2018年関西実行委員会 旗開きが行われる
会場の都合で、今年の三里塚関西実行委員会の「2018年団結旗開き」が、例年になく遅く2月4日、恒例の阪急六甲の神戸学生青年センターホールで、60人の結集で開かれ、関西実行委員会事務局の安藤眞一が司会、進行をしました。
マスコミの動きや、裁判の状況、そして第3滑走路をめぐる動きなどから、三里塚現地が重大な「決戦」ともいえる局面に入っていることが感じられ、第一部として、そうした情勢を様々な人々の挨拶を通して確認をし、第二部「旗開き」をしようということになりました。
主催者を代表しての開会の挨拶は、教会の用事で永井代表が遅れるため、昨年の旗開きに続いて山本善偉世話人がされました。春に引越しされ、夏明けに体調を崩され、しかもつい先日、もっとも親しかった80年以上の友人である義弟の稲浦さんを亡くされた直後だけに周りは心配しました。しかし、7日前に『獄友』集会に参加され、石川一雄さんにお会いされて元気そのもの。簡潔でしたが「みなさんがんばりましょう」と呼びかけられました。途中で退座されることも検討させていただいていたのですが、なんと、最後までどころか、終わっての交流会にも参加され、お元気さを示されました。その先生の三里塚と闘いへの想いが、全体にも伝わり、緊張感のある第一部が最後まで行われました。
三里塚反対同盟を代表して、萩原富夫さんが参加いただき、反対同盟の『闘争宣言』(1月8日、反対同盟旗開きで発表)を読まれながら、市東さんの農地を守る闘いと、空港拡張・第3滑走路問題と騒音などの規制緩和の理不尽な攻撃がいよいよ具体的になってきたことを訴えました。
昨年夏の三里塚現地調査をし、10・8全国集会に会として初めて参加した若狭の原発を考える会から代表の木原壯林さんをはじめ、橋田さん、木戸さん3人が参加し、代表して木原さんが挨拶をされました(全文、明日のブログに公開)。原発反対、再稼働反対の意義を明らかにされた上で、第一次産業としての農業を軽視し、切り捨てるアベ政治の流れを批判された。
関西生コンの西山直洋さんは、安倍政権との闘いとして、とりわけ、連帯ユニオン、関西生コンへの最近の極右翼、在特会など排外主義者たちが関西で関西生コンに敵対し、その労働組合としてのたたかいをつぶそうとしていることが報告されるとともに、こうした右翼の跳梁をゆるさず、私たちの三里塚、沖縄の闘いを進めていこうと訴えられた。
ここで、歌手の川口真由美さんが登場。昨年の2・12『国策とたたかう 農民をまもろう アベ政治を許さない』集会以来です(ご本人は、沖縄意見広告の中で昨年初めて三里塚を訪れ、今年の4・1三里塚全国集会に参加されます)。突然のお願いでしたが、3曲を歌いながらさわやかなメッセージを語られ、集会を大いに盛り上げました。
つづいて「市東さんの農地取り上げに反対する会」の小川正治さんから、市東さんの農地をめぐる厳しい状況について呼びかけが行われました。同時に、農地裁判を実質的に支えている運動として、実際に「請求異議裁判」の重大性と決戦性に見合った財政の困難さを訴え、通常の「会員」への新たな参加とともに、この日の席でのカンパの要請がされました。
連帯挨拶の最後に、部落解放同盟全国連合会の池本秀美さんから狭山闘争の現状と、4月14日、15日に開かれる全国大会への参加を訴えた上で、『狭山事件 新聞に広告を出そう』意見広告運動への結集(賛同)が訴えられました。みなさん。協力し、今年こそ再審開始、狭山の年にしようではありませんか。
第一部の最後に、関西実行委員会事務局からの訴えが事務局を代表して、松原康彦から行いました(全文を、後日、当ブログに公開)。この日の夜結果が判明するとはいえ沖縄の名護市長選挙に見られる安倍政権の許しがたい介入、支配を触れた上で、その同じ安倍政権がむき出しに三里塚に襲いかかろうとしていることへの注目と関心を訴えた。2・19耕作権裁判、3・8請求異議裁判をはじめ一つ一つの裁判への注目。そして、3・4芝山町現地闘争、なによりも4・1成田市での三里塚全国集会(成田市栗山公園)への結集を訴えた。農民・住民へのこれ以上の暮らしの破壊が許されるか! 「機能強化」などとんでもない!
この日、京都でXバンドレーダー・米軍基地と闘う京都・関西連絡会の旗開きがあり、若狭の原発を考える会のみなさん、西山さん、川口さんはそちらに向かわるために第一部の段階で退席された。
休憩、準備の時間をはさんで、いよいよ第二部が始まった。恒例により山本世話人が再登場し、乾杯の音頭。しばらく歓談した後、関西合同労組の石田委員長、被災地雇用と生活要求者組合の山田さんの挨拶で始まった。精神障碍者への攻撃を訴える高見さん、闘いの中で障害者として差別され苦労した大島さんの体験談、
2・25、26の拡大アメーバデモを訴えカンパ要請をした仰木さん、沖縄辺野古の闘いの中から三里塚現地に行くつもりだと平石さん、恒例の歌と漫談、梶原さん。などなど。おおとりは、守田さんなどによる歌
(体調不良などで参加できなかった「風・ほうき星」に代わって)。
遅れてこられた永井満代表世話人からまとめの挨拶をいただいた後、恒例により全体が円座になって肩を組み、反対同盟歌「大地を打てば響きあり」、讃美歌380番、そしてインターナショナルを歌って、闘いを確認して散会しました。
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