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2017年6月30日 (金)

耕作権裁判を傍聴して (6月26日)

 6月26日、市東さんの耕作が不法に行われたとして市東さんを犯罪人・被告として法廷に立たせることを強制している耕作権裁判の口頭弁論が開かれた。実は、空港会社による証拠の偽造をはじめ、17626あまりにもデタラメな主張と、それに対する弁護団、市東さんの闘いによって、裁判はこう着し、すでに11年を経過しながら、立証過程にさえ入れない体たらくなのだ。(右写真は報告会での市東さん)

 焦った裁判所、国は内田博久裁判長に昨年末に代えてきた。内田裁判長は突然、5月22日、裁判所・検察・弁護団による「進行協議」を、「何の必要があるのだ」との弁護団の批判を無視して入れてきた。これという成果もあげられなかった内田裁判長は、再度7月に行おうとした。そしてこの日の法廷で、証人調べなどの事実審理を行うことなく書面だけで突破して、早期結審への道をこじ開けようとしていることをはしなくも暴露していたことが、法廷の後の報告会で弁護団よりあきらかにされ、法廷でも、「隠れて進行協議などでやろうとせず、公開の法廷で堂々と進めるべきだ」と弁護団によって指摘された。傍聴闘争の重要性が明らかにされた。

 そもそも空港会社は「南台41の土地の中の一部を賃借地としているだけだから、南台41の土地の中であれば場所を変更しても農業委員会の許可は必要ない」、とか「41の中での賃借地は特定されていない」などといって特定位置の間違いを開き直っている(この日の『6・26耕作権裁判傍聴のために』より引用)。土地を特定しなくても農地を強奪できると強弁しているのだ。こんなでためを許せるか!

 17626_2かって「境界確認書」などの偽造問題などで関連文書の提出が争点となり、東京高裁、千葉地裁で空港会社の敗訴となりながらいまだに空港会社は不十分なものしか出さず、「見つからない」と逃げ回っている。その折に出てきた文書がインカメラした裁判所によって2ヶ所ほどが黒塗りにされた(左写真)。文章のながれから推測して、そこに農地の位置の特定にかかわる部分がある。この日の法廷で、「農地の特定が争点になっているのだから黒塗り部分を明らかにしろ」ということが弁護団から強く要求された。ところが、内田裁判長は、すでに一度裁判所がインカメラしたうえで黒塗りしたものだから必要ないと強弁した。内田裁判長は当然、見たこともない。見ようともしないのだ。そこには「農地の特定」が最大の争点の一つとなってきていることを回避したいという露骨な意思が顕わになった。弁護団の怒りの追及は当然だが、傍聴席からの裁判長への批判、弾劾の怒号の叫びが休むことなく30分以上続いた。しかし、裁判長は退廷命令を出すこともできなかった。

 17626_3ここで明らかなように、空港会社によるあまりに理不尽な「農地強奪」の主張のゆえに、すでに11年を経過したこの「耕作権裁判」が、同じ場所の農地を巡る「農地法裁判」がすでに最高裁決定が昨年10月25日に強行されたということに規定されて、早くなんとか終わらせたい(それも強奪するという方向で)と、事を急ぎだした内田裁判長との、明らかに攻防に入ったということだ。断じて許されない。1回、1回の法廷が大事になっている。

 次回は、17626_49月25日(月)、次々回は11月20日(月)、いずれも千葉地裁601号法廷で午前10時半に開廷する。傍聴席が満席になるので、開廷30分前に抽選が行われる。

 この日、法廷に先立って中央公園で集会が行われ(右上写真は萩原富夫さん)、裁判所に向けてデモが行われた(左写真)。

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2017年6月24日 (土)

今週の産直野菜 (6月24日)

17624 先ほど、三里塚から野菜が届いた。箱が一番小さい。夏野菜に変わり始めたのだ。

モロッコインゲン、玉ねぎ、にんにく、じゃがいも、なす、ニンジン、カブ、ピーマン、ルッコラ、キュウリ、ズッキーニ

 以上、11品。箱は小さいなりにまだまだ豊富。暑さで萎れて無残な姿になっているが、ルッコラが嬉しい(水に浸けておけばすぐに元気になる)。

 ようやく梅雨らしい雨が降り出したとか。先日の和歌山などような「豪雨」ではなく、梅雨らしく行ってほしいですね。

 今日、野菜と一緒に、『2・12 国策とたたかう農民をまもろう! アベ政治を許さない17624212 -三里塚闘争50年にさいして-』集会の報告集が届きました。
 700冊届きましたから、宅急便のお兄ちゃん、大変でした。ありがとう!

 素晴らしいデザインと編集など、若い人たちの協力でできあがりました。集会に賛同いただいたみなさんには一部進呈いたします。それ以外は、1冊、頒価300円(送料別)、10冊以上は送料なしにいたします。

 ご注文、問い合わせは、三里塚関西実行委員会事務局(メール kanjitsu_mail@yahoo.co.jp へお願いいたします。ぜひ、皆さんの周りで広めてください。

 内容が凄い!

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2017年6月19日 (月)

関実『実行委ニュース』第160号発行

17615160 先週、6月15日、関西実行委員会の機関誌『実行委ニュース第160号』が発行され、それぞれの会員、支持者のみなさんに発送されました。もう届いているとは思います。

巻頭「国策による市東さんの農地取り上げを許すな!自民党農政による農民収奪反対」(事務局 松原記・明日当ブログに転載予定)

「5・25請求異議裁判 弁護団が裁判所とNAAを圧倒」(事務局 安藤記・すでに当ブログ掲載済み)

「3・2⑥三里塚全国集会報告 強制執行を阻止しよう」(事務局 弥永記)

「耕作権裁判を傍聴して」(関実ブログより転載)

「成田空港の新たな拡張を許すな! 騒音地獄を強制する適用時間拡張反対!」(事務局 松原記)

「夏季カンパ、賛同会員の募集」

以上の内容がびっしりのB5版、8ページものです。ご希望の方は関実事務局へメールをお願いいたします。

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2017年6月18日 (日)

何が「見直し」案か!

 6月13日付けの千葉日報などが、成田空港の機能強化について検討する国とNAA、千葉県、地元9市町による「四者協議」が当面の運用時間を現行より1時間延長し、午前6時~午前0時とする夜間飛行制限緩和の「見直し」案を示したと報じた(「17.6.13千葉日報.pdf」をダウンロード)。何が「見直し」か! 4月に国・NAAは、飛行制限緩和策として「午前1時から5時までを飛行禁止」とすると発表し、地元住民から説明会で「安眠時間は4時間しかないのか!」と怒りの反撃を受けたことを受けての「見直し」と称している。そもそも4月の発表自体が、この事態をすでに織り込み済みで、どうやって地元住民をごまかすかの卑劣な策動でしかなかったとしか思えない。

 これらの「見直し」の前提として「2020年のオリンピック前」がやはり出てきた。「共謀罪」法強行の論理と同じではないか。

 いずれにしろ、この「見直し」案は、その後に策動されている第3滑走路建設への動きとともに、空港周辺住民の生活破壊、生存権のはく奪をさらに広範囲に拡げるものでしかない。

 成田空港周辺住民とともにこの理不尽極まる成田空港機能強化策に反対していきましょう。

 17617昨日、三里塚から野菜が届きました。今週も豊富です。

 なす、ピーマン、シシトウ、玉ねぎ、じゃがいも、チンゲン菜、モロッコインゲン、ニンニク、コスレタス、きゅうり、ズッキーニ、カブ、葉付きニンジン

 以上13品目も。頑張って食べましょう。市東さん、萩原さんの農地の土を想いながら。

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2017年6月10日 (土)

今週の産直野菜 (6月10日)

 今週の野菜が、先ほど三里塚から届きました。

 17610_2らっきょ、葉付きニンジン、サラダ菜、コスレタス、玉ねぎ、なす、水菜、ルッコラ、小松菜、カブ

 以上10品です。先週入っていたズッキーニ、キュウリがない? 基本的にはサラダで食べれので、料理が苦手な私には大助かり。しかし、毎食、大きなボウルに山盛りのサラダ。食べごたえありますよ。

 先週の産直交流の芋ほり大会が成功したようでよかったですね。楽しんだ記事がチラホラ。

 請求異議裁判、耕作権裁判を軸に非常に緊張した法廷が続いています。今月も、6月26日に耕作権裁判があります。傍聴に駆けつけることと、請求異議裁判に向けた緊急署名が大切です。みなさん。共謀罪、辺野古、再稼働などいろいろ大変ですが、頑張りましょう。
 最新の「決戦本部ニュース第4号」にもありますように、成田空港の拡張・機能強化の攻撃に対し、ついに「空港機能強化策から生活を守る会」が地域住民によって結成されたとか。
 福島、沖縄、再稼働と住民のくらしと命を無視、犠牲にしてすすめるアベ政権の政治を許さないために、市東さんの農地を守るとともに、新たな成田空港拡張反対のうねりを作りだしていきましょう。

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2017年6月 3日 (土)

今週の産直野菜 (6月3日)

1763 先ほど三里塚から野菜がとどきました。
小松菜、ブロッコリー、コスレタス、サラダ菜、そら豆、ニラ、ルッコラ、水菜、キャベツ、キュウリ、玉ねぎ、ズッキーニ
 以上、12品も。すごい!

 明日の産直交流会は天気もよさそうだし、みなさん、楽しんでください。

 こちらは明日、米軍Xバンドレーダー撤去! 京丹後市は住民の自治と安全・安心をまもれ! 京丹後を東アジアの平和の発信地へ! 6・4京丹後総決起集会があり、そちらに出かけます。

 会場は久僧公民館(旧宇川農業会館)で、沖縄から高里鈴代さん、韓国からTHAAD配備に反対する住民団体がこられます。三里塚からも太郎良さんが初めて参加されるそうです。

 実は、会場の宇川からそう離れていない高浜で翌日から再稼働反対の取り組みが。大阪に帰らなければならない人がいるので、いったん大阪に帰り、明後日、また早朝に福井に出かけ、5日は若狭の原発を考える会でアメーバでも、その翌朝、高浜町役場に出勤する職員のみなさんに早朝からビラ配布。それから高浜原発近くの展望台に集合して(正午)、高浜原発北門前に座り込んで「再稼働ヤメロ!」「全原発を廃炉にしろ!」と関西電力に申し入れと抗議の闘いを4時間半、坐り込んでやります。晴れそうなので、暑いやろなぁ。

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