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2016年10月29日 (土)

今週の産直野菜 (10月29日)

161029 先ほど三里塚から産直野菜が届きました。
 ピーマン、冬瓜、ニラ、里芋、小松菜、ナス、間引き大根、ネギ、大根、ゴボウ 以上10品です。

 ようやくいろいろ秋の野菜が届き始めました。ゴボウにびっくり。気温が高いからでしょうか。ニンジンも出てくるようです。

 しかし、この豊かな無農薬野菜を作っている市東さんの畑を、最高裁は、NAAの証拠偽造や農地法違反などを一切無視して、高裁決定の棄却を求めた上告を棄却する決定を、10月25日、強行しました。
 予想されたとはいえ、正に、国策を追随して判断をする「司法の自殺」がここでも強行されました。

 しかし、当該の市東さんは「絶対許せないし、認めるわけにはいきません」「どんな判決が出ようとここで頑張っていく。からだを張ってたたかう」と直後の記者会見で改めてその決意を明らかにしています。

 私たちも、「この豊かな野菜と農地を守る」想いを、市東さんの決意に添いながら、現地の攻防に全力で結集していきましょう。

 161029tpp今日の野菜の報告が遅れたのは、先ず、沖縄高江での大阪府警の許しがたい差別発言に抗議した行動を行い、午前中の荷受けができなかったからです。そして、11月1日の強行採決が狙われている国会でのTPP批准攻撃に反対して、「STOP!TPP 緊急闘争」が約400名の結集のもとに闘い取られたからです。
 アメリカの両大統領候補がTPP反対を掲げざるを得ないのは、NAFT(北米貿易協定)や米韓FTAで、結局アメリカの99%の人びとの生活が良くなるどころか、格差が広がり暮らしにくくなっていることに圧倒的なアメリカの人びとが怒っていることを、両大統領候補共に無視できないからです。そしてアメリカの人びとは「ISDS条項を日本に強制されたら大変なことになる」と危機感を抱いているのです。
 安倍政権は、単に「アメリカ追随」としてこの11月1日にもTPP批准を強行しようとしているのではないのです。大企業、巨大多国籍企業の利害に依拠してTPP批准の暴挙を行おうとしているのです。こんなことがどうして許せるでしょうか。最後まであきらめず、「TPP反対」の声を上げていきましょう。

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最高裁棄却決定に対する三里塚反対同盟弾劾声明

 先日10月25日に最高裁から出された市東孝雄さんの農地強奪を目的とした農地法裁判の棄却決定に対し、三里塚芝山連合空港反対同盟が弾劾声明を発表しましたので、転載します。

最高裁「上告棄却」決定を弾劾する(声明)

(1) 市東孝雄さんの農地法裁判において最高裁第三小法廷大谷剛彦裁判長は、10月25日付「上告棄却」決定を下した。これは最高裁による強制収用宣言であり、断じて許されない暴挙である。まさに、はらわたが煮えくり返る思いである。われわれは、この決定にひるむことなく強制収用阻止へ断固として決起することをここに宣言する。
(2)この決定は、小作者の権利を保護するための農地法による農地取り上げを許可するものであり、農民として絶対に受け入れられない不当な決定である。法の番人たる最高裁が憲法違反や違法行為にフタをして、国の下僕に成り下がるとは裁判官失格である。最高裁は恥を知るべきである。
そして、市東家が代々100年耕作し、大切に育て上げた農地をこんな無法な決定によって奪うことなど断じて許されない。
空港会社は「への字」に曲がった誘導路を直線化したいなどと言うが、とんでもないこじつけだ。実際、誘導路が曲がっていても問題なく運航されているではないか。市東さんにとって命と同じと言える農地を奪う必要性など何一つ無い。危険であるなら今すぐ使用をやめればいいのだ。
 また、土地収用委員会によって取れなくなった土地を、裁判所が代わって強制収用するなどあり得ない。こんなことを許したら国策に抵抗する術すら無くなってしまう。裁判所が法を無視してまで市東さんの農地を奪うというなら、
われわれがそれに従う義務は無い。
(3)最高裁が、10・9全国総決起集会と10・17耕作権裁判闘争の後に決定を下したことは人民の怒りを恐れてのことである。地裁の段階から積み上げた農地取り上げ反対署名は約7万筆にのぼっている。全国に市東さん支援運動が広がり、これが今、24時間空港化・第3滑走路計画との闘いと結びつこうとしている。新たな土地取り上げと住民追い出し、騒音地獄の拡大に怒りの炎が燃え広がっている。危機にあるのは空港会社の側だ。新たな三里塚闘争の爆発の中で必ず勝利する決意をあらためて表明し、声明とする。
     2016年10月27日   三里塚芝山連合空港反対同盟

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2016年10月26日 (水)

最高裁による農地取り上げ決定(上告棄却)弾劾!

 

 今、三里塚現地、反対同盟から連絡があり、市東孝雄さんに係る農地裁判で最高裁が「上告棄却」決定を出したようです。すでにNHKのニュースでも流れているようです。
 南台の農地をめぐる「境界確認書」や「同意書」の成田空港会社(NAA)による偽造や、農地法の違法な適用によるNAAの脱法行為など一切を無視し、同じ農地で争われている耕作権裁判の審理をも無視した不当極まる決定だ。断じて許さない。
 
違法を重ね、偽造行為までして農民から農地を奪い、空港の「拡張」を強行しようとするなどどうして許せるか。しかも、現在の空港をさらに1000ヘクタールも拡張(農地などの取り上げ)して新たな滑走路を建設し、夜間飛行規制を午前1時から5時のわずか4時間に「緩和」し、住民を騒音地獄に落とし、住民のくらしと人権を破壊するための「拡張」を住民に押し付けるための、その手始めとしての農地強奪としてこの最高裁決定は強行された。こんなことがどうして許されるか。
 
私たち三里塚関西実行委員会は、この不当、卑劣な最高裁決定(上告棄却)を満腔の怒りをこめ弾劾するとともに、あくまでも市東さんの農地を守るために、三里塚反対同盟のみなさんとともに闘いぬく。

 

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2016年10月22日 (土)

今週の産直野菜 (10月22日)

161022 

 三里塚から、野菜がとどきました。

 里芋。じゃがいも、冬瓜、なす、ピーマン、サニーレタス、間引き大根、枝豆、ねぎ  以上9品です。8月末から9月の長雨がこたえているそうです。

 先日の耕作権裁判のおりに「枝豆が小粒なんだけれど。大きくなるの?」と萩原さんに聞くと、萩原さんいわく「豆が大きくなる時に日が射さなかったから、このまま小さいと思う」と。大変ですね。しかし、この異常ともいえる天候の中で現地、萩原さんと市東さんは必死で野菜を供給してくれています。

 三里塚をともに支え、TPP批准の野望を阻止しましょう。

 

 実は、このブログを掲載しているniftyの「ココログ」が、この1110日で終了します。うろたえています。ここで「関実・三里塚」ブログを止めるわけにはいかないので、現在、livedoorのブログに移る準備を開始しました。まだ不慣れで、特に写真の処理が、ココログにくらべ不自由です。ひょっとしたらいくつもの写真をいれた文章は全体を写真にとってそれを掲載することになるのかな。ともかく、人に聞きながらやってみます。すでにココログと同じ内容を、Livedoorの方にも掲載しています。「関実・三里塚」ブログ、あるいは http://blog.livedoor.jp/kanjitsu_sanrizuka/ で検索してください。

 8年近くかけて機械音痴の私が、ようやく慣れてきたのに・・・。トホホ。

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2016年10月20日 (木)

耕作権裁判(10月17日)での萩原富夫さんの挨拶

いろいろこの間ですね、色んなことがおきていますんで、もう頭の中がごじゃごじゃしていて、何をポイントにしてしゃべったらいいのかわからない状態です。今日の裁判についてはみなさんのおっしゃる通りたいへん高圧的な裁判長で、僕も見ていてムカムカするくらいでしたが、次回はみんなで帽子かぶって(一斉に爆笑)、それくらい意地をもってね「ふざけんな」という形で、僕も帽子かぶっていくか。とにかくこの裁判所の態勢というか、本気で農地取り上げに来るということの中で、ああいう裁判官をこっちは、ぶっ潰すというか、ぶっ飛ばしていく、そういう我々の気迫をもってね、これからも闘っていきたいと思います。また1月も(次回口頭弁論、130日)集会、デモをやってね、ガンガン攻めていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

161017今回の10・9につきましても、この一年、反対同盟、事務局中心にいろいろ議論しながら、たたかいを作っていくというスタイルを貫いて、じっくりとやってきました。そういう中で、10・9集会、元気のいい集会ができた。みんなが主体的に自分のことばでたたかいを進めていくということでやりきったなということで、非常に満足のいく内容であったと思います。同時にこの第3滑走路攻撃ということがありますので、それとのたたかいがもうすでに連日、支援の仲間の力を借りながらも、同盟の太郎良さんが「自分が先頭に立ってやる」という決意で、もう本部長として、闘争本部長としてぶっ立って説明会に乗り込んでおります。日々、激しいたたかいを現地の仲間とともに闘っております。昨日も、一斉行動日でありまして、ビラを配って、説明会にも抗議闘争に行くというようなたたかいが展開されております。

で、本日の朝からのデモということで、非常にみんな疲れていると思うんですよね。しかし、こういう一つ一つのたたかいをやっていくなかで、市東さんの裁判等々を勝利していくということだし、実際にこの第3滑走路計画下に入った人々がほんとに怒りの声を上げ始めている、ということが実際にあります。ビラを作って、自分で有志としてビラを配って、反対運動というか、相談する場を作っていくんだとか、そういう動きが始まりました。移転した人だって、「もう動きたくない」「もう絶対にうごかねえぞ」という人もいるんですよ。

こういう形で、私たち反対同盟が3年以上にわたって「第3滑走路反対だ」というかたちでずっと継続してやってきた中で、すでにもう地盤を作っているという状況だと思います。さらに○○○町のほうにも展開を広げながら、住民の立場に立った声をひろって、今後どんどん広めていって、みんなが勇気もって声をあげていけるように、そういう状況を私たち自身がつくっていくことだと思っています。

そういう重層的なたたかいがこれからも続きます。

今後のたたかいですけれども、市東さんのたたかいについても、署名運動をしっかりと取り組んで、更に広げる。そして最高裁に対するたたかいもまたやる。そして耕作権裁判もデモをやって闘っていく。裁判所の中でも、もうあいつらの言うことは聞かないというくらいの、「ふざけんな」というたたかいを、思うようにはやらせないというたたかいを、今日のようにたたかっていきたいと思います。

そして私たちは、さらにさらに大きな運動にしていくために、いままでつき合いしていない人たちに対しても、心から我々のたたかいと一緒にやろうと、やっぱり市東さんの農地が取られようとしているときにね、過去の問題とか、「あいつらとはやれない」とか、こういうことを言うんじゃないよと。同盟自身がそういうことは余り気にしないというか、ぜひ来てくれと、どんどん声をかけてね、まあ、10・9についてもいろんな方が来てくれましたけれども、私たちがそういう立場であれば道は開けると思います。今後も、みなさんとともにたたかっていきたいと思いますのでご協力をお願いいたします。

じゃあ、今後もよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

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10・9三里塚 関西実行委員会からの挨拶

 全国から集まられたみなさん。ご苦労様です。そして反対同盟のみなさん、ご苦労様です。私は関西実行委員会の松原です。

 三里塚闘争は、今も言われましたけれど、あるいは基調報告という形で新たな反対同盟の決意という形で示されましたけれども、成田は今、ほんとうにもう一度新たな、大きな陣形を作り上げなければならない、そういう時が来ているんだという事をあらためて確認したいと思います。

 16109_2なによりも、国の成田空港の拡張計画、このことに対する怒りを組織していかなければならないと思います。それは主要には農地強奪というかたちで、再度現れてきています。なによりも、市東さんの農地に対する最高裁の段階に入っている農地問題です。何としても私たちは、この市東さんの農地問題を、最高裁による強制収用を絶対に許さない、そういう闘いとして実現しなければならないと思います。国が、あの沖縄で先日、許し難い判決を行ったあの多見谷が、現在、最高裁に行っている農地取り上げの攻撃の最初の、というよりは中身をつくりました。こんなことをどうして許せるか。沖縄のみなさんと一緒にこれをはね返していかなければならないと思います。

そして3千メートル滑走路、あるいは、暫定滑走路の北へのさらに1千メートルの延伸、このいずれもで、先ほどの基調報告にもありましたが、あらたに1千ヘクタールを越える拡張を行おうとしている、市東さんへの農地取り上げもその一貫なのですけれども、新たな住民、農民への土地取り上げ、そんなことがどうして許せるか。しかも、その動きの中で東京オリンピックを口実として最終的な24時間化に向けて、4者協議のなかで午前1時から午前5時までのわずか4時間の飛行禁止、飛行制限という規制を「緩和」する。これは緩和ではなくて、まさに人殺しの騒音問題を引き起こします。すでに厚木基地の現状の10倍を超える騒音状態になっているというこの成田空港で、そんなことをやれば絶対に人が住めない大変な事態になります。

航空機騒音の問題は、私たちが関西空港に反対したあの70年代に、大阪空港の騒音問題として始まりました。そして内陸空港では、夜の10時から朝の6時が、とりあえずの飛行禁止規制が決められたのです。あるいは「内陸空港はだめだから」という形で、関西空港が関西の海上に押しつけられたのです。そういうことを今、あきらかにすべて投げ捨てようとしているのが、今回の午前1時から午前5時までの4時間の飛行規制という、こんなでたらめな事を絶対に許してはならない。

この人権無視を粉砕して、三里塚こそが、反対同盟のみなさんの農民の闘いこそが、その先頭に立たなければならない。そして、立つことができるだろうと思います。そして私たち三里塚勢力が、この闘いをみんなで担う、その大事さを訴えたいと思います。

そして、最後に、今週、国会は補正予算の審議を終わり、週末にもTPPの批准に向けた審議に入ろうとしています。すでに委員が「強行採決も辞さず」と暴露してしまったように、自民党の中ではそういう動きが始まっているからだと思います。共謀法をこの国会から取り下げて、いわば目玉としてTPPを強行しようとしている。このことについて、私たちは怒りをこめて立ち上がらなければならないと思います。あの戦争法反対の昨年以来の闘いを引き継いで、このTPPを絶対に許さない、こんな国の形を変えてしまう、あらゆる99パーセントの人々の権利を奪い、ごくわずかの巨大資本、あるいは大企業のためのそんなTPPを絶対に許してはならない。このことを、私たちは、今日の闘いをテコにして、11月末、延期しても12月初めに終わると言われている、TPPの批准のためには衆議院だけですから、この11月の初めにも終わると言われている、このTPPの審議を絶対に許さない、そういう闘いを各地域で起こしていこうではありませんか。

これは、三里塚の、農業を守る、農民を守る、農民切り捨てを許さない、そういう闘いとしても重要だと私は思います。このことを最後にみなさんとともに確認をして、そして安倍政権を打倒する、あのデタラメ極まりない安倍政権を打倒する、そういう闘いへ反対同盟を先頭に進んでいこうという事を私自身の決意として申し上げて挨拶を終わりたいと思います。ありがとうございました。

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2016年10月19日 (水)

10・9三里塚 沖縄の彫刻家・金城実さんの挨拶

【「市東さんの農地を守る沖縄の会」共同代表の金城実さんと同会事務局長の金治明さんが登壇し、代表して金城さんが挨拶されました】

 え~、いろんな話しがでてきましてですね、裁判の問題、どちらがどうなっているか。

 私は、横堀に「抵抗する農夫」という彫刻を制作した金城実というもんです。今から41年前です。僕は37歳。それが78歳の爺(じじい)になっとる。

16109戸村さんとか前田俊彦さんとかと一緒に、あの像が(岩山鉄塔に置かれ)鉄塔が倒された時(197756日)に、あの彫刻が壊されているかもしれないので、見せろ、見せないで(機動隊と)揉めました。あの時、学生たちが付いていったんですよ。この中におりますかな。私の顔を覚えているのが。まあ、どうでもいい。

先ほど福島からの話しがありましたので、それにつないでですね、今、沖縄で辺野古の闘いと高江の闘いが闘われてるんですが、どこと(闘っている)というと国なんです。沖縄には原発はないです。福島の原発、福島だけではなくて日本中にある。日本国民は緊張感がない。沖縄の米軍基地が叩かれる。4人の人が死んでいる。普段からそうだ。原発事故というのは普段じゃない。普段として目の前に現れない。だから緊張感がない。ところが沖縄の米軍基地を狙う以上に、原発のあるところ全部、狙った。日本の未来はない。活動家たちから、沖縄の米軍基地があまりにも重要視されていて、福島におけるあの原発の事故が、「あれは天災だったから」と。ところが、震災だけじゃない戦争の時にもっとも狙われるのが原発だ。日本国民、気が付いていますか。原発で(事故が起こると)水が飲めない。(関西でも)琵琶湖の水が飲めない。大阪も水が飲めない。まさしく日本は不毛の地。ゴーストタウン。人間の住めない。

16109_2沖縄と福島を比較するときに、イメージの中では普段に死体を見るという沖縄の戦争のイメージと、福島型のあっちこっちにある原発が事故があった時に、もう日本は人が住めないということに気が付いていますか。みなさん。日本人は。ここですよ。沖縄の基地よりもっと恐ろしい。気が付いていない。

もう一つ。三里塚の問題もこの三つのうちで、三里塚、沖縄、福島の中で、三里塚というのが静かなはずだ。沖縄でもそんなに広がっていない。今日も、辺野古で闘っているカヌー隊の人が、ここにいると思うんです。(ここでウチナーで話されたが聞き取れない)どういうことかというと、力が強いとか、威張りくさっているけれども、お前らに小さな針が飲めるのかということばだ。この小さな針が三つある。福島と沖縄と三里塚だ。小さな針だ。沖縄の土地は0.6%。74%の米軍基地がある。あまりにも小さい。とても小さい。この小さな針をとって飲めるかということだ。

どうですか。誇り高いよ。闘っている人間は。日本の人口からすると小さい。僕も小さい、パッと見ると。だからこの国の誇りと言われている宝物、実に小さい。実に小さい。小さいけれど、それを一歩も譲らないというそのこと自体が、どんだけ日本の未来に対して力を与えるかという事を忘れてはいかんということです。この世界は。

もう一つ。弁護士の先生たちの話しを聞いていた。確かに裁判にかけても負ける。俺は、沖縄の靖国裁判の原告団の団長だ。大阪時代から引きずって28年間。今でも頑張っている。一度も勝ったことはない。なんで勝ったことのない裁判をやるのか、ここです。ともすると絶望的になる。28年間もやって1回も勝てない。だんだん仲間割れになる。「一度も勝ったことのない裁判をまだ続けるのか」というのが出てくるんです。8人おった原告団が3人ドロップアウトして、5人になってしもうた。寂しい。あぶない。「もう、あかんかな」と思う。じゃあ、なぜやるかというと、ここだ。なぜやるか。なぜやるか。絵にもならないが、プライドだ。「プライドなんてそんなに必要か」というやつがおる。米軍との闘いにどうだ。米軍基地の前で、俺は言う、米兵たちに向ってこういうことを言う。「あんたがたは給料をもらってピストルをもっている」「しかし、我々は、沖縄の民衆には、あなた方が持っていないものがある。それはどういうものかわかるか、こら。プライドというもんだ」。「奪えるか」。

16109_3プライド。オール沖縄が出来たのは、まさしくその見本です。オール沖縄は、復帰運動で戦った革新から生まれたものじゃない。三里塚のみなさんも心しといてくださいよ。仲間割れは絶対するな。「共闘する」。なに派、何の組織、あれ派なんていい。オール沖縄が生まれたのは、自由民主党の(沖縄の)党首であった翁長ともう一人大物がいる。仲里利信、85歳。自由民主党のトップ。なぜ彼らがオール沖縄をつくったかというと、まさしくプライドだ。どうしてか。翁長が那覇市長の時に、建白書を持っていった。安倍首相にもっていったけれども、(受け)取らない。街頭をデモしている時、ヘイトスピーチをあびた。「沖縄、帰れ」「沖縄人、殺す」「中国のスパイ」。ね。その時に、プライドを傷つけられることがどんだけ凄いことか。プライドに火が点くことがどれだけ大事なことか。これが市東さんのたたかい、みなさんの闘いの大事な点だ。

先ほど田中正造の話しが出ていた。この正造のたたかいはお母ちゃんから始まった。時間がないから説明しませんが、城山三郎の『辛酸』という小説を見たらわかる。

そこでだメディアにも言う。この裁判で最も大事なのはメディア。今、ここにはメディアはおるのか。「敗けたけれども、勝つ」というのはメディアがしっかりしている。だから沖縄の新聞を潰しに来たんです。(この後、少し聞き取れず)

そしてもう一つ、最後になりますが、若い青年たちがおるけれども、あんたがたが大先輩たちから受け継がれ、受け継がれて変化の進化の途中にあるのが今だ。負けるか勝つかなんて考えない方がいい。闘う。必ず進化する。沖縄でも独立論が出ている。現実性はないと思う。しかし、逆らわなきゃあいかん。それは、負けようがどうしようが、次の世代に遺伝子が移って進化する。

そのことを強く訴えて、みなさんとともに頑張りたいと思います。ありがとうございました。

【本文中(  )での補足は管理人が補充、注釈したものです。】

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2016年10月18日 (火)

10・9三里塚 関西生コン・西山直洋さんの挨拶

本集会に結集するたたかう仲間のみなさん。こんにちは。関西生コンの西山です。

16109私たちは、この三里塚50年のたたかい、これからも断固連帯して、勝利するまでたたかうことをまず冒頭に述べさせていただきます。

私たち関生では、三里塚と同じく50年を迎えました。この10月の最中になりますが、51回目の定期大会を開催し、新たな方針を確立して運動を進めていく、そういう時期に入りました。まさに三里塚と同じように、たたかいを止めることなく継続して運動を続ける、それがまさに勝利への道だという核心を持っています。

そして私たちは、先ほど動労千葉の田中委員長がおっしゃったように、労働組合ですから労働者の力でこの三里塚の闘争を、そして今、安倍が暴走する沖縄問題、原発問題、すべての政治的な課題を解決させていく、そのつもりで、今後関西を中心にみなさんとともに闘っていきたいと思います。

16109_3さて、この三里塚の闘争ですが、50年を迎えてこの三里塚との関わり方をどのようにしていこうかと、我々も考えています。東京、関東のみならず、関西でも三里塚の取り組み、運動を知らない人がたくさんいる中で、私たちが広げていく、そういう取り組みを私たちがすることで、この三里塚運動を勝利させていく、そのような取り組みを私たちは大阪を中心に行っていきたい。そして、当然のごとく三里塚現地と連帯し、ともに闘っていく。この二つを連動させて今後も運動をしていきます。

大阪では、この三里塚50周年をどのようにみなさんと共有するかということで、この2月、大阪で大規模な集会を企画しています。ぜひとも、全国の仲間のみなさんとともに、この集会を成功させ、この三里塚勝利に向けたたたかいを続けていきたいと、このように考えています。

私たちは先ほども言うように、労働組合ですから、労働者の力でどのような運動をつくれるか。私は個人的ではありますが、この三里塚闘争、あらゆる運動に向っていく中で、労働組合のできるストライキをもってあらゆる政治闘争も同時に勝ち取るんだということをあらためて確認しております。

16109_4この51回目の私ども関生の定期大会後においては、おそらくあらゆる政治的な闘いも含めて、闘争をどんどんどんどん今まで以上に打ち込んでいく、そのような方針が確立されると思います。

ぜひともこの116日に開催される労働者決起集会においても、私たち大阪から、港合同の仲間とともに、この全国的な労働者のたたかい、そして今、崩れ去っている労働運動をまさに再生させていく、この取り組みを全力をつくしてみなさんとともに闘っていきたいと思います。

この間、私たちは大阪の方でできることといえば、今は裁判の支援、そして署名活動です。これも継続して行っていくとともに、この三里塚の運動を全国的に広げていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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耕作権裁判を傍聴して (10月17日)

 161017昨日、市東さんの耕作が不法耕作だとして成田空港会社(NAA)が訴えって始まった第1次農地裁判「耕作権裁判」の口頭弁論が開かれました。

 裁判に先立って、雨が降りしきる中、小さな集会と、裁判所にむけたデモが行われました(右写真は、裁判所前をデモするところ)。

 裁判では、「予備的主張」としてNAA側が、偽造された「同意書」「境界確認書」を偽造されたものではないとして、それを根拠に「予備的主張」なるものを出してきたことについて弾劾する場となった。

 161017_2そもそも「偽造」問題を巡って東京高裁などから3度にわたって「文書提出命令」がNAAに対して行われながら、ごく一部の黒塗り文書を提出しただけで、多くは「紛失したから出せない」と言い逃れ続けている。しかし、僅かに出てきた文書によっても、当初、農業委員会に彼らが提出した地図が、市東さん親子が耕作している現状、不法でも何でもないことを示すもので、彼らが「偽造」したものを根拠としてこの裁判に提出してきた地図とは違うことが指摘された。(左写真は、裁判後の報告会)

 161017_3裁判後の報告会で、このNAAの破綻が明らかにされた。そして姑息な論理に逃げ込むNAAを救済するために、第2次農地裁判(現在最高裁で審理されている農地法裁判)で多見谷裁判長を送り込んだように、そして沖縄の辺野古の裁判に多見谷を現在送り込んでいるように、内田裁判長が今回送り込まれたとみなければならないことが指摘された。「勝てる裁判の時には勝たなければならない」。そのためには極悪裁判官(検察に8年間も席を置いた=国に魂を売り渡した)である内田を打倒するつもりで裁判を進めなければならないと弁護団から提起された。(右写真は、集会で挨拶する萩原富夫さん)

報告会の冒頭、市東孝雄さんが挨拶をされた。

161017_4― 今日は、みなさん、早くからデモ、裁判の傍聴とお疲れ様でした。

今日の裁判の中でありましたように、向こうが言ったように、その位置関係のね、どこでも、空港のそばであればみんな空港の敷地で、なんでもいいんだと、そういう考え方が裁判の中でこの「41-9」の問題ででてきました。これは絶対に許せないと思います。ですから弁護士さんと一緒に、もっとやっていきたいと思います。

現地でも、第3滑走路問題で、連日、みなさん、忙しい思いをしていますけれども、これも、第3滑走路問題でも、騒音問題ですね。それに24時間。これはね、どこでも今以上にうるさくなる。それを全然言わないで、空港強化のためにはなにかという、そういう空港会社側の言い分を絶対に崩して、これからも頑張っていきたいと思います。―

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2016年10月15日 (土)

今週の産直野菜 (10月15日)

161015 先ほど、三里塚から野菜が届きました。

 サツマイモ、ラディッシュ、ピーマン、サニーレタス、ナス、枝豆、じゃがいも、ネギ

 以上8品です。先週、全国集会に行くなどで、野菜をとっていなかったので、ほっ。しかし、この程度だと足らないか。

 明日は京都の円山野外音楽堂で恒例の『変えよう!日本と世界』があります(午後2時から)。集会前、午後1時から2時、会場入り口で市東さんの5万人農地署名を行います(合わせて人数がおればTPP批准反対の署名も)。お手伝いできる方は、お願いいたします。

 明後日、千葉で耕作権裁判の口頭弁論が午前10時半から千葉地裁601号法廷であります。先立って、午前9時、裁判所近くの葭川公園に集まり、打ち合わせをやったのち、裁判所までデモを行います。農地裁判が最高裁の段階で、いつ判決が出てもおかしくない状況にあります。農地裁判と一対になった耕作権裁判の傍聴闘争は決定的に重要です。空港会社の偽証や証拠偽造、違法行為を耕作権裁判のなかで明らかにさせ、最高裁による反動判決を阻止し、高裁決定(前提としての多見谷地裁決定)を棄却させましょう!

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2016年10月11日 (火)

10・9三里塚  市東孝雄さんの挨拶

みなさん。ご苦労様です。

16109_5最高裁5万人署名、3回目の提出をこのあいだ行いました。本当にありがとうございました。みなさんもご存知のように、最高裁はいつ判決が出るかわからないという風に言われています。しかし、私は、どんな判決が出ようとも、ここに残り闘い続けます。その時には、ここにいる皆さんも一緒になって闘っていただきたい。それをお願いしたいと思います。

今、第3滑走路問題という事が打ち出されました。しかし、成田空港35年で、いまだ23万回なんですよ。それが、50万回にする。まるきりデタラメですよね。そんなことあり得ないですよ。それを机上の計算だけでね、みなさんの雇用も増えるし、町全体が潤うと。そういうことを空港利権に群がっている政治家やブローカー、あとは商工会ですね、そういう連中はその利権に群がるために集まっている。そこには地域住民の考え方だとか、これは困るという騒音でもなんでもそうですよ。そういうことは一切ありません。

そういう中でこの第3滑走路建設。これからも私たちは地域住民に色んな意味で、空港会社が話さないようなことを、こういうことがあるんだという事を知らしめ、これからも闘っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 16109_6それと、この場をお借りしまして、この間、4ヶ所で「福島菊次郎写真展と今の三里塚」を開催しました。多くの方が集まり、いろいろな感想を述べてくれました。その開催に関わっていろんな方が手伝っていただきました。この場をお借りしまして、その方々にも厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

これからどういうことが私に出来るか、闘い方、みなさんと、ほんとに。このままでは勝てないかもしれない。だけどそんなことで負けたわけじゃない。自分の生き方を貫くということで、みなさんとともに闘っていきます。

動労千葉をはじめとする労働組合、そして市民運動。そして何よりも国策と闘う沖縄、福島、そして三里塚。一つの闘いとして、これからも闘い続けます。「三里塚は不滅です」とそういう気持ちで背中が語っています(背中を向けて)。

終わります。

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10・9三里塚集会基調報告

10・9三里塚全国集会基調報告  

                        萩原富夫さんが提起

 三里塚闘争50周年を迎えた本年の闘いは、まさに激闘の一年であり歴史的一歩を踏み出した年でした。昨年の10・11集会において宣言した「最高裁による強制収用許すな! 第3滑走路粉砕! 安倍政権打倒!」の闘いを猛然と闘い抜きました。《強制収用を許さない最高裁緊急5万人署名》を賛同署名とセットで推進することで、運動の広がりと支援陣形構築に成功しました。以下、総括と方針を提起します。

Ⅰ) まず何よりも市東さんの農地死守の決戦として勝利してきました。16109農地法裁判は昨年8月10日の上告以来1年2か月が経過しており、最高裁の判決が切迫しています。3度の署名提出行動と9・7最高裁デモを闘い、農地取り上げの違法・無法を訴えてきました。提出した署名数は総計20539筆にのぼり、上告棄却を許さない大きな力になっています。また、千葉地裁の耕作権裁判を一体の裁判として集会とデモで迎え撃ち、攻勢的に闘うことで勝利的に進んできました。「耕作者に権利あり」「市東さんの同意のない農地売買は無効だ」「農地の強制収用は絶対に許さないし、許されない暴挙である」ことを徹底的に訴えて、今後も署名運動を軸に闘いましょう。
 二つ目は、7・3三里塚50周年東京集会が630名の結集で大成功したことです。映画「三里塚の夏」、福島菊次郎写真展で闘争の原点を振り返りながらも「三里塚の今」を伝えることにこだわり、市東さんの闘いへの支援・連帯を第一に訴えました。署名運動をしていると「まだ続いてるんですか」「知らなかった」という声が聞かれます。この状況を打ち破り、市東さんの闘いを全国に知れ渡らせるためにこそ、50周年集会はあるからです。この一年を通じて三里塚キャンペーンの年として、積極的に活動してきました。その成果が集会の感動を生み出したものと考えます。
集会参加者、発言者、それぞれの「三里塚」が、現在進行形の「今の三里塚」とつながりました。そして、国策と闘う柱として三里塚・沖縄・福島を結び、一体性と連帯を強め元気の出る集会になりました。三里塚闘争が50年という長期にわたって闘い続けている意義は計り知れません。参院選の真っただ中に三里塚集会があったことも意義深く感じました。皆さんの参加、集会への賛同とカンパ、ブース出展のご協力にあらためて感謝申し上げます。
 三つ目に、第3滑走路建設との闘いです。9月27日、国とNAA、千葉県、地元9市町による「4者協議会」が開かれ、芝山町の菱田・大里地区などに3500mの滑走路と旅客ターミナル、貨物施設など含めた新たな空港敷地は1000haも拡大するというとんでもない計画を発表しました。この規模は空港をもう一つ造るに等しいものです。これによって少なくとも約200戸が移転、新たに約2000世帯が騒音下に入ると言われています。空港にとっても、住民にとっても、最大の問題は発着時間の3時間拡大です。つまり夜間飛行制限を午前1時から5時に縮小するというのです。これは単なる制限の緩和ではなく、実質的に24時間空港に他なりません。「飛行制限」という言葉はまやかしです。
 反対同盟は、構想が明らかになった3年前から毎月の空港周辺地域への全戸ビラまきの宣伝活動を続け、第3滑走路をはじめ空港機能強化策に反対してきました。騒音下住民は「騒音と落下物対策もないのに被害ばかり押し付ける」やりかたに怒っています。千葉県知事の森田健作は「日本の発展には素晴らしいこと。良かったと思えるようにしていく」と金もうけ優先の本音を語りながら、その恩恵があるかのように言いくるめようとしています。また、「住民」の名を語り推進運動をしてきた「実現する会」も「有志の会」も、商工会・土建会社・不動産屋・闘争脱落者などの利権目当ての輩です。地域のことなどどうでもよくて、目先のカネが目的なのです。もっとも、そのことは地元住民もよく知っています。
 16109_3すでに3日の成田騒対協(成田空港騒音対策地域連絡協議会)への説明を皮切りに、横芝光町、芝山町、多古町での住民説明会が6日から17日の予定だけで13回連続して開かれようとしています。反対運動がおこる前に一気にかたをつけようという卑劣な意図が明らかです。6日の横芝光町の説明会では約90人が参加し「開港当初の約束を厳守してもらいたい」「4時間しか寝るなということか」「国の政策の犠牲になるのはまっぴらだ」などの怒りの声が上がっています。JR横芝駅周辺の中心街が新たに騒音区域に入るというのだから、住民は絶対に受け入れられない。「寝室に内窓をつける」のが騒音対策だって!ふざけるな!生活のすべてが騒音にさらされるんだ。こんな住民無視が許されるでしょうか。本当に怒りに堪えない。移転を迫られる住民は不安がつのり、将来を描くこともできません。われわれはただちにこの暴挙を弾劾する宣伝活動を行い、住民への決起を呼び掛けています。豊かな農地と里山、自然環境破壊、地域破壊、生活破壊を許さず、第3滑走路粉砕=軍事空港阻止へ周辺住民と共に闘いましょう。

Ⅱ)とりまく情勢を見るならば、安倍強権政治が激しさを増し、人民の闘いへの攻撃が強まっていると感じます。
 安倍政権は7月参院選後、ただちに沖縄・高江に機動隊500名を派遣し、反対する住民・市民を暴力的に排除し米軍ヘリパッド建設を強行しています。辺野古違法確認訴訟では9月16日、あの多見谷裁判長が国側の主張を代弁し、国側勝訴の判決を出しました。出来レースとはいえ、多見谷裁判長と国側代理人の定塚誠の三里塚コンビによる、あからさまな国策強制裁判にはあきれるしかありませんが、最高裁で多見谷判決を串刺しにしてやろうではありませんか。また、反原発運動に対しては、経産省前テントの強制撤去が早朝3時から強行されました。
 そして福島では、子供たちの甲状腺癌ないし疑いが175人にのぼり、136人が甲状腺摘出手術を受けているという深刻な事態にもかかわらず、被曝の影響を隠すため県は検査の縮小・打ち切りへと動いています。自主避難者への住宅支援打ち切りや帰還強制を許してはなりません。あらゆる場面で国策を強制してくる安倍政権を何としても打倒しましょう!
 16109_4さらに国会では、TPP承認案・関連法案が審議されようとしています。問題はコメなどの農産物だけではなく、医療や公共事業などにも影響が及びます。TPP批准を阻止しましょう。南スーダンPKOでの自衛隊の武力行使に反対し、戦争法を廃止させましょう。ヘイトスピーチや「障害者」虐殺など、差別・排外主義の空気が広がりつつあります。労働者が人間らしく働き、生活できる社会に変えていくことが根本的に必要です。闘う労働運動が待った無しに求められています。パククネ打倒・朝鮮核戦争阻止へ18万人のゼネストを闘う韓国・民主労総に連帯し、11月国際共同行動(11・6日比谷、11・12~13ソウル)に立ち上がりましょう。

Ⅲ)成田空港建設とは、農業破壊と引き換えに資本が生き延びようとする経済至上主義の国策であり、軍事転用をにらむ戦争準備でもあります。それとは逆に、私たちの有機農業は生きた土を作ることから始まり、あらゆる命と共生する農業です。その土と農地を破壊する開発や原発、軍事基地建設、戦争とは相いれません。農民には体をはって農地を守る理由があるのです。
 三里塚はこれからも農地を守り第3滑走路粉砕・軍事空港阻止を貫きます。「農地は命」を合言葉に市東さんの署名を訴え、新たな出会いと支援・共闘を求めて幅広く運動を進めていきます。みなさん、共に闘いましょう。

★10・17耕作権裁判・千葉地裁包囲デモへ (9時集合、場所千葉市内)
1・9新年旗開き、3・26全国総決起集会(成田市街地)に結集を!
PDF版はこちらから⇒「16.10.9三里塚基調報告.pdf」をダウンロード
        【全文・三里塚反対同盟ブログより転載】

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2016年10月10日 (月)

10・9三里塚全国集会

16109
 昨日、三里塚現地で50周年集会を成功させた7月を引き継いで、市東さんの農地を守ろう、第3滑走路建設反対、16109_2夜間飛行の規制緩和(24時間化)を許すな!と三里塚現地での全国集会が、用地内にある萩原さんの「清水の畑」で開かれました。
 朝から時折横殴りの雨、集会が始まるころには会場が畑ですから、すごいぬかるみ状態。やむなく、集会の向きを90度変えて、演台と一部は畑の中ですが、半分ほどが畑の淵の土手と林の中に。集会途中で雨が上がり、ほっ。しかし、演台周辺のぬかるみはひどく、写真を撮るのに一苦労しました。

 16109_3集会は、北原鉱治事務局長の病床からのメッセージのあと、萩原富夫さんが用意した基調報告を読み上げました。久しぶりに反対同盟の「たたかいの方針」を聞くことができました。
16109_4 「市東さんの農地取り上げを打ち破ろう」という枠の最初に登壇した市東孝雄さんが、いかなる事態になろうと天神峰で農業を続けていくと決意を明らかにしました。
 「沖縄・福島・三里塚一体で国策と闘う」の枠では、福島からの椎名千恵子さんに続いて、16109_5沖縄から彫刻家の金城実さんとキムチミョンさんが登壇し、金城さんが「オール沖縄」に触れながら三里塚が、福島、沖縄とともに大きな枠組みを作っていくために陣形を拡げ連帯していくことを呼びかけられました。
16109_6 連帯挨拶で関西生コンの西山直洋さんが登壇し、動労千葉とともに労働者と労働組合の闘いの重要性を訴えるとともに、来春2月に、関西での「三里塚50年」の取り組みに協力を求められました。
 動労千葉の田中委員長、反対同盟の顧問弁護団、市東さんの農地取り上げに反対する会、全国農民会議など多くの発言が続く。16109_7経産相テント前ひろばからもメッセージが届き、読み上げられました。
 薬の副作用から体調を崩され、来れなかった山本善偉関実世話人に代わって、私が久しぶりに登壇して連帯挨拶をさせていただいた。
 16109_8雨の中も含め、集会全体は休みもなく3時間を超えた。ちょっと長いなぁと思いながら、ようやくデモ出発。
 東峰部落の中を通って、市東さん宅の前、そして市東さんの南台への畑へ。私たち関西の一部は、東横インのところでデモから離脱。帰途につきました。

 東峰部落をでたところで、思わず「えっ!」とデモ右手の機動隊を見た。面白いパフォーマンスをする人がいる。デモ隊が通っていくのを見定めて、私たちがいる先頭集団に戻ってきた。

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2016年10月 3日 (月)

10・9三里塚へ行こう

 10月9日、三里塚の現地、萩原富夫さんが耕作している農地、通称「清水の畑」で全国集会があります。16109みなさん。三里塚へ行こう。住民無視の第3滑走路建設に反対しよう。住民のくらしを破壊する飛行禁止時間の緩和を許すな!
 右のチラシは、PDF「16.10.16集会チラシ.pdf」をダウンロード からも印刷できます。

 何度も現地に行っておられる方は、わかるのですが、「行き方」が結構、難しいです。

①簡単なのは、JRや京成の成田駅でタクシーに乗り、「ホテルの東横イン成田の前から右に折れ「旧道」に入って、東峰神社の前」と運転手さんに指示されると大丈夫だと思います(できれば下図の地図を示して)。約30分くらいで、2700円余くらいかかります。東峰神社を挟んで反対側が会場の入り口になりますが警察がいっぱいいて検問していますのでわかります。あとは道なりです。
②反対同盟が成田駅からマイクロバスを運航しています16109_2。「予約がいる」とこのブログで書いていましたが、いらないそうです。溢れれば、一緒に組んでタクシーでということのようです。こちらの思い込みで、ご迷惑をかけました。
③京成成田駅東口から地域の「くるくるバス」があります。ただし本数が限られています。午前8:49発と11:44発の「津富裏ルート」です。いずれも「東峰」(10個目の停留所で、東峰神社の前に止まります。手前の停留所が「天神峰」で市東さんの畑の前)。乗っているのは15分程度ですので、先の方は少し早すぎますが(ぶらぶら静かな中を散策するのも・・・)、後の方は集会が始まった直後に着きます。これだと片道200円です。ただ、「くるくるバス」には行き先がいくつもありますので「東峰に行きますか」と必ず確認してください。帰りは、市東さんのところにもどって天神峰のバス停から、少し遅いですが16:54にバスがあります。

 なお、①と③の帰りについては、他の車に相乗りさせていただければいいのですが、あまり見込みはありません。デモの解散地点から戻ると、日航ホテルか東横インホテルがあります。そこでタクシーを呼んでもらうのがいいではないでしょうか。

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2016年10月 1日 (土)

今週の産直野菜 (10月1日)

16101 今週の三里塚から届いた野菜です。

 玉ねぎ、じゃがいも、しょうが、ししとう、かぼちゃ、ニラ、ナス、ネギ 以上8品です。

 Facebookの方で騒いだのですが、ココログがこの11月10日で閉じられる。そのためか、この入力画面がいったん閉じられていた。 

 今、やってみたら開いた。ということは11月10日までは使えるようですね。(わからないが~)

 いつ使えなくなるかわかりませんが、それまではアップしていきます。10月9日の全国集会もありますし。その後は、違うブログを使うと思います。

 みなさん。よろしくお願いします。ココログに9年半お付き合いさせてもらいました。その間に投稿した記事は、2000件を超えました。

 niftyの事情で、ご不便をかけますが、これからもよろしく。

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