新やぐら裁判口頭弁論 (5月30日)傍聴記
5月30日、千葉地裁で「新やぐら裁判」(第5回)口頭弁論が開かれた。市東さんの農地を巡る耕作権裁判と同じ内田博久裁判長と右陪席裁判官が代わったことで、この日は被告(反対同盟)弁護団による更新意見陳述が1時間にわたって、5人の弁護士によって行われました。
市東さんの自宅の前にある天神峰の農地、作業場がある敷地の中に、やぐら(右写真、その右側に大看板があるのが写っています)、誘導路への監視台、そして県道わきに建てられた大看板(左写真、ビニールハウスの左手に後ろ側から写っています。この写真が天神峰の畑)、この4つの物件を巡って争われている裁判です。
当初、空港会社は、市東さんにこの物件の撤去を求めていました。農地法裁判で農地取り上げを企んでいるものの一環として求めてきたのです。ところが反対同盟から、この4つの物件は市東さんのものではなく、反対同盟のものだとその法廷で指摘され、空港会社は慌てて、最初の裁判を取り下げ、あらためて反対同盟に撤去を求めてきて「新やぐら裁判」が始まりました。
ですから、この日の更新意見陳述は、これらの物件の取り上げと市東さんの農地取り上げに係る農地法裁判は一体のものであるという原点に立って、もっぱら空港会社による農地取り上げの違法性、とりわけ農地法の制定趣旨である農地を守り耕作者を守るという趣旨に反し、憲法を始め関連法規を無視したものだとの具体的指摘などに集中して弁論が行われました。
次回(第6回)口頭弁論は、9月26日(月)、次々回(第7回)口頭弁論は、12月5日(月)、いずれも午前10時半開廷で、傍聴券配布がありますのでその20分前には千葉地裁1階ロビーにお集まりください。
なお、次回耕作権裁判も、この日と同じで裁判官交代にともなう更新意見陳述が行われます。内田裁判長に、農地とは何か、農地法とは何か、そもそも国策による農地取り上げとはなにか、徹底した「教育」が行われるものと思われます。期日は、7月11日(月)午前10時半開廷です。なお、反対同盟は、この耕作権裁判の再開の重要性から、開廷に先立ってデモを行うようですが、詳しいことはまだわかっていません。
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