「ほんまやばいでTPP」2・16シンポジウムに250人
前日に甘利TPP相が「TPP交渉の打開」に向けアメリカに行き、今日17日からシンガポールでTPPの首席交渉官会合、閣僚会合が相次いで行われるという緊迫した情勢の中で、昨日「ほんまやばいでTPP」2・16シンポジウムが開かれました。
昨年末に集会のメインスピーカーの1人、萩原進さんが逝去されるという厳しい状況の中で、もう1人のメインスピーカーである大野和興さん(農業ジャーナリスト)が、この大雪で秩父から出られないという事態が。
しかし、この緊急事態をものともせず、TPPをめぐるこの重大情勢の中で開かれた集会は、司会を全日建近畿地本書記長の西山直洋さんが勤め、冒頭、亡くなられた萩原進さんへの黙祷を行なってから、歌劇派芸人・趙博さんの反対同盟歌をまじえた歌で幕を開けました。
壇上には、亡くなられた萩原進さんの遺影が飾られ、客席左側には進さんを想う大きな写真の数々が置かれています。「市東さんの農地取り上げに反対する会」の山口千春さんが、医療の現場に携わる立場からのTPPの問題に触れた上で、市東さんの農地を国策の名の下に取り上げようとする攻撃の不当性と3・26控訴審闘争の現局面が、丁寧に語られました。
続いて立たれた京都沖縄県人会会長の大湾宗則さんは、沖縄をめぐる情勢について名護市長選挙の勝利に続いての9月名護市議選、11月知事選という決戦局面にあるこの一年を闘い抜くことから「この国を変えていこう」と提起されました。その上で、京丹後市ですでに土地取得が進み着工が秒読み段階を迎えている米軍のXバンドレーダー基地建設について詳細に説明をされ、「京都にも沖縄にもどこにも米軍基地はいらない」と訴えられました。
主催者の呼びかけ人会議を代表した事務局からのTPPをめぐる現局面の訴えと、山口、大湾のお二人の報告を受けて、川西市議の北上さんが秘密保護法反対の訴え、ZAZAの会から辻谷さんが橋下大阪市政による教育現場での不当な処分弾圧攻撃に対する闘いの報告と訴え、全港湾大阪支部山元委員長からのTPP反対の重大性の訴えなど12人のみなさんがアピールをされました。
集会の最後は、ロックグループ「はちようび」のみなさんが激しい、メッセージをこめた歌を披露。
最後に呼びかけ人、真宗大谷派僧侶の青柳林さんがまとめとデモの呼びかけをされて集会を終えました。
集会後直ちに、会場前から心斎橋、なんばへのデモです。日曜日の夕刻、買い物客で賑わう中での「TPP反対」「農民のくらしを守ろう」「いのちと暮らしを守ろう」との訴えは、大きな注目を浴びたことは言うまでもありません。
アクシデント続きの集会でしたが、みなさんの熱い想いが支え、大成功を勝ち取りました。集会では、市東さんの農地の取り上げに反対する署名が、集会が始まる前に113筆も集められました。
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