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2013年12月21日 (土)

第3誘導路裁判を傍聴して

3誘導路裁判・・国のズサンな空港建設を追及

 1216日千葉地裁民事三部(多見谷寿郎裁判長)において、第3誘導路裁判の第13回口頭弁論が行われました。三里塚の裁判としては本年最終の裁判とあって傍聴席もほぼ埋まり、勝利感があふれていました。開廷前から傍聴席の数名より「裁判長、NAAへの文書提出期限の1217日を守らせなさい。いい加減な訴訟指揮は許さないぞ」との厳しい追及の声が相次ぎました。131216この「文書提出命令」とは反対同盟のブログ記事によりますと『12月9日、千葉地裁民事第2部(岸日出夫裁判長)は、弁護団の主張を全面的に認め、成田空港会社(NAA)が「存在しない」と言い張っている文書について、「所持していると認めるのが相当」として関係文書の提出を命令したのです。しかも今度はインカメラ(まず裁判所だけが見て、認めたものだけを開示)によるのではなく、直直に法廷に提出させる命令です。』という素晴らしい勝利の決定です。

この勢いで弁護団は裁判長や国、NAAなどを追及する弁論を行い、第三誘導路や東側誘導路の設置が航空法に違反し、憲法に違反しているかを再度強調。国やNAAの書証裏付け資料のコピーは「表紙」だけのものばかりで、内容を隠している、直ちに提出しなさい。との求釈明を求めました。

さらに、市東孝雄さん宅を中心にして「大規模な騒音調査」を1118日から23日に行い、この結果を北海道大学の松井准教授に分析を依頼し、報告書を裁判所に書証とする許可を求めたところ、裁判長はすんなり認めました(反対同盟の追及に押された)。この報告書は69日の口頭弁論で主張される予定となりました。そして次回の口頭弁論期日を310日と決めて閉廷しました。

 裁判報告会で来年323日芝公園での集会、

  26日高裁闘争決起を確認

 報告会の中で「文書提出命令」の勝利判決が報告され、131216_2当時の空港公団が偽の同意書や境界確認書などの重要文書(詳しくは市東さんの会のブログを参照)が法廷で明らかになれば高裁訴訟にも活用でき、決定的な勝利を勝ち取れることが確認されました。この勝利は、この一年間反対同盟、弁護団、そして傍聴闘争の大きな成果です。

 報告会の最後に反対同盟萩原事務局次長は「一本の滑走路を造るのに、次々と3本もの中途半端な誘導路つくるというツギハギだらけのやり方だ。我々が国やNAA追い込んでいる証拠だ。市東さんを不法耕作者だと決めつける判決は許せない。不法、違法をやっているのは国やNAAだ。新たな署名活動を続け、323を成功させて326の高裁闘争に決起しよう」との呼びかけがありました。関西実行委員会から、年末の野菜市、旗びらき、新たな署名活動への取り組みなどを報告しました。

             報告 事務局次長 安藤眞一

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