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2017年2月26日 (日)

2・12集会  主催者挨拶 山元一英さん

主催者挨拶 全港湾関西地方大阪支部顧問 山元一英さん

 みなさん。こんにちは。連休でせっかくお休みのところ、このようにたくさんのみなさんの結集をいただきまして、ほんとにありがとうございます。ただいま紹介をうけました、私、いま全港湾の大阪支部で一応「顧問」という肩書をいただいて地域で活動しております山元です。本日よろしくお願いしたいと思います。
 
本日の集会はですね、「国策とたたかう農民・農地を守ろう」という、農業問題を中心に本集会をしようという話しになりました。それにも、あの農民の土地を強奪をして、強制的に多くの人々を犯罪者に仕立てあげて、そして成田空港の建設がされた。60年代の後半の日本の中で最大の全国的な大きなたたかいであっただろうと思います。
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また、5年前に、福島第1原発の大きな事故がありました。この原発についても、日本の中でエネルギー政策を原発に頼る段階から、原発の危険性を多くの人たちから訴えています。そしてあの大きな事故につながって、いまだに10万人近くの人たちが福島に帰れないという状況があって、にもかかわらず政府は原発の再稼働をすすめている。
 
そして、今、現在的には、沖縄で、地方自治体を含めて県民のほとんどの人たちが、もう軍事空港はいらないんだと、新しい基地はいらないんだと、この声をかけて県民ぐるみでのたたかいが行われているにもかかわらず、政府は機動隊を導入しながら、辺野古、高江の米軍基地の建設を強行している。
 
こういったいわゆる「住民の自治」を無視する、あるいは市民、住民の安全、平和に暮らしていきたいという切実な願いを国の権力によって強権的に潰していこうとする、こういった状況があるだろうと思います。
 
今日は、このそれぞれの、三里塚の現状、沖縄の基地の現状、そして福島の現状、この三つを結んで、「国策とたたかう農民・農地を守ろう」と「アベ政治」「安倍政権」に拒否を突き付け、今年には安倍政権を倒そうじゃないか、そういう一つの契機となる集まりになればというふうに思っている所であります。
 
私は大阪で、昨年TPPの加盟問題が浮上して、「STOP!TPP緊急行動」を立ち上げて、いろんな人たちと、農業問題、あるいは日本の食糧問題、あるいは医療、さまざまな分野で、TPPに加盟をすると日本の社会はどうなるのか、日本の農業はどうなるのか、いうようなことに危惧をして運動をしています。そういった中で、とりわけ農業の問題につきましては、この39%しかない日本の自給率の中で、こういうTPPにもし加盟をすれば、日本の自給率が13%に落ちてしまう。とにかく日本の食糧、あるいは農業が壊滅をさせられて、日本の食糧が外国からの輸入にほとんど頼る、こういう状況がつくられるということを学びました。
 
どこの国が、自分の国の国民を喰わせるのに、自分の国の農業を破壊して、自分の国の国民の食糧を食べさせないような産業構造をつくって、そういう状況を外国に支配をされて、外国の、とりわけアメリカの言いなりになるような日本の社会を、引き続き我々が求めるのかと、望んでいるのかということが一つ問われているのではないかというふうに感じたところであります。
 
幸いにもアメリカのトランプが登場して、彼の政治が私はいいとは思いませんけれども、とりあえずTPPについては「NO」ということで、今のところ停まったのはいいことじゃないかというふうに思っています。
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このトランプの政治と、昨日、一昨日の日米の会談を観ていますと、安部さんというのはほんとに主体性のない、トランプの腰巾着で、機嫌取りをして、ヨーロッパの国の人々はトランプのこの政治の危うさ、危険性を警鐘を鳴らしているにもかかわらず、安部さんは一生懸命トランプを持ち上げて、日米同盟を高らかに宣言をしているわけでありますけれども、外国の軍隊によって日本を守ってもらうだとか、「核の傘」という幻想の中で日本をますます憲法をないがしろにして、憲法の上に日米安保を置いて、専制、独占産業への道である大企業の利益になるような経済構造を作ろうとしている、そういった、昔で言えば『売国奴』、我々が日本の国をどうするかといえば一番真剣に考えている人たちではないかと思いますから、安部こそは、そういう意味で彼らが日本の「国益」というならば、彼らこそはこの「国益」を売りとばしていく売国奴ではないかと、非常に感じている所であります。
 
いずれにしましても、私たちは、今、政府が行っている改憲の策動、そしてアメリカの最新の基地を海を埋め立てて、そして漁民の漁業権を潰して、そして住民の安心してくらせる土地を強奪して、そこに新しい基地を作ろうとするこの策動を絶対許すことはできない。また、三里塚の中でいまだに農地を守って頑張って生きておられる農民の人たちとも連帯をしながら頑張っていきたいなと思います。
 
最後に、今日、置賜の自給圏の菅野さんがお見えになっています。実は私、3年前にソウルで14ヵ国が集まって、新自由主義のグローバリゼーションに反対する各国のNPOだとか、あるいは自治体の運動だとか、あるいは労働組合の運動だとか、こういう人たちが集まって、国際会議があったんです。そして、今度は去年の9月に、カナダのモントリオールで、実は前は14ヵ国しか集まっていなかったのに、この一年前のモントリオールでは62ヵ国、330の団体の代表の人たちが集まって、新自由主義のグローバル化に反対して資本主義という枠内だけでも地域の人たちが手をつないで、新しい声を生みだす、あるいはそこで作りだされた品物を勉強しながら、要するに「自給圏」、自治圏を作っていこうではないかという、こういう流れが世界中で生まれています。
 
そういう意味でいうならば、新自由主義の経済路線がもう最後のアップアップした中にあって、世界の資本主義は次の状況にあって、彼らは闇雲に住民を、市民を、あるいは労働者を弾圧して彼らの経済体制を作ろうとしていますけれども、彼ら自身が危機の中にあって、世界中がそれに「NO」という流れを作ろうとしているということを感じてきました。
 
日本の中でも作れるんじゃないか。われわれは、われわれの住民の勉強をしながら、新しい経済圏を、自治的な経済圏を作れるんじゃないかということを感じています。
 
生コンの仲間では協同組合が作られて、中小企業と労働組合が手を組んで、生産したもの、得たものを平等に振り分けて行こうと、競争を排して、効率だけを求める経済ではなくて、共労して、強力をして勉強する経済を造ろうという動きがあります。そういった動きの一環として、今後の展望も築いていければなと思います。
 
今日の集会を契機に、より一層の皆さんが、様々な産業のみなさんが勉強をしながら、今の安倍の政治、あるいは独占の政治に鉄槌をくだしていく、そういう一つの契機に今日の集会をしていただくことをお願いして主催者を代表しての挨拶としたいと思います。ともに頑張りましょう。

(文責は、録音を起こした当ブログ管理人にあることをお断りいたします)

 

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2017年2月25日 (土)

今週の産直野菜 (2月25日)

17225 先ほど、三里塚から野菜が届きました。

ニンジン、サツマイモ、白菜、大根、チンゲン菜、ネギ 以上の6品です。まさに端境期。なにはともあれ、白菜がある。終了間近だそうですが。「野菜だより」ではまだ少なくなると・・・。

 昨日の反対同盟ブログに掲載された『反対同盟ニュース』によれば、国と空港会社が進めようとしている夜間飛行時間の規制緩和と第3滑走路計画などの「空港機能強化案」に対して、横芝光町中台で「断固反対」の看板が5ヶ所に立てられたと報じている。

 地域の住民とともに生活と人権を守ろう!

 とりわけ市東孝雄さんの農地取り上げ、裁判による強制収用を断じてい許せない。3月2日(木)の請求異議審裁判の第1回口頭弁論の傍聴に結集しよう! 午前9時、千葉市中央公園に集まり、千葉地裁包囲のたたかいを取り組もう!
 強制執行を停止させる保証金カンパが呼び掛けられています。応えよう!

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2017年2月18日 (土)

今週の産直野菜 (2月18日)

17218 先ほど三里塚から野菜が届きました。昨日、今日のあたたかさ、雪も落ち着いたか、まともな時間に宅急便さんが届けてくれました。

 サツマイモ、ニンジン、ほうれん草、白菜、小松菜、大根、ネギ
以上7品です。
 例年にくらべると小松菜、ほうれん草が小さいのは天候のせいでしょうね。しかし、白菜が続いているのはありがたい。
 今夜も鍋か・・・。

 三里塚の市東さんの農地について、強制収用の執行を差し止めたものの、「保証金」200万円がいることに。とりあえず反対同盟は7日以内(21日まで)に出さざるを得ませんが、そんな余裕はありません。緊急カンパが呼び掛けられています。

郵便振替 口座番号 00130-0-562987
       加入者名 三里塚芝山連合空港反対同盟

みなさん。緊急カンパに集中しましょう!

 そして、3月2日(木)午後10時半からの「請求異議裁判」の傍聴にかけつけよう。この日は、午前9時、千葉市中央公園から千葉地裁包囲のデモが行われます。来れる方は午前9時、千葉市中央公園へ。

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2017年2月17日 (金)

反対同盟から「緊急アピール」

 すでに昨日報じましたが、三里塚反対同盟から以下(PDF)の「強制執行を停止させる保証金カンパのお願い」が出されました。

「17.2.16緊急アピール 反対同盟.pdf」をダウンロード

 それぞれで、プリントアウトし、皆さんご自身はもとより、みなさんの周りでも訴えてください。市東さんの農地問題を、三里塚を訴える機会として、全力で取り組みましょう!

 なお、期日が2月21日までとなっていますが、三里塚反対同盟が全力で集めて支払います。そのうえで、反対同盟に対するカンパが必要です。過ぎても構いませんから集める運動を進めてください。

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2017年2月16日 (木)

強制執行停止へ緊急カンパを!

 一昨日、当Facebookで三里塚の裁判で市東さんの農地への最高裁決定による強制収用が不当だとして「審尋」が行われ、32日から「請求異議裁判」が始まり、その終結まで強制執行を差止める決定がでました。しかし、裁判所はその決定と共に7日以内に200万円の補償金を払えと言ってきています。

 今日の三里塚反対同盟ブログに、その状況を報告するとともに、補償金200万円への緊急カンパの訴えをしています。みなさん。市東さんの農地を守るこの闘いに応えましょう。

カンパ送り先 郵便振替口座  00130-0-562987

       加入者名    三里塚芝山連合空港反対同盟

なお、「三里塚裁判支援運動」とは口座が違いますのでご注意ください。また「緊急200万円カンパ」明記してください。

以下、反対同盟ブログより http://www.sanrizuka-doumei.jp/home02/2017/02/post-170214-1.html

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2017年2月15日 (水)

「三里塚50年にさいして」関西集会が大成功

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 2月12日、大阪の港区民センターで「国策とたたかう農民・農地を守ろう! アベ政治を許さない! 17212_2-三里塚闘争50年にさいして-」が、17212_3会場を一杯にする250人の熱気の中で開かれました。

 司会は、全国金属機械労働組合港合同の樋口曜さん。主催者あいさつは、全日本港湾労働組合関西地方大阪支部顧問の山元一英さん。山元さんは、「アベこそは売国奴。安倍政権を年内に打倒しよう」「自給圏、自治を守る世界の流れが始まっている」と訴えた。17212_4労働組合として全日本建設運輸連帯労働組合近畿地方本部書記長の西山直洋さんが挨拶。「相手がピンチだからこうなっている。私たちにチャンスがある」「土を耕す長い農民のたたかいとともに」と、動労千葉のジェット闘争を引き合いに出しながら、「今こそ労働組合の戦線を拡げよう」と提起した。

 17212ここで、集会準備の過程から先頭に立って関わってこられた大野和興さん(農業ジャーナリスト)が今日の集会についての基調の提起を行った。民衆の反グローバリゼーションの営みに対する現下の排外主義、ナショナリズムの動きがトランプ、アベに象徴されると指摘。しかし、ネイティブアメリカンが自らが闘っている中から沖縄にメッセ―ジが贈ったことを例にあげ、17212_3「世界はつながっている」と。そして第一に、世界で、森の民、山の民、海の民、土の民がそういう目にあいながら闘っている、それが「三里塚50年」だ。第二に、「自分のくらしを創造していく」「宇宙とは人そのものであり、その人が世界であり、その世界が無限に広がっていく。それを奪われてはならない」「民衆のグローバりゼーションを」。そこに三里塚50年の意味があり、沖縄があり、福島があると提起された。

17212_6 さあ、メインの遠く山形から来てくれた置賜(おきたま)自給圏推進機構常務理事・菅野芳秀さんの「農民の自律と地域の自立 -置賜自給圏づくりに至る一百姓の思いと行動-」と題した講演。自らの三里塚、沖縄との係わりから始まる農民としての在り方の経緯と想いを、短い40分という時間で話された。パワーポイントを用いて生ごみの循環、生産者と消費者の共生という課題「長井市レインボープラン」を話された。
20年をかけたその取り組みの中から生まれた3市5町の「置賜自給圏構想」を、17212_24グローバリズムに対する家族農業(世界の8割なのだ)、なにより「土への謝罪と感謝」を繰り返し訴えられた。そして、新たな闘いへの檄をとばされた。聞いていて感動的だった。

 17212_23休憩をはさみ、沖縄の辺野古・高江の闘いの「歌姫」、川口真由美さんの歌で集会の後半がはじまりました。三里塚の現地から市東孝雄さん、萩原富夫さん、そして市東さんの農地取り上げに反対する会の山口千春さんが登壇した。17212_10市東さんは自らの農地を巡る裁判の状況を説明したうえで、「闘わなければ向こうの意のままになる。沖縄、福島、三里塚が一つになってたたかおう」「農地と土が私のいのちそのもの」と訴えた。萩原さんは、「市東さんの闘いは、17212_22農民にとって普遍的なものだ」「三里塚とはなにだ」「やめていった人も含め、関わった人すべてが三里塚であり、これからどうしていくのかと考えながら50年目を迎えた」と。市東さんの会の山口さんは、「世代を超えて新しい段階に入っている」として、三里塚をともに闘うことを訴え、市東さんの会への結集を呼びかけた。
 17212_21市東さんの農地を守る沖縄の会の安次富浩さんと、辺野古の海に基地をつくらせない神戸行動、辺野古に基地を絶対作らせない大阪行動の平石澄子さんが登壇し、沖縄の現在を訴えた。17212_19ユーモアを交えながら、安次富さんは、海と陸で「決してあきらめない」「くじけない」「しなやかに闘っていく」沖縄の闘いの様子を伝え、三里塚に触れながら一緒に闘い抜く大切さを、地域の地下をパイプラインが通ることに反対するネイティブアメリカンが、沖縄の闘いにつながっているとのメッセージにことよせて触れた。最後に山城博治さんが元気に闘っていることも。平石さんはご自分の体験に踏まえながら、「多少の違いはいい」「多くの人は変われる」「そこに居るだけの人をふやし、多くの人と、ゆるやかにつながっていこう」と呼びかけた。
 17212_16福島からコメ農家で葛尾村議の松本操さんが登壇し、「土を耕すことが農家の希望であり楽しみだ」と話し始められ、三里塚でのじゃが芋掘りに参加した「土のすばらしさ」などの感想を述べたうえで、5~10センチの表土を剥いでしまった。それを畑に戻すには、10年、100年の時間がいると訴えた。フレコンバックが田んぼや畑を奪い、300町歩が6町歩しかない現実と、若い人が戻ってこない状況を訴えた。そして「日本は原発を作ってはいけない」「原子力には絶対反対を貫きたい」と声を大きくしてまとめた。

17212_18 閉会の挨拶を原子爆弾被爆証言者の米澤鐡志さんが。米澤さんは「58年間、被爆体験を語ってきた」とされた上で、「小さな違いをのけて、いっしょになって闘っていくことが今日の集会にあらわされたことだ。83歳になりましたが、みなさんと一緒に闘っていきます」とまとめた。

 3時間を超える集会でしたが、途中の休憩で、そして終わってから多くのみなさんに「今日の話しはよかった」「よかった」のお言葉を驚くほどたくさんいただきました。

 集会賛同は個人、団体あわせて272件、賛同金は56万円を超え、少し黒字の残を残して終えることができました。ご協力いただいたみなさん、そして参加いただいたみなさん。ありがとうございました。

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2017年2月14日 (火)

農地への強制執行停止が決まる!

 今、三里塚現地から今日、行われた最高裁決定に対する異議申し立てに対し、千葉地裁の審尋で、農地への強制執行停止が決まりました。詳しくは、市東さんの農地取り上げに反対する会のブログに速報が掲載されましたので、以下に転載します。

市東さんの農地取り上げに反対する会ブログ

速報!  審尋報告

 今日(2月14日)の審尋で以下を条件に強制執行の停止が正式に決まりました。
 
  ①明日から7日以内に、200万円の保証金を積むこと
  ②停止期間は請求異議裁判の第一審終局まで
 歯止めをかけたという点でひとまずの勝利です。

※※※にわかに裁判長が交代!※※※

 請求異議裁判(地民5部)の裁判長が、鹿子木康裁判官から髙瀬順久裁判官に交代しました。
 この2月に! 多見谷に次ぐ、最高裁の露骨な国策人事です。今日の審尋で初めて姿を現した高瀬裁判官は、とにかく早期結審に向かう態度ぷんぷん。
 鹿子木裁判官は執行停止で審尋を入れ、別件の一坪裁判では証人を採用しており、当然の裁判手順を踏む裁判官でしたが、危ないと見て突然の辞令となったこと間違いなし。(ちなみに明後日は一坪裁判判決期日)

 審尋は11時50分から約30分間。市東孝雄さんと、参考人として萩原富夫さん(産直運動の共同生産者)が陳述しました。

 弁護団は、執行を止めたとしてもNAAに損害は生じないから保証金は不要と主張。損害が生じるなら具体的に挙げよ、と空港会社代理を追及しました。NAA代理人が答えられないと見るや、高瀬裁判長が「裁判所は理解する」と助け舟。また、空港会社代理人は「部分執行も考えている」と口走ったそうです。
 いずれにしても、請求異議裁判は激しい法廷闘争が避けられません。これまでを倍する傍聴参加を訴えます。

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2017年2月11日 (土)

今週の産直野菜 (2月11日)

17211 今週の産直野菜は、雪のため遅れて、2・11集会と明日の準備のための集まりを終えて帰ってきたら、扉の前に届いていました。

ヤーコン、ニンジン、小松菜、大根、ほうれん草、白菜、ネギ、それに写真を撮り忘れましたが、落花生。以上、8品です。

 明日は、いよいよ2月12日、『国策とたたかう農民・農地を守ろう! アベ政治を許さない』集会です。北の方の雪がひどくて、山形から来れるのだろうかと心配していますが、神戸、大阪は雪はありませんでした。

 みなさん。明日、港区民センターに集まりましょう!

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2017年2月 8日 (水)

千葉地裁は、強制収用に手をかすな!

 市東孝雄さんの農地などへの最高裁による不当極まる判決に市東さんと弁護団は「強制収用するな」と千葉地裁に申し立てています。それについての千葉地裁での「審尋」が、2月14日(火)第3誘導路裁判の後行われます。市東孝雄さんと萩原富夫さんが意見陳述を行います。
 そしてこの件についての第1回の「請求異議裁判」が、3月2日に開かれます。
 反対同盟は、この2月14日、3月2日、いずれも早朝9時からの地裁包囲デモを呼びかけています。

●2月14日(火)午前9時 千葉市葭川公園

●3月2日(木)午前9時 千葉市中央公園

 関西からも駆けつけましょう。

17212 いよいよ、2月12日(日)の『国策とたたかう農民・農地を守ろう! アベ政治を許さない! 三里塚闘争50年にさいして』集会が、4日後に迫りました。

 おかげさまで、集会賛同が266(昨日現在)の個人・団体から寄せられています。山形、福島、三里塚、そして烈しい闘いが今週から再開した沖縄からおいでいただいて表記の集会を準備する上で、財政的な心配がありましたが、それもクリアされました。あとは、12日、当日みなさんにおいでいただくことです。厳しい闘いの中にある三里塚からも、その二日後に「審尋」で意見陳述される市東さん、萩原さんが駆けつけてくださいます。みんなで集会を成功させましょう!

 私自身は、集会を成功させて、翌日、千葉に入り、14日の「審尋」へのデモに参加したいと思っています。そして関実の全力で、3月2日への結集を呼びかけます。その大前提が、12日の集会の成功です。港区民センターに集まろう!

 実は、この「関実・三里塚ブログ」が、なんとこの12日の集会で、丸10年を経過し、13日に、11年目を迎えます。三里塚のたたかいが続いているのですから、不思議でもなんでもないのですが、書いた記事が約2100件。三里塚、沖縄、福島のたたかいが続く限り、私たちも発信を続けていきます。これからもよろしく。

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2017年2月 4日 (土)

今週の産直野菜 (2月4日)

1724 先ほど、三里塚から野菜が届きました。小松菜、じゃがいも、ヤーコン、ニンジン、大根、ネギ 以上6品です。

 先週は、福井・千葉と転戦したので、野菜をパス。そのため野菜不足で、ブロッコリーや小松菜などをスーパーで「買い食い」しました。実は、昨日も。

 萩原さんと話していたら、水不足で野菜が育たないそうです。この小松菜もかわいらしい。雨も、雪も降っていないそうです。やっぱり「お百姓」は大変だ。

 いよいよ2月12日の「国策とたたかう農民・農地を守ろう! アベ政治を許すな! - 三里塚闘争50年にさいして -」集会まで、あと8日。
 17212メインの山形・置賜(おきたま)のコメ農家・菅野芳秀のお話しが楽しみです。自らの地域での実践から、「グローバリズムの嵐の中で、求められているのは農業を基礎とした『地域計画』」、「次代は我々がつくりだす」などと話していただけるようです。福島からは、葛尾村のコメ農家・松本操さんから放射能による被害(風評被害も含む)の中でのコメつくりのお話しと決意が。
 沖縄からは、すでに厳しい闘いを強いられている辺野古の現場から安次富浩さんから、明後日から本格工事が始められるという状況の中からの報告です。神戸・大阪の辺野古行動から平石さんの訴えも。
 闘いが50年を迎えた三里塚からは、新たな農地強奪と拡張、夜間規制の緩和といった攻撃にさらされている現地から、市東孝雄さん、萩原富夫さん、そして市東さんの会の山口さんから報告と訴えが。
 今、辺野古に行っている川口真由美さんが歌とアピールを。また、会場では葛尾の松本さんのコメの販売と試食、三里塚の野菜、そのほか、被災地の靴の販売や、さまざまな闘いの訴えの書籍、パンフの販売などが行われます。休憩時間もありますが、できれば少し早く会場に来て、ご覧になり、購入してください。

 盛り沢山な内容ですが、私たちが日ごろ考えなければならないはずの農業、農と農民の問題、そして国策とたたかうことが語られます。欲張りすぎて財政的な心配が大きかったですが、それもどうやらみなさんの支えで目途が付き始めています。
 あとは、みなさんが集まって、ともに考えてくださることが大切です。お集まりください。

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2017年2月 2日 (木)

耕作権裁判報告会での葉山弁護士からの説明

 1月30日の耕作権裁判の報告会で、葉山岳夫弁護士から、現在の裁判の争点について解りやすく説明が行われたので、掲載します(一部省略)。

 「偽造問題」で大きく前進
 傍聴闘争参加、ありがとうございます。こういう闘争で、内田裁判長も、こちら側の言い分をある程度聞くという状況です。引き続きよろしくお願いいたします。
 
今日、こちら側で提出したものは、準備書面の3031、少し前に提出していた乙122号証。この陳述書は、昔、三里塚の現闘で、今は動労千葉の会館の管理をしている千葉さんが書いている。去年12月に受けとったものです。
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その陳述書によると、成田用水反対闘争がありましたね。1984年からですが、その中で、市東(東市)さんが、翌年85721日に反対集会の中で決意表明をしたが、終わって会場に残っていたが、その時にお医者さんのAさんに、「どうも舌がもつれて、旨く発言できなかった」「しゃべろうとしてことばがでてこなかった」とを話していた。これはおかしいということで、翌722日に、千葉県の救急医療センターで医者のSさんに診てもらった。CTスキャンを撮ったが軽い脳梗塞だった。右手、右足が不自由ということ。リハビリということで、千葉県立の千葉県リハビリステーションセンターで治療を週一回受けて、その時に千葉さんが市東さんを送り届けていた。
 
それが85年の12月まで続いた。後は、自然に治って行くのを見守るということになった。回復したわけではなく、右手の痺れとか、右足が若干しびれるというのが残った。ことばは、市東流でとつとつと話すという、おなじみな状況がずっと続いた。
 
1999年の1月に亡くなったが、それまで元気に活動していた。
 
法廷で8512月に二期工事差止め請求訴訟の時に、市東さんの本人尋問を行った。その時に宣誓書に自分の署名捺印をする。その署名捺印した書面、これは市東東市と書いている。これがしっかり自分の特徴を残してるが、ややぎこちない筆跡だ。
 
「どうしてかな」と、23年前にも孝雄さんにも聞いたが、「確か軽い脳梗塞をやったことがある」ということだった。問題はそれがいつだったかということです。(賃借地境界確認書の日付)1988年の411日以前に起こったとすると、その411日の書証、きれいな字で書いてあるんですが、それは誰が書いたんだという話しになる。
 
問題は「それが何時だ」ということだったが、千葉氏がはっきり思い出してくれた。芝山町菱田の山の斜面を切り拓いて作った集会場での発言、終わったあとで発症を確認したという状況です。それがはっきりして、陳述書を書いてくれた。
 
この宣誓書の筆跡に比べると、偽造された(賃借地境界確認書の)署名、捺印は、凄い達筆で書いてる。達筆というか、力強い運筆。乱暴な運筆です。こういうものがその4ヶ月以前の宣誓書の少しぎこちない書面とくらべると、そんなものが書けるような状態ではないことは、根本鑑定の中でも、病状については知らないままに、初めの宣誓書を書いた人が、こんな文字を書けるわけがないと言っている。
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それで、これに関連する書証を出せと提出命令をかけたのですが、これはNAAの方ではいっさい出さない。そもそも、同意書、賃借地境界確認書、そのフォーマットというか書式は、NAAが書いたことは間違いないわけです。NAAが書いて、その中に「市東東市」と何者かが書き入れたわけですよ。そのNAAが書いたフォーマットすらも誰がやったのかはっきりさせないという状況なんで、これはとんでもないことだと思っている。
 
そういう意味で、甲8、甲9の偽造説ということは、さらに一歩進めた。これが準備書面30の趣旨です。
 
準備書面31について。空港会社側の書証で、もともとの賃借地が「41-8」と隣の「A」という土地については、NAA(空港公団)自体が収用委員会等に出した書証等によって、明らかなわけです。従って、こちらの主張が前面にでてきて訴訟の主張が通りそうだという状況になってきている段階だと思う。予断は許されないが、確信をもって次のことが言える。NAAは、同意書、確認書をあくまでこれを正式に書いたもの、親筆だと前提にするわけです。その上で、その同意書、賃借地境界確認書の中の、地主の方の希望する土地について耕作地を動かすということについては同意をすると書いてある。それを盾にとって、同意書、境界確認書で、「どこでもいい」と言ったんだから、「41-8」「41-9」でいいではないか、という居直りを言いだした。
 
それはとんでもないことで、それに反論した。それが、前から反論しているのをもう一度詳しく反論し、求釈明をした準備書面31です。
 
8の同意書と、甲9の賃借地境界確認書の信憑性、偽造か否かということが、あらためて争点化した。その点についてはこちらが決定的に押している状況です。
 
あらゆる努力をして、いろんな書証について、さらに立証を固めて偽造を暴き出そうと思っています。
 
そういう意味で裁判としては、この偽造問題で大きく前進して、この裁判に勝利するという可能性がさらに増えてきた。一層のご協力をお願いします。

 

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