
9月14日、市東孝雄さんの農地にかかる「耕作権裁判」の口頭弁論が開かれ(上写真は、法廷後の報告会の様子)、傍聴席を一杯にする傍聴闘争が、市東さん、萩原さんをはじめ反対同盟と弁護団とともに闘い抜かれました。
この日の裁判についての詳しい内容は「市東さんの農地取り上げに反対する会」のブログに詳しく報じられていますのでそちらをご覧ください(http://www.shitou-nouchi02.net/2015/09/post-6bf8.html)
過去のいくつもの航空写真や、隣接する石橋家の人からの証言などで、地番「41-9」の農地が市東家が一度も耕したことのない畑であることが明らかになっています。空港会社自身、その点が争点になる事を避けるために、「農地法裁判」(現在、最高裁で係争中)では、「41-9」を「間違っていた」とはいわないものの、取り下げたのです。(右写真は報告会で挨拶する市東孝雄さん)
ところが今回の法廷で、空港会社は、この地番「41-9」の農地が、「市東さんが借りていた農地」だと改めて主張し、その根拠として、市東東市さんが署名したとされる同意書、境界確認書をあらためて根拠として主張してきたのです。
この同意書、境界確認書は空港会社(または空港公団)が偽造したものではないかと(市東東市さんの署名や、地主の名前の字の間違いなど)指摘され、それに関係する「土地取得」の経過を示す文書などがあるはずだとして、東京高裁から文書提出命令が出されているにもかかわらず、空港会社は「倉庫を探したが見つからない」として、いまだに提出を拒み続けているのです。彼ら、空港会社にとって都合の悪い書類だからとしか考えられません。
この裁判は、最高裁で係争中で「緊急5万人署名」が訴えられている市東孝雄さんの農地を強奪しようとする「農地法裁判」と対になった、市東さんが耕している農地が「不法耕作だから明け渡せ」と主張しているとんでもないものであり、市東さんが「悔しさで夜も眠れない」と言われている裁判です。(右写真は、報告会最後に、「緊急5万人署名」と署名行動への賛同、そして10・11全国集会を訴える萩原富夫さん)
その重要性は決定的です。しかも、農地特定の間違いや、肝心の彼らの根拠となる書類が偽造されたものであるなど、50年を迎えようとする三里塚闘争の正しさを示し、空港会社(空港公団)と国や、千葉県・成田市など自治体の悪辣さと不法・違法を糾弾する裁判です。しかも、明らかに市東さん、反対同盟の側が有利に進んでいます。全力で注目し、傍聴闘争にかけつけよう。
次回口頭弁論は、12月14日(月)、次々回は、(2016年)2月29日(月)、時間はいずれも午前10時半からですが、傍聴券の配布がありますので30分前に千葉地裁1階ロビーにお集まりください。
国会闘争、『9・16ほんまやばいでTPP講演集会』の準備、などなどで、ご報告が遅れましたことお詫びします。
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