新しい年が明け、それぞれの闘いが始まっています。
三里塚の闘いも、今年6月には丸50年を迎えます。市東さんの農地法裁判が、最高裁第3小法廷での審理が開始されており、予断を許さない一年となっています。同じ農地に係る「耕作権裁判」「新やぐら裁判」がいずれも千葉地裁で係争中であり、今すぐ何かがというわけではないでしょう。(右写真は昨年10・11全国闘争での市東孝雄さん)
しかし、昨年末、突然第3誘導路裁判の裁判長が、異動時期でもないのに変わりました。そして沖縄の国による沖縄県を訴える裁判、あるいは高浜原発再稼働差止め仮処分決定が、昨年末、最高裁から派遣された裁判官によって逆転決定され、関西電力は、今月末(28日?)3号機の再稼働を進めようとしています。このように「国策」に関わる裁判は、安倍政権は躊躇なく強権的に進めようとしています。私たちは、まさに「臨戦態勢」で新しい年を迎えねばなりません。それぞれの団結旗開きを、そうした想いで勝ち取りましょう。
三里塚反対同盟団結旗びらき
時・1月10日(日)午後1時~
所・レストラン「ハナマサ」(成田市並木町大久保219-304)
(参加費 2500円)
三里塚関西実行委員会旗開き
時・1月24日(日)午後5時半~8時半
所・神戸学生青年センター(阪急神戸線「六甲」下車北東に徒歩2分)
(参加費 1000円)
つい先日、3月の三里塚全国闘争の準備でホテルの予約をしようとしたら、3月末は、成田空港周辺だけでなく、成田市も、安いホテル代のところはすべて満室(旅行会社による買い占め)でありませんでした。昨年の3月、10月には成田空港周辺は満室だったのですが、成田市にはまだ空室があったのです。
これは安倍政権が、GDP60兆円の大きな目玉として「観光立国」をすすめようとしているからです。安いLCCによる日本への旅行客が関西空港、成田空港共に急激に伸びています。安倍政権は、2020年の「東京オリンピックの成功のために」と称して、この流れをさらに拡大し、成田空港の離発着年間30万回の達成を目論んでいます。そしてその流れと勢いに乗っかる形で、成田空港の「第3滑走路」建設を目論んでいるのです。
日本の経済に陰りが深刻な形である中で、アジアの物流、人と物の流れをひきこめずして展望がないことは明らかです。そのことに見合う「首都圏空港容量」の拡大は、成田空港の拡大しかないとしているのです。
こうした流れは、成田空港周辺、とりわけ成田市北部(空港北側)に住む住民をはじめ数千人の住民のいのちとくらしをおびやかすことになるのは明らかです。
今安倍政権は、こうしたひとりひとりのいのちとくらしなど全く眼中にはありません。それは福島の原発被害者のいのちとくらしを切り捨て、「復興」の名のもとに帰還を強制していることが何よりも物語っています。また福島の破壊された原発から膨大な放射能が漏れ続け、いまだに原因が究明されない中で、昨年秋、川内原発を再稼働させ、この1月末には高浜原発を再稼働させようとしていることもまたそれを示しています。なによりも、東京の機動隊まで導入して、連日、暴行と逮捕を繰り返している沖縄辺野古の新基地建設に向けた動きがそうではありませんか。
先日、尼崎で農民作家の山下惣一さんの講演がありました。一つだけ紹介しますが、「大規模農業が進んでいる国には必ずスラム街がある」のだそうです。「農業人口は確かに減っているが、減っているのは戦後の大規模化の流れの中で破綻した農民だ。家族農業をやっている農民は減ってはいない」とされ、TPP、農業大規模化による日本の流れに大きな懸念を表明されたのです。
私たちは、安倍政権の今のTPPを軸とする流れを絶対に許さず、市東さん、萩原さんを軸にした三里塚の有機農業を守り抜く中からこうした攻撃をはねかえそうではありませんか。
そして福島、再稼働、沖縄のこうした闘いと三里塚の農業を守り、成田空港の拡大を阻止する闘いが一体となり人々の結びつきが広がっていくことが、安倍政権の「戦争政策」「集団的自衛権と戦争法」による戦争への流れを止めることになるのです。
2016年、手をつないで、安倍を倒す年にしよう!
関西実行委員会の団結旗開きが開かれる同じ1月24日(日)、午後2時より、福井県の高浜町文化会館ホール(800人収容)で『高浜原発再稼働を許さない!1・24全国集会』とデモが行われます。各地で再稼働反対・反原発をたたかう仲間も結集します。ぜひみなさん、結集してください。
私たちは旗開きでいけませんが、集会をした翌日から「再稼働阻止」にむけ現地で連続闘争が準備されています。ぜひ、駆けつけよう!
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