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2017年3月17日 (金)

市東さんの農地を守るために、3・26全国集会に集まろう

 三里塚反対同盟は、3月26日(日)、成田市内赤坂公園での全国集会を呼びかけています。昨年末の最高裁決定を受けた市東孝雄さんへの農地強奪の攻撃が一気に強まっています。この時、50年を超える三里塚闘争に想いを寄せ、関西実行委員会40年の歩みをかけて、全力で、馳せ参じようではありませんか。
 すでに30年近くも前に土地収用法が失効し、それでも成田空港拡張の国策のために裁判所を使い、本来農民と農地を守るために制定されている農地法によって市東さんの農地を強奪しようとする安倍政権の不当、不法を絶対に私たちは許すことはできません。
 それは沖縄・辺野古、高江における米軍基地建設のためにヤマトの機動隊を導入して強行する安倍政権の姿勢と一つのものです。また、避難者、被害者を切り捨てて福島への帰還を強制し、他方で原発の再稼働を強行しようとするその姿勢ともつながっています。
 この市東さんへの農地強奪の攻撃は、TPPに執着し、農業切り捨てを平然と進めようとすることにその本質があります。「自分の国の人々を食べさせられないことを進める国策などありえない」と多くの人々が指摘しています。まさに、市東さんにかけられた攻撃は、日本の、いやアジアの農民への攻撃、収奪を意味しており、この攻撃を許すか否かは、非常に重大な分かれ目となっています。私たちは、今、三里塚、市東さんの農地を守るたたかい、最高裁決定による農地強奪を許さない広範な、新たな闘いを早急に作って113いくことが求められています。
 一年前の3月27日の成田市で開かれた全国集会で、三里塚反対同盟を代表して萩原富夫さんが「垣根を越えて、たたかいを拡大させよう」と呼びかけました。その呼びかけのもつ重大性は、昨年末の最高裁決定によっていよいよ大きくなっています。まだまだその提起にこたえる取り組みは緒についたに過ぎません。
 関西では先日2月12日、大野和興さん、米澤鐡志さん、山元一英さんなどが呼びかけ、270を越える個人、労働組合など団体の賛同のもとに「国策とたたかう農民・農地を守ろう!アベ政治を許さない! -三里塚闘争50年にさいして-」集会が、250人の熱気の中で開催されました。
 集会の詳細は、主催した実行委員会の報告にゆだねますが、メインの講演、山形県置賜(おきたま)地区の自給圏構想を呼びかけている農民・菅野芳秀さんの講演、大野和興さんの提起などは参加した一人一人の共感を感動的に呼び起こしていました。終わった直後のみなさんが帰途につかれながら、「今日の集会はよかった」と口々に声をかけていただきました。三里塚の市東さん、萩原さん、沖縄の安次富浩さん、そして福島の松本操さん、それぞれの現場からの報告が、私たちが直面しているものがなになのかを明確に示し、参加者に訴えました。
 この日の集会の中味と、250人の人々のほんとに多様な、若い人をも含む集まりの実態と様子が、昨年3月27日の萩原富夫さんの呼びかけの具体的な可能性を力強く示し、新しい地平を切り開いたと思います。もちろん第一歩を踏み出したに過ぎませんが。
 この第一歩を土台に進めていく上で、大きな基礎となるのが3月26日に呼びかけられている成田市内での三里塚全国集会を成功させることです。全力で、取り組みましょう。
                      事務局 松原康彦

      (関実『実行委員会ニュース』第159号より転載)

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