耕作権裁判口頭弁論 (1月30日)
先だって、裁判所近くの葭川公園で簡単な集会が開かれ、その後、裁判所に向けてデモがたたかい取られた。集会では、反対同盟から萩原富夫さんの挨拶と提起が行われ、動労千葉、関西実行委員会、市東さんの会から簡単な決意と挨拶が行われた(右写真はデモの先頭を行く市東孝雄さん)。
この日の裁判について、裁判事務局が作成した「1・30耕作権裁判傍聴のために」を引用する。
― 第31回耕作権裁判は、現在偽造文書問題及びNAA(成田空港会社)による農地取得が違法・無効であること等を焦点に争われています(左写真は萩原富夫さん)。
NAAが市東東市さん(孝雄さんのお父さん)の耕作地特定の唯一の根拠としている「同意書」、「境界確認書」は、NAAによって偽造されたものであることは既に根本鑑定書等によって明らかにされています。さらに弁護団は偽造であることを筆圧痕の違いから明らかにするために筆圧鑑定書を準備しています。またNAAが市東東市さんの署名と主張している字は非常に勢いのある字ですが、この頃に市東さんは軽い脳梗塞になって箸をもつことや字を書くのが不自由であったこと、そのために千葉県リハビリテーションに半年余り通院し、その後も軽い後遺症が残って字を書くのが不自由な状態であったこと、等を証明する陳述書を提出しました(右写真は、裁判所前をデモしている。右端が市東さん)。
この偽造文書問題については、農地裁判の一審多見谷判決では全く触れられず無視されて高裁、最高裁もそのまま踏襲してきました。しかし、追い詰められたNAAはこれ以上無視し続けるのは不利と見て、「NAA側が提出した石井鑑定書は杜撰きわまりないもので鑑定書たりえない」と根底的に批判されたことに対して、弁護団の柳谷鑑定書への反論ならざる居直りの「準備書面」を提出してきました。この文書偽造問題を徹底的に追及して、「同意書」、「確認書」が偽造であることを証明しよう。―
法廷では、満席の傍聴席が見守る中、この「傍聴のために」が示したように、弁護団によってNAA側を徹底的に追い詰めました。
次回は4月24日(月)、次々回が6月26日(月)に開廷する(いずれも午前10時半から)ことを確認して、この日の法廷は終わりました。
閉廷後、場所を移して報告会(右写真)が行われ、市東孝雄さんの挨拶のあと、弁護団からこの日の裁判の説明が行われた。法廷前の集会で発言できなかったみなさんからの挨拶と決意があって、この日のたたかいを終えた。
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