2・12集会 主催者挨拶 山元一英さん
主催者挨拶 全港湾関西地方大阪支部顧問 山元一英さん
みなさん。こんにちは。連休でせっかくお休みのところ、このようにたくさんのみなさんの結集をいただきまして、ほんとにありがとうございます。ただいま紹介をうけました、私、いま全港湾の大阪支部で一応「顧問」という肩書をいただいて地域で活動しております山元です。本日よろしくお願いしたいと思います。
本日の集会はですね、「国策とたたかう農民・農地を守ろう」という、農業問題を中心に本集会をしようという話しになりました。それにも、あの農民の土地を強奪をして、強制的に多くの人々を犯罪者に仕立てあげて、そして成田空港の建設がされた。60年代の後半の日本の中で最大の全国的な大きなたたかいであっただろうと思います。
また、5年前に、福島第1原発の大きな事故がありました。この原発についても、日本の中でエネルギー政策を原発に頼る段階から、原発の危険性を多くの人たちから訴えています。そしてあの大きな事故につながって、いまだに10万人近くの人たちが福島に帰れないという状況があって、にもかかわらず政府は原発の再稼働をすすめている。
そして、今、現在的には、沖縄で、地方自治体を含めて県民のほとんどの人たちが、もう軍事空港はいらないんだと、新しい基地はいらないんだと、この声をかけて県民ぐるみでのたたかいが行われているにもかかわらず、政府は機動隊を導入しながら、辺野古、高江の米軍基地の建設を強行している。
こういったいわゆる「住民の自治」を無視する、あるいは市民、住民の安全、平和に暮らしていきたいという切実な願いを国の権力によって強権的に潰していこうとする、こういった状況があるだろうと思います。
今日は、このそれぞれの、三里塚の現状、沖縄の基地の現状、そして福島の現状、この三つを結んで、「国策とたたかう農民・農地を守ろう」と「アベ政治」「安倍政権」に拒否を突き付け、今年には安倍政権を倒そうじゃないか、そういう一つの契機となる集まりになればというふうに思っている所であります。
私は大阪で、昨年TPPの加盟問題が浮上して、「STOP!TPP緊急行動」を立ち上げて、いろんな人たちと、農業問題、あるいは日本の食糧問題、あるいは医療、さまざまな分野で、TPPに加盟をすると日本の社会はどうなるのか、日本の農業はどうなるのか、いうようなことに危惧をして運動をしています。そういった中で、とりわけ農業の問題につきましては、この39%しかない日本の自給率の中で、こういうTPPにもし加盟をすれば、日本の自給率が13%に落ちてしまう。とにかく日本の食糧、あるいは農業が壊滅をさせられて、日本の食糧が外国からの輸入にほとんど頼る、こういう状況がつくられるということを学びました。
どこの国が、自分の国の国民を喰わせるのに、自分の国の農業を破壊して、自分の国の国民の食糧を食べさせないような産業構造をつくって、そういう状況を外国に支配をされて、外国の、とりわけアメリカの言いなりになるような日本の社会を、引き続き我々が求めるのかと、望んでいるのかということが一つ問われているのではないかというふうに感じたところであります。
幸いにもアメリカのトランプが登場して、彼の政治が私はいいとは思いませんけれども、とりあえずTPPについては「NO」ということで、今のところ停まったのはいいことじゃないかというふうに思っています。
このトランプの政治と、昨日、一昨日の日米の会談を観ていますと、安部さんというのはほんとに主体性のない、トランプの腰巾着で、機嫌取りをして、ヨーロッパの国の人々はトランプのこの政治の危うさ、危険性を警鐘を鳴らしているにもかかわらず、安部さんは一生懸命トランプを持ち上げて、日米同盟を高らかに宣言をしているわけでありますけれども、外国の軍隊によって日本を守ってもらうだとか、「核の傘」という幻想の中で日本をますます憲法をないがしろにして、憲法の上に日米安保を置いて、専制、独占産業への道である大企業の利益になるような経済構造を作ろうとしている、そういった、昔で言えば『売国奴』、我々が日本の国をどうするかといえば一番真剣に考えている人たちではないかと思いますから、安部こそは、そういう意味で彼らが日本の「国益」というならば、彼らこそはこの「国益」を売りとばしていく売国奴ではないかと、非常に感じている所であります。
いずれにしましても、私たちは、今、政府が行っている改憲の策動、そしてアメリカの最新の基地を海を埋め立てて、そして漁民の漁業権を潰して、そして住民の安心してくらせる土地を強奪して、そこに新しい基地を作ろうとするこの策動を絶対許すことはできない。また、三里塚の中でいまだに農地を守って頑張って生きておられる農民の人たちとも連帯をしながら頑張っていきたいなと思います。
最後に、今日、置賜の自給圏の菅野さんがお見えになっています。実は私、3年前にソウルで14ヵ国が集まって、新自由主義のグローバリゼーションに反対する各国のNPOだとか、あるいは自治体の運動だとか、あるいは労働組合の運動だとか、こういう人たちが集まって、国際会議があったんです。そして、今度は去年の9月に、カナダのモントリオールで、実は前は14ヵ国しか集まっていなかったのに、この一年前のモントリオールでは62ヵ国、330の団体の代表の人たちが集まって、新自由主義のグローバル化に反対して資本主義という枠内だけでも地域の人たちが手をつないで、新しい声を生みだす、あるいはそこで作りだされた品物を勉強しながら、要するに「自給圏」、自治圏を作っていこうではないかという、こういう流れが世界中で生まれています。
そういう意味でいうならば、新自由主義の経済路線がもう最後のアップアップした中にあって、世界の資本主義は次の状況にあって、彼らは闇雲に住民を、市民を、あるいは労働者を弾圧して彼らの経済体制を作ろうとしていますけれども、彼ら自身が危機の中にあって、世界中がそれに「NO」という流れを作ろうとしているということを感じてきました。
日本の中でも作れるんじゃないか。われわれは、われわれの住民の勉強をしながら、新しい経済圏を、自治的な経済圏を作れるんじゃないかということを感じています。
生コンの仲間では協同組合が作られて、中小企業と労働組合が手を組んで、生産したもの、得たものを平等に振り分けて行こうと、競争を排して、効率だけを求める経済ではなくて、共労して、強力をして勉強する経済を造ろうという動きがあります。そういった動きの一環として、今後の展望も築いていければなと思います。
今日の集会を契機に、より一層の皆さんが、様々な産業のみなさんが勉強をしながら、今の安倍の政治、あるいは独占の政治に鉄槌をくだしていく、そういう一つの契機に今日の集会をしていただくことをお願いして主催者を代表しての挨拶としたいと思います。ともに頑張りましょう。
(文責は、録音を起こした当ブログ管理人にあることをお断りいたします)
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