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2016年12月 6日 (火)

新やぐら裁判(12月5日) 傍聴報告

 昨日、市東孝雄さんのお宅の前の作業場、農地にあるやぐら(右写真、ノジマミカさん撮影)や16124大きな看板などを撤去するよう空港会社(NAA)が原告となっている裁判の口頭弁論が開かれました。

 前回に口頭弁論で、被告・反対同盟弁護団から準備書面(5)と求釈明および追加の求釈明(2)が出されており、この日は、これへのNAAの側からの釈明が行われるはずであった。
 ところがNAAは、最高裁判所が先日出した市東さんの訴えを「上告棄却」決定したことを根拠に、11月18日、「本件は、これ以上の審理の必要はなく、すみやかに口頭弁論は終結されるべきである」として、裁判の打ち切りを求めてきたのだ。
 もともとNAAは市東孝雄さんに撤去を求めて「ヤグラ裁判」を提訴した。しかし、ヤグラなどが反対同盟所有であるという弁護団からの指摘に、慌てて反対同盟に対して撤去を求めてきていたのだ(「新ヤグラ裁判」)。

 被告・反対同盟弁護団は、語気も鋭く「当然にも訴えられている当事者がまったく違い、最高裁の件(市東さんの農地裁判)と本件はまったく別件であり、そんな理屈は通らないし、そもそも訴えたのが原告ではないか」と、そのあまりにも非常識な主張を批判し、審理に戻るよう促した。

 ここで問題は裁判長がどういう訴訟指揮をするか、それとどう戦うかだった。なにしろ8年間も検察畑をあるいてきた「ひらめ裁判長」内田博久がどう出てくるか。
16125 しかし、さすがの内田裁判長も、この非常識さには対応できず、原告側に本来なら、この法廷までに提出されていなければならない「釈明の書面」を年内に裁判所に提出するよう求めて、通常の審理の継続の方針を明らかにした。
 それでも、原告側は必死で抗弁しようとしたが、裁判長は無視し、次回、3月6日、次々回、5月22日(いずれも、午前10半から601号法廷)と期日を指定して閉廷した。

 弁護団が、新たに出した最高裁決定に対する「強制執行停止申立」を裁判所(民事5部)と打ち合わせが終わるのをまって「報告会」(左上写真)が開かれました。ほぼ上記のような確認でしたが、この原告NAAの姿勢に、「すでにNAAが『強制執行』モードに入っていることを見てとらなければならない」という厳しい指摘が弁護団よりなされた。あわせて、裁判長の姿勢に予断が許せず、どこかの時点で裁判官忌避をして裁判を止めるということも考えていたと、弁護団の厳しい想いが伝えられた。16125_2

 先だって、「強制執行停止申立」について裁判所の意向が報告された。それによると、裁判所としては天神峰現闘本部のときのような「問答無用」の姿勢ではなく(いくらなんでも、無理だと判断したのだろう)、第1回の法廷を3月2日10時半から開廷することを明らかにしたうえで、双方からの意見聴取のための「審尋」をその前(多分1月)に開きたい旨を伝えてきたということで、現闘本部のような一気呵成にということにはならないだろうと。正直、それを聞いて私はほっとした。

 昨日の集会でも「最高裁上告棄却決定弾劾」としながら、この日の裁判の緊張局面にあることが、強制執行とのせめぎ合いにすでにはいっていることが語られなかった。しかも、この日の傍聴席が半分余り埋まっただけという様子に大きな懸念を抱いたのは私だけだったろうか。

 市東さんの農地を守る正念場に入った。来春、2・12「国策とたたかう農民・農地をまもろう! アベ政治を許すな!」集会を成功させ、3・26全国集会へ!

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