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2015年4月 2日 (木)

沖縄からの挨拶(安次富浩さん)

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 結集されました仲間のみなさん。私は「市東さんの農地を守る沖縄の会」から派遣されてきました安次富といいます。どうぞよろしくお願いいたします。

 基本的に辺野古の現地の闘いを報告しながら、三里塚のたたかい、私たち沖縄のたたかい、あるいは先ほどの福島のたたかい、今の日本の政治のありかたが大きく、大きく国民の気持からはずれて、また沖縄を戦場(いくさば)に連れて行こうという状況と、今の状況はなんら変わらないのじゃないか、ということを説明させていただきます。

 15329_2今、沖縄は、正に安倍政権と全面対決の状況になりつつあります。どういうことかというと、昨年の一連の沖縄における選挙、去年の1月に名護市長選挙があり、私たち名護市民が推す「辺野古に新しい基地は作らせない」稲嶺進市長の二期当選をはたし、9月には市議会選挙において稲嶺進市長を支える与党議員過半数を制しました。そして、その勢いを持って11月の沖縄県知事選挙において10万票の差で辺野古の埋め立てを承認した仲井真前知事を引きずりおろし、辺野古に絶対基地を作らせないという翁長雄志新知事を、私たち沖縄県民の力で誕生させました。そして同じ選挙において名護における県議選、補選では翁長さんを支える県議を誕生させることもできました。この名護における県議二人とも新基地建設反対の県議になったんです。これが大きな沖縄の声です。
 そして12月の衆議院選挙においても、正に辺野古移設を容認した、県外移設から自民党中央の恫喝に屈した自民党国会議員4名を落選させる、こういう闘いを沖縄では作り上げてきています。
 まさに沖縄は民衆の規模で新しい基地を作らせない、そういう闘いを作り上げてきています。
 そして翁長知事が誕生して以降、安倍政権は翁長知事に会おうとしない。会えば、辺野古新基地建設反対だと沖縄の民意を告げられてしまうので、会うのが怖いということで逃げ回っています。
 私たちは、このような自民党安倍政権と、私たち沖縄県民の心とは相いれないそういう状況だと、信じて疑いありません。

 15329_3で、いま、沖縄がどういう状況になっているかというと、去年の7月からボーリング調査が開始され、今、海がカヌーや私たちの平和の抗議船8隻を繰り出して、ボーリング調査を止めていく闘いを海の上で展開しています。
 そしてゲート前では、ボーリング調査を強行する沖縄防衛局、防衛省の沖縄の出先機関ですが、そこの防衛局の依頼を受けた作業車が基地の中に入るのを身体を張って止めています。
 この海と陸の実力の抵抗闘争によって、私たちの多くの仲間が、海保の暴力、あるいは県警機動隊の暴力によってテロられていながら、現場の闘いをしっかり作り上げています。
 これが今の、沖縄の闘いの現状なのです。そしてこの私たち現場の闘いに翁長新知事は、この辺野古の埋め立て、あるいはボーリング調査の水域に10トンから40トンの大きなコンクリートブロックを沈めている、そしてそれがサンゴ礁を壊している、これを一つの契機にしてボーリング調査の中止を指示する、あるいは防衛省がアメリカとくっついて作り上げた臨時制限水域内における環境調査もさせてほしいという要求に、今、国は、米軍は、米軍の運用の問題で拒否をしています。米軍の運用の問題というのは、米軍の軍事訓練に支障をきたすからだという。これは政府の調査をそのまま続行する、こういうダブルスタンダードに、沖縄県民は誰一人として納得する状況ではありません。

15329_4 いま、翁長新知事は辺野古新基地を絶対に作らせない。そして沖縄は東アジアの共同経済圏としてたっていくべきだ。そういう立場で沖縄の将来をも見据えながら、この辺野古新基地建設を県民の立場に立って政府と真っ向から対立、対峙をしています。いま、沖縄は、この翁長新知事を支えながら安倍政権と真っ向から対決しようとしています。
 いま、菅官房長官はこう言っています。この翁長知事のボウリング調査への中止の命令に対して、「この期に及んで何をいまさら知事は」という言い方で沖縄の怒りを抹殺しようとしています。しかし、私たちは翁長知事を先頭に、来週にはボーリング調査を予定している埋め立て水域のサンゴ礁破砕を許可をしないということを、来週早々にも答えを出そうとしています。
 まさに沖縄は、このように知事を支えながら、日本政府・安倍政権と対決をしています。
 そして5月17日には、沖縄のセルラー球場というところで1万人集会で翁長知事を支え、安倍政権と闘おうという想いを、1万人では少ないと、もっともっとこのセルラー球場を満杯にする、あるいはグランドに多くの県民が結集する何万人という人が集まって、日本政府に沖縄の怒りを突きつけようと、いま、こういう闘いを準備をはじめています。

 みなさん。安倍政権・日本政府のアジア侵略に、沖縄の米軍基地とともに自衛隊が一緒に行こうとしている、まさに、集団的自衛権とはその姿そのものです。私たちは、二度と沖縄戦のあの悔しい、苦しい、その想いは味わいたくない。沖縄こそ、三里塚と連帯して、平和な島、そして日本を変えていきたいと思っています。

 みなさん。沖縄の闘いと、そして三里塚の闘い、あるいは福島の闘い、一緒に連携して、この国を変えていきましょう。
 沖縄からのメッセージを終わりたいと思います。
 どうもありがとうございました。

 

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