耕作権裁判を傍聴して (10月17日)
昨日、市東さんの耕作が不法耕作だとして成田空港会社(NAA)が訴えって始まった第1次農地裁判「耕作権裁判」の口頭弁論が開かれました。
裁判に先立って、雨が降りしきる中、小さな集会と、裁判所にむけたデモが行われました(右写真は、裁判所前をデモするところ)。
裁判では、「予備的主張」としてNAA側が、偽造された「同意書」「境界確認書」を偽造されたものではないとして、それを根拠に「予備的主張」なるものを出してきたことについて弾劾する場となった。
そもそも「偽造」問題を巡って東京高裁などから3度にわたって「文書提出命令」がNAAに対して行われながら、ごく一部の黒塗り文書を提出しただけで、多くは「紛失したから出せない」と言い逃れ続けている。しかし、僅かに出てきた文書によっても、当初、農業委員会に彼らが提出した地図が、市東さん親子が耕作している現状、不法でも何でもないことを示すもので、彼らが「偽造」したものを根拠としてこの裁判に提出してきた地図とは違うことが指摘された。(左写真は、裁判後の報告会)
裁判後の報告会で、このNAAの破綻が明らかにされた。そして姑息な論理に逃げ込むNAAを救済するために、第2次農地裁判(現在最高裁で審理されている農地法裁判)で多見谷裁判長を送り込んだように、そして沖縄の辺野古の裁判に多見谷を現在送り込んでいるように、内田裁判長が今回送り込まれたとみなければならないことが指摘された。「勝てる裁判の時には勝たなければならない」。そのためには極悪裁判官(検察に8年間も席を置いた=国に魂を売り渡した)である内田を打倒するつもりで裁判を進めなければならないと弁護団から提起された。(右写真は、集会で挨拶する萩原富夫さん)
報告会の冒頭、市東孝雄さんが挨拶をされた。
― 今日は、みなさん、早くからデモ、裁判の傍聴とお疲れ様でした。
今日の裁判の中でありましたように、向こうが言ったように、その位置関係のね、どこでも、空港のそばであればみんな空港の敷地で、なんでもいいんだと、そういう考え方が裁判の中でこの「41-9」の問題ででてきました。これは絶対に許せないと思います。ですから弁護士さんと一緒に、もっとやっていきたいと思います。
現地でも、第3滑走路問題で、連日、みなさん、忙しい思いをしていますけれども、これも、第3滑走路問題でも、騒音問題ですね。それに24時間。これはね、どこでも今以上にうるさくなる。それを全然言わないで、空港強化のためにはなにかという、そういう空港会社側の言い分を絶対に崩して、これからも頑張っていきたいと思います。―
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