団結街道裁判 第20回口頭弁論を傍聴して
被告のデタラメさに怒りの声
9月8日、千葉地裁民事第三部・廣谷章雄裁判長により第20回「天神峰団結街道裁判」が行われました。
この日原告被告双方から準備書面が出されました。特に補足意見として原告の反対同盟弁護団の長谷川弁護士が「成田市は陳述書で、実体的要件があるから廃道を決定した、としているが法的根拠を示しなさい。道路法のどこを見ても実体的要件は出ていない」と厳しく追及。成田市は「法的根拠はないが、成田市として道路法を解釈した」とデタラメ極まる答弁をしました。傍聴席から怒りの声があがり、さらに遠藤弁護士がデタラメさを追求する陳述を行いました。「成田市は3月16日に廃道処分の議決を行い、19日に成田市とNAAが覚書を交わしている。本来なら、議決する前に覚書を交わして、それを持って議決すべきではないか。根拠のないまま議決したのなら議決は無効だ」と詰め寄りました。成田市の代理人は動揺し「整理して書面で答える」と逃げの姿勢。実にいい加減なやり方で、市東孝雄さんが農業活動に利用していた生活道路を廃道処分した実態が暴露されました。
さらに反対同盟は正式に「人証」の申し出書を提出、当時のNAA木村工務部長、当時の成田市4者協議の責任者大山氏、同じく中村土木部長、不動産を鑑定した富田鑑定人、市会議員の足立氏、原告から市東孝雄さんと萩原富夫さんの7名です。この人証が採用されるかどうかは次回以降の攻防にかかっています。裁判長はこれ以上裁判を続けると被告の不利になると判断したのか、次回期日の協議にはいり、12月11日午前10時半開廷を決めて閉廷しました。
閉廷後の報告会で
閉廷後に「きぼーる会議室」で裁判報告会が開催され、各弁護士から次のようなコメントがありました。「付け替え道路や通路が出来ていないのに市道の廃止を行なった。市東孝雄さんの農地収奪を急ぐ許せない暴挙だ(葉山弁護士)。議会での議決でごまかしがあったことを疑う(長谷川弁護士)。成田市はへ理屈で廃止を決めた(遠藤)。市東さんを逮捕までして農地を取り上げる違法性が明らかだ(一瀬弁護士)。11月に市東さんを支える集会に憲法学者の内藤先生が来られる(大口弁護士)」とのコメントでした。
安藤から「3月16日の成田市議会の議事録はどうなっているか教えて欲しい。9・16TPP講演集会を広い陣形で行う。10・11三里塚全国集会に全力で決起する。新たな5万名署名を精力的に取り組んでいる」などをアピール致しました。
事務局次長 安藤眞一
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