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2015年4月29日 (水)

実行委ニュース 152号発行

15428 昨日、28日、関西実行委員会の『実行委ニュース』第152号を発行し、会員、支持者のみなさんにお送りしました。

 この過程、3・4農地裁判結審、3・29三里塚全国集会と続き、その報告集です。

巻頭は「3・4、3・29 三里塚を闘いぬいて」(事務局・松原)
「3・29三里塚全国総決起集会が成功」(事務局・安藤)
「東京高裁の不当な結審を弾劾する」(関実ブログより転載)
「『三里塚農地裁判は、いま』学習会が開かれる」(関実ブログより転載)

 以上の記事のほかに、「『耕作権裁判』の重要性を見据えて傍聴に駆けつけよう」、「三里塚の裁判(日程)」、「関実賛同会員になってください」など、内容豊富です。

 農地裁判判決への蠢き、攻撃が強まる中、「3万署名」のほかに、具体的方針が出されていない中でしたので、表紙が「霞が関に攻め上ろう」といたって抽象的なものとなったことは、ちょっと残念。しかし、控訴棄却の判決攻撃を絶対に許さないために、この5、6月、署名を軸に全力で態勢を固めていきましょう。そして農地裁判と一対の裁判として再開される6月15日、耕作権裁判を重視し、傍聴に駆けつけよう!

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2015年4月25日 (土)

今週の産直野菜(4月25日)

15425 先ほど三里塚から産直野菜が届きました。久しぶりに少し大きな段ボール。重みもある。

 開けて、やはり。「端境期」を過ぎたのかなという感じです。

 のらぼう菜、小松菜、ヤーコン、竹の子(別注品)、サニーレタス、キャベツ、ラディッシュ、ネギ、春大根、葉玉ねぎ 以上10品です。このほかにニラが風で痛んで入らなかったとか。

 さあ、食べるのが大変です。

 この野菜の収穫に加えて、植え付けなどがあります。そして、現地は、署名活動に同盟ニュースの発行、ビラまき街宣と頑張っている様子が反対同盟ブログでもわかります。

 東京高裁の農地裁判の「判決」=市東さんの農地の強制収用に向けた動きの最中にあります。「天神峰で、この無農薬・有機野菜を作って消費者に送り続けたい」(3・29集会での市東さんの発言より)という市東さんの想いを全力で受け止め、署名活動や新たに再開される耕作権裁判(6月15日口頭弁論)とともに全力で取り組んで、この農地強奪の攻撃をはね返し、市東さんの農地を守る陣形を作り上げていきましょう。

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2015年4月20日 (月)

東京高裁による農地裁判結審弾劾!

 東京高裁は、3月4日、市東(しとう)孝雄さんの農地強奪を意図して、実質審理を行うことなく突然審理の終結を宣言し、結審を強行しました。25年も前に土地収用法が失効している農地に対して、本来農地を守るために制定されている農地法を使って収用(強奪)するという超法規的攻撃に東京高裁が踏み込んだことを、満腔の怒りをもって弾劾します。
 市東さんの農地は、小作地ではありますが、親子3代、90年以上にわたって無農薬・有機農法で耕され続けてきた超一級の農地です。本来ならば戦後の農地解放で市東家の所有であったはずです。
 その農地を、耕作者である市東東市さん(孝雄さんのお父さん)の立ち会いもなく、秘密裏に空港公団(当時)が地主から買い取った(1988年)というのです。しかも、空港公団は、その登記を15年間も行わず、2003年になってその取得を公表し、市東孝雄さんに明け渡しを求めてきたのです。(右写真は、3・29全国集会で訴える市東さん)
 15329この経緯は、①耕作者の立会いのないまま、了解もなしに所有の移転が行われた点で農地法違反です。②農地から空港への用途変更を、一級農地について放治したまま15年も登記されずに行うことも農地法違反です。③その15年間、市東さんに隠し続け、市東さんからの農地代金を元地主が受け取り続けるという詐欺行為が行われました。④空港会社(元空港公団)は、農地取り上げを裁判で行うために耕作者と地主の署名を偽造した「境界確認書」などを証拠として提出していたことがもう一つの裁判で明らかになっています。文字通り犯罪です。⑤偽造された「境界確認書」によって市東さんが耕作しているとされる畑が、この100年、市東家が耕したこともないところを指定するという明らかな間違いを犯しています。このほかにも、まだまだいくつもの問題があります。
 一昨年7月に、市東さんに農地明け渡しを求める判決を千葉地裁が強行しましたが、こうした空港会社・公団による偽証や農地法違反を一切不問にしたままのゆるしがたい判決でした。
 当然にも東京高裁では、そうした空港会社が犯している違法行為をはじめとした事実を審理するよう求めていました。そのための事実審理や証人尋問を求める冒頭の意見陳述、そして空港会社・千葉県などの被控訴人の不真面目極まる「釈明」など問いただすなどを弁護団は行っていたのです。その最中に、3月4日、東京高裁小林裁判長は、審理の終結を宣言し、結審を強行したのです。
 しかも、同じ農地について係争中の千葉地裁での裁判で、前述の偽造された証拠などについて提出を拒む空港会社など被控訴人にたいして、同じ東京高裁が提出命令を出しているにも関わらず、被控訴人たちはその提出を拒むという違法まがいを行っている最中なのです。
 15329_2これは、安倍政権の航空政策が破たんし、首都圏空港容量の拡大が叫ばれている中で、成田空港の完成・拡張が求められている「国策」に裁判所が唯々諾々と従っていることの現れ以外の何ものでもありません。こんなことは断じて許されません。(右写真は、3・29全国集会最後の団結ガンバローをする反対同盟・反対同盟ブログより転載)
 安倍政権は、このような卑劣な手段で市東さんから農地を強奪し、市東さんを空港の中から叩き出そうとしています。しかも、内陸空港である成田の24時間使用化、そして新たに第3滑走路を作ろうとしています。
 すでに成田空港周辺は夜1時間延長し11時まで供用されているため、その騒音被害が深刻になっています。この上24時間化や新たな滑走路などとんでもありません。この住民犠牲を、市東さんの農地を強奪することでやろうとしているのです。こんな安倍政権のデタラメを大きな声をあげてやめさせなければなりません。卑劣な農地強奪の判決を止めさせましょう。

    -「新空港反対東灘区住民の会」機関誌『おしらせ』より転載

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2015年4月18日 (土)

今週の産直野菜(4月18日)

15418 今週の産直野菜が先ほど届きました。

 さつまいも、のらぼう菜、春大根、サニーレタス、竹の子(別注品)、ねぎの6品です。

 大根は、手に取って思わず「なにこれ~」と声を上げました。可愛い。「野菜だより」を見ると「ホワイトスティック」という初めての品種だそうです。「生でポリポリ食べてみて」と書かれている。やってみよう・・・。

 昨日は久しぶりにいい天気で春らしい関電前でした。さすがにみなさんも来てくれた。といっても40人程度。
 14日の福井地裁の「仮処分決定」を実際に阻止に持っていくには、まだまだ不十分。それでも、久しぶりの関電本店に向けた「ぐるぐるデモ」など、やってみました。

 みなさん。三里塚とともに、沖縄・辺野古の闘い、そして再稼働反対の闘いに合流しましょう。

 

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2015年4月11日 (土)

今週の産直野菜(4月11日)

15411 早々と三里塚から産直野菜が届きました。

 サツマイモ、竹の子(別注品)、間引き大根、のらぼう菜、春大根、ネギ 以上6品です。

 竹の子は16.4ベクレル、検出されているようですが、年寄の独りの食事、この春退官された小出さんがよく言われているように、私たちが食べなくて、というのとやはり春の旬、竹の子食べたい・・、です。ほんとは福島から取りたいのですが、野菜は三里塚から、玄米(合鴨農法)は大分からとっているので、とるものがない・・・。

 昨日の関電前は2週連続の雨。季節外れの厚手のジャンパーとマフラーを着て、足には厚手の二重ソックス、それに雨合羽を持って行ったけれど、それでも寒かった。おもわず「手袋も持ってくればよかった」とブツブツ・・・。みなさん、再稼働反対の出発点はやはり関西電力本店です。集まりましょう!

 14日、福井地裁で「高浜原発再稼働差し止め」の仮処分決定がでます。昨年5月21日の歴史的な判決を書かれた樋口裁判長が、転勤しながら、判決を出そうとしています。幸いあの判決の法廷の場に居ることができた私としては、いても立ってもおられず、福井地裁に出かけます。さて・・・・。

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2015年4月 7日 (火)

3・29三里塚 関実より(山本善偉世話人)

15329
 関西からきました山本です。

 北原さんの『大地の乱』をもう一度読んできました。1968年2月、ここでの激闘が実になまなましく描かれています。15329_2しかし、その後、いろいろな闘いを経ながら、今日はまた、ある意味で懐かしい土地に、新しい顔をたくさんみかける。この集会ができることを、ほんとうにうれしいことと思います。 私自身、94歳、もうすぐ5(95)になりますが、こうして一緒に闘えることを、ほんとに光栄なこと、嬉しいことと思っています。

 三里塚は、いろんな闘いに、次から次へと勝ってきましたけれども、今や、絞られたのは、市東孝雄さんの土地を取り上げようとする、その闘いから、私たちは新たに三里塚の農業とはなにか、なんなんだと勉強しようと、千葉でも行われていますが、関西でも、そういう学習会をしました。

 もう、長く言うことはありませんが、このあと、三里塚の闘いが、かって戸村委員長が言ったように、「これは地域の闘いじゃない、日本中の闘いだ、世界中の闘いだ」と言われたが、ほんとにその事実が、今の安倍政権のもとで怒りが満ち満ちている。今日、この後、色々な団体から言われるだろうが、そういう怒りの声がいっぱい上がっている。

 15329_3今の社会状況は、私が若かったころ、70年前ですね、70数年前、あの時代にどんどんもどっている。とんでもない時代が現れてきています。過去を「美しい国」「新しい国」にするなどということは、できない。三里塚は半世紀に及ぶ闘いをたたかいつづけて、この先新しい日本を作るために、沖縄と、福島と、反原発など、全部の力を結びあって闘っている。大切なことだと思います。

 関西は、関西で皆さんと一緒に、勝利するまでというより、絶対に戦争はさせないという、そういう闘いを続けたいと思います。

 ありがとうございました。

【コメント】実は山本先生は、疲れから2月28日から熱をともなう風邪を患い、5日目に椅子に座ろうと転倒しました。15329_4それ以来、歩くことも、寝起きさえままならない腰を中心にした痛みに襲われました。お孫さんの結婚式(3月15日)は何とか出れたものの、あまり改善する様子もなく、ついに直前の26日、「今回は行くのを諦めてくれませんか」とお願いにあがりました。その日に初めてわずかの距離を歩いてみたという状態だったのですから。しかし、「行きたい」というご意志が強く、私は前日に東京に行かねばならなかったので、Sさんに先生宅に泊まっていただいて、一緒に来てもらいました。成田駅から歩いてこられる先生を見て「調子はいいようだ」と思いはしました。しかし、登壇して話し始められた先生の声を聴いて驚きと嬉しさで、涙が出そうになりました。日頃、お歳からくるのでしょうが、口の中でもごもごとこもった話しをすることが多くなった先生が、ほんとにお元気にはっきりとした口調で話しておられるのです。
 「なにがなんでも行きたい」「挨拶をするのだ」「想いを語りたい」というこの先生の姿と三里塚に寄せる強い想いに、ほんとに身震いするような叱咤と励ましを受けた想いになりました。

 みなさん。山本先生に学び、三里塚を一人一人の闘いとしてもう一度大きく盛りあがらせましょう。市東さんの農地を守りましょう。6月15日、再開される「耕作権裁判」に結集しましょう。3万人署名を貫徹しましょう。「農地裁判」控訴審判決闘争を、霞が関に攻め上る闘いとして実現しよう!

 

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2015年4月 6日 (月)

3・29三里塚・関西生コンの挨拶(西山直洋さん)

15329 集会参加のみなさん。お疲れ様です。関西生コンの西山です。

 まず、三里塚、市東さんの農地を守るたたかい、われわれ関西の地においても、団結し、連帯し、闘っていくことをみなさんにお誓いします。

 さて、先ほどからみなさんの挨拶に出ていますように、反原発闘争、そして沖縄のたたかい、多くの闘い、いままさに安倍政権はピンチを迎えているはずです。今こそ、みなさんとともに、結集を図り、運動を広げていく、私たちはそのような闘いをみなさんとともに頑張って行きたい。そのように考えます。

 私は、関西生コンというように労働組合です。今日参加の動労千葉をはじめ多くの労働組合のなかま、本来ならば連合を中心にもっともっとここに参加して、「反安倍闘争」をしなくてはいけないと思いますが、やっぱり、私たちの運動をもっともっと広げるためには、一般の労働者に伝えていかなければいけない。伝えきれなくては労働運動は破たんする。そのような状況に追い込まれているのはみなさんもご承知やと思います。

15329_2 大阪においては、今我々にかけてどのような攻撃をされているか。政治事件を、そもそも民事の損賠事件、これを多く上げることで運動を停滞させよう、そのような攻撃もあります。

 もっとひどいのは、今日も後ろの方にいっぱい参加していますが、公安警察が各企業に「営業」にまわっています。われわれが労働組合を作ると、必ず経営者に「何かされてないか」と「営業」するんですよ。それで、「知恵」を経営者に吹き込む。これも普通になってきています。

 しかしながら、私たちは、そのような攻撃も粉砕して、現場で勝ち取る、そのような闘いを継続しています。

 そもそもこの三里塚闘争でいえば、もう50年近く闘っているわけです。私たちも、この闘いに学びながら、そして現場に生かしていく。このような闘いを皆さんとともに、最後まで闘っていきたいと、そのように考えています。

 時間もないので、終わります。負けません。みなさん。負けるのは安倍です。闘いましょう。

 

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2015年4月 4日 (土)

今週の産直野菜(4月4日)

1544 先ほど、三里塚から産直野菜が届きました。

 里芋、ヤーコン、切り干し大根、からし菜(生葉)、間引き大根、ネギ 以上6品です。『野菜だより』が「ただいま端境期」と断っています。

 からし菜の生葉は、私は初めてかな? 今、からし菜漬けを美味しくいただいているのですが、茎もやわらかく炒めたりで使えるようですね。
 竹の子に唯一、放射能が検出(16.4ベクレル)されているようです。私一人で食べますので、注文しました。

 昨日、雨と風の中の関西電力前の行動、これまでで私の最長6時間(午後1時~7時)。雨と風で、いつもより参加者が少なく、帰れなかった? いつも最初から最後まで(8時間)おられる3人に敬服。そんな中で、無農薬・有機栽培の話しに盛り上がる。
 その話の中で、「三里塚の農民を支援したい」から産直野菜をとっていますが、「ガソリンを使って、遠くから持ってきてもらうのには、いささか地産地消に反し、また本来の『産直野菜』の趣旨にも反するようで・・・」と日頃気にしていることをポツリと。「へぇ~、そういう風に考えてるの」と相手。
 巨大な権力が新自由主義を振り回す今の現実を変えていくには、小さなエリアでの共生(ローカリズム)ではないだろうか、などと話しが発展・・・。さて、どうすればいいのかとも・・・。
 

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2015年4月 3日 (金)

3・29福島から(佐藤幸子さん)

 みなさん。こんにちわ。

15329 3月8日、11日、15日と連続で集まっていただきまして。そして、今日、私は、実は初めて三里塚に来ました。ほんとにありがとうございます。

 三里塚は、私にとっても、30年間やってきた農民としても、ほんとに大事な闘いの現場だと思っています。

 今日は、福島からだけではありません。実は、これを見てください。ドイツのフォアレーベンのキャスティンさんたちがお出でになった時にいただいたものです。そしてこの帽子。私が2011年9月に、安倍首相が「世界一安全な原発を輸出する」という発言をするというのを聞いて、北海道の泊原発を止めようと頑張っていた、いまはなき泉かおりさんから「福島から行かないでどうするのよ」と言われてアメリカに渡った時に、むこうの市民団体がくださった帽子です。これには「津波から生還した人」という文字が入っています。津波から生還した福島の人とアメリカとドイツと、そしてここ三里塚の農民とがつながって、今、福島で行われている原発のほんとにとんでもないこの「事故の収束」がされていない中で、福島がどうなっているのかを常に発信し続けていかなければいけないと思って今日も来ました。

 福島の至る所にある名ばかりの「除染」、その「除染」で集められた多くのいのちがつまったトンパックを見るたびに、農民が土地を取り上げられたのと同じです。一番大事な、一番豊かな畑、山林、それらを見るにつけ、日本が行ってきた原発産業のツケをこれから何時代にもわたって、こうして私たちの子どもに押し付けるのかと、いつも思います。

15329_2 私の娘は、「自分は百姓になる」と小学校の時に卒業後、タイムカプセルに入れてくれました。二十歳の時に取り出す予定でした。それはかないません。ほんとにこんなことが行われている福島です。

 いのちは、ほんとにどんないのちでも、この世に生まれた限りは、その役割があって生まれてきているんです。あのトンパックのなかに入っている、たった1グラムの中にいる微生物のいのち、何十兆ともいわれているいのちが、そのいのちをまっとうするためにこの世には出てこれないんです。

 市東さんの畑がもし取り上げられたら、その下に住むいのちたちが全部コンクリートの下で、そのいのちをまっとうすることができずに、無念の想いをもったまま空港になってしまうんです。

 日本全国、世界中、富士山のてっぺんまで、人間はコンクリートを流し込もうとするんですか。そんなことは絶対にさせてはいけません。

 私たち、ここに集まった方たちだけでなく、ここに来れなかった人たちすべてがつながって「命を守る」そういう国にしていくのにつながっていきましょう。絶対につながって、手を離さないようにしましょう。

 今日はありがとうございます。

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2015年4月 2日 (木)

沖縄からの挨拶(安次富浩さん)

15329

 結集されました仲間のみなさん。私は「市東さんの農地を守る沖縄の会」から派遣されてきました安次富といいます。どうぞよろしくお願いいたします。

 基本的に辺野古の現地の闘いを報告しながら、三里塚のたたかい、私たち沖縄のたたかい、あるいは先ほどの福島のたたかい、今の日本の政治のありかたが大きく、大きく国民の気持からはずれて、また沖縄を戦場(いくさば)に連れて行こうという状況と、今の状況はなんら変わらないのじゃないか、ということを説明させていただきます。

 15329_2今、沖縄は、正に安倍政権と全面対決の状況になりつつあります。どういうことかというと、昨年の一連の沖縄における選挙、去年の1月に名護市長選挙があり、私たち名護市民が推す「辺野古に新しい基地は作らせない」稲嶺進市長の二期当選をはたし、9月には市議会選挙において稲嶺進市長を支える与党議員過半数を制しました。そして、その勢いを持って11月の沖縄県知事選挙において10万票の差で辺野古の埋め立てを承認した仲井真前知事を引きずりおろし、辺野古に絶対基地を作らせないという翁長雄志新知事を、私たち沖縄県民の力で誕生させました。そして同じ選挙において名護における県議選、補選では翁長さんを支える県議を誕生させることもできました。この名護における県議二人とも新基地建設反対の県議になったんです。これが大きな沖縄の声です。
 そして12月の衆議院選挙においても、正に辺野古移設を容認した、県外移設から自民党中央の恫喝に屈した自民党国会議員4名を落選させる、こういう闘いを沖縄では作り上げてきています。
 まさに沖縄は民衆の規模で新しい基地を作らせない、そういう闘いを作り上げてきています。
 そして翁長知事が誕生して以降、安倍政権は翁長知事に会おうとしない。会えば、辺野古新基地建設反対だと沖縄の民意を告げられてしまうので、会うのが怖いということで逃げ回っています。
 私たちは、このような自民党安倍政権と、私たち沖縄県民の心とは相いれないそういう状況だと、信じて疑いありません。

 15329_3で、いま、沖縄がどういう状況になっているかというと、去年の7月からボーリング調査が開始され、今、海がカヌーや私たちの平和の抗議船8隻を繰り出して、ボーリング調査を止めていく闘いを海の上で展開しています。
 そしてゲート前では、ボーリング調査を強行する沖縄防衛局、防衛省の沖縄の出先機関ですが、そこの防衛局の依頼を受けた作業車が基地の中に入るのを身体を張って止めています。
 この海と陸の実力の抵抗闘争によって、私たちの多くの仲間が、海保の暴力、あるいは県警機動隊の暴力によってテロられていながら、現場の闘いをしっかり作り上げています。
 これが今の、沖縄の闘いの現状なのです。そしてこの私たち現場の闘いに翁長新知事は、この辺野古の埋め立て、あるいはボーリング調査の水域に10トンから40トンの大きなコンクリートブロックを沈めている、そしてそれがサンゴ礁を壊している、これを一つの契機にしてボーリング調査の中止を指示する、あるいは防衛省がアメリカとくっついて作り上げた臨時制限水域内における環境調査もさせてほしいという要求に、今、国は、米軍は、米軍の運用の問題で拒否をしています。米軍の運用の問題というのは、米軍の軍事訓練に支障をきたすからだという。これは政府の調査をそのまま続行する、こういうダブルスタンダードに、沖縄県民は誰一人として納得する状況ではありません。

15329_4 いま、翁長新知事は辺野古新基地を絶対に作らせない。そして沖縄は東アジアの共同経済圏としてたっていくべきだ。そういう立場で沖縄の将来をも見据えながら、この辺野古新基地建設を県民の立場に立って政府と真っ向から対立、対峙をしています。いま、沖縄は、この翁長新知事を支えながら安倍政権と真っ向から対決しようとしています。
 いま、菅官房長官はこう言っています。この翁長知事のボウリング調査への中止の命令に対して、「この期に及んで何をいまさら知事は」という言い方で沖縄の怒りを抹殺しようとしています。しかし、私たちは翁長知事を先頭に、来週にはボーリング調査を予定している埋め立て水域のサンゴ礁破砕を許可をしないということを、来週早々にも答えを出そうとしています。
 まさに沖縄は、このように知事を支えながら、日本政府・安倍政権と対決をしています。
 そして5月17日には、沖縄のセルラー球場というところで1万人集会で翁長知事を支え、安倍政権と闘おうという想いを、1万人では少ないと、もっともっとこのセルラー球場を満杯にする、あるいはグランドに多くの県民が結集する何万人という人が集まって、日本政府に沖縄の怒りを突きつけようと、いま、こういう闘いを準備をはじめています。

 みなさん。安倍政権・日本政府のアジア侵略に、沖縄の米軍基地とともに自衛隊が一緒に行こうとしている、まさに、集団的自衛権とはその姿そのものです。私たちは、二度と沖縄戦のあの悔しい、苦しい、その想いは味わいたくない。沖縄こそ、三里塚と連帯して、平和な島、そして日本を変えていきたいと思っています。

 みなさん。沖縄の闘いと、そして三里塚の闘い、あるいは福島の闘い、一緒に連携して、この国を変えていきましょう。
 沖縄からのメッセージを終わりたいと思います。
 どうもありがとうございました。

 

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2015年4月 1日 (水)

「農地は、私にとって命です」と語る市東さん

15329

          (上の写真は、3・29全国集会での団結ガンバロー 
           反対同盟ブログより無断転載しました)

市東孝雄さんの挨拶

 みなさま。ほんとうにご苦労様です。傍聴ならびに「3万人署名」ほんとに忙しい中で、闘い続けています。

15329_2 3・4の控訴審、抜き打ちの結審。ほんとうに不当なものだと思っています。絶対に認めるわけにはいきません。
 また、6年して2年くらい空いてました千葉地裁での耕作権裁判、これがまた始まります。空港会社の方は、偽造であり、文書提出命令が出されているのに、それを拒否しています。この裁判は、私の畑を守るもう一つで、大事な闘いと位置付けていますので、これを絶対に負けるわけにはいきません。必ず勝つまで耕作権裁判、頑張ります。

 全国に私を守る会を、多くの方々が作っていただいて、ほんとに心強く思っています。

 三里塚、沖縄、福島と国策の攻撃が。沖縄では民意、県民の民意が全然反映されていません。そして成田は、成田空港が住民無視の空港建設。福島では、復興していないのに、復興してもう原発事故が終わったかのように、そういう報道さえされています。
 こういうやり方は、私は絶対認めません。

 農地を守る闘い。農地は私にとって命であります。その命を守るためにも、みなさんの力をお借りして、天神峰でできる限り有機農業をやっていきたいと思います。
 どうかみなさん、一つよろしくお願いいたします。
 

萩原 富夫さんの「反対同盟からの提起」

 みなさん。今日は本当にありがとうございました。

 15329_3私から最後、「提起」ということでありますが、もうすでにみなさんの発言の中に今後の方針がたくさん含まれています。みなさんから闘いの方針が提起されています。

 今、成田空港は、「地盤沈下」「地盤沈下」、常にそういう危機を叫びながら、空港の機能強化、そして24時間化、さらには三つ目の滑走路を造る、そういうことまで言い出している。

 もう、いい加減にしろ。地元住民をなんだと思ってんだ。
 この地に集会を開いてみてわかりました。ここは大変すがすがしい。いま、今日集会をやってみて、気持ちよく集会ができました。空港を我々の農地を奪って作っておいて、この町ではその利益をむさぼる。そういうところに気持がいっていて、利益優先。住民の騒音の被害とか、苦しみとかいっさい顧みない。こういうあり方は絶対に許すことはできません。

 私たちは、空港建設当初からの住民無視の空港建設のやり方、前回の市東さんに対する、法律、農地法も何もかも無視して、空港のためならなにをやってもいい。そういう裁判のやり方、空港会社のやり方、成田市役所のやり方、千葉県のあり方、このすべてと私たちは闘っています。

 こういう世の中を変えるのは、三里塚、そして福島、沖縄の力を一つにして闘うことです。私たちは、あらためてこのことを周辺住民のみなさんに粘り強く訴えて、来年もここで、多くの成田市民に参加を呼び掛けて、集会を開きたいと思います。

 市東さんの裁判闘争は、すでに言われています通り、控訴審闘争で結審しました。しかし、我々の闘いは終わっていません。判決に向かって、とことん裁判所を追い詰めていかねばなりません。「3万人署名運動」は、現在2万3千を超えています。あと残り7千を集めて、目標の3万を集めきって、東京高裁に、霞が関に攻め上ろうではありませんか。判決の日はまだきまっていませんが、私たちは、それに向かって地道に地域で署名の活動を行い、もちろん全国でもあらためて署名の取り組みをお願いしまして、判決の前に、東京高裁において、署名をもって、東京高裁包囲闘争に決起していきたいと思っています。それに向かって、みなさんも、取り組みを強化していただきたいと思っております。

 さらにもう一つ、この秋の集会についてお伝えしておきたいと思います。10・11が日曜日になっております。その日に、東峰の現地、我が家の畑なんですけれども、東峰の空港のフェンスに囲まれた、通路も長い長いフェンスに囲まれて入っていかなければならない、我が家の4反5畝の農地で、全国総決起集会を開きます。それに向かっても、結集をよろしくお願いしたいと思います。

 まあ、時間もないことですし、今日の集会を楽しんでいただいたと思います。そして最後、このあたりをデモを行います。そこで市民の皆さんに、市東さんのこと、空港のこと、そしてともに闘おうということを呼びかけていただきますことをお願いしまして、本日の私の提起とさせていただきます。

 本日は、本当にありがとうございました。

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