な攻撃がいよいよ具体的になってきたことを訴えました。

 1824_7昨年夏の三里塚現地調査をし、10・8全国集会に会として初めて参加した若狭の原発を考える会から代表の木原壯林さんをはじめ、橋田さん、木戸さん3人が参加し、代表して木原さんが挨拶をされました(全文、明日のブログに公開)。原発反対、再稼働反対の意義を明らかにされた上で、第一次産業としての農業を軽視し、切り捨てるアベ政治の流れを批判された。

 1824_8関西生コンの西山直洋さんは、安倍政権との闘いとして、とりわけ、連帯ユニオン、関西生コンへの最近の極右翼、在特会など排外主義者たちが関西で関西生コンに敵対し、その労働組合としてのたたかいをつぶそうとしていることが報告されるとともに、こうした右翼の跳梁をゆるさず、私たちの三里塚、沖縄の闘いを進めていこうと訴えられた。

 1824_9ここで、歌手の川口真由美さんが登場。昨年の2・12『国策とたたかう 農民をまもろう アベ政治を許さない』集会以来です(ご本人は、沖縄意見広告の中で昨年初めて三里塚を訪れ、今年の4・1三里塚全国集会に参加されます)。突然のお願いでしたが、3曲を歌いながらさわやかなメッセージを語られ、集会を大いに盛り上げました。

 1824_10つづいて「市東さんの農地取り上げに反対する会」の小川正治さんから、市東さんの農地をめぐる厳しい状況について呼びかけが行われました。同時に、農地裁判を実質的に支えている運動として、実際に「請求異議裁判」の重大性と決戦性に見合った財政の困難さを訴え、通常の「会員」への新たな参加とともに、この日の席でのカンパの要請がされました。

 1824_11連帯挨拶の最後に、部落解放同盟全国連合会の池本秀美さんから狭山闘争の現状と、414日、15日に開かれる全国大会への参加を訴えた上で、『狭山事件 新聞に広告を出そう』意見広告運動への結集(賛同)が訴えられました。みなさん。協力し、今年こそ再審開始、狭山の年にしようではありませんか。

 1824_12第一部の最後に、関西実行委員会事務局からの訴えが事務局を代表して、松原康彦から行いました(全文を、後日、当ブログに公開)。この日の夜結果が判明するとはいえ沖縄の名護市長選挙に見られる安倍政権の許しがたい介入、支配を触れた上で、その同じ安倍政権がむき出しに三里塚に襲いかかろうとしていることへの注目と関心を訴えた。2・19耕作権裁判、3・8請求異議裁判をはじめ一つ一つの裁判への注目。そして、3・4芝山町現地闘争、なによりも4・1成田市での三里塚全国集会(成田市栗山公園)への結集を訴えた。農民・住民へのこれ以上の暮らしの破壊が許されるか! 「機能強化」などとんでもない!

 この日、京都でXバンドレーダー・米軍基地と闘う京都・関西連絡会の旗開きがあり、若狭の原発を考える会のみなさん、西山さん、川口さんはそちらに向かわるために第一部の段階で退席された。

 

1824_15 1824_14休憩、準備の時間をはさんで、いよいよ第二部が始まった。恒例により山本世話人が再登場し、乾杯の音頭。しばらく歓談した後、関西合同労組の石田委員長、被災地雇用と生活要求者組合の山田さんの挨拶で始まった。精神障碍者への攻撃を訴える高見さん、闘いの中で障害者として差別され苦労した大島さんの体験談、1824_162・25、26の拡大アメーバデモを訴えカンパ要請をした仰木さん、沖縄辺野古の闘いの中から三里塚現地に行くつもりだと平石さん、恒例の歌と漫談、梶原さん。などなど。おおとりは、守田さんなどによる歌1824_17
(体調不良などで参加できなかった「風・ほうき星」に代わって)。

 遅れてこられた永井満代表世話人からまとめの挨拶をいただいた後、恒例により全体が円座になって肩を組み、反対同盟歌「大地を打てば響きあり」、1824_18讃美歌380番、そしてインターナショナルを歌って、闘いを確認して散会しました。

|

2018年2月 3日 (土)

今週の産直野菜 (2月3日)

 雪のせいか、三里塚からの野菜が遅れて先ほど届きました(午後6時)。

 1823_2サトイモ、小松菜、ニンジン、黒豆、ネギ、大根 以上6品です。少量ですが、久しぶりの葉物です。

 明日は関西実行委員会の新年団結旗開きです(午後1時半~、阪急六甲・神戸学生青年センターホール)。三里塚現地情勢が動き始めていることに対応して、第一部で小集会を開きます。関実を代表して、久しぶりに山本善偉世話人から。三里塚から萩原富夫さんを招き、若狭の原発を考える会、関西生コン、市東さんの農地取り上げに反対する会、部落解放同盟全国連から連帯の挨拶、特別出演で歌手の川口真由美さん。
 その上で事務局からの訴えの後、恒例の第二部に。みなさん。一部に間に合うように来てくださいね。

|

« 2018年1月 | トップページ | 2018年3月 »