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2014年7月10日 (木)

7・13 第3滑走路粉砕!緊急現地闘争へ

 すでに三里塚反対同盟から招請状が出されていますが、国の「第3滑走路新設」計画に対し、「7・13 第3滑走路粉砕! 緊急現地闘争」が呼びかけられています。参加しよう!

とき・7月13日(日)午後2時~
ところ・市東さんの畑(花植木センター横)

      いつも春の全国集会が開かれている畑です。
   主催・三里塚芝山連合空港反対同盟

 国交省は5月17日付け新聞各紙に2020年東京オリンピックまでの羽田・成田の年間離着陸を83万回に増便、それぞれで滑走路を1本づつ増やすという発表を行い、6月6日には有識者委員会の名で具体的プランを発表しました。

 1466_2 それによると、先ず、右上図にあるように成田空港について暫定滑走路(「B滑走路」)を南に1000メートル延伸し、3500メートル滑走路にするというのだ。これは、東峰部落の空港敷地内にある島村さんなどの住居や萩原さんの清水の畑(秋の全国集会が開かれる畑)などを強奪するということであり、怒りなしには語れない。暫定滑走路の旧来の計画通りにするというものだ。しかも、図の冒頭の説明に「空港処理能力拡大効果なし」とぬけぬけと書いているのだ。

 その上で、新たな第3滑走路(「新C滑走路」)を並行に作るというのだ。右下図に概念図が書かれているイメージから、1466_3 7・13集会の会場の更に東側、萩原さんの御宅の西側の空港会社用地や東峰の森を軸にと想定しているものと思われる。こんなことがどうして許されるだろうか。

 そして2020年までの成田空港の増便(33万回)のために、具体的概念図は明らかにされてはいないが、「高速離脱誘導路の追加整備」が言われている。現状の着陸機が滑走路の端まで行って滑走路から離脱するのではなく、滑走路途中で離脱できるようにするというもののようだ。その彼らの考えの中に、現在裁判で争われている市東さんの農地強奪が前提となっていることは明らかだろう。
 同時に、増便によって1時間に最大72回の離発着を行うために、駐機場と旅客ターミナルビルの整備が必要とされている。

 ここには空港をどう作り替えるかという発想はあっても、そこで発生する土地の強奪、騒音問題の激化などへの発想はかけらもない。それは、第3誘導路建設の時の環境アセスメントに市東さんや東峰地区の住民への影響がまったく考慮されていなかったことでも明らかだ。こんなことがどうして許されようか。

 狭隘な地域の内陸空港ということから、大阪空港で裁判で争われたように、空港周辺での騒音問題は、すでに地域住民にとって深刻な問題と化している。国交省は、2011年3月末、暫定滑走路を北延伸(2500メートル化)して供用開始した段階で、着陸機をすべて暫定滑走路にもってきた。当時着陸は10万回にもならなかった。それでも、騒音の一気の激化に、周辺住民から怒りの声が起こった。この怒りが三里塚反対同盟の闘いに合流することを恐れた国交省は、わずか1ヶ月で方針を転換し、着陸機の一部(3分の1程度か?)をA滑走路に持って行った。

 現在、国が進めようと発表した増便は、これ以上の深刻な事態を生み出すことは明らかである。現状の倍以上の便数を、暫定滑走路、そして第3滑走路でさばこうとしているのだから。

 安倍政権は、すでに第1次安倍内閣の時に「アジアゲートウェイ構想」という形で、首都圏空港容量の拡大をその柱の施策として明らかにしていた。安倍政権は、クーデターとも言うべきこの間、秘密保護法、武器輸出禁止の緩和、そして集団的自衛権の解釈改憲へと突っ走ってきた。この成田空港の拡張問題は、第1次からの安倍政権の「念願」であり、私たちにとってそれを許すかどうかがかけられた闘いだ。まさに、現下の「安倍やめろ!」「沖縄の辺野古新基地・高江ヘリパッド建設反対」の闘いと一つのものだ。

 反対同盟が訴えているように、この第3滑走路と増便問題は、市東さんへの農地強奪の攻撃と一体のものだ。断じて許されない。7・13現地に結集しよう。

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