3・29三里塚全国集会に参加して
3月29日の日曜日、成田市中心部にある栗山公園で、920名が全国から結集して『市東さんの農地を守ろう!戦争をとめよう!3・29三里塚全国総決起集会』が開かれました。
主催者の挨拶に立った北原鉱治事務局長は、47年前の同じこの場所での激しい闘いに触れながら、「ここで集会を開くことは大変意味がある」とされた上で、「我々の国は今どこに向かっているのか」「三里塚闘争は健在です」「他力本願ではだめだ。一人一人が闘おう」「未来を作るのは私たちだ」「廃港に向かって闘おう」と、92歳とは思えないお元気な様子を見せ、訴えられた。
ここで連帯の挨拶。動労千葉の田中委員長、動労水戸に続いて、関西から関実世話人の山本善偉世話人がお元気に登壇(なにしろ94歳)。「故戸村委員長が言われたように、三里塚の闘いは地域の闘いじゃない、日本全体の、世界の闘いだ」「70年前に戻ろうなどとんでもない」「絶対に戦争をさせないために、三里塚が沖縄・福島と一つになって闘うことだ」と。
ここから第1部「福島・沖縄・三里塚をひとつに」として、先ず、福島から佐藤幸子さんが訴えられた。
続いて沖縄の「市東さんの会」から安次富浩さんが登壇。知事選、衆議院選挙をはじめ昨年1年間の「オール沖縄」の勝利を確認した上で、キャンプシュワブ前と辺野古の海の闘いを語られ、「自民党安倍政権と沖縄翁長知事は真っ向から対決している」「5・17那覇・セルラー球場をグランドも満杯にして数万で闘いを実現し、沖縄の怒りを叩きつける」と。
経産相テントひろばから正清太一さん、川内原発再稼働阻止の現場から小川さん。最後に、成田市民の小川さんが、「空港会社・国などは、市東さんの農地取り上げを一切やめろ」「夜間飛行をやめろ」などと訴えられた。
そこでカンパアピール、「反対同盟の歌」などの演奏が行われた上で、部落解放同盟全国連合会・瀬川委員長からの連帯メッセージが萩原富夫さんから紹介された。
いよいよ第2部「農地裁判控訴審闘争勝利への決意」です。当該の市東孝雄さんが登壇し、3・4ぬきうち結審への怒りを「絶対に認めることはできない」と明らかにされた。そのうえで、数年ぶりに再開される「耕作権裁判」をそれと一体のものとして「必ず勝つまで頑張る」「農地は私にとって命です。力を貸してください」と訴えられた。
弁護団が壇上にならびそれぞれから3・4結審の不当性への怒りと決意を述べられた。
続いて「市東さんの農地とりあげを許さない会」が、群馬・茨城の同会とともに大挙して登壇。「市東さんの会」の林さん、群馬、茨城と次々と怒りと決意を明らかにされた。最後に山口千春さんが、辺野古などの闘いに触れながら、6月15日に再開される「耕作権裁判」の決定的な重要性を明らかにし、総決起を求め、「絶対に勝ち抜こう」と訴えた。
さらに全国農民会議のみなさんが登壇し、代表の小川浩さんと新しく結成された沖縄から宮城さんが決意を述べた。
挨拶の最後に、全日建関西生コンから西山直洋さんが、三里塚闘争の重要性を訴えられた上で、労働運動に対する警察権力による悪辣な弾圧の現状を明らかにされた上で、「三里塚50年の闘いに学びながら頑張ろう」「負けません、負けるのは安倍だ」と挨拶を締めくくられた。
すべての最後に萩原富夫さんが登壇し、「皆さんからの発言で、闘いの方針はすでに明らかにされた」としながら、「空港の地盤沈下などと言いながら、24時間化、第3滑走路などとふざけるんじゃない」「地元住民をなんだと思っているのだ」「農地を我々から奪いながら、空港の利益をむさぼっている成田市が住民無視を続ける事など絶対に許せない」「こういう世の中と闘うには、福島・沖縄と一つになって闘うことだ」「来年3月もここでやる」と。そのうえで「判決に向かってとことん裁判所を追い詰めよう」「3万人農地署名をやりぬこう」「判決前には、裁判所包囲の闘いを」。
最後にこの秋、「10・11に私の畑で現地集会をやる」と。
集会宣言、ガンバロー三唱をやって、さあ、デモに出発です。成田山新勝寺に迫りながら市街を成田市役所まで。そして出発点の栗山公園まで2.3キロ。シュプレヒコールをひびかせてデモが行われました。
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