第3誘導路裁判を傍聴して
昨日、6月9、千葉地裁で第3誘導路差止め裁判の口頭弁論があり、傍聴してきました。
多見谷裁判長が交代し、民事第3部の廣谷章雄裁判長になりました。そのため弁護団から浅野弁護士、一瀬弁護士による更新手続きの意見表明がおこなわれました。浅野弁護士は、国、空港会社が成田空港を建設し、さらに拡張を進めようとしてきた根拠である「国際競争強化論」を批判し、東アジアの巨大空港が2000年代に入り整備されてきた中で、成田空港が破綻している現状を明らかにし、争われている最大の論点とした。また一瀬弁護士は証拠として採用を求めている『成田空港の「公共性」を問う』(鎌倉孝夫・石原健二共著)を引用しながら裁判に至る歴史的経緯から、第3誘導路建設の不当性を明らかにした。
その上で、空港会社、千葉県側に「求釈明」をしている「立木」問題の安全性確認についての論拠などを明らかにするよう求めた。また、騒音問題についての準備書面を提出するとともに、北海道大学の松井教授による騒音調査報告書をあと2ヶ月程度で提出することを明らかにした。
次回口頭弁論と次々回口頭弁論の日程が決められた。次回は、9月16日(火)午前10時半~、次々回は、12月1日(月)午前10時半~。
閉廷後、弁護士会館で報告会が行われ(上写真)、反対同盟から、「3万人署名」の取り組みと、6・25市東さんの農地裁判控訴審第2回公判への全力結集が訴えられた。挨拶が、動労千葉、関西実行委員会、市東さんの会、そしてこの日傍聴に参加した国労闘争団から行われた。
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