国交省(大阪航空局)に怒りの申し入れ(11月17日)
去る11月17日、午後2時から大阪航空局会議室において、淡路の空を守る会、神戸空港の中止を求める市民の会、大阪の海と空を戦争に使わせない会の市民グループ7名が、石井啓一大臣に対し各グループごとの「要望書」に基づき、厳しく申し入れを行いました。対応した大阪航空局の担当者は関空伊丹の南義人課長をはじめ、管制課と管理課6名で、終始無責任で苦し紛れの答弁を続けました。
まず淡路の空を守る会は要望書で「関空は環境先進空港ではなく環境後退空港だ」と怒りを込めた指摘を行い、佃克己副代表が「南あわじや五色の上空をうるさい関空便が通過している。至急改善しなさい」と迫りました。要望書の回答に立った航空局は「地元に約束した三点セットの環境保全は運営権会社にも守らせる。深夜早朝便の増便は考えていない。悪天候で低飛行や、ルートを逸脱するのは安全上やむないと認めている」と述べて、飛行直下でうるさい騒音で迷惑している淡路島住民に詫びる言葉もなく、同会の安藤事務局長が「深夜に43秒間も74dBの高騒音の実態をどう思うのか」と詰め寄っても、まともに返事しません。管制課長が「陸域は8000フィートを守らせている」と断言したので同会から「淡路のAIP(航空路誌)福良VOLでは7000フィートではないのか」と指摘すると間違いを慌てて認めるという無責任ぶりでした。
次に神戸空港の中止を求める市民の会から、神戸空港が破たんしている現況を述べて、関空・伊丹のコンセッションに神戸空港も加わる動きを指摘、国交省が「3空港一体化」を認めないように申し入れました。これに対し航空局から「神戸空港は市営空港でこちらから言う筋合いはない」と紋切り型の返答。同会は神戸空港の設置を認めた国交省として責任はないのか、と詰め寄りますがまともに答えませんでした。また、同会から神戸空港の増便を認めないようにと申し入れましたが、この回答も「国交省から言えません。周辺自治体との調整で決めたことです」と誠意のない姿勢でした。同会の女性会員の方から「コンセッションも国が認めたことだから、神戸空港も責任を取るべきだ」厳しく指摘しましたが、まともに答えようとしませんでした。
最後に大阪の海と空を戦争に使わせない会は「コンセッションでオリックスバンシーが45年間も経営するとのことだが、採算が取れずに途中で破たんしたらどうするのか」と詰め寄ると「民間同志の契約なので国としては何も言えない」と無責任な回答。また関空への危険な着陸で「パイロット任せでは重大事故につながる」と指摘しても管制課の担当者は「パイロット任せではなくパイロットの判断だ」と言い訳をして事故がおきても国交省が責任をとらないことを暴露しました。さらに軍事利用への懸念について「本年5月28日大阪空港に米軍ヘリが緊急着陸したが有事訓練ではないのか。米軍側に抗議すべきだ」と厳しく質問すると「事実かどうかを確認し回答する」と苦し紛れの返答をしました。
報告者 安藤眞一(淡路の空を守る会)
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