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2014年5月31日 (土)

今週の産直野菜(5月31日)

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 先ほど三里塚から産直野菜が届きました。多い・・・。

 久しぶりのきゅうり、スナップエンドウ、そら豆、玉レタス、玉ねぎ、カブ、水菜、小松菜、これも久しぶりのニンジン、ズッキーニ、ダイコン。 以上12品です。

 さすがに気温が上がってきているので、葉物が萎れている。写真を撮ってすぐに水に入れてやりました。

 昨日の「関電包囲行動」で、「脳性麻痺者の健康と生活を考える会」の古井正代さんから、第1回の「青空講座」で1時間の話しを聞かせてもらいました。「障害者」にとって「人と人とのつながり」が如何に大切なことかと。

 今日は、京都で「川内原発再稼働を考える」集会があるので、今から出かけます。野菜が早く届いてくれたので、ほっとしたところです。

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2014年5月27日 (火)

京丹後・経ヶ岬への米軍基地建設強行に抗議!

14527_2 今朝、午前6半に米軍Xバンドレーダー基地建設が強行されました。地元への説明会が行われることのないままの強行でした。

 私たちは、昨日になってようやく工事開始が明らかになったのを受けて、正に「おっとり刀」で午前4時に神戸を出発し、現場に駆けつけました。午前8時頃には、現場に約60人規模の人たちが急を聞きつけて駆けつけています14527_3 (左上写真、背後に自衛隊基地と米軍基地予定地)。午前10時ころまで、次々と集まってこられます。地元住民の「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」の三野代表が挨拶をされました。

 9時過ぎから穴文殊の自衛隊基地前で改めて「米軍Xバンドレーダー基地反対近畿連絡会」の集会が行われました。そのあと、10時に自衛隊に対して申し入れ行動が、連絡会の共同代表の服部良一前衆議院議員から「請願」という形で行われました。

 14527_4 そのあと、参加した連絡会の全員で、宇川地区の地域への戸別ビラ入れを行い、この日の行動を終えました。

 めっちゃ寝不足です。

 先日のブログで、6月15日、三里塚の「芋ほり大会」への参加を呼びかけましたが、現在のところ反応が余りないことと、直前の6月13日に鹿児島の川内原発の再稼働に反対する全国闘争の呼び掛けがあり、そちらへの参加をしたいという声が上がり、三里塚の「芋ほり大会」への参加を今回は見送ることにいたしました。申し訳ありませんがご了解ください。

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2014年5月24日 (土)

今週の産直野菜(5月24日)

14524  今週の産直野菜が午前中に三里塚から届きました。 

 小松菜、キャベツ、スナップエンドウ、新玉ねぎ、玉レタス、水菜、ター菜、カブ 以上8品目。「野菜だより」にはダイコンもありますが、入っていません(別に、来週は来週の分だけでいいですよ。まだ、先週の分がありますので)。

 さすがにこなすのが大変になってきました。キャベツなど毎食に、必死で食べたのですが、まだ、残っています。思わず「今週も来た・・・」。まあ、ないと不自由なものですから頑張って食べます。ごぼうが残っています・・・。

 今週の目玉は、何といっても21日の福井での大飯原発差止め裁判の判決。必死で車を飛ばし行ったおかげで、大阪から参加した6人のうちで、私一人が傍聴席に入れました。14521 内容はもう各方面で言われていますので(昨日の関電本店包囲行動でも、この話題でもちきりでした)省きますが、日頃、三里塚で裁判所への不信感が拡大されてきただけに、正直なところびっくりしました。原告のみなさんや、弁護団のみなさんの苦闘が、地裁ゆえか裁判長を動かしたのだなと思いました。
 しかし、志賀原発の場合と同様、余程の反原発運動の大衆的な盛り上がりと裁判所包囲の闘いがなければ、高裁、最高裁でひっくり返されるのが必定でしょう。それが今の日本の司法だと思います。

 ひるがえって、6・25に2回目の口頭弁論を迎える市東さんの農地裁判の控訴審、国が羽田・成田の拡張を宣言した直後だけに、非常に厳しい局面にあることを私たちはしっかりと腹に据えなければならないと思います。みなさん。6・25傍聴闘争に、3万人署名運動に全力をあげて取り組みましょう!

 5・21の写真、変なのでスミマセン。カメラにメモリーが入っていなくて写せず、携帯で撮ったので・・・。歳のせいかな。こういうチョンボが多くなった・・・。

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2014年5月17日 (土)

今週の産直野菜(5月17日)

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 久しぶりに予定通りの午前中に三里塚から産直野菜が届きました。

 ター菜、小松菜、ラディッシュ、玉レタス、キャベツ、ニラ、三つ葉、かぶ、 以上8品です。葉物中心。

 「春の産地交流」が6月15日に決定とのこと。じゃがいもの生育が遅れ、例年に比べると遅め?

 ちょっと関西からだと大変ですが、できれば車(ワゴン車)を出して参加したいと思っています。福島からもバスで参加されます。みなさん。いかがですか。6月7日までに連絡いただければと思っています。

 14日夜11時頃、大阪を出発し、産地交流会に参加し、15日夜は現地に一泊、16日に市東さんの畑や空港周辺の古戦場などの現地調査をして、その日の内に関西に帰ります。

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2014年5月16日 (金)

5・10三里塚・沖縄集会での市東さんの報告

 みなさんお疲れ様です。

この辺野古決戦に入りましお忙しい中、こういう集会を開いていただきました。ありがとうございました。

また「3万人署名」。これもたくさんの署名をいただき、高裁のほうにこのあいだ提出しました。

この間、全体をひっぱってきた萩原進が、昨年の12月21日、急死しました。ですが、残された私たち、反対同盟は、進さんの遺志を引き継ぎ、沖縄との連帯をさらに強めていきたいと思います。ともに闘うことをここに伝えまして、後のスライドに入りたいと思います。

14510_4 【ここで、市東さんは、畑の作物や作業場などの様子や、第3誘導路、への字誘導路、空港の中に閉じ込められた自宅など、さらには封鎖された団結街道、拡張されるLCC用駐機場の様子などを写した映像を、約11分にわたって説明をされました。】

以上が成田の現状です。

第三滑走路などとんでもない!

先ほど山本先生の方から話がありましたように、第三滑走路、その話が商工会議所の方から出ています。ですけど、結局、じゃあどこにつくるんだという、並行滑走路を作るといっているんですが、実際は、端から端まで、幅が2キロなければ作れない。ですから並行につくると言っても、部落が3つくらい、200戸以上どかさないとできないんですよ。普通の状態なら出来ないんですよね。だから、それだけ空港会社が焦っているのと、「空港依存」でやってきた商工界が立ちいかなくなってきた。そのために、国会議員の二階というのと千葉県の林もとおという衆議院議員が居るんですけれども、その二人がうごいてとにかくやろうとしているんですけれども、これはちょっと、どう考えても「机上の計算」というか、ちょっと出来ないとおもうんですね。ただ、できないと言っても、そういう話が出るということは、なんとか彼らはやろうとしている。ですから自分たちも動いて、抗議行動を今、起こしています。

嘘と違法を重ねた国・空港会社

 今日、この間の高裁のことで、第1回陳述、そのことでお話しをするようになっていました。レジメが中に入っています。詳しいことはそちらを見ていただきたいと思います。
 14510_2 なにしろ自分が一番びっくりしたのは、「2003年に空港会社が底地を買ったから契約を解除して畑を明け渡せ」と、そういうのが新聞に載ったんでわかったんですね。自分が。その内、調べていったら、2003年に登記はしたんですけれども、ほんとのところは、1988年、15年前ですね、実は(空王会社が)買って、黙っていた。その買ったときも、小作人であるうちの親父(市東東市さん)にも、一言の相談もなしに買っていたんですね。
 だから親父も自分も、そこの旧地主に、毎年、地代を渡していたんですよ。むこうも、地主も地主で「当然」みたいな顔をして受け取ってたんです。そのお金がどこに行っちゃたのかわかんないのですが。

そういうようなことで、知らない内の買収というのですか、親父が知っていれば、そんなもの拒否したと思うんですね。「(小作人の)同意がない解約申請」ですか。成田の場合は、20条5項ですか、それは知事の許可もいらない、ということなんです。だから、それは空港会社はいいんだと。だけど、小作人の同意が無い場合は、土地売買をほんとはしちゃあいけないんですよ。そういうことも一切相談もなし。本来ならば、農業委員会が受け付けないらしいですね。ところが成田の場合は、もう「空港ありき」ですから、それを呑んで、千葉(県)の方にあげちゃったんですよね。それから知事が許可した。

ですけど、「転用目的」でやったんですけれども、実は10何年も「農地」として扱っていたんです。ですから、本来なら、畑じゃない何かに変えないといけないのですね。ですから、そういうものとか、後は、空港会社(当時、空港公団)、その時、本社が東京にあったんです。ですから不在地主的なことで、その当時はほんとは買えなかったんですよ。

そういうのを全部、自分たちのやりたい放題ですね。そういのは後でわかったんですよ。

農地法を使った強制収用

 3番目に訴えたいことは、やっぱりこれは「強制収用だ」ということですね。「契約の解除」なんて言ってるけれど、実際はそれ以上のことです。空港は、最初は「へ」の字に曲がっていても「安全だ」と国交省が認めたんですね。それで開港(供用開始)されたわけです。そしたら今度は、「への字に曲がっていたら危険だ」と。で、危険ならなぜ飛ばしてるんだと言ったら、「見た目が悪い」と。結局、そういうように、自分たちのいいようにいいように解釈して、やってきました。

だいたい、農地法は農家を守るための法律ですから。農家とか住民無視の空港建設ですね。それが48年も続いてきてるというわけで、やっぱりこんな空港は異常ですよ。

土、農地、産直のかけがえのなさ 

もう一つは、一番大事な有機農業における土、農地ですね。それがよく知らない人が、表土だけもってよその畑にその表土だけを移せばいいんだと、そういうことを言うんですけれども、実際問題、うちの畑を100年近く耕してきて、ある程度もう農薬を全然使っていない。それを農薬を使った畑に持ってくれば、結局、それが混ざるわけですよね。そんなわけでね、ただ土をよそに持っていけばいい、そういう問題ではない。でも、そういうことを言ってもわかんないんですよね。

それで裁判所なんかも、それを「見に来てくれ」と言っても来ません。

私たちは「産直」という、「顔の見える関係」ということで、それに「一切、嘘をつかない」ということで、農業をやってきています。そういうことで、消費者の中で、お子さんをもった親は、「スーパーから買ってきたやつは、アトピーが出たりなんだとかする」けれども、「三里塚の野菜医は、それを食べると子どもに湿疹がでないんだ」と、消費者になっている方も何人かいます。

14510_3 高裁で一応ね、法廷に土を持っていきました。そしたら裁判長が、冗談半分だろうけれど、「サラサラしたいい土ですね」なんて言ってんですよ。「お前ら、わかんのか」と言いたかったんですけれども。

控訴審が始まりまして、控訴審というのは一回、一回の勝負で、いつ打ち切られるかわかんないという裁判らしいですね。だから、いつ打ち切られるかわかんない。そういう中で、今、弁護士さんたちがいろいろと証人とかなんかを申請している。「進行協議」というのが裁判の場合にあるらしいんですけれど、それだと向こう側の土俵でやられちゃうと、ですから、法廷に引きずり出して、法廷内で裁判をやると、いまそっちの方に弁護士さんたちに動いてもらっています。

先ほど山口さんの方から1万枚のビラまき、あと署名、それらを全国で取り組んでもらえるようなたたかいかたをしています。

「国策」による強制を許すな!沖縄、福島とともに

最後に、国策としての沖縄、福島、そして三里塚と。農地を守る闘いと基地、これは違いますけれど、やっぱり国策としてのやり方というのはどこでも一緒ですね。

ですから、自分たちの道路をなくしたり、現闘本部を壊したり、そいう時も、明け方まだ薄暗い、3時頃からやるんですよ。いつもこっちは、「そんなコソコソやんないで、やるんだったら昼間やれ」というんですけれど。自分たちが葬式なんかでみんないない時、帰ってきたら道が塞がれてたとか。そういうことが、ずうっとやられてきました。

ですから、そういうことをやられながら、私たち反対同盟も、数は、先ほど来、数の話がでていますけれど、少なくなりましたけれど、やっぱり、言わないと、やらないと、実行しないと何も動かないということで、全国のみなさんの力を借りて、頑張って、どうしても廃港まで闘うと、そういうことでやっていきたいと思います。

どうかみなさん。一つみなさんのお力を貸していただいて、ともに沖縄、三里塚、そして福島と、その闘いをさらに強めていきたいですね。連帯をよろしくお願いします。

【このあと、市東さんとの間で、会場からの質疑が行われました。】

なお、文章の掘り起こしによる間違いもとより文章中の「見出し」は当方で付けましたので、市東さんには責任がありません。また、この文章の掲載については、主催者の「市東さんの農地を守る沖縄の会」の了解を得ております。

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2014年5月15日 (木)

反対同盟が、さらなる署名の訴え

 三里塚芝山連合空港反対同盟が、国・空港会社による市東孝雄さんの農地取り上げに反対する「控訴審勝利!3万人署名」の引き続きの要請のお願いを発しておられます。みなさん。みなさんの周りで全力で取り組みましょう。

控訴審勝利!3万人署名にご協力をお願いします
                 三里塚芝山連合空港反対同盟

 全国の労働者、農民、闘う仲間の皆さん。市東さんの農地裁判の控訴審闘争に勝利するために、改めて3万人署名運動にご協力をお願いいたします。

 3月26日、東京高等裁判所での第一回弁論では市東孝雄さんの正義の意見陳述がおこなわれました。弁論に先立ち、8019筆の署名を貝阿彌裁判長に提出しました。市東さんは「農地はわたしにとって命そのものです。一審判決は、わたしから農地を取り上げて、農業をやめろというものです。これは“農民殺し”の判決です。この判決を下した裁判所に激しい怒りがこみあげます。絶対に受け入れることはできません」と貝阿彌裁判長に畑の土を証拠として提出し訴えました。
 今日の裁判所は、最高裁を頂点にして国の代弁機関に成り下がっています。結論ありきの審理しかしていません。これを変えるのは法廷内での弁論およびそれと結びついた運動の力です。市東さんの1万3千平方㍍の農地強奪は、空港建設でも例のない戦後最大の「強制収用」です。農民の生きる権利が国家暴力で奪われてはなりません。6月25日、東京高等裁判所の控訴審第二回弁論がおこなわれます。多くの皆様の結集を呼びかけます。第一回につづいて、多くの署名提出を予定しています。3万人署名への取り組みを重ねて訴えます。
 4月30日、経済利権団体を尖兵にした「成田第三滑走路実現する会」設立総会に対し、反対同盟は弾劾闘争を行いました。現在の暫定滑走路に平行する滑走路を「もう1本造る」という話しです。何百㌶という規模の用地買収=農地強奪の計画で、予定地の見込みすら明らかにできていません。空港間競争に負け、生き残りをかけての絶望的なあがきです。しかし市東さんへの攻撃を強め、24時間化、発着枠の拡大などを狙うものです。空港周辺の騒音下住民と共に計画自体を断固として粉砕するために広範な闘いを巻き起こさなければなりません。
 3代・100年、心血を注いで耕してきた市東さんの農地を守りぬく闘いは、農民をはじめすべての人びとの生きる権利を守る闘いです。「農地取り上げは許さない」の怒りを3万人署名として実現することで、「国策裁判」をくつがえす力になると確信します。
 安倍内閣は、「アベノミクス」で幻想をあおりながら、住民の命よりも金儲け優先、戦争・改憲の反動政治をおし進めています。こうした政治を止めるのは民衆の力です。各地のさまざまな闘いが激しさを増している中で、誠に恐縮ですが時間が限られています。不当判決を許さないために、職場の仲間、友人・知人など、ひとりでも多くの方々に署名を呼びかけていただければ幸いです。
  集まりました署名はできるだけ早くお届け下さい。25日、第二回控訴審での提出に向けた集約日を6月22日にしたいと思います。 ぜひとも3万人署名の実現にご協力いただきますようお願い申し上げます。    
                             2014年5月13日
 

 1366 5月11日現在、全国から寄せられた署名が、9244筆。関西では、現地に送っていないものを含めると、同日現在、2739筆です。
 関西では、青柳林(真宗大谷派速成寺住職)、荒木香人(全日建関西生コン支部執行委員)、竹本衣江(太鼓隊)、谷川真也(ロックバンドはちようび)、趙博(歌劇派芸人)、永井満(自由メソヂスト岩屋教会牧師)、西山直洋(全日建関西生コン支部執行委員)、韓基大(STOP原子力☆関電包囲行動)、山本善偉(元高校教師) 以上9名のみなさんが反対同盟の呼びかけに応え、「3万署名」の関西での取り組みを訴えておられます。ぜひ、みなさんの周りでの取り組みを!

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2014年5月14日 (水)

山本世話人、沖縄に招かれて

14510

 5月10、沖縄・読谷で、『5・10三里塚・沖縄集会』が、三里塚から市東孝雄さんはじめ6人が、14510_2 同じく話しを求められた山本善偉世話人 はじめ関西から4人が参加して 開催されました。

 集会に先立って、宮城正明さんと知花昌一さんの三線演奏と唄が披露されました。

 まず山本先生から学徒動員から93歳までの人生、闘いの現場に立つことをとおして、小川源さんや知花昌一さんとの出会いを通して、人間観、社会観、世界観が変わってきたことが、松原との対談という形で語られました。1971年、結核で入院中に先生がスクラップした三里塚闘争の新聞のファイルが回覧されました。14510_3 (対談しているため、この部分写真がありません)
 辺野古、高江の闘いの現状の報告のあと、韓国の済州島海軍基地建設阻止闘争の報告が、ク チュンソ氏(左写真・群山米軍基地被害相談所所長)から行われました。
 福島の果樹農家・大内孝さんから想いのこもった「福島・三里塚・沖縄ともに闘おう」というメッセージが寄せられ、14510_4 代読されました。
 もう一つの連帯挨拶が、市東さんの農地取り上げに反対する会の内田さん(右写真)、山口さんから行われました。

 14510_5 さあ、市東孝雄さんの登場です。最初の挨拶の後、スライドで農地の様子や、ビニールハウス、作業場などの現場の様子、団結街道や誘導路の様子が分かりやすく説明されました。そして、農地裁判をめぐる闘いと、第3滑走路建設への企などをかたられながら闘いへの自らの想いをかたられました(詳報は別途に)。

 質疑応答が行われたあと、沖縄の会を代表して、知花昌一さんがまとめと閉会の挨拶をされました。

 20人近くが残って、土砂降りの雨の中、近くの知花昌一宅へ移動し、賑やかな交流会が夜遅くまで行われました。殆どのみなさんが、知花さん宅にある「何我舎(ぬ~がや)」に泊まり、山本先生と私を残して市東さんを先頭に、翌朝早く辺野古に右翼が来るとの情報があり、辺野古に向かいました。

 14511 山本先生と私は、「何我舎」に昼過ぎまでゆっくりさせていただき、法事から帰って来られた昌一さんに、島ラッキョウとにんにくを栽培しておられる農民の知花盛康さんの新居に送っていただきました。しばらく歓談のあと、盛康さんの案内で残波岬や、前日の集会・交流会でお会いしていた陶芸家の大宮さんの工房を訪ねました。連れ合いさんは、読谷山花織を工房の隣の部屋でしておられます。それから彫刻家の金城実さんのアトリエを訪問。ちょうど出来上がったばかりの木彫りの作品「大逆事件」(幸徳秋水と朝鮮の義士・安重根(アン ジュングン)をテーマにした作品)を前に金城さんから説明していただく。作品ができるきっかけなどが語られ、同時に安重根についての史実なども紹介していただく。泡盛をいただきながら、「反天皇を言い、昌一の日の丸焼き捨てを支持するウチナーが、安重根を義士とするワシに批判してきて喧嘩になる。これをどう思うか」と厳しく迫られてきた。いろいろ話し合うことができました。少数民族や差別されるマイナーな人々を許容できない、存在として想像できない我々日本人の中にある民族意識の「観念」と、沖縄、台湾、朝鮮の人びとの中に生まれた「本当の日本人になろう」という帰属意識がからみあい、金城さんのお父さん(金城さんが1歳の時に戦死)に象徴される「犬死に」が生まれたことなどを語り合いました。金城さんの厳しい、凄い舌鋒に疲れ、いささか酔いました。
14512  それから再度知花盛康さんのところに送っていただいて、夕食をいただき、泡盛に舌鼓をうちながら交流を。盛康さんのつれあいさんと山本先生は数十年の既知の仲。抱き合うようにしてお互いの再会を喜んでおられました。

 翌朝、キムさんの案内で辺野古の浜へ。オスプレイが2度もテント上空に飛来。私たちがついてすぐ、隣接するキャンプシュワブの浜に、14510_7 14輌の水陸両用艇が並び訓練の準備を始めた。合間には、辺野古漁港の中にイワシの大群が迷い込んできて、海の色が変わる。次々と起こる出来事に山本先生がまっちゃハイになっているのがわかりちょっと心配に。
 14512_3 この日、テント村の「村長」が具志堅徹名護市議(左写真、右側)。丁寧に辺野古の闘いの歴史と現在を語って下さいます。
 旧知の平良悦美さんにもお会いでき、先生は嬉しそう。次々といろいろな方がテントを訪れます。座間味島の集団強制死で家族でただ一人生き残ってこられた女性など、入れ替わり立ち代りテントを訪ねてくるみなさんと、ほんとに楽しそうに会話を楽しんでおられる。14512_4 三里塚の市東さんの裁判の話しを誰かれなく話される。最後に関西学院中等部を1947年に卒業された方がたまたまきておられ(先生は1946年10月に英語教師て赴任)、先生に気付かれ抱き合うようにして懐かしい共通の知人の話しにもりあがります。その奇遇(右写真の看板左の方)にわたしたちもびっくり。

 辺野古周辺や大浦湾を案内してもらった後、14512_5 足を伸ばして、本部半島の北側にある屋我地島の綺麗な景色と海を案内してもらい、ほんとにきれいな海岸におりたってみたりして一時を楽しみました。左写真はその時のスナップ。山本先生も私も、超珍しい写真です。中央がキムチミョンさん。
 この頃から雨が降り出す。再び「何我舎」に戻り、今度は、知花昌一さんと3人で、沖縄や三里塚を遅くまで泡盛やもずくなどに舌鼓をうちながら、語り合いました。なにしろ山本先生は昌一さんが大好きですから。

 翌朝、知花家を後にして空港へ。休み休みとはいえ、93歳の先生の体調がもつだろうかというのが最大の心配事でしたが、なんのなんの、「これならもう一度行けそうや」と嬉しそうに語る山本先生と三宮でお別れしました。

 ほんとに収穫の多い、意義ある沖縄旅行でした。先ほどお電話したら、今朝も、先生はお元気そうです。沖縄のみなさん、ほんとにお世話になりました。

 

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2014年5月 4日 (日)

今週の産直野菜(5月3日)

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 今週の産直野菜が、昨夜遅く三里塚から届きました。

 サニーレタス、ほうれん草、小松菜、三つ葉、さつま芋、玉レタス、春キャベツ、エシャロッテ、かぶ、ゴボウ、ねぎ、大根  なんと以上12品です。ほうれん草、小松菜、三つ葉の大きいこと。よく育っていることがわかります。春ですね。問題は、これをどうやって食べるかです・・・。

 昨日、神戸で「やめろ安倍! ストップ戦争準備 5・3兵庫憲法集会」が開かれ、広島市立大学准教授の河上暁弘さんの話しを聴きました。
 河上さんは30代かな? 若い方だったことにまず驚いた。 だいたい「憲法学者」とかいって出てくるのは年寄りが多いものですから。非常にわかりやすかった。安倍政権の動きへの批判からはじまって、1時間20分、たっぷりと面白く聞くことができた。特に「集団的自衛権」について、ソ連の「ハンガリー動乱」への介入 やアメリカのベトナム戦争などを例に挙げながら、「集団的自衛権」を行使したのはアメリカ、ソ連、フランス、イギリスの核を保有した超軍事大国であり、その中味は「同盟国を武力攻撃から守り助けるというよりは、むしろ同盟国が自立しようとする動きを軍事介入によってつぶすということだった」と。そして安倍政権が「集団的自衛権」を云々することは、日本が軍事大国としてアジアの諸国への軍事介入を目論んでいるとアジアの国々から見られても仕方がないと。私にとっては「目から鱗」でした。
 先日、TPPのISD条項について大野和興さんが、日本がアジアにおける日本企業の権益を守り、アジアの国々の主権を侵すことが最大の目的であり、日本の大企業がTPPを推進する大きな根拠だと指摘されていたが、事の表裏ですね。

 絶対に、TPPに、「集団的自衛権」に反対しなければと、大いに納得して帰ってきました。

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2014年5月 3日 (土)

「成田第3滑走路実現する会」設立を断じて許すな!

 成田空港の3本目の滑走路建設を目指して、4月30日、「成田第3滑走路実現する会」の設立総会が、成田商工会議所など地元財界を中心に開かれた。背後に安倍政権と空港会社NAAがあることが明らかなこのような蠢き(うごめき)は、国の航空政策の破綻を糊塗しようとするだけでなく、さらなる土地強奪と騒音問題などによって地域住民のくらしを破壊することは確実であり、断じて許されない。三里塚反対同盟は、この日、会場となった商工会議所前での弾劾行動をはじめ、成田駅前、市役所前での宣伝活動などを行うと共に、記者会見を行い、弾劾声明を発表した。私たちは、この反対同盟と地元住民の怒りと抗議の声を全面的に支持する。

 そもそも、2011年、暫定滑走路を北に延伸して供用を開始した3月末以降、空港会社NAAは同滑走路を着陸専用(当時年間9万回以下)にした。そのすさまじい騒音に、滑走路北側の成田市民と南側の芝山町住民から「話しが違う」と怒りの声が巻き起こった。この怒りと三里塚反対同盟の闘いの結合を恐れた空港会社は、慌ててわずか1ヶ月で、着陸専用による運用を中止した。しかし、それ以降の増便(現在年間離着陸27万回目標)と運用時間の延長によって、騒音問題は成田空港そのものの存在を脅かす深刻な問題と化している。それはこの設立総会後の記者会見で商工会議所会頭が「騒音下の住民の方にも、全体としてプラスの方向に働くと理解してもらえる」と触れざるを得なかったことが何よりも如実に示している。

 世界のハブ空港と言われる空港はロンドンのヒースロー空港の国際線60万回以上をはじめ、上海、香港、シンガポールなどアジアでも軒並み40万回を超える離発着を行なっている。後背地をもたない韓国のインチョン(仁川)空港でさえ、40万回をすでに超えている。他方、世界第3位の経済大国である日本では、羽田空港の拡張によっても国際線はわずか10万回にすぎず、成田空港と併せてようやく首都圏で30万回を超えたにすぎない。政府の航空政策の破綻は、この首都圏の現実と関西空港、中部空港のわずか10万回を前後する体たらくに如実に示されている。しかも、羽田空港の5本目の滑走路ということが話題にはなるが、これは日本最大の港湾である東京港の機能を阻害するおそれがあり、国交省はすでに「東京オリンピック以前の着手はない」と明言して回避している。ここに、政府・国交省が「首都圏空港容量の拡大・整備」を第1次安倍内閣の「アジア・ゲートウェイ構想」以来、必死になって取り組んできた根拠がある。

 東京一極集中が異常なまでに進行し、そのことによって巨大な利権を生み出している日本の現実の中で、羽田空港の国内線50万回以上の離発着の枠を減少させることはできないと政府・財界、資本家どもは考えている。だから「首都圏空港容量」であり、成田空港の拡張なのだ。

成田空港の事業認定がすでに25年も前に失効しているにもかかわらず、市東孝雄さんの農地を違法をもいとわず裁判所をも動員して強行しようとする本質はこのことにある。

破綻しているとはいえ、アベノミクスの幻想のもとに、消費税を増税し、法人税を下げ、秘密保護法を強行成立させ、今また武器輸出禁止を解除し、集団的自衛権を強制しようとする安倍政権、資本家どもにとって、「首都圏空港容量」の拡大、成田空港の拡張は彼らなりの死活をかけた攻撃なのだ。その彼らに使嗾(しそう)された、成田商工会議所などによる今回の「成田第3滑走路実現する会」設立は、いかにささやかとはいえ断じて許されものではない。地元における土地強奪と騒音問題など住民のくらしの破壊という深刻な地元対策を経ることなく一歩も前に進めることができないことを、三里塚闘争の48年が、三里塚反対同盟の存在が指し示していることを十分承知し、恐れおののくが故に、このような姑息なやり方で始めようとするものにほかならない。

しかし、沖縄辺野古の新基地建設、日本の軍事的プレゼンスの実現のために、沖縄選出自民党国会議員、仲井真県知事を公約違反も厭わず全面屈服させ、襲いかかろうとしている安倍政権のあり方を見たとき、この成田空港拡張にかけた安倍政権の野望をいささかも軽視してはならない。

そのために、今、私たちに必要なことは、市東さんの「3万農地署名」を軸に、農地裁判控訴審闘争にあらゆる人々の耳目を集め、安倍政権の成田空港拡張の野望を打ち砕くことだ。

「3万農地署名」を全力で推し進めるとともに、6月25日、農地裁判控訴審第2回口頭弁論闘争に結集しよう。

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