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2016年12月29日 (木)

40回目の「団結野菜市」が成功しました

 三里塚の野菜を年末に各地域の団体や個人などに購入していただく「団結野菜市」が今年で40年を迎えました。昨年までは三里塚現地からトラックに満載して運んできてもらい、明石教会で荷受けしました。その日の朝早く永井代表や山本世話人、亡くなられた加邉事務局長の挨拶と三里塚反対同盟の挨拶をいただいて小さな集会をやってから、届いた野菜を各地域に振り分ける作業を、20人余りでやりました。各地域が、その分けられたものを車に積んで、こんどはそれぞれのところで配ります。東灘区住民の会などは、明石教会で各配布先ごとに箱詰めし、それを車に積んでスタートです。昼前にはそれを終え(年々慣れてきて出発が早くなりました)、各配布先(会員など)に配ります。早朝から始まって、配り終わるのが午後5時ごろ、もう暗くなっていました。

 39年このスタイルでやってきましたが、メンバーの高齢化が進み、その負担の大きさと事故の危険を考え、今年は、現地三里塚でこのすべての作業をやってもらうことになりました(そうしてでも続けようという三里塚産直の会の強い想いに支えられ)。各メンバーのところに宅急便で送ることになったのです。

 予想されたことでもありましたが、現地の皆さんの負担が非常に大きくなり、また、関西実行委員会事務局の整理に負担が集中しました。結果として、それぞれでミスが発生し、注文をいただいた数軒にご迷惑をかけることになりました。

 そういうこともありましたが、みなさんのご協力と三里塚に寄せる熱い想いから、心配されたような落ち込みもなく、今日すべてが無事終了しました。

 起こった問題などを今後検討し、来年も継続するために進みたいと、昨日、関実事務局会議で確認されました。

 ご協力いただいたみなさん。とりわけ、ほんとに大変な思いをしながら支えて下さった三里塚現地のみなさんにこころからお礼を申しあげます。この力を、市東さんの農地を守り、第3滑走路建設を許さない新しい年の三里塚の闘いへつなげていきたいと思います。まずは、19日の三里塚反対同盟の団結旗開き、関西実行委員会の115日の団結旗開き、そして212日、「国策とたたかう農民、農地を守ろう! アベ政治を許さない! -三里塚闘争50年にさいして-」集会を成功させ、326日、成田市での三里塚全国集会に集まろう。

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2016年12月27日 (火)

団結野菜市 (12月27日)

161227 なんと三里塚反対同盟との団結野菜市が今年、40回目。始めた時は、私は30歳なのだ。朝、明石教会で荷受けをして(これは私は3回ほどしか参加していませんが)、先ず、簡単な集会で反対同盟からのメッセージ、そして永井さんや山本さんの挨拶を受けて、各地、各団体ごとに教会幼稚園の校庭(?)一杯に広げて、分ける作業。さらに私たち東灘は、受注した家庭ごとに箱詰め作業。終わるのは昼前。それから10数軒に配達。終わるころには暗くなります。この数年前までは、その後、山本先生のお宅で、住民の会の「忘年会」。一日が終わるともうメロメロ。

 三里塚からトラックで運んでいただくこともそうですが、なにしろ私をはじめ、みなさん高齢化は凄い。なにしろ40年ですから。この激務に自信がなくなっていた私は、2,3年前から「もう止めへんか?」と恐る恐る意見を。何しろ関実と反対同盟の団結の象徴ですから。「産直の会」が「お正月セット」をそれとして以前から案内していることに目をつけ、今年からついに現地から宅急便で直接、それぞれへ。写真は、その正月セット(関西バージョン)に八つ頭と落花生を加えたものです。

 野菜市の39年続けた荷受け、配達がないというだけで、この数日、年末にこんな気楽に日々が過ごせたことはほんとに初めてというか久しぶり。しかし、出荷する現地は大変だったみたいです。ちょっと欲張ったやり方をお願いしながら、現地の出荷する作業を幾度も一緒に経験している私は、「大丈夫かな?」と思っていて案の定・・・。来年はまた考えて修正しましょう。現地に負担をできるだけかけないでやれる方法をみんなで考えましょう。

 しかし、年末、年始の野菜がそろった。葉物はやはり今年の結果で少ないですが、ゴボウが立派。明日から料理に精を出さないと・・・。

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2016年12月17日 (土)

今年最後の産直野菜 (12月17日)

161217 今年最後の三里塚からの野菜が届きました。

サトイモ、ジャガイモ、小松菜、ゆず、山東菜、ラディッシュ、ネギ、大根、ニンジン、サツマイモ

 以上10品。「保存の都合上、今回も里芋」とありますが、食べるのが大変。余り過ぎ・・・。しかし、葉物が少し入ってきた。現地の農作業は天候に左右されて大変そう。文句めいたことを言ってスミマセン。先週のデッカイ白菜が少し手を付けたままでそのまま。いろいろ行事があって、なかなかうまくいきません。

 次は12月27日、団結野菜市で、「正月セット」が送られてきます。注文がまだの人は、20日までに関実事務局へ。

 最高裁の不当極まる上告棄却決定がでて、いよいよ新年、2017年は市東さんの農地を守る正念場になりました。1月9日の反対同盟の団結旗開き、1月15日の関実の団結旗開きを出発点に、全力で闘い抜きましょう。
 2月12日、関西での「国策とたたかう農民・農地を守ろう! アベ政治を許さない! - 三里塚闘争50年にさいして -」集会を成功させ、3月26日、成田での全国集会に駆けつけよう!

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2016年12月10日 (土)

今週の産直野菜 (12月10日)

161210 港合同の団結もちつき大会に行っていたので、三里塚からの野菜の受け取りが遅れました。

カリフラワー、里芋、じゃがいも、白菜、ねぎ、大根、ニンジン、根しょうが、ゆず 以上9品です。

 白菜と大根が大きく、到着した箱をもって、「重たい・・・」。今週も葉物は無し。残念。

 12月4日、三里塚現地で農地裁判の市東孝雄さんによる上告を、最高裁判所が棄却決定し、農地取り上げの東京高裁の判決が確定したことに抗議して、250人が緊急現地闘争に決起しました。

 16124いろいろ忙しくて、その報告が当ブログで、まだできていません。右写真は、その日、集会に先立って反対同盟のみなさんが、市東さんの畑にある大看板の前で、記念のスナップ。みなさん、意気軒高と闘いへの意志を表しています。

 私たちも、年末の団結野菜市を成功させ、1月15日、新年の関西実行委員会「団結旗開き」に結集して、市東さんの農地を守り、第3滑走路建設を許さない2017年の第一歩としよう!

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2016年12月 6日 (火)

新やぐら裁判(12月5日) 傍聴報告

 昨日、市東孝雄さんのお宅の前の作業場、農地にあるやぐら(右写真、ノジマミカさん撮影)や16124大きな看板などを撤去するよう空港会社(NAA)が原告となっている裁判の口頭弁論が開かれました。

 前回に口頭弁論で、被告・反対同盟弁護団から準備書面(5)と求釈明および追加の求釈明(2)が出されており、この日は、これへのNAAの側からの釈明が行われるはずであった。
 ところがNAAは、最高裁判所が先日出した市東さんの訴えを「上告棄却」決定したことを根拠に、11月18日、「本件は、これ以上の審理の必要はなく、すみやかに口頭弁論は終結されるべきである」として、裁判の打ち切りを求めてきたのだ。
 もともとNAAは市東孝雄さんに撤去を求めて「ヤグラ裁判」を提訴した。しかし、ヤグラなどが反対同盟所有であるという弁護団からの指摘に、慌てて反対同盟に対して撤去を求めてきていたのだ(「新ヤグラ裁判」)。

 被告・反対同盟弁護団は、語気も鋭く「当然にも訴えられている当事者がまったく違い、最高裁の件(市東さんの農地裁判)と本件はまったく別件であり、そんな理屈は通らないし、そもそも訴えたのが原告ではないか」と、そのあまりにも非常識な主張を批判し、審理に戻るよう促した。

 ここで問題は裁判長がどういう訴訟指揮をするか、それとどう戦うかだった。なにしろ8年間も検察畑をあるいてきた「ひらめ裁判長」内田博久がどう出てくるか。
16125 しかし、さすがの内田裁判長も、この非常識さには対応できず、原告側に本来なら、この法廷までに提出されていなければならない「釈明の書面」を年内に裁判所に提出するよう求めて、通常の審理の継続の方針を明らかにした。
 それでも、原告側は必死で抗弁しようとしたが、裁判長は無視し、次回、3月6日、次々回、5月22日(いずれも、午前10半から601号法廷)と期日を指定して閉廷した。

 弁護団が、新たに出した最高裁決定に対する「強制執行停止申立」を裁判所(民事5部)と打ち合わせが終わるのをまって「報告会」(左上写真)が開かれました。ほぼ上記のような確認でしたが、この原告NAAの姿勢に、「すでにNAAが『強制執行』モードに入っていることを見てとらなければならない」という厳しい指摘が弁護団よりなされた。あわせて、裁判長の姿勢に予断が許せず、どこかの時点で裁判官忌避をして裁判を止めるということも考えていたと、弁護団の厳しい想いが伝えられた。16125_2

 先だって、「強制執行停止申立」について裁判所の意向が報告された。それによると、裁判所としては天神峰現闘本部のときのような「問答無用」の姿勢ではなく(いくらなんでも、無理だと判断したのだろう)、第1回の法廷を3月2日10時半から開廷することを明らかにしたうえで、双方からの意見聴取のための「審尋」をその前(多分1月)に開きたい旨を伝えてきたということで、現闘本部のような一気呵成にということにはならないだろうと。正直、それを聞いて私はほっとした。

 昨日の集会でも「最高裁上告棄却決定弾劾」としながら、この日の裁判の緊張局面にあることが、強制執行とのせめぎ合いにすでにはいっていることが語られなかった。しかも、この日の傍聴席が半分余り埋まっただけという様子に大きな懸念を抱いたのは私だけだったろうか。

 市東さんの農地を守る正念場に入った。来春、2・12「国策とたたかう農民・農地をまもろう! アベ政治を許すな!」集会を成功させ、3・26全国集会へ!

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2016年12月 3日 (土)

「強制執行は絶対に認められない」

 行政・農地法裁判が最高裁で上告棄却され判決が確定したことに対して、市東孝雄さんと弁護団は、11月30日、千葉地裁に「請求異議の訴え」と「強制執行停止申立」を行いました。

 詳しくは、三里塚反対同盟ブログ http://www.sanrizuka-doumei.jp/home02/2016/12/post-161202.html を参照してください。

 私たちは、市東さんのこの新たな提起と訴えを全面的に支持し、ともに闘います。

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今週の産直野菜 (12月3日)

16123 今週の野菜が、三里塚からとどきました。

 ニンジン、じゃがいも、里芋、カリフラワー、ゆず、ラディッシュ、カブ、白菜、大根、ネギ

 以上10品です。やはり、葉物が少ないですね。さあ、白菜が来た。毎日、鍋か・・・・。

 明日は早朝一番のバスで三里塚に向かいます。最高裁による不当な「上告棄却決定」に抗議し、市東さんの農地とたたかいを守るために、皆さんも明日、市東さんのお宅の南側にある開拓道路に午後1時半、集まろう! 交通機関については三里塚反対同盟ブログをご覧ください。

 そして明後日、千葉地裁で市東さんの農地に係る「ヤグラ裁判」があります。空港会社NAAは、最高裁の「上告棄却決定」を根拠に、この裁判の門前払いを策動しています。傍聴闘争にも決起しよう!

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2016年12月 1日 (木)

第三滑走路計画を許すな!

 成田空港の第三滑走路計画は
  農業破壊と騒音地獄を作りだす

 いま、成田空港の深夜早朝便の飛行枠拡大と第三滑走路新設問題について空港周辺9市町での住民説明会が続けられ、会場から「農業破壊、生活破壊、深夜飛行反対、滑走路作るな」の声が上がっています。三里塚芝山連合空港反対同盟の10月16日付「反対同盟ニュース」によりますと、成田市、山部市、横芝光町、多古町、芝山町での住民説明会の模様が伝えられ、住民の不安、不信の声が成田国際空港会社(NAA)や国に突きつけられても誠実に応えないNAAと国の姿勢が暴露されています。反対同盟はこの一方的な動きに対し「結論ありき、問答無用、50年前と同じ暴挙だ」と抗議しています。 

 関西で共に闘っている私たちも、住民の声を無視し農業破壊と騒音地獄をつくりだす成田空港の第三滑走路計画に反対しましょう。

 誰のための第三滑走路か

 国とNAAは、2016年9月27日、千葉県、空港周辺 9市町と 4者協議会を開き、空港の機能強化の一環として、第3滑走路3500メートルの整備、及び、既存の暫定滑走路 2500メートルを3500メートルへと、1000メートル延伸する方針を伝えるとともに、騒音対策で設けられている成田空港の深夜 ・ 早朝の飛行制限時間について、現在の午後11時~午前6時から、午前1~5時に、3時間短縮する案を提示、騒音の影響範囲も示し、「承認」されました。この承認手続き後に「住民説明会」がアリバイ的に行われ、住民の為の計画でないことを示しています。

1611283 2015年11月27日NAAは「成田空港の更なる機能強化に関する問題等の整理について」と題する調査結果の報告を関係自治体に行いました。その資料によると第三滑走路の必要性は「アジア主要空港との競争、首都圏需要の増大」とのことで、かつて関空や神戸空港建設に悪用した「幻の需要予測」を前提にしており、説得力に欠けるものです。

 さらに「1000ヘクタール拡張、200戸移転、2000戸が騒音地獄」の第三滑走路計画は、巨額な建設費用となり、ゼネコン、銀行、政治家が群がり利権にまみれたものとなり、私たちの血税が悪用されるのは納得できません。

 反対の声 相つぐ

 この間行われた住民説明会の記録から、NAAや国の不誠実で無責任な姿を見ることが出来ます。成田空港の騒音地域に入る空港南東方向の「千葉県横芝光町」では、10月6日から16日まで5回の住民説明会が行われました。合計512名の住民が参加され、大半の方から「騒音不安、生活不安」から反対の意向が述べられています。ある方は「我々はこれ以上、空港が発展しなくて結構だと思っている。需要増大より自分の生存権の方が大切だ」との意見表明に対しNAAは「成田空港の20年~30年後を見据えてご理解いただきたい」と実に不誠実な回答をしています。成田・三里塚の過去50年の問題をNAAは何ら反省していない姿をさらけ出しています。

 また、同じ町で農業を営む方が東京新聞の取材に応えて「静かな夜をつぶさないで」との声を述べています。『空港が地元農産物の輸出拠点となり、生活が豊かになると期待したこともあった。だが周辺の農家は減り続けた。町の人口は一日現在で約2万4500人だが、町によると空港内で働く町民は375人(昨年)だけ。秋鹿さんは「町に空港の恩恵はほとんどない。騒音で迷惑なだけだ」と語った』

 このような地元住民の声を無視し一方的にすすめる国やNAA,そのお先棒をかつぐ自治体首長に対し、白紙撤回を求める運動が続けられること期待しましょう。

 私たちも反対の声を

 反対同盟は、空港周辺の皆さんと共に、国やNAAの暴挙に怒りを込めた弾劾の活動を続けています。空港の深夜早朝便枠を3時間も拡大するやり方は住民に死ねという殺人的な姿です。絶対に阻止しなければなりません。内陸空港でこのような深夜・早朝を利用させてはなりません。

 成田空港周辺のみなさんとともに、私たちも反対の声をあげていきましょう。

               (関実事務局 安藤眞一)
           関実「実行委ニュース」より転載

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