9・29「三里塚農地裁判は、いま」学習会へ
市東さんの農地をめぐる「10・8農地裁判控訴審闘争」と「10・12三里塚現地集会」を前に、以下の要領で、「三里塚農地裁判は、いま」学習会が開かれます。
9・29「三里塚農地裁判は、いま」学習会
【とき】 9月29日(月)午後6時半~8時半
【ところ】 エルおおさか 5階・第2研修室
【お話し】 遠藤憲一さん(弁護士)
鎌倉孝夫さん(政治学者)
【主催】 三里塚関西実行委員会
【資料代】 1000円
市東さんの農地を農地法を用いて強奪(強制収用)しようとして始められた農地裁判は、「国策裁判」として強行された千葉地裁の反動判決を、当然にも不服として今年の3月から東京高裁で控訴審が開始されました。
3月、6月の2度の口頭弁論の審理で、早期結審・判決の意志を隠そうともしなかった貝阿彌裁判長の訴訟指揮をはね返し、法廷での市東孝雄さんの堂々とした意見陳述、弁護団による全力での意見陳述などの闘いによって、事実審理にむけた壁をぶち破る法廷闘争が闘い抜かれ、10月8日に第3回口頭弁論を迎えることになっていました。
ところが、突然、人事異動の時期でもないこの夏に、裁判長が小林昭彦裁判長に交代しました(貝阿彌は、東京家裁所長に転出)。何を理由にした異動なのかまったくわかりませんが、闘いの進展にあわてふためいた国の意志が働いているのではと推測したくなります。
本来ならば、前回の2回の口頭弁論における冒頭意見陳述に対応した「更新意見陳述」が、市東さん、弁護団から行われるはずです。それを勝ち取り、あらためて事実審理に向けた局面を勝ち取らねばなりません。なにしろ、千葉地裁反動判決は、多くの事実、とりわけ空港会社の証拠偽造、事実の捻じ曲げと違法行為などを一切無視して強行されたものです。ですから農地裁判と裏表の関係にある「耕作権裁判」は審理ができず、1年以上も棚上げになってしまっているのです。
こうした裁判の現状と展望について、三里塚反対同盟顧問弁護団の一人として全ての法廷で奮闘しておられる遠藤憲一弁護士(右上写真)から、短い時間ですが、詳しくお聞きします。
また「資本論」研究者の鎌倉孝夫さん(埼玉大学・東日本国際大学名誉教授、左写真)から「〈公共性〉とは人民の生きる基盤・生活権・人権の保障である」と題してお話しをいただきます。ご自身が、3月23日の農地裁判の法廷に意見書として出されたものをもとに、農業経済学が専門の石原健二さんと共著で3月に出版された『成田空港の〈公共性〉を問う』のエッセンス、「国家(資本主義国家)=〈公共〉は欺瞞」などについて話していただきます。また、会場では、『成田空港の〈公共性〉を問う』(社会評論社 1800円+税)を販売いたします。鎌倉さんにお話しいただける時間が短いですので、ぜひ、本を直に読んでいただくことをお薦めいたします。(遠藤さん、鎌倉さんの写真は、いずれも、3月26日の農地裁判第1回口頭弁論後の報告会での写真です。)
ぜひ、9月29日、エルおおさかにお集まりください。
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