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2015年4月20日 (月)

東京高裁による農地裁判結審弾劾!

 東京高裁は、3月4日、市東(しとう)孝雄さんの農地強奪を意図して、実質審理を行うことなく突然審理の終結を宣言し、結審を強行しました。25年も前に土地収用法が失効している農地に対して、本来農地を守るために制定されている農地法を使って収用(強奪)するという超法規的攻撃に東京高裁が踏み込んだことを、満腔の怒りをもって弾劾します。
 市東さんの農地は、小作地ではありますが、親子3代、90年以上にわたって無農薬・有機農法で耕され続けてきた超一級の農地です。本来ならば戦後の農地解放で市東家の所有であったはずです。
 その農地を、耕作者である市東東市さん(孝雄さんのお父さん)の立ち会いもなく、秘密裏に空港公団(当時)が地主から買い取った(1988年)というのです。しかも、空港公団は、その登記を15年間も行わず、2003年になってその取得を公表し、市東孝雄さんに明け渡しを求めてきたのです。(右写真は、3・29全国集会で訴える市東さん)
 15329この経緯は、①耕作者の立会いのないまま、了解もなしに所有の移転が行われた点で農地法違反です。②農地から空港への用途変更を、一級農地について放治したまま15年も登記されずに行うことも農地法違反です。③その15年間、市東さんに隠し続け、市東さんからの農地代金を元地主が受け取り続けるという詐欺行為が行われました。④空港会社(元空港公団)は、農地取り上げを裁判で行うために耕作者と地主の署名を偽造した「境界確認書」などを証拠として提出していたことがもう一つの裁判で明らかになっています。文字通り犯罪です。⑤偽造された「境界確認書」によって市東さんが耕作しているとされる畑が、この100年、市東家が耕したこともないところを指定するという明らかな間違いを犯しています。このほかにも、まだまだいくつもの問題があります。
 一昨年7月に、市東さんに農地明け渡しを求める判決を千葉地裁が強行しましたが、こうした空港会社・公団による偽証や農地法違反を一切不問にしたままのゆるしがたい判決でした。
 当然にも東京高裁では、そうした空港会社が犯している違法行為をはじめとした事実を審理するよう求めていました。そのための事実審理や証人尋問を求める冒頭の意見陳述、そして空港会社・千葉県などの被控訴人の不真面目極まる「釈明」など問いただすなどを弁護団は行っていたのです。その最中に、3月4日、東京高裁小林裁判長は、審理の終結を宣言し、結審を強行したのです。
 しかも、同じ農地について係争中の千葉地裁での裁判で、前述の偽造された証拠などについて提出を拒む空港会社など被控訴人にたいして、同じ東京高裁が提出命令を出しているにも関わらず、被控訴人たちはその提出を拒むという違法まがいを行っている最中なのです。
 15329_2これは、安倍政権の航空政策が破たんし、首都圏空港容量の拡大が叫ばれている中で、成田空港の完成・拡張が求められている「国策」に裁判所が唯々諾々と従っていることの現れ以外の何ものでもありません。こんなことは断じて許されません。(右写真は、3・29全国集会最後の団結ガンバローをする反対同盟・反対同盟ブログより転載)
 安倍政権は、このような卑劣な手段で市東さんから農地を強奪し、市東さんを空港の中から叩き出そうとしています。しかも、内陸空港である成田の24時間使用化、そして新たに第3滑走路を作ろうとしています。
 すでに成田空港周辺は夜1時間延長し11時まで供用されているため、その騒音被害が深刻になっています。この上24時間化や新たな滑走路などとんでもありません。この住民犠牲を、市東さんの農地を強奪することでやろうとしているのです。こんな安倍政権のデタラメを大きな声をあげてやめさせなければなりません。卑劣な農地強奪の判決を止めさせましょう。

    -「新空港反対東灘区住民の会」機関誌『おしらせ』より転載

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