3・29三里塚 関実より(山本善偉世話人)
北原さんの『大地の乱』をもう一度読んできました。1968年2月、ここでの激闘が実になまなましく描かれています。しかし、その後、いろいろな闘いを経ながら、今日はまた、ある意味で懐かしい土地に、新しい顔をたくさんみかける。この集会ができることを、ほんとうにうれしいことと思います。 私自身、94歳、もうすぐ5(95)になりますが、こうして一緒に闘えることを、ほんとに光栄なこと、嬉しいことと思っています。
三里塚は、いろんな闘いに、次から次へと勝ってきましたけれども、今や、絞られたのは、市東孝雄さんの土地を取り上げようとする、その闘いから、私たちは新たに三里塚の農業とはなにか、なんなんだと勉強しようと、千葉でも行われていますが、関西でも、そういう学習会をしました。
もう、長く言うことはありませんが、このあと、三里塚の闘いが、かって戸村委員長が言ったように、「これは地域の闘いじゃない、日本中の闘いだ、世界中の闘いだ」と言われたが、ほんとにその事実が、今の安倍政権のもとで怒りが満ち満ちている。今日、この後、色々な団体から言われるだろうが、そういう怒りの声がいっぱい上がっている。
今の社会状況は、私が若かったころ、70年前ですね、70数年前、あの時代にどんどんもどっている。とんでもない時代が現れてきています。過去を「美しい国」「新しい国」にするなどということは、できない。三里塚は半世紀に及ぶ闘いをたたかいつづけて、この先新しい日本を作るために、沖縄と、福島と、反原発など、全部の力を結びあって闘っている。大切なことだと思います。
関西は、関西で皆さんと一緒に、勝利するまでというより、絶対に戦争はさせないという、そういう闘いを続けたいと思います。
ありがとうございました。
【コメント】実は山本先生は、疲れから2月28日から熱をともなう風邪を患い、5日目に椅子に座ろうと転倒しました。それ以来、歩くことも、寝起きさえままならない腰を中心にした痛みに襲われました。お孫さんの結婚式(3月15日)は何とか出れたものの、あまり改善する様子もなく、ついに直前の26日、「今回は行くのを諦めてくれませんか」とお願いにあがりました。その日に初めてわずかの距離を歩いてみたという状態だったのですから。しかし、「行きたい」というご意志が強く、私は前日に東京に行かねばならなかったので、Sさんに先生宅に泊まっていただいて、一緒に来てもらいました。成田駅から歩いてこられる先生を見て「調子はいいようだ」と思いはしました。しかし、登壇して話し始められた先生の声を聴いて驚きと嬉しさで、涙が出そうになりました。日頃、お歳からくるのでしょうが、口の中でもごもごとこもった話しをすることが多くなった先生が、ほんとにお元気にはっきりとした口調で話しておられるのです。
「なにがなんでも行きたい」「挨拶をするのだ」「想いを語りたい」というこの先生の姿と三里塚に寄せる強い想いに、ほんとに身震いするような叱咤と励ましを受けた想いになりました。
みなさん。山本先生に学び、三里塚を一人一人の闘いとしてもう一度大きく盛りあがらせましょう。市東さんの農地を守りましょう。6月15日、再開される「耕作権裁判」に結集しましょう。3万人署名を貫徹しましょう。「農地裁判」控訴審判決闘争を、霞が関に攻め上る闘いとして実現しよう!
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